こんにちは、こぱんです!
GAFAM(ガーファム)とは以下の5つの企業の総称で、企業名の頭文字を並べた言葉です。
- Amazon
- Apple
- MicroSoft
そして、GAFAM5社の時価総額が約560兆円に到達し、東証一部上場企業の全2,170社の時価総額約550兆円を超えました。
今から約30年前、1989年バブル期のピークには、日本の土地の時価総額で「アメリカが4つ買える」と言われていました。
それからわずか30年で、完全に立場は逆転しました。
さて、今回はこの歴史的な事件を受けて以下の2つのことを解説していきます。
- 世界の株式市場の現状とは?
- GAFAMに投資すべきなのか?
目次
解説動画:GAFAMの時価総額が東証2170社の時価総額を逆転!
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
世界の株式市場の現状とは?
米国の圧倒的な強さ
2020年4月時点で世界の株式市場における時価総額による地域別シェアは以下の通りです。
- 北米:59.3%
- 先進国ヨーロッパ:17.5%
- 新興国:10.5%
- 先進国アジアパシフィック:12.7%
- 【米国を含む先進国の割合】→89.5%
米国を含む先進国の割合が全体の約9割、さらに北米が約6割と大きな割合を占めていることが分かります。
では次に、国別シェアをみてみましょう。
- 1位 米国:55.8%
- 2位 日本:8.2%
- 3位 中国:4.8%
- 4位 英国:4.6%
- 5位 スイス:3.1%
日本は世界トップレベルの経済大国ですがシェア率はわずか8.2%です。
米国のシェア率55.8%と比べると、差は歴然ですね。
資産運用の世界では、よく以下2つの地域別投資について、どちらが良いのかと議論されています。
- 全世界投資
- 米国投資
ですが、現時点で全世界投資をしたところで、約6割は米国になるということです。
もはや「米国に投資をしない」という選択肢がありえないという状況になっているわけですね。
インデックスファンド(先進国株式)の有名な指数としてMSCIコクサイというものがあります。
これは日本を除く北米、西ヨーロッパ、オセアニアなど22カ国の先進国株式を束ねた株価指数のことです。
22カ国に分散していますが、史上初、構成割合の7割が米国という事態になりました。
つまり株式市場という視点で見ると、現在の株式市場の状況は以下の通りと言えます。
米国一強の状態
→ 米国がコケれば、世界もコケる
新興国市場の状況
今回のコロナショックの影響で、新興国市場においては資金が流出しました。
ここ数年の新興国株式は、以下の事実をみて分かる通り、かなりの逆風です。
米国株より伸びず
米国株より大きく下げる
例えば、2010年に米国、先進国(米国除く)、新興国に10,000ドル投資した場合の結果を比べてみましょう。
- 米国:32,000ドル(年利12.0%)
- 先進国:14,000ドル(年利3.4%)
- 新興国:11,000ドル(年利1.3%)
現状では、世界の金融や経済の中心は間違いなく米国です。
米国の動向を知らずに資産運用は語れない、という状況がますます強くなっているわけですね。
GAFAMに投資すべきなのか?
GAFAMの驚異的な成長
米国は世界の株式市場の約6割であり、この10年で年利二桁を超える成長を記録してきました。
そして、これを牽引してきたのがGAFAM(ガーファム)です。
もし、2010年にGAFAMに10,000ドルを投資していた場合、2020年現在は以下の通りになります。
- Google:44,000ドル(年利15.3%)
- Amazon:184,000ドル(年利32.6%)
- Facebook:77,000ドル(年利32.1%)※2013年~2020年
- Apple:112,000ドル(年利26.39%)
- Microsoft:75,000ドル(年利21.5%)
たった1年なら、年利15%~30%の株を当てることは、そこまで珍しいことではありません。
GAFAMの驚くべきところは、これが10年という期間における「平均化したリターン」であるということです。
FIRE(ファイア、経済的に独立して早期退職すること)の第一人者である、グランド・サバティエ氏。
彼もGAFAMへの集中投資によって、5年で1億円以上のお金を作っています。
長い期間にわたって高成長を記録したGAFAMは、世界中で「億万長者」を生み出しました。
確かに驚きべき成長を続けているGAFAMですが、この結果はあくまで「後付け」に過ぎないということです。
「世界トップクラス」の優秀な投資先だったからこそ、GAFAMの名前はここまで広がりました。
今やGAFAMは、世界の約53,000社以上の上場企業における王様的な存在と言えます。
しかし、この10年における成長を全て享受するためには、以下のスタンスが必要不可欠でした。
10年前にGAFAMに狙いをつける
10年間何があろうとガチホールドし続ける
宝くじに比べれば確率ははるかに高いですが、簡単に当てられるものではありません。
GAFAMは新たな「社会インフラ」
冒頭でも話した通り、2020年現在、GAFAM5社の時価総額は約560兆円に達しました。
これは東証一部上場企業2,170社の時価総額、約550兆円を超えています。
実は2016年の年末時点では、東証一部の方がGAFAMより2倍以上大きかったのです。
2016年からの数年、東証一部は時価総額がほとんど横ばいでしたが、GAFAMは2倍、3倍と成長し続けました。
さらに、コロナウイルス感染症拡大に端を発したコロナショックでも、GAFAMの業績・株価は堅調です。
つまりGAFAMは、もはや新たな「社会インフラ」と言っても良い状況になっているのです。
