「今から投資を始めるのは遅くない」たった1つの理由について解説

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こんにちは、こぱんです!

リベ大では、お金のなる木を育てて資産と自由な時間を増やしていく力「増やす力」に関する情報発信もしています。

▼図解:増やす力

 

2021年8月時点の株式相場の状況から、以下のような質問をいただくことが多くあります。

リベ大に届いた質問
「最近の株式市場は、すごく割高だと聞きました。これから投資を始めるのはもう遅いですか?」

「そろそろ暴落が近いと言っている専門家もいますが、リベ大はどう思いますか?」

「これだけ好調な期間が続くと、次の弱気相場はかなり長期化しそうですよね?」

こぱん
結論から言えば、以下の通りです^^
質問に対する回答
  • 今から投資を始めるのは遅くありません。
  • 今の株式市場の割高さと、暴落タイミングに相関性はありません。
  • 今の株式市場の割高さと、次の弱気相場の長さに相関性はありません。

株式市場が好調な時は、投資家の間で高所恐怖症の人が増えます。

今いるところが高くなりすぎて、不安になってしまうのです。

「今は好調だから、暴落が近い」や「今は好調だから、次の弱気相場は長くなる」というのは、投資家が抱きがちな勘違いあるあるの1つです。

こぱん
「どんぐりころころ、どんぐりこ」と同じぐらいよくある勘違いです。

あひるくん
正しくは、どんぶりこだよね(笑)

そこで今回の記事では「今からでも投資は遅くない」という結論に関して、以下の4つを解説します。

今回の記事で分かること
  • ①「今から投資を始めるのが遅くない」たった1つの理由
  • ②暴落・弱気相場の長さは何によって決まるのか?
  • ③株価の好調がもたらす「残念な未来」
  • ④個人投資家に対する具体的なアクションプラン

すでに投資をしている人、まだ投資を始めていない人にも役立つ内容になっています。

こぱん
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください^^

▼図解:今からでも投資は遅くない!

 

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解説動画:「今から投資」が遅くないたった1つの理由

このブログの内容は下記の動画でも解説しています!

「今から投資を始めるのが遅くない」たった1つの理由

最近の株式市場の状況と投資家の意見

はじめに、最近の株式市場に関する認識合わせをしておきましょう。

以下は、米国市場の有名な指標の1つであるS&P500のチャートです。

2020年3月コロナショック

(出典:Bloombergより)

2021年8月にS&P500は史上最高値を何度も更新しており、資本主義の王様、米国株式は相変わらず絶好調です。

では、現在の株式の評価額(= バリュエーション)は割高、割安のどちらでしょう?

客観的な指標を見てみると、PER・PBR・配当利回り・バフェット指数など株式投資でよく使われる8つの指標は、かなり割高な感じです。

過去を振り返っても、米国史上、少なくとも9割の時期より高い水準にあります

そのため冒頭で触れたように、高所恐怖症の投資家が増えて次のような意見が聞こえてきます。

高所恐怖症の投資家の意見

「いくらなんでも高すぎる。そろそろ暴落するんじゃないか」

「これだけ絶好調だと、次の弱気相場は長くなりそうだな…」

こぱん
上記の意見は、直感的に正しそうですよね。

2008年のリーマンショックによる株価大暴落を予想したことで知られる、プロの投資家デービッド・タイス氏も以下のように述べています。

デービッド・タイス氏のコメント
  • 2008年からの強気相場が長すぎる
  • 10年以上続く長期的な弱気相場になる
  • 株価が40%~50%下落する可能性がある

(参考:テレ東プラス「リーマンショック予想した米アナリストが警鐘「株価暴落の条件がそろっている」」より)

彼は「4~5カ月以内に暴落する」と見ています。

さらに「調子の良い期間の後には暴落が起き、長く続いた強気相場の後の弱気相場は長くなる」と懸念しているそうです。

    あひるくん
    やっぱり、直感的に正しい意見っぽいよね…。

    こぱん
    それじゃあ、その感覚に反する材料を2つ解説するよ^^
    直感に反する2つの材料
    • ①アメリカの有名経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事
    • ②大手金融機関JPモルガンのレポート

    ①アメリカの有名経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事

    直感に反する材料①:ウォールストリート・ジャーナルの記事

    1つ目が、アメリカの有名経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルの記事です。

    ジャーナリストであるマーク・ハルバード氏のコラムによると「株式市場のバリュエーションと、その後の弱気相場の長さに相関性はない」とされています。

    根拠は以下の通りです。

    相関性がない根拠

    1900年以降に発生した30数回の弱気相場を、次の2つのグループに分類。

    • 弱気相場開始時に「株式市場が割高」だったグループ
    • 弱気相場開始時に「株式市場が割安」だったグループ

    → 両グループの弱気相場の平均期間を見ると、統計的な差は見られなかった。

    (参考:ウォール・ストリート・ジャーナル「次の弱気相場、どのくらい続くのか」より)

