こんにちは、こぱんです!
リベ大では、鉄壁のリスク管理で貯めた資産を減らさない力、「守る力」についても情報発信をしています。
▼図解:守る力
投資はテニスと似ていると言われます。
テニスの初心者が試合で勝つためには、「凡ミスをしない・減らす」ことが重要です。
投資で勝つためにも、凡ミスをしないことが重要であり、投資における「凡ミス」は詐欺に遭うことを指します。
つまり、投資で勝つためには、大前提として詐欺に遭わないことが重要なのです。
自分では真っ当な投資をしているつもりでも、実は詐欺に遭っているケースもあります。
また、詐欺だと判明するまでに時間もかかるため、気づいた時には大きな損失になっていることも多いです。
そこで今回は、投資詐欺に遭わないために、以下の2点について解説します。
- ポンジ・スキームとは
- 詐欺に遭わないための対策4つ
正しい知識があれば、自分の財産はしっかり守れます。
投資詐欺に遭ってお金を減らしたくない人は、もれなく確認してほしい内容です。
目次
解説動画:初心者が投資で勝つ方法 詐欺(ポンジ・スキーム)にあわない事
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
ポンジ・スキームとは
ポンジ・スキームとは、集めた出資金を運用せずに、あたかも配当金として還元しているかのように装う詐欺のことです。
有名な詐欺師であるチャールズ・ポンジ氏が考案した手法で、名前の由来にもなっています。
巨額のお金を騙し取ったあと、彼自身は逮捕されましたが、いまだにポンジ・スキームはなくなりません。
むしろ、世の中にある投資詐欺のほとんどがポンジ・スキームなのです。
ポンジ・スキームは大きく4つのステップに分かれています。
そこで、それぞれのステップについて具体的に見ていきましょう。
- ①出資者を募り、お金を集める
- ②実際に高い配当金を出す
- ③さらにお金が集まる
- ④出資額が膨らんだところで逃亡
ステップ①:出資者を募り、お金を集める
まず、詐欺師Xは出資者に「お金を出してくれたら、年利30%で配当する」と伝えます。
半信半疑ながらも、A・B・Cの3人が出資をしました。
- 出資者A:100万円を出資
- 出資者B:100万円を出資
- 出資者C:100万円を出資
- 詐欺師X:手元に300万円
詐欺師Xの手元には、合計300万円が集まります。
ステップ②:実際に高い配当金を出す
お金を集めてからしばらく経ったあと、詐欺師Xは宣言通りに配当金を出します。
本来であれば、出資金をどこかに投資したり、自分で会社を作ったりしてお金を増やす取り組みが必要です。
ところが、詐欺師Xは出資金を運用せず、集めた出資金の中から配当を出します。
- 出資者A:30万円を受け取る
- 出資者B:30万円を受け取る
- 出資者C:30万円を受け取る
- 詐欺師X:手元に210万円
実際には出資金の一部を返されているだけなのですが、出資者は「宣言通りの配当金が受け取れた」と錯覚してしまいます。
配当金を受け取った人たちは、どう思うでしょうか。
もっと増やしたい!!
