こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を目指すための「稼ぐ力」についての情報を発信しています。
▼図解で簡単に分かる稼ぐ力について
稼ぐ力を育てていく中で、自分の価値観マップを作成し、自分の働き方を見つめ直す人も増えてきました。
関連動画
その中で「会社員という生き方」よりも、「もっと自由に生きたい」と独立を目指す人も少なくありません。
私は現在会社員で、独立するための準備を1年半進めてきました。
- 貯金:1,000万円
- 生活費:月20万円(年間240万円)
今の貯金なら約4年は戦えますが、万全を期して1,200万円の貯金(5年分の生活費)を確保してから独立すべきでしょうか?
でも結論から言えば、「貯金の金額では判断できない」のさ^^;
生活費の5年分を貯めれば6年分を、6年分を貯めれば7年分を貯めたくなるだけです。
つまり、「貯金が○万円あれば大丈夫」という考え方そのものが良くないということです。
リベ大では、独立に向けた10個の条件という記事で、独立資金についても解説しました。
動画では独立資金の目安として、生活費の6カ月~2年分という数字を挙げました。
ではなぜ、3年でも、5年でも、10年でもなく、2年という数字なのでしょうか?
そこで今回は「6ヶ月~2年」という数字を深堀りするため、「会社員の独立資金」に関する2つのことを解説します。
- 貯金額では安全性を判断できないたった1つの理由
- 多くの資金をもって独立する時の2つの落とし穴
今回の記事を読むと、多額の資金があれば安全に独立できると考える人は、少しガッカリするかもしれません。
一方で、まだ手元の資金が少ないと感じている人は、チャンスだとやる気が出るでしょう。
いずれにせよ、アタマの片隅に少しでも「独立」という言葉がある人には、間違いなく役に立つ内容です。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:脱サラ独立 いくら必要?
目次
解説動画:【2つの落とし穴アリ】サラリーマンの「いくらあれば独立できるか問題」に答えてみた
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
貯金額では安全性を判断できないたった1つの理由
貯金額では安全性を判断できない理由は、ズバリ「食料の現地調達ができなければ、いずれリュックの中身が尽きるから」です。
会社員を辞めて独立することは、財宝を求めてジャングルに乗り込むようなものです。
そして、会社の外にある「市場(マーケット)」という名のジャングルは、以下のような環境です。
弱肉強食の世界
猛獣や毒キノコが存在する
崖、沼、落石、雷雨など、自然の危険も多い
木の実、魚など、食料調達も決して簡単ではない
みなさんがどれだけ大量の食料をリュックに詰め込んだとしても、食料を現地調達できなければ、いずれはゲームオーバーです。
4年分の生活費を保有していることは、4年分の食料をリュックに詰め込んでいることを意味します。
このリュックがあれば、とりあえずジャングルで4年間の生活はできます。
ではみなさんは、以下の道具を持ち、上手に扱うスキルを持ち合わせているでしょうか?
サバイバルナイフ
釣り竿
実際、リベ大両学長の周りには、ほとんど食料を持たずにジャングルに入っていく人もいます。
つまり、貯金がほとんどない状態で独立しても、彼らは生活に困窮することなく楽しそうに生きているのです。
なぜなら、サバイバルナイフや釣り竿を上手に扱うスキルがあるため、必要な食料を現地調達できるからです。
仮に、以下の2人がジャングルにいた場合、生存率が高いのはどちらでしょうか?
Aさん
- 貯金:1,000万
- 売上:まだゼロ
Bさん
- 貯金:100万
- 売上:年300万円
「貯金がいくらあれば独立しても大丈夫か?」とは、「食料をどれだけ持っていればジャングルで暮らせるのか?」と同じ質問です。
- ジャングルの中で暮らすための装備は有るのか?
- サバイバルスキルを身につけているのか?
