はじめに

「お金の増やし方講座」の第三回では、前回に引き続き「出ていくお金(支出)を減らす」というテーマでお話します。

前回は「家」についてお話しましたが、今回は「保険」です。

ご家庭の保険を最優先で見直すべき理由が3つあります。

保険を見直すべき理由
◯保険は感情論が絡みやすい
◯日本人は世界で一番保険にお金を払っている
◯保険の見直しはすぐ効果が実感できる

おかだ
「お金のなる木」を育てる予算を生み出すには必見の内容です!

この講座は起業家兼投資家で、リベラルアーツ大学・学長の両さん(@freelife_blog)とのインタビューを元に、ご本人監修で構成・執筆しています。

インタビュアー・ライター 岡田早季(@sakiarise)

動画解説はこちら

6章 保険を数字で考えよう

両@学長
次は、日本人が生涯平均で2000万円も使うと言われる「保険」について見ていきましょう。

保険には、加入したほうが良い保険と、見直すべき保険があります。あなたが今加入している保険が「本当に必要か」をいま一度考えてみましょう。

なぜ保険を見直すかというと、高額な支出であることと、「保険は感情論が絡みやすい」という特徴があるためです。

日本の保険会社はとてつもなく儲かってます。都会では「◯◯生命ビル」という名の建物が乱立し、テレビCMで保険会社を見ない日などありません。

ビルを建てるのも、テレビでコマーシャルを流すのも、わたしたちの想像を絶するお金がかかります。そのお金は、一体どこからでてきているのでしょう?

おかだ
誰かが儲かってるってことは…別の誰かが損をしてる…ってことですよね

日本人は保険がだいすき

両@学長
日本人は世界でも稀に見る「保険好き」なんですよ

世界には約200カ国の国があり、約76億の人間が存在します。そのすべての人間が払っている「保険料」のうち、13.6%をたった人口1億ちょっとの日本人だけで払っています。

これほどまでの割合を日本人だけで占めているとなると、「私たちの"ふつう"は何かおかしい…」と思いはじめて良いはずです。

「ふつうは保険に入る」のであれば、第一回で紹介した通りふつうの日本人は負債を抱えているんです。

つまり、日本人がお金を増やしたいなら「ふつう」とは違うことをしなければいけません。

保険ってそもそも何?

両@学長
保険って自分が何歳までに死ぬかのギャンブルなんですよ

「保険は安心料」という言葉をよく聞きますが、そもそも保険に加入するということは、「非常に低い確率で病気になればお金が入る」というギャンブルに毎月高額なお金を払っている状態です。

がん保険に加入している人のうち、何歳の何%ががんで死亡するかを、把握していますか?ほんの1%にも満たないことに賭けて、お金を無駄にするのはもったいないです。

「安心料」とはただの感情論であり、「お金を増やすこと」とは全く関係ありません。しっかりと「数字」で判断しましょう。

おかだ
だとしても、保険に入らなきゃ心配じゃないですか…?

わたしたちはすでに最強の保険に入っている

両@学長
日本人は「国民健康保険」という最強の保険にすでに入ってます。

国民健康保険(社会保険)は、世界でも例を見ないくらい充実した保険です。なぜなら、医療費の3割を自己負担するだけで、残りの7割は国が負担してくれます。

だとしても、集中治療室に入らなければいけないような、すごい大きな病気になったらどうするの?という意見もありますが「高額療養費制度」があります。

1ヶ月ごとの医療費負担には上限があります。たとえば、年収370万円以下の方は、丸一ヶ月入院することになり手術などで200万円かかってしまう…となっても、1ヶ月57,600円のみの負担で済みます。

おかだ
こうやって数字で見てみると、国民健康保険ってすごく充実してるんだ…!

