こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を目指すための「貯める力」、支出のバランスをコントロールする力に関する情報も発信しています。
▼図解:貯める力
「貯める力」を伸ばすためには、無駄な支出がないかチェックが欠かせません。
特に、車は購入に大きな費用がかかり、購入した後も維持費が発生します。
そのため、まずは自分にとって本当に必要かどうかを見極める必要があります。
仮に必要な場合でも、リセールバリューを意識した買い方をすべきでしょう。
「生活費(支出)< 資産所得」が経済的に自由な状態なので、貯める力を鍛えれば生活費を下げつつ資産所得を貯めやすくなります。
つまり、貯める力を伸ばすことで、経済的自由を達成するためのハードルそのものを下げられるのです。
そこで今回は、人生の6大固定費(通信費・光熱費・保険・住宅・保険・車)のひとつである車に関して、次のことを解説します。
- 車の必要性を「費用」と「目的」から考える
- 車が必要な人のための見直しポイント
上手く実践すると、生涯で数千万円の節約になります。
また、正しい価値の考え方が身につくでしょう。
目次
解説動画:【車の見直し】車の選び方とリセールバリュー
このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!
車の必要性を「費用」と「目的」から考える
はじめに、車の必要性を次の2つの視点で考えていきましょう。
- ①車にかかる費用は?
- ②自分にとって車は「消費」か「浪費」か?
視点①:車にかかる費用は?
まずは、車にかかる費用から見ていきます。
車を20歳~70歳の50年間保有した場合
- 車体代金:1,750万円(7年に1回程度買い替え)
- ガソリン代:520万円(平均約8,600円/月)
- 保険代:490万円(平均約8,100円/月)
- 駐車代金:720万円(平均12,000円/月)
- 自動車税や自動車重量税:470万円(平均約7,800円/月)
- その他消耗品費:50万円
→ 合計:約4,000万円
50年間で約4,000万円かかるということは、毎月約6.6万円も車のために使っている計算になります。
もし、車にかかるお金を株式に投資し、利回り5%で50年間運用すると以下のようになります。
- 毎月積立額:6.6万円
- 積立期間:50年
- リターン:5%
- 最終積立金額:約1.76億円
「投資で必ずしも良いリターンが得られるとは限らない」「車を持たない代わりに交通費はかかる」などの反論もあるでしょう。
また車がないと不便で、生活の質が下がるのを心配する人もいるかもしれません。
しかし、車にかかる費用が高額なのは紛れもない事実です。
だからこそ「車は所有しないとだめなのか?」「本当に必需品なのか?」と問いかけ、車を所有する以外の選択肢も検討してみましょう。
▼図解:車の必要性を見直そう
- 公共交通機関を使う
- レンタカーやカーシェアリングを利用する
- タクシーを使う
- 家族でシェアする
レンタカーやタクシーは高く感じるかもしれませんが、使う日数が少ない場合は車を所有するより安くなるはずです。
視点②:自分にとって車は「消費」か「浪費」か?
消費と浪費を混同しない
経済的に自由になりたいなら、浪費はできるだけ避けましょう。
消費と浪費と投資には以下の違いがあります。
- 消費:生活に必要なもの
- 浪費:心を豊かにする贅沢
- 投資:お金を増やすための出費
車を所有する理由が移動手段である人は多いでしょう。
移動手段として考えるなら、わざわざローンを組んでまで新車を買う必要はありません。
貯金を取り崩したり家計を圧迫したりしてまで車を所有するのは、経済的自由から遠のく行為です。
どうしても車が必要な場合は、無理なく貯金で買える中古車で十分です。
もし、次のように車に移動手段以上の部分を求めているなら、それは浪費となります。
誤解してほしくないのが、浪費がすべて悪いわけではないことです。
節約に節約を重ね、死ぬときに人生で一番お金持ちになっても仕方がないでしょう。
リベ大でも「使う力」として、良いお金の使い方の情報も発信しています。
自分の将来を不幸にするお金の使い方ではなく、自分と周りを幸せにしたり人生を豊かにしたりするものに使いましょう。
▼図解:使う力
保有資産10兆円を超える世界一の投資家の車とは
ちなみに、世界のお金持ちはどのような車を所有しているのでしょうか?
保有資産10兆円の世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏の車を例に挙げます。
ウォーレン・バフェット氏の車は、次のどれだと思いますか?
