こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金のなる木を育てて資産と自由な時間を増やしていく力、「増やす力」についても情報発信しています。
▼図解:増やす力
増やす力を伸ばす方法の一つとして、リベ大では株式投資をおすすめしています。
株式投資には様々な手法がありますが、投資初心者におすすめしたいのはインデックス投資です。
インデックス投資とは、指数(インデックス)と同じ値動きを目指し、10~20年と長期目線で投資をする手法です。
何だかよく分からない言葉ばかりだよ…。
そこで今回の記事では、インデックス投資をテーマに以下の7つを解説します。
- インデックス投資とは
- 投資信託(ファンド)の仕組み
- インデックス投資のおすすめの買い方とお得な制度
- おすすめの投資信託(ファンド)
- インデックス投資の出口戦略
- 暴落に対する考え方
- インデックス投資で失敗しないために大切なこと
これから資産運用を始めたい初心者の人でも、しっかりインデックス投資について学べる内容となっています。
基本的な知識からお得な制度、おすすめの投資信託まで徹底的に解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
インデックス投資とは
インデックス投資とは、企業の株を個別に売買するのではなく、以下のような指数(インデックス)と同じ値動きを目指して運用する投資手法のことです。
- 日経平均株価
- TOPIX
- S&P500
- ダウ平均
上記の指数はそれぞれ、各取引所や特定の銘柄群などの値動きを表しています。
例えば、日経平均株価は日本経済新聞社が東証一部上場企業の中から選んだ225社の平均株価の推移を表す指数です。
投資信託(ファンド)の仕組みを簡単に解説
投資信託を簡単に説明すると、たくさんの投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめ、運用のプロが代わりに投資・運用する商品です。
投資信託によって、運用方針(何に投資して、どんな目標・投資手法をとるか等)は異なります。
- 日本株式だけに投資する。
- 世界中の株式に投資する。
- 株式だけでなく、不動産や債券にも投資する。
利益が出たら、その一部を分配金として還元する投資信託もあります。
投資信託を初心者におすすめする理由は以下の4つです。
- プロの運用会社に運用を任せられる。
- 毎日基準価額が公表されるため、透明性が高い。
- 最低100円から購入ができ、少額からでも始められる。
- 投資先を分散できるため、資産がゼロとなるリスクが極めて低い。
- 運用手数料が発生する
→ 運用会社に支払う手数料が発生するため、運用益が全て還元されるわけではない。
- 元本保証の金融商品ではない
→ 運用が上手くいかずに、損失を出す可能性もある。
手数料を払ってプロに運用を任せると言っても、投資信託は元本が保証された金融商品ではありません。
投資の世界において、元本や運用実績の黒字を保証する金融商品は存在しません。
もし元本保証や高利回りを謳っている金融商品を見かけたら、詐欺の可能性が高いので注意しましょう。
投資信託には、大きく分けて2種類あります。
- インデックスファンド:指数に連動することを目指す投資信託
- アクティブファンド:指数に勝つことを目指す投資信託
まず、指数に連動する投資信託をインデックスファンドと呼びます。
例えば、日経平均株価に連動したインデックスファンドを購入すれば、日経平均株価と同じ値動きになるような投資ができるワケです。
ただし、指数とファンドの成績は、運用に様々な手数料がかかるため、完全に同じ値動きにはならないので注意しましょう。
一方で、せっかく手数料を払ってプロに頼むのだから、指数を上回る運用をしたいと考える人もいるでしょう。
そんな人に向けた、指数に勝つことを目指したファンドがアクティブファンドです。
指数を上回る運用に魅力を感じるかもしれませんが、インデックスファンドよりも良い成績を出し続けられるアクティブファンドは多くありません。
下の図は、インデックスファンドの成績を下回っている、日本のアクティブファンドの割合を表しています。
投資期間が長くなるにつれて、アクティブファンドはインデックスファンドに勝ちにくいことが分かるでしょう。
長期にわたって、良い成績を残せるアクティブファンドを見つけられる人は少ないはずです。
だからこそリベ大では、投資初心者にインデックスファンドをおすすめしています。
つみたてNISAを活用してドルコスト平均法で積み立てよう
さて、投資信託の中でも「インデックスファンドへの投資が初心者にはおすすめ」と分かったところで、以下のようなことを思う方もいるでしょう。