少なくとも上記の2つが分からないと、「ジャングルで暮らせるかどうかは分からない」という回答になるわけです。
多額の貯金があれば安全に独立できると考える人は、リュックの中に食料を詰め込んでいるだけという事実に気づいてください。
そして、装備とスキルがなければジャングルでは長く生き抜けないと理解しましょう。
→ 例:PCやSNSアカウントなどの仕事道具
→ 例:知識、専門性、実務能力
逆に言えば、現地調達できる人は大量の食料を持ち込む必要はないのです。
彼は平日に会社員として働きながら、週末はジャングルに財宝を探しに行って(副業をして)戻ってくる、という生活を繰り返していました。
その結果、以下のような成果を手に入れたのです。
キレイな水が流れる小川の場所を知っている
食べられる木の実・キノコの採集ポイントが分かる
ジャングルの奥地にちょっとした畑まで作った
結局、「週末ジャングラー」としてのスキルが高まり過ぎて、独立資金を2,000万円も貯めたのに、一切手を付けずに生活を続けています。
大量に食料をリュックに詰めたのに、その食料を1つも食べることはなかったのです。
逆に今では食べ切れないほどの食料を抱えているため、「一生懸命準備したのに、リュック要らなかった…。」と話してました。
多くの資金をもって独立する時の2つの落とし穴
その一方で、以下のように感じている人もいるのではないでしょうか?
「独立できたのは偶然上手くいったからですよね?」
「やっぱり食料は多い方が安心だと思います!」
「食料をたくさん持つことは特に問題にはならないのでは?」
ですが、多くの資産があることで逆に失敗しやすくなるリスクもあるのです。
そこで、多額の資金を持って独立する時の2つの落とし穴について見てみよう。
- ①ジャングルからの撤退が遅くなる
- ②「ヤバい」水先案内人に狙われる
落とし穴①:ジャングルからの撤退が遅くなる
厳しいことですが、1~2年も取り組んで「全く生活の見込みが立たないビジネス」は継続すべきではありません。
リュックの中に食料が十分にあるせいで、以下のような事態に陥ってしまうのです。
いつまでも、ありもしない財宝を探す
いつまでも、ありもしない小川を探す
いつまでも、存在しない獲物を探す
本来であれば、とっくにゲームオーバーなのですが、食料が多いためなんとか生存できてしまう。
これは見方を変えれば、「無意味な延命」をしているだけと言えるでしょう。
本当に必要なのは、不毛な延命ではなく、行動を変えることです。
ジャングルからの脱出
冒険するジャングル(探索エリア)を変える
仮に、若いうちにジャングルへ突入して、1~2年で成果が出なければ、またシティライフに戻って会社員として働くこともできるでしょう。
ですが5年以上も経過した後では、年齢的にも会社員としてはやり直しがきかなくなってしまうかもしれません。
落とし穴②:「ヤバい」水先案内人に狙われる
実際のジャングルには、みなさん以外にも大勢の人間がいて、その中には以下のような水先案内人もいます。
「食料をくれたら食料が取れるところに案内する」とは、「お金をくれたらお金を稼げるところに案内する」ということです。
そう、ジャングルの水先案内人は、自分がジャングルで生きていくために新入りを食い物にするわけです。
また新入りはジャングルの中で、とても目立つということも忘れてはいけません。
- 痩せた身体で日焼けもしていない
- 食料でパンパンになったリュックを持つ
もう相手にする気すら起きないんじゃないかな…。
だから、ひ弱な新入り達には色々なモノを売りつけてきます。
詐欺みたいな情報商材
本部だけが儲かるフランチャイズビジネス
ボッタクリの不動産投資・コインランドリー投資
新入りの中には、自らジャングルに入ったのにも関わらず、「身の安全を保証して欲しい人」も少なくありません。
そのため、「大丈夫、あなたの安全は保証します^^」と言うだけで、カンタンに騙せてしまうのです。
特に目も当てられないのは、リストラされて早期退職金などでまとまったお金を手にした40~50代の元会社員です。
彼らは「ヤバイ」水先案内人に騙され、身ぐるみを剥がされて、ジャングルから脱出もできず、食料の現地調達もできません。
フランチャイズに1,000万円出資したが、赤字垂れ流し
5,000万円のローンを組んで不動産投資をしたが、赤字垂れ流し
リュックの中の大量の食糧
ジャングルの中で食料を現地調達して生き抜くための道具とサバイバルスキル
例えば、自分が持つ豊富な食料を冒険者が持つ有用な道具と交換することや、その道具の使い方をレクチャーしてもらうことが挙げられるでしょう。
