こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金のなる木を育てて資産と自由な時間を増やしていく力、「増やす力」に関する情報発信もしています。
▼図解:増やす力
「増やす力」を育てる手段として、リベ大ではインデックス投資や高配当株投資、不動産投資について解説しています。
その中でもインデックス投資は初心者でも始めやすく、リベ大をキッカケに始めた人も多いのではないでしょうか?
どれでも良いのかな?
インデックスファンドは、ある指標(インデックス)と同じように動くことを目標としている投資信託(ファンド)です。
そのため、あひるくんのように「何に連動するインデックスファンドが良いのか?」という考え方をするのは正しいです。
一方、以下のようなポイントでインデックスファンドを選ぶのはおすすめしません。
最近のリターンが1番良かった商品を選ぶ
銀行や証券会社の窓口でおすすめされた商品を選ぶ
最近目立っている新商品を選ぶ
そこで今回は、インデックスファンド選びに大切な4つのポイントについて解説していきます。
なお、インデックス投資について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
目次
解説動画:【初心者向け】インデックスファンド選びの4つのポイント
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
インデックスファンドを選ぶ時に大切な4つのポイント
インデックスファンドを選ぶ大切な4つのポイントは以下のとおりです。
- ①コスト
- ②トラッキングエラー
- ③純資産残高
- ④信託期間
ポイント①:コスト
1つ目のポイントはコストです。
投資信託(ファンド)には、必ずチェックすべき2つのコストがあります。
まずは、それぞれのコストの内容を理解していきましょう。
- ①販売手数料
- ②信託報酬
コスト①:販売手数料
販売手数料は、ファンドを販売している会社に支払う手数料のことです。
そのため、皆さんがファンドを購入する場所によって支払先が変わります。
- 銀行の窓口で購入するなら、銀行。
- 証券会社で購入するなら、証券会社。
販売手数料は、無料のファンドから購入価格の数%といったファンドまで幅があります。
また、同じファンドを購入した場合でも、売り手によって手数料は異なるので注意が必要です。
コスト②:信託報酬
信託報酬は、ファンドを持っている期間、毎年支払い続ける手数料です。
金額は「持っている額 × 信託報酬(数%)」です。
また信託報酬は、以下の3社で分配されています。
- ファンドを運用している運用会社
- 資産を管理している信託銀行
- 事務管理をしている販売会社
ファンドによって、信託報酬は0%(無料)〜3%以上と幅があります。
中には実質的な負担が、「年3.345% + 成果報酬」といった非常に高い信託報酬を設定しているファンドもあるので、注意が必要です。
インデックス投資に取り組む上で、コストを抑えることは非常に重要です。
さらに今回紹介したコスト以外にも「隠れコスト」と呼ばれるコストもあるため、購入する際は注意しておきましょう。
隠れコストに関しては以下の記事を参考にしてみてください。
ちなみに、日本のファンド(投資信託)はコストが高い傾向にあり、金融庁も高すぎると怒っているほどです。
金融庁は2017年「家計の安定的な資産形成に関する有識者会議」の資料において、日米の投資信託コストの比較結果を公開しました。
平均販売手数料
- 日本:3.20%
- 米国:0.59%
平均信託報酬(年率)
- 日本:1.53%
- 米国:0.28%
過去10年の平均収益率(年率)
- 日本:マイナス0.11%
- 米国:5.20%
過去10年間の収益率がマイナスになっている理由の一つが、ファンドのコストの高さだと分かります。
結果的に、長期投資をした国民のお金が減ってしまったワケですから、金融庁が怒るのも無理はありません。
ポイント②:トラッキングエラー
2つ目のポイントはトラッキングエラーです。
急に難しい横文字が出てきたと感じるかもしれませんが、分かりやすく解説していくので安心してください。
まずインデックスファンドには、目標にしている指数があります。
- S&P500
- 日経225(日経平均株価)
- TOPIX(東証株価指数)
実際のインデックスファンドの成績は、指数の動きと完全には一致しません。
仮に、S&P500のリターンが1年間で6%だったとします。
しかし、S&P500を目標にしているインデックスファンドの一つが、1年間で5%のリターンしかないケースもあるのです。
トラッキングエラーは、インデックスファンドの運用成績が指数の動きとどれくらい違っているのかを示しています。
もちろん、指数との差は小さいほど良いため、トラッキングエラーが小さいほど優秀なファンドと言えるでしょう。
なお、トラッキングエラーはネット証券を活用すれば簡単に確認できます。
上記は、楽天証券におけるS&P500に連動した、とあるインデックスファンドのトラッキングエラーになります。
1.36%や1.56%という数字の意味は、以下の通りです。
「ファンドのリターンが、指数のリターンの±1.56%の範囲に収まる確率が約68%である。」