- ①フェラーリ(ラ・フェラーリ アペルタ):約4億円
- ②ロールスロイス(カリナン):約4,000万円
- ③GM(キャデラックXTS):約450万円
正解は、③約450万円のGMです。
お金持ちは支出に敏感で、浪費を嫌います。
とはいえ、住んでいる地域や仕事によって、車が欠かせない人もいるでしょう。
車が生活に必要な人は、しっかりとポイントを押さえて、目的に合った車を選ぶのが大切です。
車が必要な人のための見直しポイント
車にかかる費用を節約する2つのポイント
すでに車を持っており、今後も車がないと困る人は、まずは車に関する固定費の見直しをしましょう。
固定費を見直すポイントは、以下の通りです。
自動車保険を見直す
- 保険会社を見直す
- 契約条件を見直す(運転者限定条件や年齢条件の確認)
- 車両保険は不要なケースもある
車検代を見直す
- 一般的にカーディーラーの車検費用は高い
- 比較サイト(楽天Car車検)を利用して相場を知る
自動車保険は選び方次第で、年間2万円~3万円ほど保険料に差が生まれる可能性があります。
また車検も同様で、必ず数社に見積もりを取り、比較しましょう。
自動車保険や車検に限らず、相場を調べることは無駄な出費を抑えるために大切な行動です。
▼図解:自動車保険の見直し方
価格ではなく価値で判断する
車両本体を見直す際には、車の価格と価値を考えましょう。
価格と価値には、以下の違いがあります。
▼図解:価値ではなく価格で判断しよう
- 価格:金銭的な価値で、値札についた数字。
- 価値:モノやサービスから受けられる様々なメリット。
金融リテラシーの高い人は、価格ではなく価値で判断して買い物をします。
なお車を買う場合は、将来の金銭のメリットである「リセールバリュー」を意識する必要があります。
リセールバリューとは「購入した物を再度販売するときの価格」のことです。
詳しく説明していきます^^
車を買うならリセールバリューを考慮しよう
リセールバリューについて、例を見てみましょう。
次の4つの車種をそれぞれ購入し、3年後に売却した場合の価格を比較します。
- 中古のフェラーリ:100万円
- 新車のアルファード:100万円
- 中古の軽自動車:20万円
- 新車のプリウス:150万円
上記はあくまで一例ですが、フェラーリやアルファードはほとんど価格が落ちません。
一方で比較的安かったはずのプリウスが、150万円の差額を出して最も損をしています。
車種によって差が出る理由は、需要と供給が関係しています。
つまり、リセールバリューが良い車 = 中古でも欲しい人が多いのです。
プリウスのような大衆車は、新車を購入してもおよそ3年で半額になるのに対し、フェラーリのような高級車は価格が落ちにくいです。
金融リテラシーが高い人の車の買い方には、以下のような特徴があります。
リセールバリューの良い車を買い、高く売りながら安く乗り継ぐ。
リセールバリューが良いものは、価格が高くても買う。(例:1,000万円で買って、1,100万円で売る)
価格が落ちにくいものを買う。
お金に余裕がないのに、ローンを組んで新車を買う人は少なくありません。
車は全般的に価格が落ちやすいので、価値が落ちにくい中古車を買うのは良い選択と言えるでしょう。
▼図解:リセールの良い車を買おう!
まとめ:車の必要性を検討した上で、必要ならリセールバリューを考慮して購入しよう
今回は、人生の6大固定費(通信費・光熱費・保険・住宅・保険・車)のひとつである車に関して、以下のことを解説しました。
- 車の必要性を「費用」と「目的」から考える
- 車が必要な人のための見直しポイント
車は購入に大きな費用がかかり、購入した後も維持費が発生します。
そのため車にかかる具体的な費用を把握し、本当に自分に必要なものか所有する目的を確認しましょう。
車にかかる費用は?
- 20歳~70歳の50年間保有した場合は約4,000万円かかる
- 毎月およそ6.6万円必要
車は消費か浪費か?
- 移動手段以外で所有するのは浪費
- できるだけ車を持たない工夫をする
- 車の所有はお金のなる木が育ってからがおすすめ
もちろんお金をどのように使うかは個人の自由です。
しかし、消費と浪費を区別せずに車を所有すると、経済的自由から遠のくのも事実です。
経済的に余裕がなければ、できるだけ車を所有しないこと、所有していても売却するのが節約には一番効果があります。
すでに車を持っており、今後も車がないと困る人は、以下を参考に見直しましょう。
- 車にかかっている固定費(自動車保険や車検代)を見直す。
- 車が必要な場合は、リセールバリューが良い車を買う。
なお、ローンが残っている人や車に愛着があり手放せない人は、大事に乗り続けて元を取りましょう。
車の見直しは家計改善に直結するので、お金が貯まりやすくなります。
また、車にかかるお金を節約できると、精神的にも余裕が生まれるでしょう。
「稼ぐ力」や「増やす力」は、成果を出すまでにはどうしても時間がかかりますが、「貯める力」は自分のやる気だけで今すぐに成果を出せます。
ぜひ最優先で取り組んでみてください。
以上、こぱんでした!
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