お金を増やす保険の見直し

両@学長
感情論は忘れて、「お金を増やす」ことに注目しましょう

高額な保険料を払って、ギャンブルに勝ってお金持ちになるという選択肢もあるのかもしれません。「保険に入っていて病気になった時に助かった」という人も当然います。

その人は「低確率な賭けに勝った」わけですから、「保険に入っていてよかった」と言うでしょう。

カジノなどのギャンブルでも同じことが言えます。勝った人は「賭けてよかった」と言うでしょう。でも実際には、その裏にたくさんの負けた人たちがいます。

しかしなぜか保険では、負けた人たちが「安心料だから」と感情論で自分を納得させるのです。

しかしここは感情論に流されず、しっかりと、確率・メリット・デメリットで「お金が増える正しい保険の選び方」をご紹介します。

保険を見直し、支出を減らして、そのお金で「お金のなる木をもつ」ほうが、遥かに効率的に「安心」を得られますよ。

ポイント
◯日本人の保険加入率は異常に高い
◯保険は勝つ確率が非常に低いギャンブル
◯国民健康保険は世界でもトップクラスの充実した保険

積立保険はすべて見直すべき

両@学長
見直しが必要な保険のポイントを先につたえますね。

 

上の図をごらんください。

 

保険は大きくカテゴリ分けすると「生命保険」「損害保険」「その他保険」に分けられます。その他には医療保険・がん保険・介護保険などが含まれています。

 

保険の種類が多く、複雑な理由にはこれらの保険に「投資信託」がセットになっている商品があるからです。
(※投資信託はあくまで一例で、公社債などで運用されているが今回はわかりやすさ重視で「投資信託」で統一します。)

 

「掛け捨て保険」だけであれば単純な話なのですが、その掛け捨て保険に「投資信託」を抱き合わせて販売する保険商品が存在します。
重要なポイント

「未来にいくらかお金が返ってくる」というタイプの保険はすべて不要です。

理由は、掛け捨て保険+投資信託がセットになっている保険だからです。

投資信託は自分でやるべき

両@学長
「投資信託」とは、あなたのお金を、資産運用のプロが代わりに株式や債券などに投資して、それによって出た利益をもらえるしくみです。

積立保険は、投資信託が抱き合わせで販売されている保険です。

投資信託を買いたければ保険会社に任せてはいけません。非常に高い手数料を取られてしまうからです。

保険の営業マンの「保険会社を通じてしか買えない商品もある」というセールストークもあります。しかしそういった商品は手数料が高いです。

もっと良い投資信託が、高い手数料をとられずに自分で買えます。そして、それは初心者の方が知識ゼロでもはじめることができます。

なので、掛け捨て保険以外はすべてやめて、「掛け捨て保険の中から入るべき保険を探す」という方法がお金を増やすには一番効率的です。

ポイント
◯保険に入るなら「掛け捨て保険」の中から考える
◯保険会社を通じて投資信託を買うと高額な手数料をとられる
◯投資信託は知識ゼロの初心者でもできるので講座にお付き合いください

おかだ
ここからは、「掛け捨て保険」の中でも見直すべき保険をご紹介します!

見直す必要のある掛け捨て保険

生命保険は本当に必要か考えてください

両@学長
生命保険は◯歳までに死ぬかどうかのギャンブルに、高額なお金を毎月賭けるということです。

 

生命保険を契約する前に、「どれくらいの確率で、何歳のときに自分が死ぬか」を考えたことがありますか?

日本人の30歳生存率は98.9%です。これが40歳になると98.2%に減っています。つまり30歳~40歳の間に死亡する確率は0.7%です。

この0.7%のギャンブルに勝てば1000万円もらえます。というのが、生命保険のしくみの例です。

しかも0.7%の賭けに勝ったとしても、もらえる金額は競馬なんかじゃ比にならないくらい低い倍率の金額なのです。

この実態を理解した上で、それでも必要と感じた場合に加入すべきです。

おかだ
生命保険についてよくわかりました!…でも、大きな借金の「住宅ローン」を組んでる人が亡くなっちゃったら、残された家族が大変じゃないですか?

両@学長
住宅ローンを組んでる人が亡くなったら、ローンの残額は免除されて家はご家族がそのまま所有できますよ。「団信」ってしくみです。

がん保険は本当に必要か考えてください

両@学長
がん保険は魔法のセールストークで不安を煽ってきます

 

心理学では「不安なことに人間はお金を払う」とされていますので、CMなどでは数字のマジックを使って不安を煽ります。しかし、怖いのは不安なことに対して知識が足りないから。正しく知れば怖くありません。

 

おかだ
がん保険ってCMの量、すごく多いですよね。国民の50%はがんになる!って言っているから、わたしも怖くて気になります。

「国民の2人に1人はがんになる時代」と言っていますよね。たしかに、なります。しかしそれは「最終的に年齢を重ねればがんになる」という意味で、今すぐ5割の確率でなるわけではありません。

現在年齢別がん死亡リスクの表↓

国立がん研究センター(男性例)