トラッキングエラーを正確に理解するためには統計学の知識が必要で、難しく感じる人も多いです。
しかし今回は、「トラッキングエラーは小さければ小さいほど良い」という結論だけをしっかり押さえておけば十分です。
ちなみにトラッキングエラーがゼロのインデックスファンドは存在しません。
例えば、日経225という指数に連動するインデックスファンドを作るとしましょう。
日経225は、225銘柄の単純平均みたいなものなので、225銘柄を全部1株ずつ購入することで、ファンドの実績は日経225と連動するはずです。
株を買うためには、取引手数料がかかる。
ファンドの監査に費用がかかる。
解約したい人のために、現金を確保しておかなければならない。
つまり、指数と連動するような運用は想像以上に難しいということです。
トラッキングエラーをいかに小さくできるかは、ファンド運用者の腕の見せ所だと言えます。
良いインデックスファンドはトラッキングエラーが小さく、悪いインデックスファンドはトラッキングエラーが大きい傾向であると覚えておきましょう。
トラッキングエラーの調べ方は以下の4ステップです。
- 楽天証券へログイン
- 気になる投資信託(ファンド)を検索
- 投資信託のページの下部までスクロール
- 「リスクリターン(税引前)詳細」に「トラッキングエラー」が記載されている
ポイント③:純資産残高
3つ目のポイントは純資産残高です。
純資産残高は、そのファンド(投資信託)に投資されている資金の合計であり、ファンドの規模の大きさを表しています。
言葉の意味から考えても分かるように、純資産残高は数字が大きい方が良いとされています。
なぜなら、純資産残高が大きくなると以下のようなメリットがあるからです。
コストが安くなりやすい
トラッキングエラーも小さくなりやすい
途中で運用中止になる可能性も低い
さて、もう少し純資産残高について理解を深めるために、ファンドの純資産残高ランキング(2021年11月時点)を見てみましょう。
トップ5の金額に注目してください。
1位は「AB・米国成長株投信Dコース(H無) 予想分配金」で、純資産残高は約1.51兆円を超えています。
なお、ランキングを見ていくと、100位のファンドでも純資産残高が1,000億円を超えているのが分かります。
1つの目安としては、純資産残高は最低でも30億円以上が望ましいと言われているので参考にしてください。
ポイント④:信託期間
4つ目のポイントは信託期間です。
信託期間は、ファンド(投資信託)を運用している期間を意味しており、以下の2つの日付が重要になります。
- ①設定日:いつから運用されているのか?
- ②償還日:いつまで運用されるのか?
重要な日付①:設定日(いつから運用されているのか?)
設定日とは、ファンドの運用を開始した日のことです。
最近過ぎない方が過去の運用状況をチェックできるため安心と言えるでしょう。
もちろん、最近運用を開始したファンドだったとしても、運用者の信用によってカバーできる場合もあります。
ただ1つの目安として、可能なら過去3年分の運用状況はチェックしたいところです。
重要な日付②:償還日(いつまで運用されるのか?)
償還日とは、ファンドの運用を終える日のことです。
ファンドの償還日には、大きく2つの種類があります。
- 償還日が決まっている
- 償還日が無期限
もし償還日が近いファンドを購入してしまった場合、すぐに運用が終わってしまい長期投資ができません。
また、残り日数が少なくなると運用が適当になる可能性もあるため、償還日が近いファンドは避けるようにしましょう。
まとめ:4つのポイントを押さえた上で優良ファンドに投資しよう
今回は、インデックスファンドを選ぶ時に、押さえておくべき4つのポイントを解説しました。
インデックスファンドを選ぶ際、最初にS&P500のような目標とする指数を決めることが最重要です。
その上で、以下の4つのポイントを参考にインデックスファンドを探しましょう。
手数料
トラッキングエラー
純資産残高
信託期間
なお、上記の4つのポイントを考慮したおすすめの投資信託(ファンド)に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
しかし注意して欲しいのが、リベ大がおすすめしているファンドを購入することが完璧な選択ではないということです。
リベ大がおすすめしているファンドは、あくまで一例であり、他にも候補となるファンドはあります。
繰り返し伝えていることですが、重要なのは魚をもらうことではなく、魚のとり方を学ぶことです。
▼図解:魚のとりかたを学ぶことの大切さ
インデックスファンドに関しても、元本が保証されているワケではなく、コレを買えば絶対に正解と言えるものはありません。
皆さんも、今回学んだ内容をもとに、まずは自分で気になるファンドを探してみてください。
まだ証券口座を開設していない人は、リベ大がおすすめしている楽天証券やSBI証券で口座開設するところから始めましょう。
ぜひ一緒に行動し、今よりも一歩豊かになっていきましょう!
以上、こぱんでした!
▼「インデックス投資をもっと学びたい!」という人に読んで欲しい記事がこちら!
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