【知らないとヤバい】新NISAでアクティブファンドを買うべきではない3つの理由を解説

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

こぱん
2024年から、新NISAが始まります。
新NISAの特徴

投資枠は1,800万円
→ 1,200万円が成長投資枠

年間の投資上限額は360万円
→ つみたて投資枠:120万円、成長投資枠:240万円

 非課税期間は永久
→ 売却すると非課税枠は復活する

上記のように、予想以上の大盤振る舞いとなりました。

まさにNISAは「神改正」になりそうです。

新NISAについて詳しく知りたい人は、以下の過去記事をご覧ください。

 

今回のような「神改正」が入ると、新たな悩みも生まれます。

それが、何を買うべきで何を買うべきではないのかという「見極め」の悩みです。

あひるくん
確かに悩ましいね。

こぱん
ズバっと結論からお伝えします!

「買うべきではないモノ」の1つは、アクティブファンドです。

しかし、金融機関による「新NISAの成長投資枠でアクティブファンド買いましょう」という営業は、今後かなり増えるでしょう。

金融機関にとっても、NISA枠の拡大は営業の大チャンスになります。

こぱん
というワケで、今回の記事では「理論武装」のネタを提供します。

題して、「アクティブファンドを買うべきではない3つの理由」です。

新NISAの破壊力は抜群なので、この制度だけで資産5,000万円超の小金持ちになれるポテンシャルがあります。

ただしそれは、「正しく使えたら」の話です。

買ってはいけないものを買わないように、しっかりと頭に知識を入れておきましょう。

こぱん
それでは、本題に入ります!

以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。

▼図解:新NISA コレは買うな

スポンサーリンク

解説動画:【知らないとヤバい】新NISAで「アクティブファンド」を買うべきではない3つの理由

このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!

アクティブファンドを買うべきではない3つの理由

こぱん
先に結論からお伝えします。
アクティブファンドを買うべきではない3つの理由

 理由①:アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない

 理由②:投資家をカモにして儲けようとしているアクティブファンドが少なくない

理由③:あまりにもコスパが悪い

あひるくん
アクティブファンドについて、しっかりと勉強するよ。

理由①:アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない

アクティブファンドを買うべきではない最もシンプルな理由がコチラです。

アクティブファンドの大半は「負け組」です。

そもそもファンドには、大きく以下の2種類があります。

2種類のファンド
  • インデックスファンド
    → 日経平均株価やS&P500など、「指数」と同じ成績を目指すファンド。
  • アクティブファンド
    → 「指数」を上回る成績を目指すファンド。

こぱん
下図のようなイメージです。

(出典:三井住友DS投信直販ネット「アクティブファンドとインデックスファンドの違いは?」)

アクティブというのは、「積極的」という意味です。

イメージとしては、「日経平均株価が10%上昇するなら、15%の上昇を目指す」というようなファンドです。

あひるくん
イケイケな感じがするね!

一見、アクティブファンドの方が儲かりそうに見えますが、現実はそう甘くはありません。

アクティブファンドは、ファンドマネージャーが個別銘柄などの投資商品を独自の分析で売買します。

そのため、人件費・売買手数料などのコストがかかります。

これによりリターンが押し下げられるため、「長期的には、7割~9割のアクティブファンドがインデックスファンドに負ける」というのが現実です。

こぱん
ここで、「インデックスに勝てたアクティブファンド」の割合を示したデータを紹介します。

(出典:前田 昌孝 著「株式投資2023 不安な時代を読み解く新知識」)

上図右端の「過去10年」の列に注目してください。

過去10年において、インデックスに勝てたアクティブファンドの割合は以下のようになっています。

インデックスに勝てたアクティブファンドの割合(過去10年)
  • アメリカ:16.93%
  • カナダ:19.32%
  • メキシコ:13.89%
  • ブラジル:13.47%
  • 日本:18.10%

あひるくん
確かに全然勝ててないんだね!

