
楽天VTIこと、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」への積立投資が今月よりスタートしました。
楽天証券サイト内での手続き自体はとても簡単で、特に迷うことなく進めることができましたが、投資初心者の私は、そこにたどり着く前にいくつか気になることがあったのも事実です。
そこで今回は、私自身が投資の世界に踏み込む前に気になっていたことを1つひとつピックアップ。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド積立投資&長期保有で資産を増やす」を読んで投資の最適解の1つが楽天VTIなのはわかったけど、実際はいくらぐらいからどうやって購入したらいいの? という疑問にお答えします。
- 証券口座、NISA、つみたてNISAの違いがわかります
- 積立投資はいくらから始めたらいいのかがわかります
- 私が選んだ楽天VTIの買い方を公開します
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目次
投資額は自分の生活を見直してから決める
色々な方のツイート、ブログを見て、節約し、投資資金を作る習慣がついてきました。今月は、節約分を楽天VTIへ👍
— じゃん23 (@Stockholder23) 2018年6月24日
保険を全解約して戻ってきた約500万円を元手に、教育・老後の資金として投資信託商品の1つ、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(以下、楽天VTI)に積立投資することを決め、口座開設をしたところまでは前回お話しました。
まず積立投資を始めるにあたって、守ってほしいことが1つあります。
それは……
一度積立を始めたらできるだけ長く続けること、です。
積立投資は長く続ければ続けるほど、複利の効果を得やすく大きなリターンが期待できます。
これは実際にシミュレーション結果を見れば一目瞭然です。
▼毎月3万円を30歳~60歳まで30年間積立投資した場合
▼毎月3万円を25~65歳まで40年間積立投資した場合
上記シミュレーションで設定したリターン6%は、S&P500(Standard & Poor's 500 Stock Index)の過去の成績から算出しました。
S&P500は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数のことで、ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出されています。
ではその過去の平均利回りを見てみましょう。
過去10年 | 6.98% |
過去20年 | 7.9% |
過去30年 | 9.8% |
過去50年 | 9.7% |
この間、ITバブル、サブプライム・ローンの破綻、リーマン・ショック……いろいろなバブルを乗り越えてこの利回りです。
リターン6%という数字が、決して夢物語ではないことがわかりますね。
毎月3万円を30歳~60歳までの30年間積み立てた場合と、25歳~65歳までの40年間積み立てた場合を比べてみました。
投資期間が10年間違うと最終積立金額の差はなんと2900万円以上にも広がります。
では実際に積立を始める際、積立金額はどうやって決めたらいいのでしょうか?
積立投資は長く続けることがポイントなので、日常生活の無駄な出費を見直しつつ、無理のない金額を設定しましょう。
考え方としては、毎月の収入から積立額を引いたものを生活費にするのが基本です。
多くの人が投資を始められない、また続けられない理由は、生活費が余ったら始めようという意思の曖昧さにあるのかもしれません。
- 余計な生命保険に加入していませんか?
- 自動車保険料は適切ですか?
- 資産価値が下がる家の買い方をしていませんか?
100円の積立投資では、大きなリターンを期待できません
楽天VTIの場合、100円から購入、積立投資ができます。
投資を始めるというと、まとまったお金が必要なんでしょ? と考えていた方にとって100円という少額から投資が始められることは目から鱗なのではないでしょうか。
しかし、100円を30年間、年利5%で積み立てたところで、83,226円にしかなりません。
教育資金、老後の生活費を考えた場合、相応の金額を長期間積み立てていく必要性があることがよくわかる結果です。
楽天VTI、どの口座から買えばいい?
