こんにちは、こぱんです!
リベ大では人生を豊かにする「お金にまつわる5つの力」を紹介しています。
▼図解で簡単に分かる5つの力について
ただ、せっかく「稼ぐ力」を身につけて収入を増やしても、貯金が思ったほど増えない人達が意外に多くいます。
「貯金 = 収入 ー 支出」なので、収入がどんなに増えても、支出も増えれば貯金は増えません。
そして、収入が伸びるにつれて支出が増えてしまう人には大きな共通点があります。
それが「価格」と「価値」と「価値観」の3つを区別できていないことです。
買いたいモノを買う
買えるモノを買ってしまう
上記のような状態では、お金は絶対に貯まらないし、満足度の高い生活も送れないでしょう。
そこで今回は、お金の使い方に関する以下の3つのことを解説します。
- 「価値」と「価格」と「価値観」について
- 高収入でもお金が貯まらない人が持つ共通の特徴
- 「価値観」で判断する習慣を身につける方法
リベ大両学長自身も、大富豪から今回解説する「モノの価値の見極め方」を教わりました。
人によっては今後の人生が大きく変わる内容なので、しっかり理解していきましょう。
目次
解説動画:収入が増えても、お金が貯まらない究極の理由
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
「価値」と「価格」と「価値観」について
まず、マスクを例に挙げて、「マスクの価値」について考えてみましょう。
- くしゃみや咳による飛沫を防げる
- 花粉や粉塵(ふんじん)の侵入を防げる
マスクをつけることで、他人に風邪やインフルエンザを移す確率を減らすことができます。
また、花粉症の症状を和らげたり、ホコリなどから気管支や肺を守ったりもできます。
モノの価値は「そのものが有する本来の価値」であり、基本的に変わることがありません。
では次に、現在の「マスクの価格」をネットで調べてみました。
ネット通販の最安値を見ると、1枚あたり17円~18円で取引されています。
価格はマーケット(みなさん)が、マスクの価値(飛散防止や異物侵入防止の効果)を金銭的に評価したものです。
そして、価格は市場の動向によって大きく左右されます。
北極でアイスクリームを売る
常夏の島でアイスクリームを売る
【質問】どちらの方が高く売れますか?
アイスの味はどちらでも同じなのに、常夏の島の方が高く売れるよね。
つまり、「アイスの価値は変わっていない」けれど、「価格はマーケットによって変わってしまう」わけです。
もし砂漠のど真ん中でミネラルウォーターが販売されていたら、1万円でも安いかもしれません。
本来の価値は変わらないのに、ウィルスの流行で在庫が無くなり、需要が大幅に増えたことで価格も高騰しました。
最後に「マスクに対する価値観」を考えてみると、価値観は人によって違うことが分かります。
ウイルスの感染拡大防止に役立つから、1枚100円の価値がある
つけても感染することがあるから、1枚10円の価値しかない
つまり、価値観とは「そのモノが持つ本来の価値に対して、1人ひとりが自分の考えに基づいて金銭評価したもの」です。
では「価値」、「価格」、「価値観」をまとめてみましょう。
- 価値…そのモノが持つ本来的な価値
- 価格…価値を、マーケットが金銭評価したもの
- 価値観…価値を、自分自身の考えで金銭評価したもの
価値
- 永遠の輝きを放つ
- 基本的に変わらない
価格
- 永遠の輝きに対してマーケットがつけた値段
- 状況によって変わる
価値観
- 永遠の輝きに対して人々がつけた各自の値段
- 人によって変わる
高収入でもお金が貯まらない人が持つ共通の特徴
高収入でもお金が貯まらない人は、価格を重視する傾向があります。
「価格が高い = マーケット(周りの人達)が価値を認めている」と考えて、「高いモノ = 良いモノ」と思い込んでいるからです。
実は自分に自信がない
承認欲求が強い
つまり、深層心理では自分に自信がないのに承認欲求がとても強い人です。
そのため、以下の理由から「価格の高いモノ = マーケットの評価が高いモノ」で身を包もうとします。
自分の買い物を正当化したい(良いモノに違いない!)
自尊心を保ちたい(高いモノを買える自分はスゴイ!)
- 家賃の高い家に住む
- 価格の高いクルマに乗る
- 高い靴、時計、ブランド服を身につける
- 価格の高いレストランで食事をする
もし、自分の価値観を理解して、これらの行動で本当に心が満たされているなら、何も問題はありません。
ですが、実際には多くの人が「他人がつけた価格に翻弄されている」のです。
他人がつけた価格を重視して生きることは、他人の人生を生きていると言えるでしょう。
仮に、みなさんが「時計は時間が分かれば十分」という考え方で、3,000円の腕時計をしているとします。
すると友人から、「社会人にもなって、そんな安い時計してるの?」と言われました。
みなさんなら、どう答えるでしょうか?
