皆さんは今から何年後にお金持ちになりたいですか?
自分の心に正直になって考えてみてください。
3年後・5年後・10年後・30年後など、人によって答えはいろいろあるでしょう。
今回の記事では、皆さんが考えているお金持ちになるまでの年数を短縮する神髄をお伝えします。
いわば、10年かかる計画を7年にするためのコツというワケです。
「投資で増やそうとせず、働いて稼ぎましょう」というのが答えです。
つまり、「稼ぐ力」を鍛えるというワケです。
▼図解:稼ぐ力
ここまでの内容で、次のように感じた人も多いでしょう。
おそらく不労所得が欲しい人にとって、今回の内容は一番聞きたくないアドバイスでしょう。
真意は、ぜひ記事を最後まで読んで確認してください。
「増やす力」より「稼ぐ力」に注力すべき理由5選
皆さんにお伝えしたいこと
今回お伝えする内容は、「ココを間違えると詰む」というくらい重要な論点です。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:みんなが聞きたくないコト
目次
解説動画:【お金持ちを目指す人へ】お金持ちを目指す投資家が「一番聞きたくないアドバイスNo1」について解説
このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!
「増やす力」より「稼ぐ力」に注力すべき理由5選
先に結論からお伝えします。
- 元本が少ないと増やす力はパワーが出ない
- 稼ぐ力の方が速い
- 稼ぐ力を鍛えると社会資本が手に入る
- 稼ぐ力では個性を生かせる
- 稼ぐ力が上がると潰しが効く
理由①:元本が少ないと増やす力はパワーが出ない
例えば1億円を年利5%で運用すると500万円になりますが、10万円を年利5%で運用しても5千円にしかなりません。
全く同じ労力をかけて年利5%で運用しているにもかかわらず、収益の大きさはケタ違いです。
上記のような単純な例からも分かる通り、投資というのは元本の大きさを競うゲームとも言えます。
とはいえ、次のように考える人もいるかもしれません。
最近、世界最高の投資家であるウォーレン・バフェット氏が、次のようなことを言っていました。
クレジットカードで12%や14%(の利息)を払っている人は「お金で14%以上を稼ごう」と言っていることになる。
それができる人は、バークシャー・ハサウェイに来てほしい。
ちなみにバークシャー・ハサウェイというのは、バフェット氏が運営する会社です。
要は、年利14%以上のリターンを出し続けられる人がほとんどいない中、超高金利で借金する人は馬鹿げていると言っているワケです。
皆さんのうち、一体どれくらいの人が超高利回りのリターンを出し続けられるでしょうか。
現実は、以下のようなケースがほとんどです。
- フツウの人は、投資元本が少ない
- フツウの人は、高利回りを出し続けることができない
投資リターンは「運用額 × 利回り」で決まります。
いわゆるフツウの人は、そのどちらも弱いというワケです。
- 時間をかける
- 働いて追加入金する
複利の力を使うことで、投資元本は雪だるま式に膨らんでいきます。
100万円の投資元本も、年利5%で50年運用すれば12倍の約1,200万円になります。(下図参照)
早いうちに投資元本をどんどん増やすのも、効果的な作戦です。
40歳からの25年間で1,000万円を年利5%で運用できた場合、年金受給時(65歳)の資産額は3,000万円を超えます。(下図参照)
リタイアまでの期間を短縮したいのであれば、2つ目の作戦「働いて追加入金する」というのをメインに考えましょう。
働いて稼ぎ、稼いだお金を投資に回すというのが、最も再現性の高い方法です。
理由②:稼ぐ力の方が速い
稼ぐ力に注力すべき理由の2つ目は、スピードの速さです。
富裕層のように桁違いの資産を持たない人にとっては、投資で増やすよりも働いて稼ぐ方が資産形成のスピードが圧倒的に速くなります。
「増やす力」は遅く、「稼ぐ力」は速いというワケです。
仮に最初から投資元本が「億」を超えている場合だと、グラフの形は同じでも収益の絶対額が多くなります。
そのため、資産増加のスピードも当然早く感じるワケです。
