【義務教育で教えて!】お金が集まり続ける巨大ファンド10選【米国ETF】

こんにちは、こぱんです!

リベ大では人生を豊かにする「お金にまつわる5つの力」を紹介しています。

▼図解で簡単に分かる5つの力について

 

その中で「増やす力」、資産運用に関する情報も数多く発信しています。

これからの時代、お金に困らず生きていくためには資産運用の知識は必要不可欠だからです。

あひるくん
でもさ、「増やす力」とか資産運用って学校では全く教えてくれないよね。

こぱん
リベ大も「義務教育で教えて欲しい」と日々感じているところだよ^^;

一方で多くの人がリベ大をキッカケに投資を始めていますが、中には「結局、何に投資すれば良いんだ!」と悩む人も多いです。

そこで今回は、シンプルに2つの選定基準から、投資対象として優良なファンド10銘柄を全て解説します。

2つの選定基準
  1. 米国ETFであること
  2. 運用総額のトップ10

簡単に言えば、「世界最大の経済・金融大国の米国において、世界中の投資家からお金を集めている超巨大ファンドのトップ10」ということです。

今回紹介するファンドは、いずれも世界中の銀行・資産運用会社・プロの投資家が投資をする、情報強者のファンドとも言えるでしょう。

こぱん
全てのファンドを全て知っている日本人は1%もいないと思います^^
ぜひ最後まで読んでくださいね。
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解説動画:【義務教育で教えて!】お金が集まり続ける巨大ファンド10選

このブログの内容は下記の動画でも解説しています!

米国ETFにおける運用総額トップ10を解説

こぱん
いきなり1位が分かるとつまらないから、10位から順番に解説していくよ^^

あひるくん
なんだか歌番組みたいで少しワクワクするね!

第10位:VWO(運用総額…約6.1兆円)

VWO

VWOは世界の「新興国」の企業に投資する株式ファンドです。

2005年から約15年、年利約5.6%の運用実績があり、アリババなどを含む約5,200社に投資しています。

こぱん
実際に投資をしている国の割合は以下の通りです。
VWOの投資先割合
  • 中国:43%
  • 台湾:15%
  • インド:9%
  • ブラジル:6%
  • 南アフリカ:4%

つまり中国、インド、ブラジルへの投資比率を高めたいのであれば、投資検討の余地があると言えるでしょう。

あひるくん
なんか新興国って、爆発的な成長力があるって感じるんだけど違うの…?

こぱん
実際のチャートを見ると、直近5年の動きは正直イマイチ冴えない感じだね^^;
VWOのチャート

関連動画

【意外に儲かりにくい】先進国と新興国の違い&新興国株投資の落とし穴

新興国への投資は最近人気がありませんが、2000年代には米国をはるかに上回る実績を出していた時期もあります。

ただ値動きが少し激しく、チャートも上げ下げを繰り返すことから上級者向けの投資対象でしょう。

それでも、新興国の存在を意識・理解しておくことをおすすめします。

こぱん
新興国が今後大きく成長する可能性もありますからね^^

第9位:IEFA(運用総額…約7兆円)

IEFA

IEFAはアメリカ・カナダを除く「先進国」の企業に投資する株式ファンドです。

2012年から約8年、年利約5.0%の運用実績があり、ネスレやトヨタ自動車などを含む約2,500社に投資しています。

こぱん
投資をしている国の割合は以下の通りです。
IEFAの投資先の国
  • 日本:25%
  • イギリス:14%
  • フランス:10%
  • スイス:10%
  • ドイツ:9%

こぱん
投資している国々が分かりやすいように地図で見てみましょう^^

IEFAが投資をしている上記の先進国は人口減少・経済成長率の低下が見込まれています。

チャートの値動きを見ても、あまり魅力的なものではないと言えるでしょう。

IEFAのチャート

あひるくん
確かに、右肩上がりには見えないしね…。

「未来に賭けること」が投資の本質だとすれば、アメリカなどの成長国を除く先進国ファンドだけを投資のメインに据えるのはナンセンスかもしれません。

ただ、IEFAでさえ大半の人々にとって、他のぼったくりファンドと比較すると優良ファンドであることに間違いありません。

こぱん
そうでなければ、世界中から約7兆円も集まりませんからね^^

第8位:GLD(運用総額…約7.3兆円)