これらの答えとして、リベ大が伝えたいのは「つみたてNISAを活用したドルコスト平均法の積み立てがおすすめ」だということです。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、NISA制度(少額投資非課税制度)の一つであり、金融商品から得られる利益を期限付きで非課税にできる制度です。
例えば、一般の証券口座(特定口座・一般口座)の取引の場合、30万円の利益に対して約20%の税金がかかるため、手元に残る金額は約24万円となります。
一方で、つみたてNISAなら利益に対して税金がかからないため、手元にまるまる30万円残せるのです。
年間で投資できる金額に制限がある(年間40万円)
非課税になる期間に制限がある(20年間)
金融庁によって認められた金融商品のみ取引できる
投資初心者にこそ、つみたてNISAをおすすめしたいのは、金融庁に認められた金融商品のみを投資対象にしているところです。
投資の世界には、ぼったくりとも言える金融商品が本当に多くあります。
しかし、つみたてNISAの対象であれば、金融庁が認めた金融商品のみに投資できるため、商品選びで大きな失敗をしにくいのです。
▼図解:つみたてNISAって何?
なおNISA制度は、つみたてNISAの他に一般NISAという制度もありますが、併用はできません。
それぞれの違いについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
ドルコスト平均法を活用した積み立て
実際に投資を始めるなら、なるべく安く買って、高く売りたいと多くの人は考えるでしょう。
しかし、将来の相場は誰にも分からないため、安く買えたかどうかは、その後の相場を見なければ判断できません。
そのため、投資で大切なのは最高のタイミングで売買することではなく、最悪の状態を回避することです。
最悪の状態とは、持っているお金を全部まとめて投資した直後に、リーマンショックやコロナショックのような暴落に巻き込まれることです。
ドルコスト平均法とは、時期を分散させて投資をすることです。
例えば、100万円を持っていたとして、一度に100万円を全額投資するのではなく、毎月5万円のように分散させて投資をします。
分散させることで、割高な時期に買うことにもなりますが、割安な時期にも買えるため、平均が狙えるのです。
言い換えれば、投資は始めようと思った時がスタートのタイミングなのです。
将来の相場は誰にも分からないので、ドルコスト平均法でコツコツと積み立てていきましょう。
関連動画
おすすめの投資信託(インデックスファンド)
さて、インデックスファンドに投資しようと考えた時、次に悩むのが「どの商品を買ったら良いのか?」でしょう。
リベ大では、以下の3つのタイプのインデックスファンドをおすすめしています。
全世界株式
バランス型
今回は、それぞれのタイプごとに、リベ大おすすめのインデックスファンドを紹介します。
米国株式に投資するおすすめのインデックスファンド
米国株式に投資をするならS&P500という指数に連動するファンドがおすすめです。
S&P500とは、米国で時価総額の大きい主要500社の株価をもとに算出される株価指数で、過去を振り返ると、15年以上保有していれば、ほぼ100%収益がプラスになっています。
S&P500に連動したインデックスファンドの中で、リベ大のおすすめは以下の2つです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
どちらも買付時の手数料が無料で、信託報酬も低コストなため、長期間コツコツと積立投資をしたい人におすすめできます。
なお、S&P500についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
S&P500よりも、さらに広く分散投資をしたいなら、米国全体に投資するインデックスファンドもおすすめです。
具体的には、時価総額の小さい企業も含めた米国の4,000社に投資ができる以下のファンドです。
投資可能なアメリカの株式をほぼ100%カバーしています。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
こちらも買付時の手数料が無料で、信託報酬も低コストなため、S&P500より幅広く米国に投資したい人におすすめです。
ちなみに、紹介した4つの投資信託の信託報酬には、大きな差はありません。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500):年0.0968%
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:年0.0938%