ステップ③:さらにお金が集まる
配当を出したあと、詐欺師Xは出資者に「元手の100万円を返しても良いし、もっと出資しても良いよ」と選択肢を提示します。
すると、実際に配当金を得られたと思い込んだ多くの人は、出資額を増やします。
一度お金を払ってしまうと、次にお金を払う際の心理的なハードルが下がってしまうからです。
そして、出資者A・B・Cの口コミを聞いた人が出資者となり、さらにお金も集まるようになります。
- 出資者A:300万円を出資
- 出資者B:300万円を出資
- 出資者C:300万円を出資
- 出資者D:1,000万円を出資
- 出資者E:1,000万円を出資
- :
- :
- (以下略)
- 詐欺師X:手元に数千万円
集めたお金から配当金を出して、数ヶ月、ときには数年かけて信用を積み重ね、詐欺師Xには数千万円のお金が集まります。
ステップ④:出資額が膨らんだところで逃亡
出資者・出資額が増えて資金が膨れ上がったところで、詐欺師Xは集めたお金とともに姿をくらまします。
出資者は、結果的に多額のお金を騙し取られてしまうのです。
ポンジ・スキームは、出資者側から見ると非常に分かりくい仕組みになっています。
なぜなら、配当金は実際に受け取れ、増えたように見えるからです。
ほとんど全員が同時に「お金を返してくれ」と言わない限り破綻しないので、長期間に渡って騙される人は多いでしょう。
そのため、詐欺だと気づいた時には多額のお金を騙し取られたあとで、取り返しがつかなくなってしまうのです。
ポンジ・スキームから逃れる唯一の手段は、気づいた時点で解約し、お金を返してもらうことしかありません。
詐欺師からすれば、騒ぎ立てられて他の出資者にバレるのが嫌なので、お金を返してくれることがあります。
お地蔵様とお供え物の例
ポンジ・スキームと似たような話は、昔話にもあります。
▼図解:投資詐欺にご用心
あるところにお地蔵様がいました。
村人がおむすびを1つお供えしたところ、翌日おむすびが2つになっていました。
物を置いたら翌日には2倍になります。
噂を聞きつけた人たちが集まり、傘や食べ物などを置いても、翌日には必ず2倍になるのです。
そこで村中の人が、家財道具を全部お供えしました。
翌日、ワクワクしながら見に行くと…。
すべて綺麗さっぱり消えてなくなっていました。
関連動画
→ 【ゆるアニメ】お供えしたら倍に増える地蔵見つけた【大人の日本昔ばなし】
人間って騙されやすいものなんだなぁ。
詐欺に遭わないための対策4つ
知識さえあれば、詐欺はある程度避けることができます。
詐欺に遭わないための対策は、以下の通りです。
- ①相場を知る
- ②相場を逸脱した商品に手を出さない
- ③私募ファンドに手を出さない
- ④確実に儲かる投資など存在しないと心得る
対策①:相場を知る
詐欺に遭わないための対策1つ目は、相場を知ることです。
たとえば、世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏の平均利回りは約20%です。(出典:トウシル)
ギャンブル性の高い商品に手を出せば、一時的に上記のような利回りもあり得るでしょう。
しかし、約20%の利回りを継続するのは至難の業です。
また、元本確保型商品の基礎知識についても必ず知っておきましょう。
日本人はいざ投資をしようとしても「元本確保型」を選択する傾向にあり、実際に約50%以上が元本確保型の商品を選んでいるというデータもあります。
しかし、元本確保型の商品では、お金はほとんど増えないのが現実です。
元本確保型の特徴は、その名の通り、運用リスクにさらすことなく元本を確保することが目的です。
極めて低い利率で運用はされますが、増やす目的というよりは、寝かせておくイメージに近いものです。
さらに、全世界株式に投資した場合の平均利回りも知っておきましょう。
元本保証もなく、リスクがある分リターンは大きいとされる全世界株式への投資でさえ、平均利回りは約6%です。(出典:auカブコム証券)
- 世界最高の投資家の平均利回り:約20%
- 元本保証型の投資はほとんどお金が増えない
- 全世界株式に投資した場合の平均利回り:約6%
何事においても、相場を把握しておくことは大切だと言えます。
なぜなら、相場を知っていれば、値付けがおかしいと気づけるからです。
例えばスーパーのもやしが、1パック1,000円で売られていたら「高い」と気づけるでしょう。
世界最高とも言われる投資家の平均利回りが約20%という基礎知識があれば、「年利30%の投資」はおかしいと気づけます。