GLD

GLDは実物資産である金(ゴールド)に投資するファンドです。

2004年から約16年、年利約8.8%の運用実績があり、新興国の5.6%、先進国の5.0%よりも高いことは面白い事実です。

こぱん
ゴールドの特徴はなんと言っても希少価値の高い貴金属ということですね^^
ゴールドの希少性について
  • 紀元前5,000年ごろに、ナイル川のほとりで「砂金」として発見される
  • 現在までに約20万トン(プール約4杯分)が発掘されている
  • 地球に残された推定埋蔵量は約5~6万トン
  • 今のペースで採掘を進めると約15~20年で枯渇する

こぱん
そして、ゴールドには大きく3つの特徴があります。
ゴールドの3つの特徴
  1. 価値がゼロにならない
  2. 有事に強い
  3. インフレに強い

実物のゴールドに投資をする場合、手数料や保管費用・盗難対策費用など色々とコストがかかります。

一方で、ゴールドに投資するファンドを活用すれば、手軽に投資できるのが魅力でしょう。

直近数年の値動きは絶好調で、コロナショック後の金融緩和でお札を刷りまくった影響で、相対的にゴールドの価値は急騰しています。

有事に強いゴールドの存在感を発揮しているタイミングと言えるでしょう。

GLDのチャート

あひるくん
あれ?チャートを見ると意外に値動きが激しいね?

こぱん
そう、ゴールドはリスクの高い資産とも言えるからね。
だからポートフォリオに入れる場合も、全体の5~10%くらいがおすすめかな。

第7位:VEA(運用総額…約7.6兆円)

VEA

VEAはアメリカを除く「先進国」の企業に投資する株式ファンドです。

第9位のIEFAとかなり似ていますが、VEAにはカナダが含まれています。

2007年から約13年、年利約1.1%の運用実績と、誕生直後にリーマンショックを食らった影響でトータル成績が悪くなっています。

こぱん
ちなみに、過去10年で区切ると年利6%ほどですね^^

特徴や値動きは第9位のIEFAとほとんど同じのため、チャートも下記の通りほとんど変わりません。

IEFAのチャート
  • IEFA:オレンジ色
  • VEA:青色

あひるくん
むしろ重なっていないところを探すほうが大変だな…。

米国を除く先進国に投資したい場合、IEFAかVEAのどちらを選んでも大差がないため、好みで選べば良いと言えるでしょう。

第6位:AGG(運用総額…約8.1兆円)

AGG

AGGは「米国の債券」に投資する債券ファンドです。

2003年から約17年、年利約4.3%の運用実績があり、投資している8,000以上の債券のうち、70%以上はトリプルA格の超優良債券です。

あひるくん
トリプルA格ってそんなにスゴイの??

こぱん
格付け会社のムーディーズによると、1990年~2015年の間に「紙きれ」となったトリプルA格の債券はなんと0.00%なんだよ^^

あひるくん
1つも無かったってこと!?ス、スゴイね…。

つまり、アメリカ政府・企業にお金を貸して、利息をつけて満額で返してもらえる可能性はほぼ100%と言えます。

AGGには為替リスク・価格変動リスクがありますが、長期的に見ればに3%程度のリターンは比較的手堅く狙えます。

わずか0.1%の利回りである日本国債に比べれば圧倒的な差があり、最近のチャートも絶好調です。

AGGのチャート

AGGはリーマンショックの時でさえ、価格が5%しか下落しなかったファンドとしても有名です。

コロナでも一瞬だけ1割ほど下落しましたが、すぐに復活していることが分かります。

株式と組み合わせると、ポートフォリオの値動きを底堅くできることは間違いありません。

こぱん
過去に詳しく解説した動画もあるので、ぜひ参考にしてください^^

第5位:QQQ(運用総額…約12.7兆円)

QQQ

QQQは「米国のハイテク企業」に投資をする株式ファンドです。

1999年から約21年、年利約6.0%の運用実績があり、投資先のうち40%が今をときめくGAFAMです。

あひるくん
あれ?でも年利約6.0%なの?思ったよりも低くない??

こぱん
あひるくん、なかなか投資マニアの目線を持っているね^^
QQQは誕生後にアメリカのITバブルが崩壊して、株価が回復するまで14年もかかったんだよ。
QQQのチャート

そのため、QQQの誕生から現在までのリターンが約6.0%と低めに出ているのです。

もし、2010年にQQQへ投資していたら10年で約6.4倍、年利約19.3%で投資できたことになります。

あひるくん
10年で約6.4倍って凄すぎるね!