自分の食料を食いつなぎながら、いずれはジャングルの中でどこでも食料が取れるようになるわけです。
これが理想の経路ですが、「誰かが安全を保証してくれる」ことにこだわっていると、必ず「ヤバイ」水先案内人の食い物とされるでしょう。
まとめ:食料を詰め込む以外にもやるべきことがある
ジャングルで生き抜くための食料、装備、スキルを準備しよう
今回は「貯金がいくらあれば独立できるのか?」という質問について解説しました。
結論としては、「リュックにある食糧の量だけでは、ジャングルで生き抜けるかは分からない」ということです。
「市場(マーケット)」という名のジャングルで生き抜くためには、2つのモノが必要不可欠です。
→ 例:PCやSNSアカウントなどの仕事道具
→ 例:知識、専門性、実務能力
多額の資金があれば安全に独立できると考えている人は、リュックの中に食料を詰め込んでいるだけという現実を見ましょう。
いくら食料を持ち込んだとしても、食料を現地調達できなければ必ずゲームーオーバーになります。
逆に、ある程度の食料を詰め込んだのであれば、みなさんがやるべきことは他にあるということです。
独立に対して不安だからと、生活費を4年分貯めても、5年分貯めても同じことです。
今の考えのままでは、おそらく独立はできず、仮に独立できたとしても、逆に落とし穴に落ちる可能性がでてきます。
- ジャングルからの撤退が遅くなる
- 「ヤバイ」水先案内人に狙われる
独立資金の多寡(たか)を気にするのは「安心したい病」の症状の1つです。
ジャングルに入るつもりがあるのであれば、しっかりと腹を括りましょう。
挑戦した上で自分に合う働き方を選ぶということ
さて、今回は最後に、有名な文化人類学者であるデヴィッド・グレーバー氏の話を紹介しましょう。
彼によると、世の中の「Bullshit Jobs(どうでもよい仕事)」は少しずつ増え続けているそうです。
最近の調査結果では、各国における「自分の仕事は全く意味が無いと感じている人の割合」は以下の通りでした。
- イギリス人:37%
- オランダ人:40%
- ベルギー人:30%
今回の記事を読んでいるみなさんの中には、同じように「自分の仕事には意味があるのか?」と疑問を感じている人も決して少ないでしょう。
資本主義における大企業中心の社会において、世界的に拡大している問題なのです。
ですが、会社から脱出してジャングルに入れば、ムダだと思うことはやらなければ良いのですから、そんな問題に悩まされることもありません。
保証・安全と引き換えに、不自由で「意味がない」と思う仕事を続ける
保証・安全がない代わりに、自由で「意味がある」と思える仕事をする
どちらの選択が良い悪いということではなく、みなさんの好みの問題であり、みなさんのスタンス次第です。
もちろん、会社で意味があると思える仕事に取り組んでいる人達もたくさんいます。
- 会社員としても働けて、出世もできる
- フリーランスとしてもやっていける
- 起業して、社長になることもできる
上記のような人がいれば最強ですが、そんな人は残念ながらいないでしょう。
だからこそ、色々と試してみて、最も自分に合う働き方が出来れば良いのです。
そして独立を考えるのであれば、食料をリュックに詰め込む以外にもやるべきことがあると理解しましょう。
どんな装備が必要なのか?
どんなスキルが必要なのか?
リベ大では今後も「稼ぐ力」として、装備やスキルに関する情報もドンドン発信し続けていきます。
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学長が「みんな独立したら良い」と考えているように、実際に独立・起業は楽しいものです。
だからこそ、独立に対して不安を感じるならば、しっかりとした装備とスキルを身につけていきましょう。
今、どんな立場の人でも、リベ大を通じて学び続けていけば、ドンドンと視野は広がっていきます。
会社員を続けるにしても、起業するにしても、現代のサバイバル術は無駄になりません。
以上、こぱんでした!
「お金にまつわる5つの力」を磨くための実践の場として、オンラインコミュニティ「リベシティ」をご活用ください♪ 同じ志を持った仲間と一緒に成長していきましょう! 140万部発行された、「お金の大学」。 情報を最新化・新規コンテンツ追加して【改訂版】としてパワーアップ!(なんと52ページ増量!) 貯める・増やす・稼ぐ・使う・守る…一生お金に困らない「5つの力」の基本をまとめた一冊!
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