楽天証券口座の開設が済み、投資を始める準備と積立額が決まったら、次はどの口座から購入するのか選びます。
証券会社の口座
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投資を始めようと思った場合、まず証券会社に口座を開設する必要があります。
開設した口座に現金を入金し、それを投資の元手とするわけです。
まず最初に利用できるようになるのが、この証券会社の口座です。
証券会社の口座から投資した商品は、運用利益(値上がり益、配当金、分配金、利金)を受け取った場合、全て課税対象となります。
税率は20.315%。
しかし、商品を保有している間はこの限りではありません。
あくまで、投資信託を解約(売却)、償還(ファンドの解散等)したときに購入金額よりも売却金額が高かった場合に適用されます。
例えば、300万円の投資元本が500万円になった場合、利益となった200万円に対し、20.315%課税されるわけです。
▶メリット
・口座開設が完了したら、すぐに投資をスタートさせられる。
・出金制限はなし。
▶デメリット
・利益が確定すると、20.315%の税金を支払うことになる。
NISA
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して20.315%の税金がかかる、というのは先ほどお話したとおりです。
しかし、約20%の税金がかからない、非課税口座というものが存在します。
それがNISA(ニーサ)です。
NISAは毎年一定金額の範囲内で購入した投資信託、株式などの金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。
税金がかからないということは、その分実質リターンが向上するということですから、使わない手はありません。
もとはイギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版のISAとして、NISA(Nippon Individual Savings Account)という愛称で呼ばれています。
このNISAは2014年1月から始まりました。
非課税対象となるのは、
- 証券取引所に上場している株式
- 株式型投資信託
- 上場投資信託(ETF)
- 不動産投資信託(REIT)
です。
それぞれの値上がり益、配当金、分配金が対象となります。
非課税期間は5年、年間運用上限額120万円(5年間利用すると600万円)です。
年間120万円ということは、毎月10万円の積立をすればNISA口座の恩恵をフルで受けることができますが、毎月10万円を積立できる人というのはかなり限られてくるでしょう。
ということで、私はNISAとは異なる方法の非課税口座を選ぶことにしました。
それが2018年1月から始まった投資信託専門積立口座のつみたてNISAです。
NISAのメリットとデメリットを確認したら、つみたてNISAの話に進みましょう。
▶メリット
・年間120万円×5年間=600万円まで非課税枠がある。
・国内・海外株式、投資信託に投資が可能。
・出金制限はなし。
▶デメリット
・NISA口座内で発生した利益や損益を他の口座で発生したものと損益通算はできない。
・損失の繰り越し控除も不可。
・口座開設まで時間がかかる。
・非課税枠の再利用や繰り越しはできない。
つみたてNISA
つみたてNISAは、投資した年間40万円分について、
- 値上がり益
- 分配金
が最長20年間非課税扱いとなります。
年間40万円分ということは、毎月約3万3千円まで非課税で積立投資が可能です。
年間運用上限は40万円と大きく引き下げられたものの、金融庁が2016年10月に発表した「NISA制度の効果検証結果」内に記載されている平均積立額は2.9万円なので、より利用者の実態に合わせてた設計に進化したと言っていいでしょう。
▶メリット
・年間40万円×20年間=800万円の非課税枠がある。
・金融庁の指定する基準を満たした投資信託の中から気に入った商品を選ぶことができる。
▶デメリット
・他の口座と損益通算ができない。
・ロールオーバーができない。
・口座開設までに時間がかかる。
・非課税枠の再利用や繰り越しはできない。
私が選んだのは、NISAではなくつみたてNISAです。
このほかにもジュニアNISAやiDeCoなどもありますが、それについてはまた後日お話します。
私は証券口座とつみたてNISAの二本立て!
私は現在つみたてNISAの口座開設申請中です。
NISA、そしてつみたてNISAのデメリットとしても書きましたが、口座開設には税務署の審査が必要であり、最大2週間程度かかると言われています。
ということで、私の楽天VTI購入方法は以下のように決めました。
証券口座 | 2万円 |
つみたてNISA | 3万3千円 |
楽天VTIに毎月5万3千円ずつ積立投資していきます。
まとめ
貯金をしてても、減るばっかりです。投資をして、資産を増やしましょう
— 留年大学生ミカタコ (@ryumikatako) 2018年6月26日
最後に非課税口座であるNISAとつみたてNISAの特徴が一覧できるよう、表にまとめましたので、ご活用ください。
NISA | つみたてNISA | |
対象者 | 20歳以上 | |
運用方法 | 通常買付・積立方式 | 積立方式 |
年間投資上限額 | 120万円 | 40万円 |
対象商品 | 国内株式・海外株式・投資信託 | 国が定めた基準を満たす投資信託 |
非課税期間 | 5年 | 20年 |
非課税対象 | 対象商品にかかる配当金・売却益など | |
出金 | 制限なし | |
向いているのは こんな人 | 株主優待狙いや個別株の値上がり期待で投資したい人。一度にまとめて投資したい場合など。 | 選定された商品の中から、コツコツと将来のために投資をしたい人。 |
日本人にとって投資はまだまだ身近な存在とは言えないかもしれませんが、冒頭でお話したとおり、早く始めて時間を味方につけたもの勝ちの側面があります。
迷っているのであれば、まずは1万円でも投資に回す癖をつけるところから始めましょう。
毎月1万円近くを節約する手っ取り早い方法は、大手キャリアで契約している携帯電話、スマートフォンを格安SIMに変えることです。
以下でその方法もお話していますので、合わせてご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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