こぱん
今の投資家達の頭にあるのは、こちらの数字の方かな^^;
実際、米国のハイテク企業は今まさに絶好調だからね。

株式市場のトップランナー、牽引役になって、コロナショックからいち早く回復しただけではなく、次々に市場最高値をつけています。

関連動画

コロナショックなんてなかった?米国株の超優良ETF「QQQ」について解説

過去10年に限って言えば、米国のグロース株(成長株)への投資割合が、リターンの優劣を決める重要な要素でした。

一方、ハイテク株を高値で掴むとどうなるかは、これまでの歴史が示す通りになるでしょう。

こぱん
さて、今後10年はどうなるでしょうね^^

第4位:VTI(運用総額…約15.6兆円)

VTI

VTIは「米国企業」に投資する株式ファンドです。

2001年から約19年、年利約7.2%の運用実績があり、リベ大も繰り返し紹介している「投資の最適解の1つ」とも呼べる最高クラスの優良ファンドです。

あひるくん
米国全体に投資するようなものだったよね!

VTIだけで米国企業の約3,500社に投資ができ、米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーできます。

さらに、グロース株のGAFAMはもちろん、高配当株のようなバリュー株(割安株)も含まれているのが特徴です。

大型・中型・小型株の全てに投資ができるため、成長を取りこぼすことが無いと言えるでしょう。

こぱん
過去5年のチャートを見ても、問題を全く感じさせませんね^^
VTIのチャート

ハイテク企業の恩恵もしっかり受けたことで、コロナショックからも非常に早く回復しました。

過去10年、20年、30年、50年、どの切り口で見ても頼もしいパフォーマンスです。

人口増加国・成長国でもあるアメリカへの集中投資しているファンドということから、未来に対する期待値も高いです。

あらゆる投資家にとって投資の「中心」となるのは間違いないでしょう。

 

第1~3位:全てS&P500に連動したファンド

SPY,IVV,VOO

SPY、IVV、VOOは全てS&P500(米国を代表する大企業500社)に連動したファンドです。

S&P500に連動したファンドを買うことは、米国の大企業500社が入った「詰め合わせお弁当パック」を買うイメージです。

あひるくん
じゃあなんでファンドが3つもあるの?何が違うの??

こぱん
作った資産運用会社が違うだけで、中身はほとんど同じだよ^^
実際のチャートを見ても、動きがほぼ完全に一致しているのが分かるでしょ?
SPY,IVV,VOOのチャート

そのため、3つのファンドのどれを選んでも大差はありませんが、運用コストが一番安いVOOが現在はオススメです。

ちなみに第4位のVTIと違い、S&P500連動ファンドには中型・小型株が含まれていません。

VTIとSandP500のチャート

過去18年間の実績

  • 赤線:VTI…18年で4.2倍(年利8.1%)
  • 青線:S&P500…18年で3.9倍(年利7.6%)

長期で見るとVTIの方が利回りが良いと分かりますが、直近数年はS&P500の方が強い状況です。

中型・小型株よりも、GAFAMのような大型株の成績が良く、大型株だけで構成されるS&P500の方が伸びたわけです。

あひるくん
お弁当だと唐揚げ・エビフライが活躍して、小さな野菜が活躍しなかった感じ?

こぱん
そうそう、分かりやすい例えだね^^

ちなみに、VTIとS&P500のどちらを選ぶのかは、それほど大きな問題ではありません。

現状、全世界の株式市場の時価総額における米国の割合は56.6%です。

つまりVTIやS&P500を活用して、米国の株式市場にまるっと投資すれば「大きく外す可能性」はかなり低くなると言えるでしょう。

こぱん
マクロな視点で、大きなところを抑えておくことが重要ですね^^

まとめ:投資対象は大きく5種類だけ

5つの投資対象のイメージイラスト

今回は、2つのシンプルな選定基準をもとに、優良ファンド10銘柄をランキング形式で解説しました。

2つの選定基準
  1. 米国ETFであること
  2. 運用総額のトップ10

こぱん
あらためてランキングを見てみましょう^^
順位 ファンド名 運用総額(兆円) 投資対象
1位 SPY 29.7 米国株(S&P500)
2位 IVV 21.0 米国株(S&P500)
3位 VOO 16.0 米国株(S&P500)
4位 VTI 15.6 米国株(小型中型大型)
5位 QQQ 12.7 米国株(ハイテク株等)
6位 AGG 8.1 米国債券
7位 VEA 7.6 米国除く先進国株式
8位 GLD