こんにちは、こぱんです!
リベ大では、各支出の必要性を見極めて、人生の満足度を下げずに必要なお金を残す「貯める力」についても情報発信しています。
▼図解:貯める力
近年、必要最小限の物だけで生活をする「ミニマリスト」が注目を集めています。
リベ大両学長は、ミニマリストと言えるほどミニマムな生活は送っていませんが、周りの経営者と比べると生活費は高くないようです。
リベ大では、生活費を上げないミニマムな生活が経済的自由に近づく一つの方法だと考えています。
そこで今回は、生活費を上げずに暮らすメリット6つを解説します。
目次
解説動画:【心の平穏】生活費を上げずにミニマムに暮らすメリット7選【人生論】(アニメ動画)
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
生活費を上げずにミニマムに暮らす6つのメリット
ミニマムな暮らしをするメリットは次の6つです。
- ①経済的自由が近づく
- ②精神的に安定する
- ③老後対策が簡単になる
- ④価値で判断する目が養われる
- ⑤モノが増えない
- ⑥悪い奴が寄ってこない
メリット①:経済的自由が近づく
1つ目のメリットは、「経済的自由が近づくこと」です。
経済的自由とは、毎月の生活費(消費)を不労所得が1円でも上回っている状態を指します。
▼図解:自由になる収入源の育て方
例えば毎月の生活費が20万円で不労所得が毎月30万円である場合、生活費を上げない限り、永遠にお金は減りません。
さらに生活費以上の余ったお金は浪費や投資など自由に使えます。
経済的自由を達成するために大切なのが、お金にまつわる5つの力を育てることです。
▼図解:お金にまつわる5つの力
- 貯める力
- 稼ぐ力
- 増やす力
- 守る力
- 使う力
これら5つの力をバランス良く身につけることで豊かな生活が送れます。
一方で5つの力がなければ、お金に苦しむことになりかねません。
- 収入が少ない
- 支出が多く生活費がかさむ
- 税金を取られ放題
- お金のなる木を買わない(買えない)
- 騙されたり盗られたりする
重要なことなので繰り返しますが、経済的自由とは「生活費 < 不労所得」の状態です。
上記の式を満たすためには、次の2点が大切となります。
- 生活費を抑える
- 不労所得を増やす
毎月の生活費が12万円の人と25万円の人では、経済的自由を達成するために必要な資産額が2倍違います。
例えば金融資産1,000万円から得られる不労所得は、配当利回り税引き後3%で年間約30万円(月々2.5万円)です。
もし毎月の生活費が25万円の場合、経済的自由を達成するためには1億円分の資産が必要になります。
一方で生活費を抑えて毎月12万円で生活できれば、必要な資産は5,000万円です。
「そんなに大きな資産を作れない」と思うかもしれませんが、以下の方法や考え方を身につけることで、資産作りのハードルを大きく下げられます。
- 複数の収入を組み合わせる
- 大きな支出を抑える
- お金のなる木が育つ可能性
- 完全リタイアではなくサイドFIREを目指す
- 浪費する分は稼ぐ
複数の収入を組み合わせる
こういった複数の収入を組み合わせることで、大きな資産を作りやすくなります。
▼図解:自由になるための収入源の育て方
大きな支出を抑える
家や車、保険は人生における大きな支出の代表例です。
生活費を上げないためにも、大きな支出を抑える工夫をしましょう。
お金のなる木が育つ可能性
金融資産を持っていれば、増配で貰える配当金が増えたり、企業価値が増加したりします。
生活費以上の配当金を浪費として使うことも良いですが、配当金を再投資し、より効率良く大きな資産を作ることも可能です。
完全リタイアではなくサイドリタイアを目指す
ここまでは、不労所得が生活費を上回る完全リタイアという考え方をもとに解説してきました。
しかし、完全リタイアではなくサイドFIREという考え方もあります。
サイドFIREとは、不労所得で最低限の生活インフラを確保することです。
- 3,000円:スマホ代や水道代
- 10,000円:光熱費や通信費