インデックスファンドに勝つと意気込んだアクティブファンドも、勝ち続けられるものはごく少数というワケです。

プロが運用するアクティブファンドが「ただの指数」に勝てないというのは、業界関係者が最も知られたくない不都合な真実の1つでしょう。

ここまでの内容を見て、「10年勝ち続けるのが難しいのは分かったけど、短期ではどうなの?」と気になる人もいるかもしれません。

こぱん
先ほどの表で、過去1年でインデックスファンドに勝てたアクティブファンドの割合も見ておきましょう。

(出典:前田 昌孝 著「株式投資2023 不安な時代を読み解く新知識」)

インデックスに勝てたアクティブファンドの割合(過去1年)
  • アメリカ:14.93%
  • カナダ:33.33%
  • メキシコ:2.17%
  • ブラジル:39.74%
  • 日本:35.30%

あひるくん
さっきよりは少しマシになったね。

もちろんデータの勝率は、データを取る期間によって変わります。

とはいえ傾向として、「アクティブファンドはインデックスに勝てない」という事実は変わりません。

こぱん
皆さんは新NISAの大事な非課税枠を、わざわざアクティブファンドに使いますか?

理由②:投資家をカモにして儲けようとしているアクティブファンドが少なくない

アクティブファンドには、粗悪品が多すぎるという問題があります。

誤解がないようにお伝えすると、アクティブファンドの中には、以下のように優れた運用会社が運用しているファンドも存在します。

優れた運用会社の特徴(例)
  • 運用哲学・戦略がしっかりしている
  • 組織体制がしっかりしている
  • 高い専門性を持つ一流の人材がたくさんいる
  • 顧客に対して誠実である

上記のような運用会社のアクティブファンドは、成績も良い傾向にあります。

こぱん
ここで、もう一度先ほど紹介した表をご覧ください。

(出典:前田 昌孝 著「株式投資2023 不安な時代を読み解く新知識」)

過去10年のアメリカにおいて、インデックスを上回る成績を出したアクティブファンドは16.93%でした。

低い割合ではあるものの、10年という長期間で見ても16.93%はインデックスに勝利できたワケです。

これは、「優れた運用会社・アクティブファンドもある」ということを示す、確かな証拠です。

あひるくん
少ない数字だけど、17%弱がインデックスに勝てたのは事実なんだね。

こぱん
問題は、なぜここまで「良い運用会社・ファンド」の割合が低いのかという点です。

これに対する答えは、ハナから「本当に勝つ気のあるファンド」が少ないからです。

皆さんは、隠れインデックスという言葉をご存じでしょうか?

初めて聞いたという人は、ぜひこの言葉を覚えて帰ってください。

隠れインデックスは、中身はほとんどインデックスファンドと変わらないものをアクティブファンドと名乗ることで、高い運用コストを請求するファンドです。

大して難しいことはしていないのに、難しいことをしたように見せかけて高い運用コストを請求するワケです。

こぱん
まとめると、運用会社から見た隠れインデックスには、以下のような特徴があります。
運用会社から見た隠れインデックスの特徴
  • 運用がラク
    → インデックスのような運用をすれば良い。
  • 顧客に文句を言われにくい
    → 指数に大負けしないので、「もう少し様子を見てください」と言い訳しやすい。
  • 高い報酬が取れる
    → 本来のインデックスファンド運用では、運用額の0.1%程度しか報酬をもらえない。一方アクティブファンド運用であれば、1.5%や2.0%といった報酬を取れる。

運営者サイドは、このようなファンドが売れたら最高でしょう。

逆に、顧客サイドから見たら最悪です。

なぜならコストが高い分、絶対にインデックスに負けるからです。

こぱん
ある意味、投資の必敗法と言っても良いかもしれません。

2002年時点の情報ですが、エール大学のクレマーズ教授の調査によると、アクティブファンドの2割が「隠れインデックス」だったそうです。

日本にも、多くの隠れインデックスが存在すると言われています。

隠れインデックスの他にも、問題のあるアクティブファンドは少なくありません。

「売れさえすれば良い」と言わんばかりのテーマ型ファンドなどは、その典型でしょう。

用語説明:テーマ型ファンド

AI、カーボンニュートラル、フィンテックなど、ブームに乗って作られたファンド。

世の中には顧客の資産を増やすためではなく、「自分たちが儲けるためにファンドを作る」という運用会社がたくさんあります。

あひるくん
これじゃお金は増えないね…。

このような会社が、アクティブファンドの「高い敗北率」を生み出しているワケです。

「不誠実な商品が少なくないアクティブファンドの世界には、近寄らない方が身のため」というのは、自然な結論と言えるでしょう。

理由③:あまりにもコスパが悪い

「アクティブファンドは、コストが高い」「アクティブファンドは、そのコストの高さゆえにインデックスに負ける」というのは、良く言われることです。

しかし、ここで一度落ち着いて考えてみましょう。

例えば「60分6,000円のマッサージ」と「60分10,000円のマッサージ」は、どちらが正義でしょうか?

