
目次
はじめに
がんばって働いているはずなのに、お金が増えないと悩んでいるあなたに読んでほしい、第七回「お金を増やす講座」です!
前回までは家計の大きな支出を減らしてきましたが、それによって生まれた自由なお金を投資に回し、お金に働いてもらいましょう!
この講座は起業家兼投資家で、リベラルアーツ大学・学長の両さん(@freelife_blog)とのインタビューを元に、ご本人監修で構成・執筆しています。
投資をしないと貧乏になる世の中
第一回でも説明したとおり、大半の40代日本人の金融資産がマイナスとなっています。さらには、サラリーマン世帯が71世帯あつまって、やっと富裕層1世帯分の資産と肩を並べるという、格差の現実もあります。
格差がうまれる理由については、有名な経済学者であるトマ・ピケティ氏はある式を提唱しています。
この式はパッと見ると、むずかしいですね。これは、わかりやすいように言いかえると「投資をしないとどんどん貧乏になる世の中」ということです。
つまりは、賃金が年々上がること(経済成長)よりも、投資からのリターンの方が大きくなっているということです。
さらに言うと、お金持ちは投資をしてよりお金持ちになり、貧乏な人は賃金が上がらず、より貧乏になるという世の中になっています。

自分の「時間単価」を知る
自分の「時間単価」という考え方を意識していくことで、お金の増やし方が大きく変わります。時間単価は、生産性と言いかえることもできます。
極端な例ですが、肉体労働で想像してみてください。
気合をいれてがんばるぞ!となっても、せいぜい2人分なら働けるかもしれませんが、たとえば人より10倍のモノを運ぶとか、10倍人よりすばやく動く…というのは現実的ではないとおもいます。
体力にも限界がありますし、一人でやれることにも限界があります。さらには、年齢とともにパフォーマンスは落ちていきます。
もし40代・50代になっていくにしたがって4倍・5倍と働けるようになっていくなら、時間単価も上がっていきます。
しかし実際には人間のからだは、20代の時に比べると40代・50代の方がパフォーマンスは落ちます。
つまり、肉体労働で年々賃金が上がっていくというのは、本来自分の生産性からすると、理屈に反していることなのです。
自分の時間単価を勘違いした行動をみなおす
「自分の時間単価を高める」というのはすごく大事な考え方です。
たとえば、主婦の方が毎朝チラシをみて、「卵が20円安くなる」といって隣のスーパーまで自転車をこいで買いに行くとします。
支出を減らそうとしているので、正しい行動のように思いますが、お金の損得でいうと間違っています。
理由はシンプルで、自分の時間はタダではないからです。
スーパーにむかうために自転車をこいでいる間、「時間」と「体力」を消費しています。もしたまごを20円安く買うためだけに、往復で30分かけてしまったら、「あなたが働いたときの時給は40円以下ですか?」となってしまいます。
たまごを隣町のスーパーに買いに行く時間があれば、月1回・1時間でもいいので、近所でアルバイトでもしたほうが「時間単価」として見たら高いです。
自分だけでなくお金にも働いてもらう
第一回でもすこし触れましたが、自分だけでなくお金にも働いてもらうことが大事です。自分が働くだけじゃ限界があるので、お金にも働いてもらうということです。
お金に働いてもらうこと=お金のなる木をもつこと
そして、お金のなる木をもつには、まずは「投資」を知ることです。
①毎月5万円を30年間貯金した場合
投資をせずに、毎月5万円をずーっと貯金をした場合はどうなるでしょうか?30年後を見てみましょう
(5万 × 12ヶ月) ×30年 = 単純計算で1800万円がたまりましたね。
②毎月5万円を30年間つみたて投資をした場合
次は、毎月つみたて投資をした場合です。毎月5万円という条件と、30年という条件は①と同じです。貯金をした場合は1800万たまりましたが、こちらはどうでしょう…?
年利6%(年間で6%の利息がつく)で計算した結果をみてみましょう。
拡大↓
あなたが毎月払ってつみたてた金額(元本)は「毎月5万円を30年」なので、トータル1800万です。しかし、つみたて投資をしたことで最終的に約5000万まで増えたことになります。
アインシュタインも認めた複利のチカラ
さきほど、30年つみたてたら効果的にお金が増やせるお話をしましたが、これは複利の効果なんです。
複利とは、自分が用意したお金(元本)から出た利益を、元本の中にくみこんで計算する計算法のことです。
たとえば、50000円を投資にまわしたら、1年で6%の利息がでたとします。50000円の6%は300円なので、この300円が利息です。
複利なら次の2年目は、この1年目の利息300円を、50000円とあわせた合計50300円から利息が計算されます。
なぜ投資をしない人が多いのか
すぐ行動にうつす精神は、何においても大切なことですが投資には「だまされる」「詐欺」などの悪意のあるリスクもあるので、冷静に知識をつける必要があります。
ここで、そもそもなぜ投資をしない人が圧倒的に多いのかを考える必要があります。日本人で投資をしている人はまだまだまだ少ないのが現状です。
すでに投資をしてる人もいると思いますが、まちがった投資をしている人も多くいます。
それでは、みなさんが投資をしない理由としてよく聞く理由をピックアップしました。ひとつずつ見ていきましょう。
- 「貯金は裏切らない」
- 「どこに投資したらいいかわからない」
「貯金は裏切らない・貯金は減らないからいい」
「貯金は減らない」という考え方は、間違いです。インフレリスクによって実は減っています。
たとえば、昔よりモノの値段はあがっています。むかしは190円ぐらいで買えた雑誌「週刊少年ジャンプ」も今は255円に値上がりしています。
このように、物の値段が上がることをインフレと言います。
上のグラフでは、日本は毎年1%以上、物価があがっていく見通しですが、現段階で日銀総裁の黒田氏はインフレ率2%をめざしています。
物の値段が上がっているということは、逆にいうとお金の価値が下がっているということになります。
そして、お金の価値が下がっているということは、ずーっと銀行に入っていた貯金は減っていっているという考え方になります。
「どこに投資したらいいかわからない」
さっそくですが、ぼったくりの可能性が高い投資リストをみていただきます。
- 「銀行で売ってる投資信託」
- 「ワンルームマンション投資」
- 「相続税の対策にアパート建設」
- 「保険を使った投資」
- 「雑誌でおすすめしている多くの投資」
よくテレビでCMをやっていたり、営業さんに勧められたりする投資の商品です。
ここで、大切なことをおつたえします。それは「素人が出会う投資商品の99%はぼったくり」ということです。
そもそもいい商品は売る必要がないので初心者の耳には入ってきません。いい商品があったとしてもすでに世界のお金持ちが握っています。
すでに潤っているお金持ちが、赤の他人の投資初心者に良い商品を譲るわけがありません。
まとめ:わたしたちはどうすればいいの?
第7回では、投資をこれからはじめるうえで、大切な考え方の基本を知っていただきました。
次回では「投資の基本」や「投資の種類」、「投資用語」についてわかりやすく解説していきます。
これらの「投資のルール」をしっかりまなぶことで、はじめて試合でまともに戦えます。ここをすっぽかすと、ぼったくられて終わりです。
はやる気持ちをおさえて、しっかり勉強(自己投資)していきましょう!
◯複利で長くつみたてることで、大きな利息を得ることができる
◯同じ金額を毎月つみたてるとしても、貯金と投資では結果がまったく違ってくる
◯インフレにより物価が上がり、相対的にお金の価値はさがっている
◯素人が出会う投資商品の99%はぼったくり
◯お金持ちが投資初心者に良い商品をゆずるわけがない
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