こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を目指すために必要なお金を「増やす力」についても発信しています。
▼図解:増やす力
リベ大では、株主優待投資をおすすめしていません。
その理由は、株主優待はあくまでも「オマケ」に過ぎないため、「オマケ」目当ての投資は本質的じゃないと考えているからです。
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とはいえ、世の中どんな投資手法でも
儲けている人は儲けている
損している人は損している
というのが実態です。
投資スタイルには向き・不向きがあるので、自分に合ったやり方を探しましょう。
さて、今回は株主優待について3つ解説します。
- 株主優待とは
- 株主優待投資で損する人の特徴3選
- 株主優待投資で利益を出すために重要なこと
目次
解説動画:【落とし穴】株主優待目当ての投資で損する人の特徴3選
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!※この動画は2020年2月に公開されたものです。
株主優待投資とは
株式投資では、2つのリターンを得ることができます。
- 株式の値上がり益
- 配当金
世界中の投資家は、この2つのリターンを得るために株式投資を行っています。
例えば100万円の株を買う場合、投資家は
株価が110万円などに値上がりすること(株式の値上がり益)
毎年2万〜3万円のお金が入ってくること(配当金)
のどちらか(もしくは両方)を期待して株を買うのです。
ところが、日本の上場企業のうち約40%弱は「株主優待」という独特の制度を設けており、「株主優待」が日本株の株主にとって「第3の小さな利益」になっています。
株主優待は、企業が株主に対して自社商品やサービスなどの「優待品」を贈る制度です。
例えば、以下のような株主優待があります。
- 吉野家:吉野家で牛丼を食べられるサービス券
- ヤマダ電機:ヤマダ電機で使える値引き券
- オリエンタルランド:ディズニーランドのパスポート券
今や、株主優待を実施している企業は、1,500社以上もあります。
そのため投資家の中には、200~300社分の優待株を保有して、
- 金券
- 買い物券
- 日用品
- 食料品
をメインに暮らしている人もいます。
「資産運用はややこしくて難しい」と思っている方も大勢います。
一方、優待株は非常に分かりやすいように見えます。
株を買うと優待品が贈られてくるので、目に見えて分かりやすく、タダみたいに物が貰えると嬉しく感じるのでしょう。
投資に大反対していた妻(夫)が、届いた優待品を見て「株式投資って良いね!」となるパターンも少なくありません(笑)
株主優待投資で損をする人の特徴3選
株主優待投資で損をする人の特徴は、以下の3つです。
- 業績を見ない
- 優待総合利回りが高い順に買っていく
- 株主優待はいつまでも続くと思っている
特徴①:業績を見ない
株式に投資する以上、最も重要なのは以下の2点です。
その企業の業績・財務体質
その企業の将来性
本来、株に投資しようと思うと、
- 株主優待にしても
- 配当金にしても
その企業が利益を上げていなかったら、出せるお金はありません。
そのため、企業の将来性を見る必要があるのです。
- どんな業績なのか?
- お財布事情に余裕があるのか?
