こんにちは、こぱんです!
ここ最近は色々なことが起こり、その影響で経済や株価に大きな打撃を与えています。
投資を始めたばかりの人だけでなく、長年の投資経験者からも、
- 2月〜3月の暴落でコツコツ増やしてきた資産残高が一気に目減りした
- 為替の影響もあり、ピーク時から30%以上減ってしまった
- 数年間かけてきたのに、一気に利益が吹き飛んでしまいショック
という嘆きの声がよく届きます。
そもそも、インデックス投資は「相場の先行きは読めない」というのが前提の投資です。
誰にも今後の相場を読むことはできません。
年初の時点では、こんなことになるのは想像もしていませんでした。
もちろん、含み損が気持ちいいと思う人はいないですよね。
でも、こんな時だからこそ、思い出して欲しい5つのデータがあります。
- 株式は200年ちょっとで2800万倍に成長した
- 15年以上投資すれば損しない
- 弱気相場の期間は平均11ヵ月、最長30ヵ月
- 1789年以降、株価が戻らなかったことはない
- 世界は良くなり続けている
今回は、そんな「暴落相場で思い出して欲しい5つのデータ」について解説していきます!
目次
解説動画:【リーマンショック再来?】暴落相場で大損して心が折れかけている人へ
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
暴落相場で思い出して欲しい5つのデータ
- 株式は200年ちょっとで2800万倍に成長した
- 15年以上投資すれば損しない
- 弱気相場の期間は平均11ヵ月、最長30ヵ月
- 1789年以降、株価が戻らなかったことはない
- 世界は良くなり続けている
①株式は200年ちょっとで2800万倍に成長した
米国のジェレミー・シーゲル教授は下記のように述べています。
1802年に「株・債券・ゴールドにそれぞれ1ドルを投資」すると、
→ 2017年にはこのように成長する!
- ゴールド…67.19ドル
- 債券…34,230ドル
- 株式…27,749,940ドル(!)
つまり、株式には「1ドルが2800万ドルに化けるパワーがある」ということです。
下記は非常に有名な「主要な資産クラスの累積価値の増殖状況」を表した200年チャートです。
(出典:「ウォール街のランダムウォーカ―第12版」日本経済新聞社)
金や債券に比べ、株式の伸びが格段に良いことが分かります。
超長期で見たときに、株式ほど「複利」の効果を味わえる資産は、他にありません。
(※もちろん、広く分散された米国株インデックスの場合であり、株なら何でも良いというわけではありません。)
関連動画:米国株についてまとめ(再生リスト)②15年以上投資すれば損しない
株式投資には、当然リスクがあります。
リスクというのは、リターンのブレ幅のことを指します。
下記は「投資期間と年平均リターンのちらばり方」のグラフです。
(出典:「ウォール街のランダムウォーカ―第12版」日本経済新聞社)
グラフ左の「1950年~2017年のどこか1年間で投資」した場合を見てください。
投資を開始した時期によって、そのリターンは「−37%~52.6%」と大きくブレがあります。
- 大きくマイナスになる年もあれば
- 大きくプラスになる年もある
その一方で、「1950年~2017年の間で投資期間を15年で区切った」場合は、
- 最高の15年間に投資した場合なら、成績は+18.9%
- 最悪の15年間に投資した場合でも、成績は+4.2%
株式は保有期間が長ければ長いほど、リターンのばらつきが小さくなります。
15年以上の投資期間、もっと長く見て25年の投資期間を確保すれば、負ける可能性は限りなく低くなります。
▼紹介したデータは下記の本でも解説されています!
③弱気相場の期間は平均11ヵ月、最長30ヵ月
直近の高値から、20%下落すると「弱気相場入り」とみなされます。
例えば、NYダウは29,500ドルから、3月11日に23,600ドル(-20%)を割りこみました。
弱気相場になると投資家心理は完全に冷え込み、株価は上がらなくなります。
ここで誰もが気になるのは、下記の2つだと思います。
- 株価はどこまで下がるのか?
- 株価の下落はいつまで続くのか?
1980年以降のデータを振り返ってみると、世界の株式市場では「1980年以降の40年間で弱気相場が8回」ありました。
(出典:バンガード「終わりのない弱気相場はない」)
グラフの内容をまとめると、弱気相場は
- 株価…最悪で高値から60%ほど下落する
- 期間…最悪で30ヵ月続いた
- 平均…弱気相場は約11ヵ月ほど
つまり、過去のケースをそのまま当てはめると最悪のケースでは
「これから29ヵ月の間に、NYダウはざっくり12,000ドル弱まで下がる可能性がある」
ということになります。
とんでもない期間・金額に見えますが、「弱気相場って思ったほど長くないんだな」と思った人もいるのではないでしょうか?
過去を振り返ってみると、終わらなかった「弱気相場」はありません。
永遠に上がり続ける相場がないように、永遠に下がり続ける相場もないのです。
顔を上げて、しっかりと遠くの目標を見据えましょう^^
④1789年以降、株価が戻らなかったことはない
このチャートは、1789年~2014年までのNYダウの株価の推移です。
グラフにもあるように、
- 世界大恐慌
- 第二次世界大戦
- 朝鮮戦争
- ベトナム戦争、オイルショック
- ITバブル崩壊
- イラク・アフガニスタン戦争
- 世界金融危機 etc...