先ほどの例でもお伝えしたように、1億円の年利5%は500万円ですが、10万円の年利5%は5千円です。
一方投資と異なり、ビジネスがうまくいくと以下のようなお金の増え方をします。
- 1年目:貯金100万円
- 2年目:貯金150万円
- 3年目:貯金2,400万円
- 4年目:貯金6,800万円
投資収益は「運用額 × 利回り」で決まりますが、ビジネスは「生み出した価値」で収益が決まります。
価値を生み出す方法は無限にあるため、うまくハマるとこのような結果になるワケです。
そもそも「増やす力(投資)」と「稼ぐ力(ビジネス)」は、収益発生のメカニズムが全く違います。
リベ大では過去に、両者の違いについて詳しく解説した記事も公開しているので、ぜひ参考にしてください。
ここまでビジネスの良い面をお伝えしましたが、ビジネスはコケる時も速いという特徴があります。
そこで中小企業の経営者は、儲かった時のお金を不動産に変えておくなどして、息の長い安定収益を作っていきます。
このようにして、経営を安定させる努力をしているワケです。
稼ぐ力の話をすると、「ビジネスを成功させるなんて、僕には無理だよ!」と反論をする人が必ず現れます。
無理かどうかはさておき、この発言に対しては次の返しをしておきましょう。
「ビジネスを成功させるのは無理だと思うのに、なぜ投資なら成功させられると思ったのですか?」
世の中には、「ビジネスを当てるのは無理でも投資なら勝てそう」と考える人がとてもたくさんいます。
理由③:稼ぐ力を鍛えると社会資本が手に入る
稼ぐ力に注力すべき理由の3つ目は、社会資本です。
作家の橘玲(たちばな あきら)氏は、幸福は次の3つの資本から生まれると言っています。
人的資本
→ 働いて稼ぐ力。自己実現欲求も満たせる。
金融資本
→ お金。自由の土台になる。
社会資本
→ 人とのつながり。
この3つの資本が備わっている人が「不幸」と感じるのは難しいでしょう。
もし皆さんが「稼ぐ力」ではなく「増やす力」に特化しようとすると、金融資本だけが膨らみ他が疎かになります。
突然ですが、SNSなどで有名な投資家はなぜ以下のようなことをするか分かりますか?
- なぜ積極的に情報発信をするのか?
- なぜ証券会社や出版社などと組んで仕事をするのか?
- なぜ多額の寄付を行うのか?
ひとつには、「トレード業で満たされない穴を埋めるため」という考え方ができるでしょう。
人から感謝されたい
人の役に立ちたい
社会とつながりたい
社会に貢献したい
彼らの行動には、自己実現の場や社会資本を欲しているという側面もあるのです。
もちろんこれは悪いことではなく、ごく自然のことです。
投資を通じて「自己実現の場」「社会資本」を得るのは簡単なことではありません。
誰もが知る「超・凄腕の投資家」にならないと得られないワケです。
仕事をしていると自己実現をするチャンスがたくさん得られ、上司・先輩・後輩・同僚・取引先・顧客など、いろいろな人とのつながりが得られます。
もちろん、つながり自体がストレスの原因になることもあるでしょう。
とはいえ、稼ぐ力を鍛えるとお金以外のご褒美も手に入るワケです。
リベ大としては、「根っから働くのが嫌いな人はいない」と考えています。
「仕事がイヤ」と言っている人の多くは、働くことそのものがイヤなのではなく、
通勤がイヤ
今の仕事内容がイヤ
今の人間関係がイヤ
労働と休日のバランスがイヤ
というように、働くことに伴うデメリットが大きくなり過ぎているのでしょう。
自分の好き・得意を生かせる仕事
働く場所・働く時間が自由な仕事
同僚・取引先を自分で選べる仕事
報酬が十分な仕事
「そんなのは理想論!現実にはありえない!」と考える人もいるかもしれませんが、このような環境の仕事(職場)は、探せばあります。
100点満点の環境を見つけるのは難しいかもしれませんが、少なくとも「働くメリット > 働くデメリット」という状況を作ることは決して難しくありません。
最大幸福は、職業の道楽化である。
皆さんが「稼ぐ力」を伸ばして仕事を道楽化できれば、人的資本(報酬、自己実現)や金融資本だけではなく、社会資本もしっかり手に入ります。