- 50,000円:家賃やローン
このように、少しずつ不労所得で生活インフラを確保すれば、リタイアに対するハードルを低くできます。
浪費する分は稼ぐ
サイドFIREは生活のインフラを不労所得で賄えるので、残りの生活費は働いて稼ぎます。
最低限の生活インフラが確保できているので、週に何日か働ければ十分な生活が送れるでしょう。
ここまでをまとめると、大切なことは次の3点です。
生活費を抑えるのと、不労所得を増やすなら生活費を抑える方が簡単。
生活費を抑えた方が経済的自由を達成するために必要な資産額は少ない。
生活費が低い方がお金のなる木をたくさん買える。
メリット②:精神的に安定する
2つ目のメリットは「精神的に安定すること」です。
生活費が低いとお金の心配が減ります。
あらかじめ伝えておくと、資産が1,000万円になっても1億円になってもお金の不安は一生消えません。
お金の不安を減らすために大切なのが「生活費を下げること」です。
生活費が10万円の人と50万円の人が感じることをイメージしてみましょう。
生活費が10万円の人
- 数日働くだけで生活費をカバーできる。(アルバイトでもなんとかなる)
- 100万円の貯金で約1年分の生活費が確保できている状態。
→ 精神的に安定する(生活維持のハードルが低い)
生活費が50万円の人
- 今の収入が減った場合、就職先が決まらない不安。
- 50万円稼げる事業を作るには時間や初期費用が必要。
- 100万円の貯金が2ヶ月でなくなる。
→ 精神的にストレスが溜まりやすい(生活維持のハードルが高い)
また、生活費を下げて心に余裕を持たせておいた方が収入が上がりやすい不思議なメリットもあります。
なぜなら、余裕があると焦らずにどっしりと構えられるようになるからです。
余裕がある人とない人では、仕事への向き合い方が異なります。
余裕がある人
- 信頼を大事にして相手のことを考える余裕が出る。
- 結果をじっくりと待って育てられる。
- 良い人が集まってくる。
→ 信頼関係が作れて、仕事が上手くいく。
余裕がない人
- 目先の利益ばかりを求めて、信頼を無くしてしまう。
- 結果を急いでしまい、結果が出るまで待てない。
- 押し売りっぽい営業になり、売れない。
→ 相手のことを考えた行動が取れず、仕事が上手くいかない。
生活費を抑えてお金を追うことを手放すと、結果的に儲かるトンチのような世界です。
中には、「生活費を考えないで稼ぎまくれば良いんじゃないの?」と考える人もいるでしょう。
しかし、いくら稼いでいても「この収入が無くなったらどうしよう」と考えてしまうため、お金の不安が消えることはありません。
皆さんも過去に収入が上がった時のことを思い出してみてください。
例えば月給が20万円から30万円に増えたとして、「30万円になったからもう安心!」と感じた人は少ないはずです。
ほとんどの人は、どれだけ収入が上がったとしても、さらに高い収入を目指す無限ループに陥ってしまいます。
「50万円くらいあれば、もっと余裕が持てるぞ。」
→「いや、老後のことを考えると70万円は欲しいな。」
→「家族と親のことを考えたら100万円くらいは…。」
繰り返しになりますが、お金の不安を減らす方法は生活費を抑えることです。
もし今の生活費が毎月30万円であれば20万円に、20万円なら15万円といったように、気持ちが貧しくならない程度に抑えましょう。
自分なりに、何とか心地よいラインまで生活コストを下げると、精神的に安定します。
メリット③:老後対策が簡単になる
3つ目のメリットは「老後対策が簡単になること」です。
老後に必要なお金は、以下の式で計算できます。
- 年金 ー 生活費 = 赤字
- 赤字 × 残り寿命 = 必要な貯蓄額
例えば年金が100万円で生活費が年間200万円の場合、1年間で100万円の赤字となります。
老後を30年間とすると、「100万円 × 30年間 = 3,000万円」が老後に必要な金額です。
この金額を補填するために、多くの人が貯蓄をしたりお金のなる木を買ったりしています。