    弱気相場が始まった時の割高・割安は株価の低迷期間に影響しないと聞いて、違和感を抱く人もいるでしょう。

    特に日本の場合は、バブル崩壊後「失われた20年」で長期的な経済低迷を身をもって経験しました。

    そのため、過去で経験したバブル崩壊のイメージに引っ張られているのかもしれません。

    あひるくん

    あひるくん
    少なくとも、アメリカは違うんだね。

    ②大手金融機関JPモルガンのレポート

    2つ目は、大手金融機関JPモルガンのレポートです。

    今回紹介するのはレポート上のグラフですが、見方が少し難しいので丁寧に解説します。

    まずはグラフ全体と、縦軸・横軸の意味を見ていきましょう。

    直感に反する材料②:大手金融機関JPモルガンのレポート

    (出典:J.P.Morgan Guide to the marketsより)

    グラフの縦軸・横軸の見方
    • 縦軸:過去の各時点から、1年間S&P500に投資した場合のリターン。
    • 横軸:過去の各時点のS&P500の予想株価収益率(PER)。

    PERがよく分からない人は、今回の記事では「数字が高ければ高いほど割高」と認識すれば大丈夫です。

    次に、現在のPERの時にS&P500に投資した場合、1年後のリターンはどうなるのかを再度グラフから見ていきましょう。

    直感に反する材料②:大手金融機関JPモルガンのレポート

    (出典:J.P.Morgan Guide to the marketsより)

    S&P500に投資した場合の、1年後のリターン
    • 2021年6月末時点の予想PER:21.3倍(グラフの赤線
    • 1年後のリターン:マイナス20%~プラス20%(グラフの赤線上の

    2021年6月末時点の予想PERは、過去のレンジからすると高めの水準、つまり割高な水準です。

    JPモルガンは上記データを理由に、割高感が強くてもすぐに暴落が起きるワケではないと述べています。

    もし、すぐ暴落するのであれば、1年後のリターン(グラフの)はマイナス付近に集中するはずです。

    しかし、実際はマイナス20%~プラス20%とばらついていました。

    つまり、割高さは弱気相場の長さや暴落タイミングに相関性がないため、今から投資を始めても遅くはないのです。

    ちなみに、今回の話には注意点が2つあります。

    2つの注意点
    上記の話は、あくまで米国株式市場に関する話であること。
    → 日本株やヨーロッパ株、新興国株の話ではありません。
    弱気相場は長くならない、暴落は起きないと言っているワケではないこと。
    → 割高さと、株価の低迷期間・暴落タイミングに相関性はなく、ランダムに起こります。

    こぱん
    「少なからずリスクがある」のは、覚えておいてください。

    暴落・弱気相場の長さは何によって決まるのか?

    暴落・弱気相場の長さは何によって決まるのか?

    結局、暴落タイミングや弱気相場の長さは、何によって決まるのか疑問に思う人もいるでしょう。

    実は、暴落タイミングや弱気相場の長さは、投資家心理に起因することが多いです。

    今、現実の世界がどうなっているか以上に、将来儲かる確信が持てるか持てないかが投資家心理に強く影響されます。

    改めて、S&P500のチャートを見ていきましょう。

    2020年3月コロナショック

    (出典:Bloombergより)

    2020年3月、コロナショックで株価は急落しました。

    しかし、政府の経済政策に支えられ、投資家心理は一気に回復しました。

    経済政策後の投資家心理

    「な~んだ。政府が買い支えてくれるなら、資産価格はこれ以上下がらないよね。」

    「将来損する可能性はないってことじゃん。安心!快適!素敵な相場!」

    結果的に、株価は歴史的なV字回復を記録し、さらにコロナ前の株価まで回復したところでワクチンニュースが飛び込んできました。

    投資家達の心理状態はさらに改善し、以下のような状態になりました。

    ワクチンニュース後の投資家心理

    「ワクチン完成!経済回復!」

    「人類の勝利!株価も爆上げだ~~!」

    こぱん
    2021年8月時点の株価は、上記のチャートの通りです^^

    実は、万有引力を発見した天才物理学者アイザック・ニュートンは、バブルに巻き込まれて約3億円ものお金を失っています。

    ニュートンが投資していた南海会社の株価と、ニュートンの投資タイミングをまとめたのが以下のグラフです。

    南海会社の株価の推移

    (出典:トウシルより)