→価格ではなく、価値観で考えられているため、絶対に無駄遣いはしない。
→自分の収入で買えるモノの中で、1番高いものを買うようになる。
友人が「社会人にもなって、そんな安い時計してるの?」と言ったことには、大きな理由があったのです。
実は、友人は有名なコンサルタント会社に勤めており、仕事において見栄えはとても重要でした。
安っぽい格好をしていると、クライアントに舐められてしまうからです。
他にも、不動産営業、建築士、デザイナーなどは「自分は売れっ子で儲かってます!」っという外見でなければ、顧客に信用してもらえず仕事もとれない場合もあります。
つまり友人にとって、時計は立派な商売道具であり、単に時間が分かれば良いという価値観ではなかったのです。
同じものでも価値観が違えば、価格の妥当性は変わってくるんだ。
価格はあくまでマーケット(周りの人達)が決めたもので、自分の目線での評価がとても重要です。
- 「価格が高ければ良いモノ」
- 「価格が安ければオトク」
特に、100均や激安スーパーで不要なもの(自分の価値観に合わないもの)を買って、お金をドブに捨てるような人も多くいます。
高いから良いわけでもなく、安いから良いわけでもないのです。
そんな風に、「価格に振り回されている」人達に金融リテラシーが高い人はいないと断言しましょう。
投資の神様と言われている、ウォーレンバフェット氏も価格と価値について語ったことがあります。
- 価格とは、何かを買う時に支払うもの
- 価値とは、何かを買う時に手に入れるもの
何かモノを買う時は「価格」と「自分の価値観で判断した価値」を、慎重に比べてみることが重要です。
金融リテラシーの高い人が意識しているのは「いくら支払うのか?」ではありません。
そのモノで何を手に入れられるのか、自分にとってどのくらいの意味があるのかが大切なのです。
でもさ、「価値観で判断する」って…具体的にはどうしたら良いのさ?
「価値観で判断する習慣」を身につける具体的な方法
実生活の中で使える、価値観で判断するための具体的な方法は「下限と上限を考える」ことです。
みなさんが購入しているモノ・サービスの価格設定は、企業も苦しむほど難しいことです。
そこで企業は、「下限と上限」を意識して、その間で価格設定をします。
下限というのは、原価、つまりコストのことです。
例えば、300円で作ったラーメンを250円で売ったら会社はすぐに倒産するでしょう。
よって少なくとも、原価(300円)以上の価格が企業としての最低ラインとなります。
どうやって適切な価格を決めたら良いんだろう??
上限となる「カスタマーバリュー」は、モノ・サービスによって得られる価値に顧客がつけてくれる金銭評価のことです。
言葉では分かりづらいので、イメージ図を見てみましょう。
つまり、画像の赤い矢印で示された、設定可能価格という考え方が重要です。
- 下限(コスト)は企業の都合
- 上限(カスタマーバリュー、顧客の価値観)は顧客の都合
だからこそ、企業が価格設定をする時、綿密なマーケティング調査からカスタマーバリューを試算します。
みなさんは、これを実生活に当てはめて、「自分のカスタマーバリュー」を見つけるのです。
みなさんの目の前にラーメンが600円で販売されています。
こんなに美味しいラーメンは他では食べられないから800円の価値がある!
- 自分の価値観:800円
- モノの価格:600円
- 【結論】買ったほうがオトク
特に目立った特徴も無い普通のラーメンだから500円の価値しかない。
- 自分の価値観:500円
- モノの価格:600円
- 【結論】買うと損なので買わない
つまり、モノ・サービスを購入するかどうか「価値観と価格」を比べて決めれば良いのです。
ただ、カスタマーバリューだけではなく、原価(コスト)を参考にすることも大切です。
原価を知らず「このラーメンは50円の価値しか無いから50円しか払わない」と言ったら、ラーメンを販売するお店は無くなります。
「50円の価値しかないのにボッタクろうとしやがって!」なんて言い出したら、ただのモンスターカスタマーでしょう。
つまり、モノやサービスの原価を参考にすると、冷静な判断がしやすくなります。
先程の「ラーメン」は原価が分かりやすかったですが、身の回りにあるモノの原価を知っていますか?
- 住宅
- 車
- 衣類
- 保険
様々なモノ・サービスの原価を知ることで、ぼったくられることは無くなります。
ちなみにインターネットが普及した現在なら、ネットで「○○○○ 原価」と検索すれば、原価はすぐに分かります。
「価値観で判断する習慣」を身につけるために、以下の3つのステップで考えていきましょう。
- コスト(下限):商品の原価はいくらか?
- 価格:企業の利益はどれくらいか?
- カスタマーバリュー(上限):価格は(自分にとっての)カスタマーバリューの範囲内か?
「下限と上限を考える」ことで、独りよがりではない経済感覚で、モノ・サービスを考えられるようになります。
- 3,000万円の住宅の原価はいくら?
- 500万円の高級車の原価はいくら?
- 100万円のブランドバッグの原価はいくら?
そして、これらの価格が自分の価値観と比べてどうなのか?と繰り返し考え、習慣化していきましょう。
まとめ:価格に振り回されていると、他人の人生を生きることになる
収入が増えているのにお金が貯まらない理由は、「価格」を重視した生活をしているからです。
価格の高いモノ = 良いモノという思い込みが強いと、収入の許す限り生活水準がどんどん上がっていくでしょう。
それは、お金があるのに生活費の低い生活をしてることを「恥ずかしい、もったいない」と感じるからです。
価格に振り回されていると、他人の人生を生きることになります。
- 価値…そのモノが持つ本来的な価値
- 価格…価値を、マーケットが金銭評価したもの
- 価値観…価値を、自分自身の考えで金銭評価したもの
価格は、他人目線の金銭評価であり、みなさんにとって妥当な価格とは限りません。
だからこそ、自分の価値観を軸に考えることが重要なのです。
いくら高いモノでも、要らないものは要らない
いくら安いモノでも、要らないものは要らない
価値観 > 価格のときだけ、モノを買う
自分の価値観で判断できる人は、お金と上手に付き合うことができます。
そして、今から実生活の中で取り組むべきポイントは「下限と上限を考える」ことです。
- コスト(下限):商品の原価はいくらか?
- 価格:企業の利益はどれくらいか?
- カスタマーバリュー(上限):価格は(自分にとっての)カスタマーバリューの範囲内か?
上記のように考えるクセをつけると、クレーマーにならないまともな経済感覚で、自分らしい買い物ができるようになるでしょう。
そして、自分らしい買い物ができるようになれば、人生の質は格段に高くなります。
解説動画
以上、こぱんでした!
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