実際、以下のようなインフラ産業は不景気に強いです。
- 電気
- ガス
- 水道
- 鉄道
これまで「ハイテク=暴落に弱い」と言われてきましたが、今回のコロナショックでは全く違いました。
ウイルスという特殊な事情ではありますが、時代の変化を感じざるを得ない状況ですね。
その一方で、かつての花形でもある以下の重厚長大(じゅうこうちょうだい)な産業の存在感は、どんどん薄くなっています。
- 鉄鋼業
- 造船業
- セメント
- 化学
対してGAFAMのようなIT企業は、目に見えない製品やサービスを取り扱います。
デジタル危機(PC、スマホなどのガジェット)は、軽く、薄く、短く、小さな製品ですね。
また、石油などを中心としたエネルギーセクター、自動車産業は株価が2~4割ほど下落しました。
対してIT関連はプラスで推移していることからも、強弱がとてもハッキリしています。
結論:GAFAMに投資すべき!ただしファンドを活用する
こういった環境の変化を踏まえて、GAFAMに投資をすべきか悩む人も多いでしょう。
GAFAMが圧倒的に強い現在の状況からも、「株主」という一番美味しいポジションに立っておきたいところです。
ただし、個別株として持つのではなく、インデックスファンドを買う形をおすすめします。
かつての花形産業が衰退して、新たな産業が勃興(ぼっこう)している事実から分かることは2つあります。
経済は循環する
経済は進歩する
たった30年前、世界の時価総額ランキングにおける上位50社のうち、32社は日本企業でした。
トップテンにおいては7社を日本企業が占めていたのです。
さらに言えば、日本の土地の時価総額で「アメリカが4つ買える」という時代でした。
現在、王様的な存在であるGAFAMも以下のような課題を抱えています。
- デジタル課税の導入問題
- 強大になったことで政府の監視・規制の懸念
しかし、リベ大が紹介しているS&P500ファンドなら、以下のように何もしなくても銘柄をメンテナンスしてくれます。
- 時価総額をベースに新たな有力株の比率を増やす
- 成長が落ち込んだ企業の株の比率を減らす
つまり、S&P500ファンドのオーナーは、GAFAMのオーナーでもあるということです。
もしリスクを取って、さらに攻めるなら、米国ETF「QQQ(キューキューキュー)」を買ってもいいですね。
米国ETF「QQQ」については、詳しく解説した動画があるので、下記を参考にしてみてください。
解説動画
→ コロナショックなんてなかった?米国株の超優良ETF「QQQ」について解説
リベ大としては、これからも一貫して以下のような投資手法と運用をおすすめしていきます。
インデックス投資→S&P500ファンドを積立する
高配当株投資→世界中の高配当株に投資して、安定したキャッシュ・フローを強化する
関連動画
→インデックス投資:インデックス投資の魅力と「失敗させないためのコツ」5選
→ 高配当投資:はじめての高配当株投資!始め方&ポイントを専門用語をほぼ使わずに解説
兎にも角にも、何らかの形でGAFAMを保有することで、世界トップ企業のオーナーとしての恩恵を受けたいですね。
ちなみに、東証一部上場企業の上位7社の時価総額は以下の通りです。
①トヨタ:21兆円
②NTTドコモ:約10兆円
③ソフトバンクG:約9.7兆円
④キーエンス:約9.5兆円
⑤NTT:約9.5兆円
⑥ソニー;約8.7兆円
⑦KDDI:約7.4兆円
【7社合計】→約75.8兆円
まさに、東証一部上場企業の七武海全員を足しても、GAFAM1社分の時価総額にも満たないわけです。
日本は決して悪い国ではなく、優れた企業も多くありますが、日本企業の時価総額は世界第2位で全体の約8%。
米国を投資のメインに据えた後の、トッピングという位置づけと言えるでしょう。
なお、トレードが上手い人は日本の個別株に対する集中投資で、インデックス投資よりも遥かに高いリターンが狙えます。リベ大も他の投資を否定するつもりは全くありません。
まとめ:世界のトレンドをおさえて株主のポジションで利益を得よう
GAFAM5社の時価総額が約560兆円となり、東証一部上場企業2170社の時価総額である約550兆円を超えました。
残念ながら現時点では、日本のIT企業の中に世界で通用する存在感のある企業はありません。
正直なところ、世界を席巻できるパワーのある、新たな産業が育っていないのが現状です。
一方でGAFAMの製品・サービスは、世界経済を支える「社会インフラ」となりつつあります。
懸念点は当然ありますが、「GAFAMの株主」というポジションを何らかの形で持っておきたいですね。
リベ大としては、GAFAMの個別株へ直接投資するのではなく、以下のようなファンドへの投資をおすすめします。
S&P500ファンドを積立する
さらにリスクを取るなら米国ETF「QQQ」への投資
ファンドを活用すれば、決算の数字に一喜一憂することなく、長期間自信を持って保有し続けられます。
また、時価総額ベースで何もしなくても投資先のメンテンスがされるため、安心もできますね。
今回はGAFAM5社と東証一部上場2170社の時価総額から、世界の潮流をざっくりと解説してきました。
今の時代はとても簡単に口座開設ができ、投資を始められます。
一方でこれからの時代は、以下のようなリスクも考えていかなければなりません。
円高リスク
インフレリスク
少子高齢化に伴う社会保険制度の改悪可能性
これらのリスクに対して、貯金や保険だけでの資産運用では心もとないです。
世界のトレンド(勝ち馬)に乗り、株主のポジションで利益を得るという「増やす力」は、今後ますます大事になりますね。
以上、こぱんでした!
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