こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を達成するための「お金にまつわる5つの力」について発信しています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
「会社では最低限の力でやり過ごす(=出世したくない)」という考え方には、マネーリテラシー的に大きな落とし穴があります。
つまり、お金持ちになれない考え方の1つです。
その理由を正しく理解できていない人は、意外に多いです。
そこで今回は、「出世したくない」という考えによって起きるデメリットについて解説します。
- 人的資本とはそもそも何なのか?
- 出世しないことによる最大のデメリット
目次
解説動画:【いつか後悔する】「出世したくない」が招く最大のデメリットとは?
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
人的資本とはそもそも何なのか?
リベ大では「お金にまつわる5つの力」の1つとして、「稼ぐ力」を高めていこうと伝え続けています。
▼図解:稼ぐ力
「稼ぐ力」を難しく表現したものが「 人的資本」です。
これに対して、キャッシュや株、債券などは「 金融資本」です。
例えば、今1,000万円のキャッシュ(=金融資本)を持っていたとします。
このお金を投資しよう
ここから得られる利益を増やそう
と考えた時に、多くの人は「運用利回りをアップさせる」ことを考えると思います。
1,000万円を年利3%で運用:年間30万円の利益
1,000万円を年利5%で運用:年間50万円の利益
1,000万円を年利10%で運用:年間100万円の利益
同じように人的資本も、運用利回りをアップさせると利益が増えるんだよ^^
転職で年収100万円アップ:年間100万円の利益が増える
副業で年収50万円アップ:年間50万円の利益が増える
起業で年収300万円アップ:年間300万円の利益が増える
自身の身体を上手に使って運用利回りを上げることで、利益が増えるわけですね。
しかし、1,000万円のキャッシュから利益を得る方法は、運用利回りを上げることだけではありません。
もう1つ、重要な要素があります。
それが「運用期間」です。
1,000万円を利回り3%で1年運用:利益30万円
1,000万円を利回り3%で5年運用:利益150万円
1,000万円を利回り3%で20年運用:利益600万円
※すべて単利計算
運用期間が伸びれば伸びるほど、資本から得られる利益は大きくなります。
だから、資産運用の世界では「早く始めれば始めるほど有利」と言われるのです。
ちなみに、投資家ウォーレン・バフェット氏が投資を始めたのは11歳の時だそうです。
さらに、バフェット氏は「私が初めて投資を行ったのは11歳の時。それまでは人生を無駄に過ごしていたわけだ。」と語っています。
「早く始めれば始めるほど有利」なのは、人的資本でも同じです。
運用期間が長ければ長いほど、「皆さん自身」という「資本」から得られる利益は大きくなります。
例えば、30歳で年収1,500万円の外資系企業に勤めるエリート会社員と聞くと、「うらやましい」と思う人もいると思います。
ですが、景気が悪くなったら、あっという間にクビになるかもしれません。
いつクビになってもおかしくない状況だったら「うらやましい」と思う人は減るはずです。
- 年収500万円で30歳から60歳まで働ける人(トータル1憶5,000万円)
- 年収1,500万円で30歳から35歳まで働ける人(トータル7,500万円)
を比較した時、明らかに前者の方が「人的資本が大きい」のです。
なぜなら、前者の方が運用期間が長いからです。
「 金融資本」にせよ「 人的資本」にせよ、そこから得られる利益を最大化しようと思ったら
運用利回りをアップさせる
運用期間を長くする
ことが大切なのです。
「出世したくない」が招く、最大のデメリット
では今回の本題です。
最近、若手の「管理職離れ」の傾向が強くなっているそうです。
- 男性の若手・中堅社員では5割前後
- 女性の若手・中堅社員では8割以上
「出世しなくていい」というタイプの人たちは、
プライベートの時間がなくなってしまう
ストレスが増えたり、責任が重くなってしまう
管理業務が増えて、やりたい現場の仕事ができなくなる
という考えから、「仮に給料がアップしたとしても、出世はコスパが悪い」と結論付けています。
つまり、「出世したくない派」の人たちは
運用利回りの上がり具合(年収の増え具合)
運用利回りをアップさせたことによって増えたリスク
のバランスを見ているのです。
比べた結果「割に合わない」と思っちゃった!