あひるくん
普通に考えたら安い方じゃないのかな…。

こぱん
いや、一概にそうとは言えないんだよ。
ここでの答えは「これだけでは分からない」だね。

なぜなら、10,000円のマッサージの方が、クオリティが高いかもしれないからです。

この話は、資産運用の世界でも同じです。

「ファンドAの信託報酬が0.1%」「ファンドBの信託報酬が1.5%」の場合、「低コストのAが正義だ」と断言したいところですが、一概にそうとも言えません。

仮にリターンが以下のようになっていればどうでしょうか?

  • 手数料0.1%のファンドAのリターン:5%
  • 手数料1.5%のファンドBのリターン:8%

あひるくん
Bは、高いコストを払う価値がありそうに見えるね。

あひるくんのように考える人も多いので、リベ大でアクティブファンドに対する否定的な見解を発信すると、いろいろな意見をいただきます。

例えば「コストだけで判断するのはおかしい。割に合うリターンが得られるなら良いじゃないか!」というような意見です。

しかしこの意見に対する回答は、「コスパが悪すぎるから、やはりイマイチです」となります。

こぱん
なぜこのような回答になるのか、順を追って説明します。

少し数字が増えるので、ゆっくりと読み進めてください。

皆さんは、以下のインデックスファンドAに投資したとします。

インデックスファンドA
  • 期待リターン:5%
  • 信託報酬:0.1%

つまり皆さんがリターン5%のうち4.9%を自分のものにする一方、0.1%が運用会社のものになるというワケです。

こぱん
山賊が利益を山分けする様子を想像してください。

5%の利益のうち、皆さんの取り分が4.9%ということは、全体の98%が皆さんのものになっています。

運用会社の取り分は、全体の2%に過ぎません。

運用会社には申し訳ない気もしますが、皆さんとしては悪くないリターンでしょう。

一方で、皆さんが以下のアクティブファンドBに投資したとします。

アクティブファンドB
  • 期待リターン:8%
  • 信託報酬:1.5%

こぱん
皆さんは、これを見てどう思いますか?

あひるくん_傾げる

あひるくん
リターンが大きいから、お得に見えるけど…?

もう一度、山賊が利益を山分けする様子を想像してください。

8%の利益のうち、皆さんの取り分が6.5%ということは、全体の81%が皆さんのものです。

運用会社の取り分は、全体の19%に上昇しました。

あひるくん
なんか急に運用会社の取り分が増えたね!

こぱん
ここまでの話を表にすると、下図のようになります。

上図を見て、「とはいえインデックスより儲かるなら、このくらい良いのでは?」と感じた人もいるかもしれません。

しかしこの表は、経済学的には「センスなし」の考え方になっています。

あひるくん
どういうこと?

「インデックスファンドのリターンが5%」「アクティブファンドのリターンが8%」ということは、アクティブファンドの「追加的な収益」は +3%ということです。

一方で、「インデックスファンドの手数料が0.1%」「アクティブファンドの手数料が1.5%」なので、アクティブファンドの「追加的なコスト」は +1.4%になっています。(下図参照)

今回の例の場合、皆さんはインデックスファンドという存在のおかげで、5%までの期待リターンは0.1%のコストで実現できます。(※リターンやコストは、あくまで「仮」の数値)

こぱん
5%の利益を得るために、0.1%を上回るコストをかけていたら「情弱」と言われてしまうかもしれません。

仮に、5%の利益を得るために1%のコストで「カモネギファンド」に投資すると、「そんなものに投資しなくても、インデックスファンドがあるよ!」と言われてしまうからです。

この考え方に基づくと、アクティブファンドの「真のコスパ」は以下のように計算すべきです。

アクティブファンドの真のコスパ

8%のリターンに対して1.5%のコストを払っている。

5%までのリターンは0.1%のコストで実現しており、追加的な収益3%を得るために、追加的なコスト1.4%を払っている。

こぱん
結局のところ、アクティブファンドの「真の山分け割合」は下図のようになります。

3%の追加的な収益のうち、「自分:1.6%、運用者:1.4%」という形で分け合うワケです。

このように見ると、アクティブファンドは、あまりにも手数料に対するコスパが悪すぎます。

このデータを見てもなお「それでも儲かってるなら良いじゃん!自分が損してるワケじゃないんだから!」と感じる人がいるかもしれません。

こぱん
しかし実際は、「自分が損する」ことになるのです。

あひるくん
ん…?どういうこと?

