こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を目指すための「貯める力」、支出のバランスをコントロールする力に関する情報も発信しています。
▼図解:貯める力
リベ大が考える良い家計簿とは、資産が増える家計簿です。
もし皆さんが細かく項目を分けたり、時間をかけたりしても、家計簿をつけた結果、資産が増えていなければ良い家計簿とは言えません。
そこで今回は、資産が増える家計簿について解説します。
この記事の内容と貯まる家計簿のメリットは、以下の通りです。
記事の内容
- 貯まる家計簿の実例紹介
- 良い家計簿の5つの条件
- オリジナル家計簿の作り方
メリット
- 今よりも月3万円貯金を増やす考え方が分かる
- 副業で月5万円を稼ぐモチベーションが高まる
- 投資で月5万円の資産収入を得る動機づけになる
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:目指せ+3万円! 貯まる家計簿
目次
解説動画:【誰でもできる!】目指せ+3万円!「貯まる家計簿」カスタマイズを紹介
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
「貯まる家計簿」の実例紹介
冒頭でもお伝えしましたが、リベ大が考える良い家計簿とは資産が増える家計簿です。
資産が増える家計簿を作るためには、2種類の家計簿を知る必要があります。
- テンプレ家計簿
- オリジナル家計簿
テンプレ家計簿の特徴
テンプレ家計簿とは、以下のような雑誌やネットニュースなどで目にするものです。
- 項目名がシンプルで、集計しやすい
- 誰が見ても内容を理解できる
- 住宅ローン
- 車代
- 光熱費
- 交際費
- 通信費
- 食費
- 衣料費
FP(ファイナンシャル・プランナー)に家計相談をすると、まず上記の項目に関する費用を埋めるように言われます。
その後、以下のようなアドバイスをもらうことになるでしょう。
- 「食費が一般的な家庭より高いです。5,000円削減しましょう。」
- 「保険料を払いすぎです。10,000円削減しましょう。」
- 「お小遣いが少ないです。夫婦で3,000円ずつ増やしても良いでしょう。」
オリジナル家計簿の特徴
一方で、オリジナル家計簿は以下の特徴があります。
- 項目名が独特
- 他人が見てもすぐに理解できない
- 住宅
- 食費
- 日用品
- 交際費
ちなみに上記のグラフは、マネーフォワード MEという家計管理アプリのグラフです。
分類項目が大雑把で、驚いている人も多いでしょう。
これだけでは理解できないので、明細を見ていきます。
住宅の内訳
住宅の内訳は以下の通りです。
- 水道光熱費:10,181円
- その他年払いコスト:23,989円
- ローン返済:51,163円
- 管理費・積立金:26,020円
- 分類項目は、「衣食住」の3つと交際費とする
- 固定費は住宅扱いにする
「なんで固定費を住宅扱いにするの?」と疑問を持った人もいるでしょう。
Aさんは「水道光熱費は、住居費の一部」と考えて、住宅費として集計することにしたのです。
なぜなら、住める家として機能するためには、水道代や電気代、ガス代などの固定費を払う必要があるからです。
さらに以下の費用も住宅に付随するコスト、生活インフラと考え、住宅費扱いで集計しています。
住宅に付随するコスト
- 固定資産税
- 火災保険料
- 団体信用生命保険料
生活インフラ
- 通信費
- Amazon Primeの会員費用
掛け捨ての生命保険料
Aさんは、掛け捨ての生命保険料も住宅費の区分で集計しています。
住宅をローンで購入する場合、契約の前提条件となる団体信用生命保険も住宅ローンに含まれます。
そのため、掛け捨ての生命保険料も住宅費に入れてもおかしくないと考えたのです。
結局、Aさんの固定費はすべて衣食住の「住」に入れ、生活インフラ代としてまとめて管理することにしたのです。
また、ほとんどのテンプレ家計簿では、変動費と固定費という項目では分けていません。
変動費:毎月、支出額が変わるもの
固定費:毎月、ほぼ同じ金額で支出があるもの
しかし、適切な家計管理をするうえでは、変動費と固定費を分けて考えることが大切です。
Aさんは、すべての固定費を住居費とすることで、固定費を正確に把握できるようになりました。
そのため、節約すべきものが明確になり、月額の固定費を約10万円まで削減できたのです。
Aさんが固定費を削減するために行った節約は以下の通りです。
- 住居費:リセールバリューの良いマンションを購入
- 通信費:楽天モバイル(格安SIM)に乗り換え
- 水道光熱費:楽天でんき・ガスに切り替え
- 保険:貯蓄型保険を解約、火災保険料の見直し
- サブスク:コスパの悪い価値の低いモノを解約
食費の内訳
食費の内訳は以下の通りです。
- 食費(コンビニ):8,215円
- 食費(スーパー):27,938円
- 外食:500円
Aさんは食費を品目ではなく、支払いをした場所で管理しています。
なぜなら、割高なコンビニや外食を避けて割安なスーパーで買い物をすれば、食費を抑えられると考えたからです。
そのため、Aさんが食費として管理しているのは以下の2つのみです。
- コンビニの利用頻度
- 外食の利用頻度
→ 利用頻度が高い場合は、反省して改善する
食費を上記のような管理方法にした結果、コンビニや外食の利用は激減し、2~3万円ほど食費の節約ができたそうです。
ちなみに、コンビニでマンガや雑貨を買った代金も食費に含まれるデメリットもあります。