その落とし穴こそが、今回の最重要ポイントなんだよ^^
「出世したくない派」の考え方の落とし穴は「運用期間が短くなるリスク」を考慮していないという点です。
多くの人が「出世しないことで会社にいられなくなる(=自分の運用期間が短くなる)」ことのリスクを甘く見ています。
出世したくない人は
- 慣れた仕事で
- 責任が増えることもなく
- 気楽な立場で定年までいられればいい
と考えがちですが、実際はそんな立場で40代・50代は迎えられないのです。
会社にいられなくなる2つの理由
「定年まで平社員でいればいいや」と思ってたのに、会社にいられなくなり失職する(=自分の運用期間が短くなる)理由は大きく2つです。
- 居心地が悪くなる
- リストラの対象になる
居心地が悪くなる
出世しないと、徐々に居心地は悪くなっていきます。
自分の同期・後輩が、自分の上司になっていく
20代~30代では想像するのも難しいですが、40代を過ぎて出世していないと、自分の同期や後輩が自分の上司になります。
同期や後輩が、自分の職務・勤務地など自由にできる権限を握っている(=生殺与奪を握っている)状態のため、かなりのストレスです。
とある会社では、出世競争に負けたAさんを自主退職させるため、人事異動を行いました。
昔Aさんの部下だったBさんを、Aさんの上司にしたのです。
その結果、Aさんはその状況を許せず、自主退職しました。
やる気・熱意のある頭の柔らかい若手たちがライバルになる
スポーツでも勉強でも、基本的には若い人の方が有利です。
戦国モノの漫画や映画でも
前線で無双する兵士 本陣で作戦を練る将軍・軍師を比較すると、全然年齢が違いますよね。
最前線で、若い兵士から「オッサンもなかなかやるな!」と言ってもらうのは、マネジメントをするより大変なことが多いです。
もし、若手に実務力で負けてしまったら
出世できない(マネジメントができない)
実務もできない
というレッテルを貼られてしまいます。
若手・同僚たちから「あいつは評価されていない」という目で見られ続ける
組織というのは、人がどんどん入れ替わります。
皆さんの若い頃(バリバリ実務をやっていた頃)を知っている人が多いうちは、まだ良いです。
しかし皆さんの若い頃を知っている人は、そのうちいなくなります。
そして、新しく職場に来た新入社員・中途社員・異動してきた人には、皆さんは「ただの出世が遅れている人」にしか映りません。
「マイペースで仕事がしたいから、出世しなくていい」と言っていたとしても、「あの人は、会社から評価されてないだけ」という目で見られがちになります。
さらに周りの人に軽んじられると、業務上の協力が得られにくくなります。
その結果、
成果が出ない→さらに周りから軽んじられる→業務上の協力が得られない→成果が出ない…という負のスパイラルに陥ってしまうのです。
居心地が段々と悪くなると、
新しい仕事にチャレンジする意欲もなくなり、
今の仕事も、AI・システムなどにとって代わられ、
さらに周りからの目線も厳しくなります。
その結果、同僚や上司とトラブルを起こして、
- 自主退職に追い込まれる
- 精神的に病んでしまう
という状況になり、転職活動をして逃げるようにして職場から去ることになります。
リストラの対象になる
出世していない人は、もし会社の業績が悪くなれば、真っ先にリストラの対象になります。
2020年現在、年功序列が崩壊しつつあります。
とはいえ、まだ20代よりも40代の方が、給料が高くなる会社が多いです。
なので高年齢の平社員は、まさにリストラのターゲットになる社員です。
もし自分が社長だとして、
- 100人社員が居て、会社の業績が悪くなってしまった
- やれることは尽くした
- どうしても社員をリストラしないと会社がつぶれてしまう
という状態の時に、どんな人からリストラするでしょうか?
