こんにちは、こぱんです!
リベ大では、年金や資産形成に関する情報発信も積極的に行っています。
この記事を読んでいる皆さんの中にも、年金に関して否定的な考えを持っている方がいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、マスコミが報道しない年金運用の事実をお伝えしていきます。
最新の年金事情
年金に対して悲観的になる必要はないこと
「間違った情報から生まれる不安」に悩むのは、人生における時間の無駄です。
目次
解説動画:【不都合な真実】マスコミが言わない年金運用の最新事情
このブログの内容は、下記の動画でも解説しています!
最新の年金事情
先日、以下の記事を投稿しました。
上記の記事では、「皆さんの老後の年金を運用する組織GRIFが、17.7兆円もの運用損を出した」というニュースに関する真実を解説しました。
実際には、老後の年金の元になるお金は、政府関係者によって非常に上手く運用されています。
しかし一部のマスコミや政治家は、3か月間の損失が17.7兆円であることだけを切り取って、
「国民の大切なお金が失われた!!」
「運用失敗だ!責任をとれ!!」
と大騒ぎしていたのです。
そして2020年8月7日。4月~6月の運用実績を踏まえた、最新の年金運用状況の数字が発表されました。
2020年4月~6月最新の年金運用状況
四半期では過去最大となる12.4兆円の黒字
累計で70兆円の黒字を達成
要するに、皆さんの老後のお金は順調に増えているということです^^
投資をしていれば、良い時も悪い時もあり、一本調子で右肩上がりになることはありえません。
利益が出ても、損が出ても、短期の変動であたふたせずに
外野の声に過敏に反応することもなく
淡々と運用を続けることが、投資において大切です。
ここで、皆さんの年金運用がどういった感じで上手くいっているのか、もう少し詳しく見てみましょう。
- ジグザクしている赤線がトータルの収益額
- 右肩上がりの青線は利子・配当による収益額
2001年に運用スタートしてから現在までの約20年での収益は以下の通りです。
トータルの収益額は、約70兆円(年利2.97%で運用)
収益のうち、38兆円は利子・配当収入
20年間運用して出た利益のうち、半分以上は利子・配当金などのインカムゲインです。
インカムゲインを積み上げることは、頑強なレンガを積み上げて家を作るようなもので、積めば積むほど効いてきます。
例えば、年金運用が始まって10年経過した2011年時点の収益は以下の通りです。
トータルの収益:+14兆円
内訳:インカムゲイン:+17兆円
内訳:キャピタルゲイン:-3兆円
積み上げた17兆円のインカムゲインが、リーマンショックによるキャピタルゲインの含み損をカバーしています。
そして運用期間が長くなるほど、「不況を乗り越えた株価の伸び」と「積み上げたインカムゲイン」のおかげで、コロナショックのようなことがあっても、トータルで赤字転落しなくなっているのです。
年金資産の内訳
では、現状の年金資産の内訳を以下の図で確認してみましょう。
現状、年金資産の総額は164兆円ほどで、内訳は以下の通りです。
- 国内債券:25%
- 外国債券:25%
- 国内株式:25%
- 外国株式:25%
年金運用しているGPIFは、上記を基本のポートフォリオとしています。
2020年4月~6月で過去最高の12.4兆円の黒字を記録しましたが、
- どれが利益に貢献して
- どれが足を引っ張ったのか
確認してみましょう。それぞれ4つの資産のリターンは以下の通りです。
国内債券:-0.46%
外国債券:+3.45%
国内株式:+10.95%
外国株式:+19.99%
年金運用の反対派は「株なんてリスクが高すぎる、日本国債で運用しろ!」と言っていましたが、もし日本国債だけで運用していたら、赤字になっていました。
上記の結果を見る限り、ハイリスクな株式が利益貢献していることがわかります。
2月~3月のコロナショック時に、もし年金運用担当者がパニックに陥って、
- 株式売却で損切り
- 日本国債購入
をしていたら、損失が確定しただけでなく、さらに傷口を広げるという結果になっていました。
ピクテという有名な投資会社で顧問を務めている、松本浩常務は以下のように言っています。
「今回の戻り相場をしっかり取れているのは、下がった局面でもリスクを落とさなかったから」
「年金運用は本当に長い目でみないといけないことをちゃんと分かっている」出典:ブルームバーグ「4-6月期は12兆円超の運用益、株高で過去最高」
このように「年金の運用が上手くいっている」という情報は、テレビや新聞ではあまり報道されません。
公的年金で月15万円
インデックス取り崩しor配当金で月10万円
好きな仕事で月10万円
「トータルで月35万円の収入があるから老後は安泰」こういった計算をするうえで、年金に関する情報はとても大切です。
まとめ:正しい情報を得て自分の投資の軸をぶらさずに行動を
ここまで、皆さんの老後の年金資産について、最新の運用状況を解説しました。
現時点での年金運用状況は以下の通りです。
資産額:約164兆円
累積収益額:70兆円(利子配当が38兆円)
年利:2.97%(2001年~現在)
上記の結果を見て分かるように、十分な成果が出ています。
年利2.97%が低い数字のように感じるかもしれませんが、リターンは単純に多ければ良いというものではありません。
約20年で「年利2.97%・累積収益70兆円」のリターンは、リスクが上手くコントロールされている証拠です。
もし皆さんの投資スタイルが「長期投資」であれば、年金資産の運用スタイルは非常に参考になります。
さらに最近は、以下のような尖った投資家さんが増えているように感じます。
今回の記事で紹介した内容を見れば、総額164兆円のお金を運用するプロたちが、以下についてどう考えているかが分かるはずです。
国際分散投資の重要性
為替リスク対策の重要性
債券の重要性
インカムゲインの重要性
個人投資家はリスクを取り過ぎてしまう傾向にあり、「リスクの取り過ぎだった!」と大損してからでは手遅れです。
もし年金制度に関して詳しく勉強しておきたいのであれば、以下の記事も参考にしてください。
また、2020年度の運用実績については以下の記事でも解説しています。
最後に、まだ資産運用を始めていない方へメッセージです。
こういった記事で少しずつ学びながら、
「資産運用ってギャンブルじゃないかも」 「長期・国際分散投資なら、堅実に資産が増やせるかも」そう感じた人は、早いうちから資産運用を始めてみましょう。
この記事の最後におすすめのネット証券を紹介しています。
ネット証券は、以下のように低コストで長期投資を始めるには最適です。
口座開設料が無料
為口座維持手数料も無料
株や債券の取引手数料も最安クラス
「株なんてギャンブル!博打!」こういった意見に惑わされているうちに、経済的な豊かさを手に入れる機会は確実に失われていきます。
たとえば「公的年金月15万円+資産収入月10万円」という家計を作って、「経済的に不安のない老後」を迎えるために、ぜひ最初の一歩を踏み出してみてください。
以上、こぱんでした!
リベ大ではおすすめのネット証券として、楽天証券とSBI証券をおすすめしています。
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