これは、「増やす力」に特化しているとほぼ起こり得ないことです。
ちなみに「増やす力」ではなく「稼ぐ力」に注力せよ、というのは、リベ大両学長自身が昔から実践し続けていることでもあります。
理由④:稼ぐ力では個性を生かせる
稼ぐ力に注力すべき理由の4つ目は、「個性を生かせる」です。
これを聞いて、次のように感じた人もいるかもしれません。
とはいえ「稼ぐ力」と比べると、成功パターンはそれほど多くないのが現実です。
山登りをイメージしてください。
増やす力の場合
→ 山頂(=成功)に至る道は、数十パターンほどある。
稼ぐ力の場合
→ 山頂(=成功)に至る道は、登山者の数だけある。
投資でのお金の増やし方と比べると、働いて稼ぐお金の増やし方はバリュエーションが桁違いというワケです。
株式投資のスタイルについては、以下のようなジャンル分けができます。
- ファンダメンタル投資、テクニカル投資
- バリュー投資(割安株投資)、グロース投資(成長株投資)
- デイトレード、スイングトレード、長期投資
不動産投資の場合も同じようにジャンル分けがあります。
- 新築、中古、築浅、築古
- 都市、郊外
- 木造、RC
- 区分、一棟
こちらも上記のようなジャンルの中から、投資家は自分の個性に合うものを選んでいきます。
このように、たしかに「増やす力」においても個性を生かすフィールドがあります。
とはいえ紹介したジャンルのように、ある程度スタイルが限られているのも事実です。
一方の「稼ぐ力」について、日本に存在する職業について見てみましょう。
独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査によると、日本に存在している職業の数は、なんと18,000種類以上に及ぶとのことです。(下図参照)
「自分に合ったものを探す」という観点では、稼ぐ力は圧倒的に選択肢が多いワケです。
もちろんこの中から、好き・得意を生かせる仕事や、お金持ちに近づける仕事を探す(作る)ことは決して簡単ではありません。
リベ大おすすめ書籍でも紹介している「1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました」という書籍には、自分にぴったりの仕事を見つけるまでに7回や8回仕事を変えた男性の話が出てきます。
失敗を繰り返して、最後の最後にようやく最高の仕事に巡り合えたワケです。
億万長者たちは、「自分にぴったりの仕事を見つけたら、億万長者になるのは時間の問題」と言います。
実際両学長の知人にも、Webライターという天職を見つけて、1文字100円レベルの報酬を得ているスーパーライターもいるそうです。
皆さんも、自分の個性を最大限生かせる仕事を探し続けてください。
まだ見つかっていない人も、お付き合いする相手が18,000人以上いると考えたら、まだまだ探す余地はあるはずです。
理由⑤:稼ぐ力が上がると潰しが効く
稼ぐ力に注力すべき理由の5つ目は、「潰しが効く」です。
投資が成功してお金が増える時というのは、どんな時でしょうか?
意外にパっと答えられる人は少ないかもしれません。
投資でお金が増える時というのは、例えば以下のような時です。
- 人の裏をかいた時
- 配当金や利息などを受け取った時
- 時間をかけて、投資対象の本質的価値が高まった時
語弊を恐れずに言うと、ギャンブルに勝った時や他人に働いてもらった時にお金が増えるというワケです。
一方「稼ぐ力」を発揮して報酬を受け取れる時というのは、「他人の課題・悩みを解決した時」です。
- 保険の営業マン
→ お客さんの「将来の不安」という悩みを解決しているから。 - ファーストフードの店員
→ お客さんの「利便性の高い場所で手軽に安く美味しいものを食べたい」という課題を解決しているから。 - 経理マン
→ 会社の「業績や財産状態を明確に把握したい。税金の申告を適切に行いたい」という課題を解決しているから。
つまり「稼ぐ力」を高めることは、課題解決能力をアップさせるということです。
そして「稼ぐ力」が高まれば高まるほど潰しが効くようになり、食いっぱぐれなくなります。
これが、「増やす力」より「稼ぐ力」に注力すべき理由というワケです。