若くて、まだ給与も少なく、頑張ってくれてる社員
給与が高い割に、最低限の仕事だけやってればよいという高齢の社員
40代になってから急に転職しようとしても、納得のいく年収で受け入れてくれる企業は、まずないでしょう。
後悔しても「後の祭り」というわけです。
どんなマインドで仕事に取り組むべきか
会社組織の構造
残酷な現実ですが、会社組織はピラミッド構造です。
絶対に、この事実を忘れてはいけません。
組織人である以上、高い位置にいた方が
権限・裁量は増えるし、
周りから大切にされやすいし、
影響力のある仕事をやれます。
会社組織に入りながら「出世しなくて良い」というスタンスでいるのは、ゲームに参加しておきながら「勝たなくて良い」と言っているのと同じです。
それでは、真剣にプレイしている人達にとっては、邪魔でしかありません。
いつかゲームからはじき出されることになります。
そもそも「出世を目的に仕事をする」のは、順序がおかしいです。
良い仕事・影響力のある仕事をするためには、権限・裁量が必要です。
その権限・裁量を持つためには、出世が必要なのです。
ちなみにリベ大の両学長は、一番良い仕事をしたいために社長になりました^^
両学長は
- 「自分はこっちの方が良いと思う!」と考えて、それをダイレクトに反映するには裁量権が必要
- 自分で起業すれば、先輩や上司のよくわからない指示に振り回される必要ない
こんなことを起業時に考えていたようです。
起業は、長い時間かけて出世のハシゴを登る必要はありません。
なので、少しずつ上に登るのが面倒な人にはオススメです。
今の時代は紙を提出するだけで、いきなり社長になれるので、バイトの面接よりも簡単です。
「出世したくない」人の問題点
「出世したくない」と考えている人の一番の問題は「今いる職場では、良い仕事がしたいと思えない」ということです。
- 自分の本当に好きな仕事
- 愛情・誇りをもって取り組める仕事
なら、より影響力の大きな仕事ができるように、出世したいと思うはずです。
そして結果的に、周りが皆さんを出世させてくれるはずです。
なぜなら、その方が
- チームメンバー
- 取引先
- お客さん
みんなが喜ぶからです。
もし本当に出世なんかに興味がなくて、「自分ひとりでマイペースに仕事をしていたい」と思うのなら、組織人にならずにフリーランスとしてやっていけば良いのです。
自分の腕一本で食べていく自信はない
入れてもらった会社組織では「俺は俺の好きなようにやる」と言い張る
というのは通用しません。
自分の腕一本で食べていくのではなく、組織人として食べていく方を選択するなら、組織人としての立ち振る舞いを求められるのは自然なことです。
リベ大でオススメの仕事に取り組むスタンス
なので、リベ大がオススメするスタンスは以下の通りです。
「出世したいと思えるような会社」で働く
副業を通じて自分の腕一本でやっていける力も磨く
「両方全力でやる」スタンスなら、どう転んでも「人的資本」をうまく活用できます。
- 出世したいと思える会社で働く
出世して利回り(年収)が上がる
居心地が良く、運用期間が伸びる(長期間働ける) - 副業を行う
利回り(年収)が上がる
副業を本業にできる可能性がある
失職しても、人的資本が突然ゼロにならずに済む
利回り、運用期間のどちらの面でも人的資本が強化されます。
利回りが上がらない
運用期間が短くなる大きなリスクがある
「出世したいと思える会社」を探した方が
日々の暮らしも充実するし、
幸せなお金持ちにも近づけます。
まとめ:人的資本を最大限に活かせる「この仕事・職場なら出世したい」と思える環境で働こう
今回は「出世したくない」の落とし穴を解説してきました。
「稼ぐ力(=人的資本)」をアップさせたければ、以下の2つのことが重要です。
- 運用利回りを上げる(=年収を増やす)
- 運用期間を伸ばす(=働く期間を伸ばす)
「出世なんてしなくて良い」という人は
管理職になってアップする年収
それと引き換えに増える責務
この2つを比較して「コスパが悪い」と判断しがちです。
ですが「出世しなくて良い」というスタンスには、運用期間が短くなるリスクがあります。
要するに、いつか会社にいられなくなるということです。