しかし、割高なコンビニでの買い物を避けられるメリットのほうが大きいでしょう。
日用品の内訳
日用品の内訳は以下の通りです。
- コンタクト・メガネ代:5,048円
- 衣服・靴・鞄など:21,010円
- 日用品:4,456円
- ドラッグストア:9,524円
日用品の項目では、衣食住の「衣」の部分を中心に、主に外見を清潔に保つためのお金を集計しています。
さらに、衣食住に関係のない項目も含めるため、「その他」としての役割もしているワケです。
交際費の内訳
交際費の内訳は以下の通りです。
- おこづかい(夫):2,330円
- おこづかい(妻):35,299円
- 家族交際費:13,616円
住宅、食費、日用品の3項目は基本的な生活費で、必要最低限のコストになっています。
一方、Aさんが交際費として集計しているのは、プラスアルファの支出です。
つまり「あればあるだけ嬉しいけど、無くても大丈夫」という項目です。
家族交際費という項目には、夫の小遣いでもなく妻の小遣いでもない以下のような支出が入ります。
- デート
- 家族旅行
- 冠婚葬祭
- プレゼント
オリジナル家計簿の目的と目標達成のための対策
以上のことをまとめると、Aさんの家計簿に対する考えは以下の通りです。
→ 必要最低限の生活費は「衣食住」の3分類で管理
→ 遊ぶお金は「交際費」で管理
→ 固定費は生活インフラ費として、すべて「住宅」の項目で集計
→ 固定費は徹底的に削減して管理不要な状態にし、変動費のみ夫婦で管理
→ 食費は「どこで使ったか」のみを管理
→ 交際費は「こづかい」の項目で、大まかに管理
またAさんの目標は、必要最低限の生活費の部分を不労所得で賄えるようになることです。
ではAさんは家計簿を通じて、目標を達成するためにどのような対策しているのでしょうか。
不労所得で生活インフラ費を賄う対策
Aさんの2021年2月における生活インフラ費、つまり住宅費は約10万円(=年120万円)でした。
つまりAさんは、月に10万円の不労所得を得られれば、生活インフラ費を賄えるのです。
月に10万円の不労所得を得るには、以下のような方法が考えられます。
- 配当利回り4%の高配当株を3,000万円分保有する
→ 年間120万円の配当金を得る - 3,000万円のインデックスファンドを保有し、年利4%で運用する
→ 年間120万円の運用益を得る(3,000万円 × 年利4% = 120万円)
不労所得で食費と日用品を賄う対策
次に、食費と日用品の費用について考えます。
- 食費:3万6,000円
- 日用品:4万円
- 合計:7万6,000円
結論から伝えると、食費と日用品にかかる費用は国民年金で賄えます。
なぜなら国民年金の年間受給額は、一人につき満額で約78万円(月6.5万円)で、夫婦で月約13万円になるからです。
国民年金保険料さえしっかり納めておけば、老後の食費と日常生活にかかるお金の心配をしなくて良いと分かります。
このように家計簿を作ると、資産運用のモチベーションが上がり、国民年金などの社会保険制度の勉強にも熱心になります。
その結果、お金の不安が小さくなっていくワケです。
遊ぶお金を賄う対策
さらにAさんは、必要最低限の生活費以外の遊ぶお金も心配していません。
なぜなら「遊ぶお金はその都度働いて稼げば良い」と考え、すでに副業で稼ぐ力を付けているからです。
Aさんは「月5万円ぐらいならどんな方法でも稼げる。もう遊ぶお金に困ることはない」と感じているそうです。
- せどり
- 動画編集
- プログラミング
- ウェブデザイン
- ハンドメイド
- YouTube配信
- ブログ/アフィリエイト
- コンテンツ販売
- コンサルタント
- Webライター
以下の記事では、10個の副業の具体的な始め方や大切な考え方を解説しています。
以上をふまえて、もう一度、オリジナル家計簿の全体像を見てみましょう。
一見、「こんな分類はおかしい」と思いますが、説明を受けると納得できる管理方法です。
貯める力に突出している人は大抵、Aさんのような自分専用にカスタマイズしたオリジナル家計簿を作っています。
良い家計簿の5つの条件
Aさんの家計簿は確かに良い家計簿かもしれませんが、皆さんがそのまま利用するのは難しいでしょう。
しかし、以下の5つの条件を押さえておけば、誰でも良い家計簿を作ることができます。
- ① 管理目的が明確
- ② 抜け漏れがない
- ③ 見ているとテンションが上がる
- ④ 作るのに時間がかからない
- ⑤ 改善点を人に説明できる
Aさんの家計簿の特徴をどう応用すれば、自分の家計簿を改善できるか?
今の自分の家計簿が、良い家計簿に当てはまるか?
良い家計簿の条件①:管理目的が明確
良い家計簿の条件の1つ目は、管理目的が明確になっていることです。
ただ集計しているだけではなくて、「何をどうしたいのか」という目的を持つことが大切です。
例えば以下のような管理目的です。
- 夫婦で仲良く生活できるようにする
- 食費を下げずに、年間100万円貯められるようにする
- 経済的自由に到達できるようにする
目的によって管理手段は変わるので、テンプレ家計簿では個人の価値観や管理目的を反映するのが難しいと言えます。
良い家計簿の条件②:抜け漏れがない
良い家計簿の条件の2つ目は、抜け漏れがないことです。
どんなに頑張って家計簿を作っても、以下のように抜け漏れがあれば、その家計簿に意味はありません。
- 現金払いしたもの
- 配偶者が支払ったもの
- スマホで決済したもの
このような抜け漏れがある家計簿は、正確に測れない体重計と同じで、全く価値がありません。