つまり、正しい知識を身につければ、騙されにくくなるということです。
他にも、投資詐欺に遭いやすい人の特徴は下記の記事にまとめているので、参考にしてください。
対策②:相場を逸脱した商品に手を出さない
詐欺に遭わないための対策2つ目は、相場を逸脱した商品に手を出さないことです。
- 配当金の利回りが毎月3%のFX案件
- 配当金の利回りが毎月1%の仮想通貨案件
- 配当金の利回りが毎月1%のオンラインカジノ案件
- 配当金の利回りが毎年30%保証の案件
配当金の利回りが毎月1%とは、年利12%以上です。
先ほど紹介したように、全世界株に投資した場合の平均利回りは5~7%であり、年利12%という数値は相場を逸脱しています。
実際に起業すると分かるのですが、集まったお金で企業を成長させるには時間がかかります。
そのため、月利で安定した配当は不可能です。
例えば、配当金の利回りが毎年30%保証の案件で30年間投資したケースを考えてみましょう。
毎月5万円投資するだけで、30年後には約145億円になります。
本当にそんな投資案件があれば、世界中の人が投資しているでしょう。
美味しい話が、自分だけにやってくることはありません。
相場を逸脱した高利回り投資は、全て詐欺と疑ってかかりましょう。
対策③:私募ファンドに手を出さない
詐欺に遭わないための対策3つ目は、私募ファンドに手を出さないことです。
私募ファンドとは、資金を募る対象者が狭く限定されており、証券会社で売っていないファンドを言います。
よくある私募ファンドの例は、以下の通りです。
- ○○クラブ
- 政治家案件
- 海外不動産投資案件(特に新興国)
- ランドバンキング
- 島のリゾート開発
- 私募FX
- 仮想通貨
- カジノや海外関連
上記に該当しなくても、私募ファンドの商品は手を変え品を変え、無数に生まれています。
もちろん、不動産投資やFXがダメだと言うわけではありません。
しかし、「スゴ腕のトレーダーがいる」「スゴイ自動売買プログラムがある」といった謳い文句は、かなり怪しいと言わざるを得ません。
- なぜ私募で集める必要があるのか?
- なぜ自分や案件の紹介者へ話がまわってきたのか?
バフェット氏を超えるような投資案件なら、出資者を募らなくても世界中からお金が集まるはずです。
甘い言葉に騙されてはいけません。
芸能人が出資していると言っても、本人が騙されている場合もあれば、お金をもらって広告塔になっているだけの可能性もあります。
どんなに信用できそうな案件であっても、私募ファンドに手を出すのはやめましょう。
見知らぬ人が、見知らぬあなたに儲かる情報を持ってくるわけがありません。
着実に資産形成したいなら、私募ファンドに出すメリットはないでしょう。
自分だけは大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、実際、本当に多くの人が詐欺に巻き込まれています。
以前解説した、「ジャパンライフ」の事件も同様なので、ぜひ下記の記事もあわせて読んでください。
対策④:確実に儲かる投資など存在しないと心得る
詐欺に遭わないための対策4つ目は、確実に儲かる投資など存在しないと心得ることです。
そもそも、投資で元本保証を謳って出資させることは、法律で禁じられています。
まとめ:投資で勝つには詐欺に遭わないことが大前提
今回は、詐欺に遭わないためにするべきことについて解説しました。
- ポンジ・スキームとは
- 詐欺に遭わないための対策4つ
投資で勝つことを考える前に、まず詐欺に遭わないように気をつけましょう。
投資詐欺で一番有名な手法はポンジ・スキームです。
ポンジ・スキームの仕組みを知った上で、対策を行えば、詐欺に遭う可能性はグンと減らせます。
▼図解:投資詐欺の見分け方
- ①相場を知る
- ②相場を逸脱した商品に手を出さない
- ③私募ファンドに手を出さない
- ④確実に儲かる投資など存在しないと心得る
確実に儲かる、美味しい投資などは存在しません。
投資で勝つためには、大切な資産を減らさないことが大前提です。
リベ大が運営するオンラインコミュニティの「リベシティ」では、投資の相談ができるチャットがあります。
「もしかして詐欺かも…」と思うような話を持ちかけられたら、チャットで相談してみると良いでしょう。
興味がある人は、ぜひ活用してみてください。
着実に資産形成ができるように、引き続き正しい知識を学んでいきましょう!
以上、こぱんでした!
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