    大金を失ったニュートンは「天体の動きは計算できるが、人の狂気は計算できない」という名言を残しています。

    現在の株価がバブルかどうかはさておき、相場は参加する人の群集心理に左右されるのです。

    相場と投資家心理
    • 株価の「暴騰」を招くのも、投資家心理。
    • 株価の「暴落」を招くのも、投資家心理。

    こぱん
    日本株が永遠の割安株みたいになっているのも、同じ理由です。

    日本には、数字的に見れば実力のある会社も多いですが、米国企業のようには評価されにくいです。

    バブル崩壊という負の経験から「どうせ、日本株は右肩上がりでは成長しない」と投資家心理に根強く残っているのが関係しています。

    日本株の話のように、弱気相場や強気相場の長さ、暴落タイミングは群衆心理に影響されるところが大きいです。

    しかし、群衆心理は誰にも計算できません。

    そのため、結論としては「低迷期間の長さや暴落タイミングは予想するだけムダ」となります。

    あひるくん
    え〜!結局、未来は分からないって言っているだけで、やっぱり何の参考にもならないよ〜!!

    こぱん
    あひるくん、落ち着いて^^;

    確かに低迷期間の長さや暴落タイミングは分かりませんが、予想できることはあります。

    そこで続いては、株価の好調がもたらす残念な未来について解説していきます。

    株価の好調がもたらす「残念な未来」

    今の好況が引き起こす「残念な未来」

    ここまでの、予想できない未来についてまとめると、以下の通りです。

    予想できない未来のまとめ
    • 現在の割高な状況と、今後の弱気相場の長さ・暴落タイミングは無関係。
    • 弱気相場の長さや暴落タイミングは投資家心理に強く影響されるが、群衆心理は誰にも計算できない。

    一方で、割高な時期に投資をすると未来のリターンがかなり小さくなる「予想できる未来」もあります。

    そこで、割高な時期にS&P500に投資した場合、5年後のリターンはどうなるのかを見てみましょう。

    先ほど見たグラフと横軸(PER)は同じですが、縦軸の投資期間が5年間に変わっています。

    割高な時期に投資すると、未来のリターンが小さくなる

    (出典:J.P.Morgan Guide to the marketsより)

    S&P500に投資した場合の、5年後のリターン
    • 2021年6月末時点の予想PER:21.3倍(グラフの赤線
    • 5年後のリターン:マイナス3%~プラス7%(グラフの赤線上の

    次に、割高な時期にS&P500に投資した場合の、1年後と5年後のグラフを並べて見てみましょう。

    2つのグラフを比較(Guide to the Markets)

    (出典:J.P.Morgan Guide to the marketsより)

    S&P500に投資した場合の、1年後・5年後のリターン
    • 1年後のリターン(グラフ左):マイナス20%~プラス20%(左のグラフの赤線上の
    • 5年後のリターン(グラフ右):マイナス3%~プラス7%(右のグラフの赤線上の

    ※2021年6月末時点の予想PER:21.3倍(両グラフ上の赤線

    割高な時期に投資すると、1年先のリターンは読めませんが、5年先のリターンはかなり小さくなるのが分かります。

    さらに言えば、PER22~23倍の時期に投資すると、5年後のリターンはほぼマイナスに収束します。

    米国株式は伝統的に年利7~10%程度を実現してきており、そしてここ最近は10%を超える利回りを叩き出してきました。

    そのため、年利7%~10%の平均的な水準に落ち着く(回帰する)には、年利1~3%のような「リターンがかなり小さい時期」を経験せざるを得ません。

    こぱん
    平均回帰のパワーにより、リターンがマイナスになるのも十分ありえます。

    皆さんに伝えたいのは、ここ最近の浮かれたリターンが、いつまでも続くと勘違いしてはいけないことです。

    非現実的なリターンで資産形成を計画すると、以下が考えられます。

    非現実的な計画を立てた場合の失敗パターン

    達成できなかった時に挫折する。

    個別株や仮想通貨などへ、ハイリスクな集中投資をやり始める。

    こぱん
    結局は、現実的な計画を立てて地道にやるのが一番の近道です^^

     

    個人投資家に対する具体的なアクションプラン

    最後に、個人投資家が取るべき具体的なアクションについて解説します。

    以下の内容は「あくまでリベ大が皆さんの立場だったら」の話なので、最終的には自己判断でお願いします。

    具体的なアクションプラン
    • ①すでに投資を始めている人に向けて
    • ②まだ投資を始めていない人に向けて

    ①すでに投資を始めている人に向けて

    ①すでに投資を始めている人に向けての具体的なアクション

    まず、すでに投資を始めている人に向けた具体的なアクションについてです。

    大きく2種類の投資スタイルに分けて、解説していきます。

    2つの投資スタイル
    1. インデックス運用:S&P500や日経平均など「指数どおりの成績」を目指す。
    2. アクティブ運用:「指数に勝つこと」を目指す。
    1インデックス運用をしている場合

    インデックスファンドを運用している投資家は、今回の記事の内容を受けて戦略を変更する必要はありません。

    今の相場が割高だからと言って、積み立て中止はNG」です。

    あひるくん
    積み立て継続だね!