「国民の2人に1人はがんになる時代」とは、「がんになる確率」なので「がんで死ぬ確率」ではありません。

20代のがんになる確率0.1%以下、30代は0.1%です。がん保険とはつまり、この0.1%以下の確率に賭けて高額なお金を払う商品というです。

この実態を理解した上で、それでも必要と感じた場合に加入すべきです。

両@学長
「保険に入っていればがんが絶対治る」なら、「保険は安心料」ということになりますが、実際はお金がもらえるだけです。であれば、がん保険に払ってるお金を「お金のなる木」に回すほうが圧倒的に効率的にお金が増えます

学資保険はもったいない

両@学長
学資保険は「自分の払ったお金がほんのわずかに増えて返ってくるだけ」なので、かなりもったいないです

 

おかだ
学資保険に払っていたお金を投資など(お金のなる木)に回すほうが良いということですね!
見直すべき掛け捨て保険のポイント
◯生命保険
◯がん保険
◯学資保険

加入したほうがいい保険

車の対人・対物無制限保険

車の対人・対物無制限保険は加入をおすすめします。つまりは「他人への補償」ですが、これは「車の交通事故の確率が高いから」という理由です。

 

もし車を運転して、罪のない人を事故に巻き込んでしまったら、どうしようもならないほどお金がかかります…。交通事故は他人事ではないはずです。

損害保険は 平均毎月3000~4000円の支払いで保証を受けることができます。30年加入しても約140万の支払いで済みます!

両@学長
ちなみに車両保険は不要だと思います。これについてはライターが実践した記事がありますのでこちらも要チェックです

掛け捨ての生命保険

さきほど「見直すべき」と紹介した生命保険ですが、子供がいるなら加入を検討しましょう。

間違っても、積立保険は選んではいけません。保険は貯蓄になりませんし、保険は投資としては非効率すぎます。

掛け捨てなら、平均毎月3000円前後の保険料で、2000万円近い保証を受けられます。30年支払っても108万の支払いで済みます!

おかだ
しっかり計算して、考えた上で加入する保険なら納得ですね!
加入したほうがいい保険
◯車の対人・対物無制限保険(車があるなら)
◯掛け捨ての生命保険(子供がいるなら)

まとめ

おかだ
ご自身の保険を見直していかがでしたか?日々の生活を保険はかなり圧迫しているはずなので、効果的だと思います!

両@学長
生きてるうちに必死に保険料を払って我慢して、死んだときにお金持ちになるというのは…もったいないです。

 

もしあなたが、保険料に月3〜4万円払っているとします。この浮いた4万円をすべて「低リスク・安定的・かんたんな投資」に回したら、30年後はどうなっているでしょう?

 

毎月4万円を30年間、年間リターン6%で計算すれば、なんと約4000万になるんです。

 

 

年間リターン6%は、知識ゼロの初心者がこれから初めても実現できる可能性が非常に高い結果です。つまり、「お金のなる木」を作りだす準備が大幅に進んだのです!

 

積立保険で貯蓄したつもりになるよりも、よっぽどお金を増やせます。保険に加入することと、4000万円の貯金を持つこと、どちらが「安心」なのかは明白ですよね。

おかだ
次回は「支出を減らす 車編」です!支出を減らす章は次が最後ですので、ぜひチェックしてください!

両@学長
今回出てきた「投資信託」も、「お金のなる木」の一種ですよ。今後の講座でご紹介します!

ポイントまとめ

保険を見直すべき理由
◯保険は感情論が絡みやすい
◯日本人は世界で一番保険にお金を払っている
◯保険の見直しはすぐ効果が実感できる
保険の考え方まとめ
◯日本人の保険加入率は異常に高い
◯保険は勝つ確率が非常に低いギャンブル
◯国民健康保険は世界でもトップクラスの充実した保険
◯保険に入るなら「掛け捨て保険」の中から考える
◯投資信託を保険会社を通じて買うと高額な手数料をとられる
◯投資信託は知識ゼロの初心者でもできるので講座にお付き合いください
不要な保険
◯独身の生命保険(確率と必要性で考えよう)
◯がん保険(セールストークに注意)
◯学資保険(払ったお金が返ってくるだけ)
◯すべての積立型(貯蓄性のある)保険
加入したほうがいい保険
◯車の対人・対物無制限保険(車があれば)
◯子持ち世帯の掛け捨て生命保険
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