- 火の車になっていないか? など
ところが、つい優待品に目が奪われてしまう初心者は、業績や将来性を無視して「欲しい優待品」がある企業を選んでしまいがちです。
例えば、10万円で株を買って3,000円分の優待品を貰うと、お得に見えます。
ところが、株価が9万円に値下がりしてしまったら、1万円の損失+3,000円の優待品になり、トータル損をしているのがわかります。
特徴②:優待総合利回りが高い順に買っていく
株式を持っていると、配当金を貰えることがあります。
さらに企業によっては、配当金とは別に株主優待品ももらえます。
株主優待があることで、総合の利回りが高くなるのです。
例えば以下のようなパターンです。
10万円分の株式の場合
- 2,000円の配当金 = 配当利回り2%(2,000円 ÷ 10万円)
- 3,000円の優待品 = 優待利回り3%(3,000円 ÷ 10万円)
- 総合利回り = 5%(配当利回り2% + 優待利回り3%)
初心者の中には、この総合利回りが高い順に、ひたすら株を買い集めるという人がいます。
しかし、一般的に利回りが高い株はハイリスクです。
利回りの高さにつられて投資すると、後々株価の下落で手痛いしっぺ返しを食らうことが多くあるので、注意が必要です。
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特徴③:株主優待はいつまでも続くと思っている
株主優待は、永遠に続くとは限りません。
株主優待には2つのリスクがあります。
- 改悪リスク
- 廃止リスク
改悪リスクは、株主優待の内容が劣化して、見込みよりももらえる優待が少なくなるリスクです。
クオカード1,000円貰えていたのに、500円の減額になった
2,000円分の自社商品を貰えていたのに、1,000円分に減った
廃止リスクは、株主優待そのものがなくなってしまうリスクです。
実際に、年間数十社が株主優待を廃止しています。
そして株主優待を廃止すると、株価はかなり下落します。
つまり、
優待品も貰えない
株価も下がる
というダブルパンチになるのです。
株主優待は、取締役会の決議等で簡単に「改悪・廃止」できるということを覚えておきましょう。
株主優待投資で利益を出すために重要なこと
結局、株主優待投資でしっかり利益が出せている人は、以下のような人です。
会社の業績・成長性をしっかり見極めることができる人
割安なタイミングで集中投資できる人
中長期で保有してガツンと売却益を出せる人
株主優待投資はあくまで「個別株への投資」です。
インデックス投資のように
- 誰がやっても同じような結果が出る
- 決算やチャートを見なくて良い
という投資手法ではありません。
初心者向けに見えるけど、割と難しいんだよ。
株主優待投資で利益を出したいと思ったら、まずはちゃんとした「バリュー投資」を学んだ方が良いです。
損せずにしっかりと利益を出していきたいと思うのなら、がっつり勉強する必要がある投資手法だと理解しておいてください。
繰り返しになりますが、どんな投資手法であれ、儲けている人も損をしている人もいます。
- インデックス投資
- バリュー株投資
- グロース株投資
- 高配当株投資
- 優待株投資
色々な投資手法がありますが、やるなら目的を定めてしっかり勉強して取り組みましょう。
▼図解:人生の目的に合わせて投資手法を決めよう
目的をはっきりさせずに、
など、手法ばかりを気にする人も大勢いますが、これらは全て「目的による」としか回答できません。
だからこそ、投資手法の前に、目的をしっかり決めて勉強することが重要なのです。
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リベ大のYouTubeチャンネルでは、1からちゃんと学べるようになっているので、気になる方はぜひご確認ください。
量があるので時間がかかりますが、最低限そのくらい勉強をしなければ、投資で成功することは難しいのです。
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まとめ:優待品に釣られて、大事なものを見失わないように
株主優待は、日本企業独自の制度です。
株主優待投資=日本株の個別株投資なので、インデックス投資などと比較すると、難易度の高い投資になります。
株主優待投資で損をしている人には、以下の特徴があります。
業績を見ない(見れない)
優待総合利回りが高い順に買っていく
株主優待はいつまでも続くと思っている
逆に、優待投資でしっかり利益を出している人は、優待品はあくまで「オマケ」と捉えて個別株のトレードをしている上級者です。
会社の業績・成長性をしっかり見極めることができる
割安なタイミングで集中投資することができる
中長期で保有してガツンと売却益を出せる
インデックス投資をメインにしつつ、「オマケ」として株主優待も貰える優良企業の個別株に投資して、資産運用の知識を身につけていくというのはアリかもしれません。
なぜなら、個別株の投資を始めると、会社の業績を注意してみるようになったりと、投資家としてのレベルは上がっていくためです。
一方、株主優待だけを見てしまうと、業績などの本質部分を見失いがちなので気をつけましょう。
ちゃんとした銘柄を選んでいれば、その特徴は有利に働くよ。
今の時代はネット証券を使えば、
- お手軽に
- 最安コストで
- 好きな投資スタイルで
資産運用することができます。
なので、投資を始めるなら、手数料の高い対面販売の窓口に行ってはいけません。
手数料の低いネット証券を使わなければ、成功が遠のいてしまうので気をつけましょう。
リベ大では以下2つのネット証券をおすすめしていますので、投資を始めたいという方はご確認ください。
「もっと早く知りたかった…」という人もいるかもしれませんが、今日が人生で一番若い日です。
以上、こぱんでした!
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