
こんにちは、こぱんです!
リベ大では、人生を豊かにするために大切な「お金にまつわる5つの力」を紹介しています。
▼図解で分かる「お金にまつわる5つの力」
その中で、「増やす力」を伸ばす方法として資産運用を推奨しています。
でも、あひるくんのように「何に連動するモノが良いか」を考えて決めるのは大正解だよ。
ある指標と同じように動くことを目標としている投資信託のことをインデックスファンドと呼びます。
インデックスファンドを選ぶ際に、以下のようなポイントを参考にするのはおすすめできません。
- 最近のリターンが1番良かったモノを選ぶ
- 銀行や証券会社の窓口でおすすめされたモノを選ぶ
- 最近目立っている新商品を選ぶ
そこで今回の記事では、インデックスファンド選びに大切な4つのポイントについて解説していきます。
目次
解説動画:【初心者向け】インデックスファンド選びの4つのポイント
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
インデックスファンド選びの4つのポイント
インデックスファンドを選ぶポイントは以下の4つです。
- コスト
- トラッキングエラー
- 純資産残高
- 信託期間
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①:コスト
投資信託には、必ずチェックするべき2大コストがあります。
それが以下の2つです。
- 販売手数料
- 信託報酬
コスト①:販売手数料
販売手数料とは、投資信託を販売している会社に支払う手数料のことです。
この手数料は、
- 銀行の窓口で購入すれば銀行へ
- 証券会社で購入すれば証券会社へ
支払います。
販売手数料には、無料のモノから購入価格の数%のモノまで幅があり、同じ投資信託を購入した場合でも売り手によって手数料は異なるので注意が必要です。
コスト②:信託報酬
信託報酬とは、投資信託を持っている期間は“ずっと”「持っている額×数%」で毎年支払う手数料です。
この信託報酬は、以下の3社に分配されています。
- 投資信託を運用している運用会社
- 資産を管理している信託銀行
- 事務管理をしている販売会社
信託報酬には、0.1%のような安いモノから3%を超えるモノまであります。
中には、実質的な負担が「年3.345%+成功報酬」のように非常に高い信託報酬を設定しているモノもあるので、注意が必要です。
インデックスファンドにおいて、コストを抑えることは非常に重要です。
「隠れコスト」といったものもあるので、購入する際は注意しておきましょう。
また、日本の投資信託はコストが高い傾向にあり、金融庁は「高過ぎ!」と怒っています。
上記の表では、日本とアメリカのコストを比較したものです。
日本の投資信託は高コストであるため、過去10年間の収益率はマイナスになっているのが分かります。
ポイント②:トラッキングエラー
2つ目のポイントはトラッキングエラーです。
インデックスファンドには、目標にしている指数があります。
- S&P500
- 日経225
- TOPIX
etc…
しかしインデックスファンドの実際の運用成績は、指数の動きと完全には一致しません。
例えば、以下のようなイメージです。
S&P500は1年間で6%のリターンがあったのに、
S&P500を目標にしているインデックスファンドは1年間で5%しかリターンがなかった。
ここで出てくるのがトラッキングエラーです。
トラッキングエラーとは、ファンドの運用成績が指数の動きとどれくらい違っているのかを示しています。
気になる投資信託のトラッキングエラーを知りたい場合は、楽天証券であれば簡単にチェックできます。

(出典:楽天証券)
上記の表はS&P500に連動した投資信託のトラッキングエラーです。
この1.56%という数字の意味は、
この投資信託のリターンが
S&P500(指数)のリターンの±1.56%の範囲に収まる確率が
約68%である
ということです。
これは統計学の話になるため、難しく感じている方は以下の結論だけ押さえておきましょう。
例えば“日経225”という指数に連動するインデックスファンドを作るとします。
日経225は、225銘柄の単純平均(みたいなもの)であるため、225銘柄を全部1株ずつ購入することで、ファンドの実績は日経225と連動するはずです。
株を買うためには、取引手数料がかかる
ファンドの監査をしてもらう費用がかかる
解約したい人のために現金を持っておかなければならない
etc…
まとめると、完全に指数と連動するような運用は意外に難しいということです。
トラッキングエラーをいかに小さくするかは、ファンド運用者の腕の見せ所だと言えます。
そのため、良いインデックスファンドは、トラッキングエラーが小さく、悪いファンドはトラッキングエラーが大きい傾向にあると覚えておきましょう^^
トラッキングエラーの調べ方は以下の4ステップです。
- 楽天証券へログイン
- 気になるファンドを検索
- ファンドのページの下部までスクロール
- 「リスクリターン(税引前)詳細」に“トラッキングエラー”が記載されています
ポイント③:純資産残高
純資産残高とは、そのファンドに投資されている資金の合計であり、投資信託の規模の大きさを表しています。
純資産残高は大きい方が良いとされています。
純資産残高が大きくなることで、以下のようなメリットがあります。
- コストが安くなりやすい
- トラッキングエラーも小さくなりやすい
- 途中で運用中止になる可能性も低い
つまり、安定的に運用するには規模が必要になるということです。
ここで、2020年11月3日時点の純資産残高ランキングを見てみましょう。
Best5は以下のようになっています。
1位は「ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)」で、純資産残高は9,500億円を超えています。
ランキングを見ていくと、100位のファンドでも純資産残高が1,000億円を超えているのが分かります。
ランキング上位から購入するのは全くおすすめできませんが、「資産残高10億円!」と言われても「スゴイ!!」となってはいけません。
ポイント④:信託期間
信託期間とは、投資信託を運用している期間のことです。
- いつから運用されて
- いつまで運用されるのか
この2つがポイントとなります。
いつから運用されているか
投資信託の運用開始日のことを設定日と呼びます。
その設定日は、最近過ぎない方が安心です。
仮に設定日が最近だったとしても、運用者の信用によってカバーできる場合もあります。
しかし、できれば過去3年分の運用状況はチェックしたいところです。
いつまで運用されるのか
投資信託の運用を終える日のことを償還日と呼びます。
ファンドには償還日が
- 決まっているモノ
- 無期限になっているモノ
これらの2種類があります。
もし償還日が近いファンドを購入してしまった場合、すぐに運用が終わってしまうので、意味がありません。
そのため、償還日が近いファンドは避けるようにしましょう。
まとめ:4つのポイントを押さえたうえで、おすすめのファンドを紹介
ここまで、インデックスファンドを選ぶ際に押さえておくべきポイントについて解説してきました。
ファンドを選ぶ時、まず最初にすることは目標とする「イケてる指数」を決めることです。
そして、目標とする係数を決めた後は、以下の4つのポイントを参考にインデックスファンドを探します。
- 手数料
- トラッキングエラー
- 純資産残高
- 信託期間
その投資信託とは、以下の2つです。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
(※SBI証券を利用している場合)
これらの投資信託は、楽天証券やSBI証券から簡単に購入することが出来ます。
ここで注意していただきたいのが、この投資信託を購入することが完璧な選択というワケではないということです。
例として挙げた2つの投資信託はあくまでも一例であり、他にも候補となる投資信託はあります。
このリベ大ブログやYouTubeチャンネルの“リベラルアーツ大学”で何度も伝えていることですが、「魚をもらうのではなく、魚の取り方を学ぶことが大切」です。
参考動画
まずは、今回紹介したインデックスファンドを選ぶ4つのポイントを参考にして気になる投資信託を検索してみてください。
もしまだ証券口座を開設していない方は、リベ大がおすすめしている楽天証券やSBI証券で口座開設から始めてみましょう^^
以上、こぱんでした!
SBI証券
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