    すでに解説してきた通り、現在の割高な状況と、弱気相場の長さ・暴落タイミングに相関性はありません。

    今後のリターンがかなり小さくなる可能性があると言っても、相場を上手に読んで指数より高いリターンを出すのは難しいです。

    そのため、下手に動くよりも淡々と投資を続けていきましょう

    下手に動かない方が成績が良くなるのは、たくさんの研究から明らかになっている「再現性の高い勝ちパターン」です。

    もし、20年後・30年後の米国経済や世界経済の成長が信じられなくなるような情報があれば、総資産に占める株式の割合を落とすべきでしょう。

    しかし、現時点で経済成長に不安を抱くようなニュースはありません。

    こぱん
    人類の経済成長が続く基本シナリオに、ブレはありません。
    2アクティブ運用をしている場合

    一方で、個別株などに投資して指数より良い成績を目指し、アクティブ運用をしている人はキャッシュを温存すべきです。

    なぜかと言うと、割高な時期に投資すると将来のリターンがかなり小さくなるためです。

    あひるくん
    機会損失を心配するよりもキャッシュを温存した方が良いんだね!

    チャンスをしっかり掴めれば、結果的に指数より高い成績を叩き出すのも可能です。

    そのため、リベ大はキャッシュを貯めてじっくりチャンスを待つのをおすすめします

    現在の相場は割高のため、上げ相場を逃して得られたはずの利益を失うかもしれません。

    しかし、世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏が言うように「投資に見逃し三振はない」のです。

    彼が言う、お金持ちになるためのルールは、たった2つだけです。

    ウォーレン・バフェット氏

    (出典:Wikipediaより)

    お金持ちになるためのルール2つ
    1. 絶対に損しないこと
    2. 1つ目のルールを忘れないこと

    将来リターンがかなり小さくなる、下手するとマイナスになるのが想定される場合、無理にバットを振りにいく必要はありません。

    ヒットやホームランを打てる確率が高くなる絶好球を待ちましょう。

    「さっきは良いタイミングは読めないって言ったじゃないか!」と思うかもしれません。

    しかし、インデックス運用をしている人とアクティブ運用をしている人では、そもそも投資の前提が違います。

    前提が違うため、とるべき行動も変わってくるのです。

    投資の前提
    • インデックス運用の前提:より良い銘柄・より良い投資タイミングは分からない。
    • アクティブ運用の前提:より良い銘柄・より良い投資タイミングが分かる。

    なおリベ大両学長に、投資スタイルについてお話を伺ってみました。

    両学長はインデックス運用とアクティブ運用の両方をしており「良い投資タイミングは、読めるかもしれないし、読めないかもしれない」と考えているそうです。

    両学長の投資スタイル
    • インデックファンドは、何も判断せず無心で積み立てを続けている。
    • アクティブ運用は、今は投資タイミングではないと判断している。

    こぱん
    一見、矛盾する感じに見えるかもしれませんが、両学長は「バランスをとった判断」をしているのです^^

    ②まだ投資を始めていない人に向けて

    ②まだ投資を始めていない人に向けての具体的なアクション

    続いて、まだ投資を始めていない人に向けた具体的なアクションについてです。

    また、繰り返しになりますが「リベ大なら」という内容のため、最終的には自己判断でお願いします。

    まだ投資を始めていない人向け:具体的なアクション
    • タイミングを読まず、今日よりすぐに少額からインデックス投資を始める。

    → つみたてNISAやiDeCoを活用する。

    • いつ長期の弱気相場や暴落が起きても良いように、ガッチリ守りも固めておく。

    → 生活防衛資金を確保して、積み立てと同時にキャッシュも少しずつ増やす。

    • アクティブ運用には、まだ手を出さない。

    リベ大では何度も紹介していますが、優良なインデックスファンドに15年以上の長期投資をすると、ほとんど損する可能性がなくなります。

    これは膨大な過去のデータから明らかになっている統計的事実です。

    「1950年~2017年を対象とした投資期間と年平均リターンのちらばり方」のグラフから、投資期間が15年の部分(グラフの赤枠内)を見てみましょう。