こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金のなる木を育てて、資産と自由な時間を増やしていく力、「増やす力」に関する情報発信もしています。
図解:「増やす力」
リベ大で資産運用の重要性を理解し、株式投資を始めた人の中には債券について興味を持った人も少なくありません。
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そこで今回は、皆さんの資産形成に役立つ、数あるアメリカの優良債券に分散投資する総合債券ファンド「AGG(エージージー)」について解説します。
- AGGはどのようなファンドなのか?
- AGGは何に投資しているのか?
- 債券の値動きの要因とは?
- AGGにリスクは無いのか?
- ぼったくりファンドではなく「資産」に投資しよう
AGGというファンド名を初めて聞いた人、投資経験のない人でも理解しやすい内容となっています。
また、債券の値動きの仕組みやリスクについても解説しているので、皆さんの増やす力を育てるためにしっかり理解しましょう。
目次
解説動画:【米国総合債券ファンド】AGGは初心者でも投資しやすい鉄板の債券ETF(アニメ動画)
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
AGGはどのようなファンドなのか?
AGGはアメリカの有名なファンドであり、正式名称は「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF」です。
簡単に基本情報をまとめました。
- 2003年に作られた米国の優良債券ファンド
- 世界最大の資産運用会社であるブラックロックが運用
- 運用総額が8兆円以上と圧倒的な規模
- 2003年:102ドル
- 2021年:118ドル
- 18年間の値動き:+約15.6%
確かに基準価額だけでは、大きく増えているようには見えません。
ですが、AGGは債券ファンドのため、利息が付きます。
先程のチャートには利息が入っていないので、次は利息込みのチャートを見てみましょう。
- 2003年:10,000ドル
- 2020年:20,344ドル
- 18年間の値動き:+約103%
利息を再投資した場合の年利は4.0%前後で、順調に値上がりしていることが分かります。
そして、特筆すべきはその「安定感」です。
債券は株式より値動きが小さいため、リスクが少ない資産です。
例えば、リーマンショックのような金融危機が起こった場合、VTIのような株式ファンドとAGGのような債券ファンドとでは、値動きの差が明らかに違います。
- VTI(株式):50%ほど下落
- AGG(債券):5%ほど下落
値動きが株式と比較してかなり小さく、金融危機に強いと言えるでしょう。
ちなみに、株式と債券の特徴を簡単に理解するなら、童話「3匹のこぶた」で考えてみると分かりやすいです。
- 株式:ワラの家
- 債券:レンガの家
レンガの家がオオカミに吹き飛ばされないのと同じで、債券は非常に底堅い値動きをし、経済の変動に強いのです。
AGGは何に投資しているのか?
AGGの成績が優秀である大きな理由の1つが、7,000本以上の優良債券に分散投資しているからです。
料理に例えると、分散投資は単品料理ではなく、いろいろなおかずが付いたお弁当パックと考えるとわかりやすいでしょう。
AGGに安定感があるのは、分散投資はもちろんのこと債券に投資しているからです。
債券とは簡単に言うと借金のことで、発行体により国債、社債と名称が変わります。
発行体が企業の場合、投資家が会社に貸すお金が「社債」であり、その借用書が「債券」であると理解しましょう。
つまり、投資した企業が潰れない限り、投資家は「元本と利子」を得ることができます。
さらにAGGの投資先は、格付けが最高ランクであるAAA(トリプルエー)の発行体が、全体の約68%以上を占めています。(2021年1月末時点)
AGGは「潰れない可能性が非常に高い発行体の債権」に投資しているのです。
ただ、最高レベルの格付けAAAが、実際のところどれくらい凄いのか疑問に思う人もいるでしょう。
発行体が潰れることをデフォルトと言いますが、格付け会社のムーディーズによると、1990年から2015年の間にデフォルトしたAAAの債券はなんと0.00%です。
AGGの投資先は、リーマンショック時でさえビクともせず、今後もデフォルトする可能性が極めて低い発行体に投資しています。
皆さんもAGGの安定感については、しっかり理解できたのではないでしょうか。
発行体の倒産に怯える必要がない
年間2.5~3.0%程度の利息をずっと得られる
参考までに、2021年1月現在での分配金利回りは約2.1%となっています。
また、7,000本以上に分散投資しているのにもかかわらず、経費率はわずか0.04%と圧倒的に安いのです。
経費率1%を超えるぼったくりファンドと比べれば、かなり良心的だと分かるでしょう。
皆さんも、ぼったくりファンドに遭わないように、下記の動画・記事でしっかり学んでください。
債券の値動きの要因とは?
続いて、AGGが投資している債券が、どのような要因で値動きするのかを解説します。
結論から言えば、「金利が上がれば債券の価格は下落する」というように、金利と債券価格は「逆の動き」をします。
3%の利息を得られる債券を例に、金利の変化に伴う債券価格の動きを見てみましょう。
上記の図のように、金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。
そして、AGGの市場価格も金利に大きく影響されます。
金利が動いた時に、AGGの市場価格がどの程度動くかは非常に専門的なので計算過程は割愛しますが、値動きは以下のようになります。
あくまで理論的にということなので、ピッタリと同じ割合で動くわけではありません。
また金利も、基本的に1年で1%も上下しないため、実際にはAGGの値動きも小さくなります。
だから次は、AGGのリスクを見てみようか。
AGGにリスクは無いのか?
手堅い値動きをするAGGですが、投資にあたっては当然リスクがあります。
債券に投資する際、確認しておくべき投資リスクは次の通りです。
→ AGGの場合、7,000本以上も格付けの高い債券に分散投資しているため、倒産リスクはほとんどない。
→ 金利の上下によって価格は変動するため、元本は保証できない。
→ 日本からAGGに投資する場合ドル建のため、為替リスクがある。
これらのリスクにおいて、皆さんがAGGに投資する際に一番考慮すべきは為替リスクです。
では、為替変動によって実際に評価額がどのように変わるのか見てみましょう。
- 1ドル110円から80円になる(円高)→ 円換算の評価額は30円下落
- 1ドル80円から110円になる(円安)→ 円換算の評価額は30円上昇
AGGに投資する場合、くれぐれも為替リスクを取りすぎないよう気をつけてください。
特に、「AGGは安定してる!利息もたくさんもらえる!」と、リスク許容度を超えて投資しないように気をつけましょう。
まとめ:ぼったくりファンドではなく「資産」に投資しよう
今回は、アメリカの優良債券に分散投資する総合債券ファンドAGGについて解説しました。
- 米国の7,000本以上に分散投資している優良債券ファンド
- 2003年から2020年の18年で+103%の成績(利息再投資込み)
- 利息を再投資した場合の年利は4%程度
- 分配金の水準は約2.1%(2020年1月現在)
- 経費率は驚異の0.04%という低さ
- 投資先の約7割が格付けAAAのため倒産リスクがほぼゼロ
- 金利の上昇・下落によって価格変動するため、元本保証ではない。
- 日本からはドル建てになるため、為替変動の影響を受ける。
今回の記事を読んで魅力を感じた人は、ぜひAGGを活用してみてください
もし、証券口座を開設していないのであれば、現代における「富の倉庫」である証券口座を持つことから始めましょう。
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ぼったくりファンドや新しいだけの金融商品ではなく、正しい知識を身につけ、AGGのような「資産」に投資して着実にお金を増やしていきましょう。
さらにAGGについて学びたい人は、リベ大のオンライコミュニティ「リベシティ」の「株式・債券投資チャット」で相談してみてください。
相談や議論を通して、お金にまつわる5つの力を強化できるので、ぜひ有効活用してください。
以上、こぱんでした!
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