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド:年0.162%
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド:年0.0938%
※2021年8月時点
どれもアメリカに投資するファンドであるため、分散性と手数料を考慮して、自分が投資したいと思ったファンドを選びましょう。
なお、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは2021年6月に作られたファンドです。
全世界株式に投資するおすすめのインデックスファンド
もし、米国や日本など特定の国に集中して投資するのが不安な方は、全世界株式に投資するファンドがおすすめです。
具体的には以下2つのファンドになりますが、連動する指数が違うため、それぞれ特徴も合わせて見ていきましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動
- 小型株を含まない約3,000銘柄に投資
- 信託報酬は年0.1144%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動
- 小型株を含む約8,000銘柄に投資
- 信託報酬は年0.212%
楽天・全世界株式インデックス・ファンドの方が、幅広く分散されていることが分かります。
しかし、分散するほど成長性が低い企業も含まれるので、必ずしも分散すれば良いとは言えないということも理解しておきましょう。
そのためリベ大では、全世界株式と米国株式のどちらのインデックスファンドもおすすめしています。
それぞれの特徴をしっかり理解した上で、皆さんの好きな方に投資すると良いでしょう。
ちなみに、「どっちが良いのか悩んで決められない!」という方は、分散性が高い全世界株式をおすすめします。
詳しい理由については、下記の記事を参考にしてみてください。
様々な資産に分散投資するおすすめのインデックスファンド
株式だけではリスクが高いため、債券や不動産にも分散投資したいという人には、バランス型のインデックスファンドがおすすめです。
具体的にはeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、株式だけでなく債券や不動産など8種類の資産に分散投資ができるファンドとなっています。
さらに、投資割合も全て均等(12.5%)のため、世界中の主要な投資商品に幅広く投資できます。
- 日本株式
- 先進国株式
- 新興国株式
- 国内債券
- 先進国債券
- 新興国債券
- 国内不動産
- 先進国不動産
つみたてNISAには、債券やREITのみのインデックスファンドはありません。
そのため、もし債券やREITにも投資をしたいならeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はおすすめです。
なお、「バランス型の強みは最下位にならない資産であること」と言われており、詳しくは下記の記事を参考にしてください。
今回は、具体的なファンドをあげて、リベ大おすすめのインデックスファンドを紹介してきました。
しかしリベ大としては、皆さんが投資するファンドを主体的に選べるようになって欲しいと考えています。
10年、20年といった長期投資の中で、新しいファンドが登場したり、自分が想定したシナリオが崩れたりして運用方針を変える可能性もあるからです。
インデックス投資でお金を増やした後の出口戦略
ドルコスト平均法でインデックスファンドを積み立てることが分かったところで、次は取り崩し方を見ていきましょう。
10年、20年後、積み立ててきた資産が成長した後、どのように取り崩していくべきかイメージできている人は少ないです。
そこで、今回は「できる限り資産を減らさずに取り崩していく方法」として、「4%ルール」を紹介します。
アメリカのトリニティ大学の教授達が、トリニティスタディという研究において以下の答えを導き出しました。
ポートフォリオ:株式と債券を50%ずつとする
取り崩し:以下のどちらかを採用する
- 引退時の資産残高 × 4%を「定額」で取り崩し続ける
- 毎年の資産残高 × 4%を「定率」で取り崩し続ける
30年後に資産が残っている確率:96%
資産残高:中央値ベースで8倍に成長する可能性がある
ちなみに、トリニティ・スタディの研究は1998年に行われており、情報が古いと感じるかもしれません。
しかし2011年、2018年と検証が行われた結果、結論はほとんど変わっておらず、35年後に資産が残っている確率が96%という結果でした。
簡単に始められるだけではなく、しっかりとした出口戦略も考慮されているからこそ、投資初心者におすすめできるというワケです。