リベ大おすすめ書籍でも紹介している投資本の名著「敗者のゲーム」の著者、チャールズ・エリス氏は次のように言っています。

超過収益に対するほとんどの投資信託の手数料率を計算すると、なんと100% を超える。

出典:チャールズ・エリス 著「敗者のゲーム[原著第8版]」

こぱん
つまり現実には、下図のようになっているというワケです。

自分の取り分がマイナスになっているのは、「インデックス部分の収益(自分の取り分)を、運用者に食われている」ということです。

つまり多くのアクティブファンドは、以下のような状態になっています。

多くのアクティブファンドは…

 1年2年という短期ならともかく、長期的にはインデックスに対して「追加的な収益」が得られていない。

 インデックスファンドより、高い手数料を請求し続けている。

「インデックス運用だけしておけば、利益はほとんど自分のものだったのに…」というワケです。

山賊の世界はおそらく成果主義なので、「金品の強奪に失敗したら、山分けはナシ」になります。

しかし、ファンド運用はそうではありません。

こぱん
運用のリスクは、投資家だけが負います。

仮に収益が出なくても、信託報酬は必ず支払う必要があるワケです。

つまり、皆さんだけがリスクを負っている状態になっています。

山賊に例えるのであれば、「手元に山分けする利益がないのに、仲間にお金を払わなくてはいけない」という状態です。

あひるくん
それはヒドすぎるよ…。

確かにアクティブファンドが常にインデックスより高い成績を出し、その利益がコストを上回るのであれば、資産は他の人より早いペースで増えるでしょう。

しかし、良い成績が出るのはたまたまです。

資産運用には、良い時も悪い時もあります。

以下のようなコスパの悪さを考えると、アクティブファンドへの投資は「分の良い賭け」には見えません。

アクティブファンドのコスパの悪さ

 儲かってない時にも、ポケットマネーから報酬を支払う必要がある。

 儲かった時にも、自分の取り分の割合が少ない。

こぱん
つまり利益の分配割合に関して、構造的に問題があるということです。

最後にもう一度、チャールズ・エリス氏の言葉を引用します。

彼は、アクティブファンドに対して次のように言っています。

すべての付加価値と、時にそれ以上が運用機関の懐に入るのに対し、資産を委託し、 すべてのリスクを背負う投資家にはほとんど何も残らない。

これは奇妙なビジネスと言う他ない。考え直す必要がある。

出典:チャールズ・エリス 著「敗者のゲーム[原著第8版]」

これは、非常に納得感のある意見です。

アクティブファンドに限らず、構造的に問題があるところには、近寄らぬが吉です。

自分が有利に扱われるポジションを探し、そこに居続けることを目指しましょう。

こぱん
これが、資産を失わず増やしていく秘訣というワケです。

まとめ:アクティブファンドを買うべきではない理由をおさらいしよう

今回の記事では、アクティブファンドを買うべきではない3つの理由について解説しました。

アクティブファンドを買うべきではない3つの理由

理由①:アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない
→ インデックスファンドに勝ち続けられるアクティブファンドは一握り。長期的に見て70%~90%は負ける。

 理由②:投資家をカモにして儲けようとしているアクティブファンドが少なくない
→ ここまでアクティブファンドの勝率が低いのは、ハナから勝つ気がないファンドも多いから。「隠れインデックス」などはその典型。

 理由③:あまりにもコスパが悪い
→ 収益を自分と運用会社で「分配する」と考えた時、インデックスの山分け比率とアクティブの山分け比率は、割合が全く違う。インデックスはコスパが良い一方、アクティブはコスパが悪い。

こぱん
あくまでも仮定の数字ですが、アクティブファンドのコスパの悪さは、下図を見てもらうと分かります。

上図はあくまでも儲かった場合の数字で、儲からない場合は、インデックス相当分の利益が食われることになります。

これが長い目で見た時に、「アクティブファンドはインデックスファンドよりお金が増えない」と言われるカラクリです。

こぱん
繰り返しになりますが、全てのアクティブファンドがダメというワケではありません。

世の中には、お金を託すに値する「優れたアクティブファンド」も存在します。

自分が背負ったリスクに対して、「これなら妥当だ」と思える利益分配割合のファンドもあるでしょう。

しかし、そのようなファンドを探し当てるのは決して簡単ではありません。

バンガードの創始者、ジャック・ボーグル氏は「払わないお金は、自分のもの」と言っています。