ここで大切なのが「生活費が少なく済めば赤字が少なくなる(=将来の貯蓄額が少なくて済む)」ということです。
老後に貰える国民年金は満額で約65,000円ですが、40年も支払い続けなければなりません。
それに比べて、生活費を10,000円下げるのは明日からでも取り組めます。
生活費が少なくても満足度が高い暮らしをできる人は、老後問題の重要性は小さくなります。
老後問題に関しては過去の動画で解説していますので、参考にしてください。
ちなみに、両学長の友達の母親は月10万円以内で生活しているようです。
そのうえで、貯金をしたり家族に温泉旅行をプレゼントしています。
メリット④:価値で判断する目が養われる
4つ目のメリットは「価値で判断する目が養われること」です。
「生活費を抑える=とにかく我慢しなければならない」と考えがちですが、そうではありません。
生活費を抑えるとは、「欲しいか欲しくないか」ではなく、「モノを価格ではなく価値で判断できるようになろう」ということです。
▼図解:モノの「価格」と「価値」の違い
バーゲンセールで80%割引だから安い
軽自動車だから安い
月々数百円だから安い
家が2,000万円で売ってるから安い
価値とは物やサービスから受けられるメリットのことです。
精神的なメリット:満足感や安心感を得られる
将来的な金銭のメリット:リセールバリューが高い
時間のメリット:浮いた時間を有意義に使える
将来発揮されるメリット:知識や経験の自己投資
特に今回の生活費に関する話では、リセールバリューや時短、自己投資になるモノなど金銭的な価値が重要です。
「〇〇円だから」という理由は、お金を使う判断基準にはなりません。
価格ではなく価値に基づく判断が大切なのです。
価値があるモノには価格が高くても払う
価値のないモノには価格が安くても払わない
浪費のような精神的な価値も人生において大切ではありますが、金銭的な価値で判断できる人は多くありません。
多くの人は精神的なメリットのみを考えてお金を使ってしまうため、金銭的に苦しい状態に陥ってしまうのです。
ミニマムな暮らしのように、生活費を下げる工夫をすれば、モノを価値で判断する癖がつきます。
モノを価値で判断する方法が分からない方は、過去の動画で解説されているので参考にしてください。
メリット⑤:モノが増えない
5つ目のメリットは「モノが増えないこと」です。
モノを価値で判断できるようになると、世の中には価値の高いモノが少ないと気付きます。
両学長の友人も次のような気付きがあったようです。
せどりをしている友人
「せどりを始めてリセールバリューを意識できるようになりました。
今までは、バーゲンで10,000円のモノが2,000円で売られていたら安いと思って買っていましたが、フリマアプリに出品すると500円でも売れなかったです。
どれだけ価格が安くても、金銭的な価値があるとは限らないのだと分かりました。
また、ブランド品にもさほど価値がないことにも気付きました。」
投資をしている友人「この1万円が将来の100万円の種になると思ったら無駄に使わないようになり、長いスパンで物事を考えられるようにもなりました。
今は、1万円を無駄なモノに使うのではなく、金融資産を買って数百円でも不労所得が増える方が嬉しいです。」
時間の価値に気付いた友人「高いと思っていた時短家電が贅沢ではなく投資であることに気付きました。
また、家賃が多少高くても会社の近くに住むことは、自分の時間を増やすための自己投資だと分かりました。」
上記のように価値で判断できるようになると、モノを買わなくなります。
買わなくなるのは、我慢しているのではなく必要がないからです。
結果的に家にモノが増えなくなり、スペースが広く使えるようになります。
また、モノが少なくなると、自分にとって価値のあるモノが判断しやすくなり、マネーリテラシーも上がっていきます。
結果的に「お金が貯まる → お金のなる木を買える → 毎年の生活が楽になる」といった良いサイクルになるのです。
真のミニマリストとは、ただモノが少ないのではなく、モノの価値を見極めて判断できる人のことだとリベ大では考えています。