「平社員で気楽に定年まで働く」という考えでは、見通しが甘いです。
会社にいられなくなる理由は、2つです。
- 年々居心地が悪くなっていくから
- 真っ先にリストラの対象にされるから
いつまでも出世しない場合、以下の要因で働く環境が過酷になっていきます。
- 同期や後輩が、自分の上司になる
- やる気・学習意欲の高い若手と実務で競い続けるハメになる
- 周囲から「あいつは会社から評価されていない」という目で見られ続ける
結果として、いつまで経っても裁量・権限が増えず、上司に振り回され続けることになります。
「早く時間が過ぎないかな」とだらだら過ごし続けるのは、思っている以上に過酷です。
リベ大のオススメは
「出世なんてしなくて良い」と斜に構えるのではなく、
「もっと良い仕事・愛のある仕事がしたい!」という環境で、
影響力のある良い仕事をするための手段として、「出世」を捉え直すことです。
仕事が嫌いでお金持ちになった人はいません。
幸せなお金持ちになるには、自分の「人的資本」を最大限に活かす必要があります。
この運用を放棄したら、まず間違いなく金持ちにはなれません。
世の中にはいくらでも会社があるので
- この仕事なら、もっと頑張れる
- この環境なら、出世するのも悪くない
という会社を、ぜひ探してください。
幸い、終身雇用はすでに崩壊中で「定年まで1社に勤めあげる」時代ではなくなってきています。
なので定期的に、転職エージェントを有効に活用して情報収集しておきましょう。
自分の市場価値をチェックする
より自分にマッチした環境を探す
転職にはリスクがありますが、「転職活動」にはリスクがありません。
サービスの利用料に一切お金がかからず、希望を満たすところがなければ、転職しなければ良いだけだからです。
出世したいと思える環境
出世したいと思えない環境
どちらで働くかが「お金持ちになれるかどうかを分ける、1つの分岐点」だと強調しておきます。
自分が今勤めている会社の「外の世界」に、どんな会社があるのか知りたい方は、以下の転職エージェントがオススメです。
JACリクルートメント
マイナビAGENT
就職カレッジ(株式会社JAIC)
在職されていない方・職歴のない方向け転職エージェント
- 利用できるのは18歳~35歳の人
- 親切・丁寧なサポートで総支援者数33,166名
- 長い就職支援歴(18年)
- 高い相談満足度(93.5%)
- 6日間みっちり行われる研修や集団面接で、正社員経験のない人もしっかりサポートしてもらえる
- 未経験職種へのチャレンジも含め、まずは面談して状況確認するのがおすすめ
※30秒で登録完了→先方から連絡→個別面談という流れです
転職エージェントに「今の自分に、どんな求人がありますか?」と聞くだけで、たくさんの候補を見せてくれます。
その中から「このビジネスなら成長させてみたい!」と思えるものを探してみると良いでしょう。
そう思えるビジネスがなければ
自分で会社(ビジネス)を作る
フリーランスとして、自分の腕一本で食べていくことにこだわる
のどちらかがオススメです。
仕事は、本来楽しいものです。
仕事も遊びも真剣にやるからこそ、人生にハリ・彩りが出て楽しくなります。
最初から負ける気で参加するゲームなんて面白くありません。
「でも、私なんて弱いから勝てないし…」
「なかなか毎日が楽しくならない…」
と考える人もいるかもしれません。
ですが、人生というゲームは真剣になれば楽しくなるし、勝てるようになってきます。
もちろん、人生勝ち負けではないし、お金が全てではありません。
ただ真剣に取り組めば、自分だけの輝く人生になることは、リベ大が保証します。
以上、こぱんでした!
「お金にまつわる5つの力」を磨くための実践の場として、オンラインコミュニティ「リベシティ」をご活用ください♪
同じ志を持った仲間と一緒に成長していきましょう!
140万部発行された、「お金の大学」。
情報を最新化・新規コンテンツ追加して【改訂版】としてパワーアップ!(なんと52ページ増量!)
貯める・増やす・稼ぐ・使う・守る…一生お金に困らない「5つの力」の基本をまとめた一冊!
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