株価はこれでもかと言うほど、たくさんの危機を乗り越えています。
未曾有の危機が発生して、株価が暴落するたびに「今度こそ、株式市場は終わりだ」と何度も言われてきました。
しかし、この200年に限って言えば、株価が戻らなかったことは一度たりともありません。
日本のように、いまだにバブル時の最高値を越えられていない国もあります。
つまり、
- どこの国・地域・産業に賭けるのか?
- 世界全体に賭けるのか?
どんなインデックスを買うかで結果は変わるのです。
しかし、S&P500やダウなどの米国の主要指標・全世界株式などに投資している場合は、将来の成長を信じるに値すると思います。
⑤世界は良くなり続けている
なぜ「S&P500やダウなどの米国の主要指標・全世界株式などに投資している」場合、将来の成長を信じるに値するのか?
それは、人類がずーっと成長をし続けてきたからです。
書籍「ファクトフルネス」のデータを見てみましょう。
1800年に44%
↓
2016年に4%に低下
1850年は195ヶ国中、148ヶ国
↓
1979年にはゼロに減少
1930年代に971,000人
↓
2010年~2016年には72,000人に減少
1970年に1,663,000トン
↓
2016年には22,000トンに減少
↓
2010年には14キロに減少
1961年に1400キロ
↓
2014年には4,000キロに増加
1665年には119本
↓
2016年には255万本に増加
- 医療の進歩によって乳幼児の死亡率は激減した
- 大勢の命を奪ってきたウイルスなども克服した
- 建築技術の発達によって災害被害は激減した
- 環境問題にもより一層配慮するようになった
- 農業技術の発展により作物の収穫量は増加した
- 優秀な頭脳を持つ人たちが今もなお多くの新発見をしている
- 世界中で電気やガスを使える人の割合は増え続けている
- 教育を受けられる子供の数も増加した
- インタ―ネットや携帯電話を使える人の割合も増加した
- 楽しめる映画・音楽の数も増加した
- 世界の人達の所得は増え、絶対的な貧困は減り続けている etc...
「世界が良くなっている」というデータはいくらでも見つかります。
そして、この成長を支えてきたのは、他ならぬ人類の経済活動のおかげです。
生活をより良くしたいと願う人々のエネルギーと、そのエネルギーを集めて製品・サービスを生み出す株式会社のパワーです。
もちろん、
- 環境問題
- 国家間の争い
- 貧富の拡大 etc...
人類が抱えている課題はまだまだあります。
世の中には、世界はより悪くなっていると信じたい人もいっぱいいます。
しかし、「課題があるという事実」と「世界がより良くなっているという事実」は両立します。
日々のニュースを聞いていると、
- 世界はどうなってしまうんだ?
- 悪い方にばかり進んでいるのでは?
と思うかもしれません。
ファクトフルネスではそれらを全てデータで示して、分かりやすく解説してくれています。
世の中が良くなっているというデータを見たい人は、ぜひ読んでみてください^^
▼紹介したグラフデータは下記でも見ることができます!
まとめ:相場は混乱状態にありますが、話はシンプル
現在、2008年のリーマンショックに次ぐ、大変な相場が続いています。
こんな時には、ぜひこの5つのデータを思い出して欲しいと思います。
- 株式は200年ちょっとで2800万倍に成長した
- 15年以上投資すれば損しない
- 弱気相場の期間は平均11ヵ月、最長30ヵ月
- 1789年以降、株価が戻らなかったことはない
- 世界は良くなり続けている
米国株を中心としたインデックス投資に関して言えば、世界経済の長期的な発展を信じた投資と言っても過言ではありません。
こんな相場にある今だからこそ、
- 「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」のような
- 低コストでしっかりS&P500に連動してくれるファンドを
方針をぶらさずに積み立てていくべきです。
もちろん過去に紹介したような、
- eMaxisSlim米国
- VTI
なども同じ投資先なので、同様です。
現在は日本、ヨーロッパ、新興国と、世界中の株価が暴落しています。
それでも明るい未来を信じられるのは、やはりS&P500のような伝統ある指数だと思います。
暴落している状況では、今投資を始めるべきか悩んでしまうと思います。
けれど、これらのファンドも今までは高値圏にあって手を出しづらいときもありました。
株価が落ちてきている今こそ、積立投資を始める絶好のチャンスだと考えて良いと思います!
投資の第一歩を踏み出そうかどうか悩んでいた人は、この機会に一歩踏み出してみてください。
とにもかくにも、今まで伝え続けてきた通り
- 自分の投資目的をはっきりさせて
- リスク許容度の範囲内で
- 自分が信じられる投資対象に
淡々と投資し続ければ良いだけです。
相場は混乱状態にありますが、話はシンプルです。
- 投資家の役割は、不確実な未来にリスクをとって賭けること
- そして投資家が出したお金が未来を切り開き、世界経済をより良くしていく
ということを忘れないようにすること。
そして、今回解説した話やデータを踏まえて
- どっしりと腰を据えて長期投資に取り組むか
- 投資に懲りて市場から撤退するか
自分でじっくり考えて選べば大丈夫です!
▼「株価暴落に対する対策や考え方」は下記も合わせてチェック!
関連動画
これからは単に株価の変動で損失を被るだけでなく、
- 実態経済の悪化によって職を失ったり、給与が減る人
- 感染症そのものや関連するもろもろで体調を崩したり、メンタルを崩す人
色々なところで、苦しい思いをする人が増えると思います。
そういった人達にとって少しでも救いになり、役立つ情報を発信していければと思います。
以上、こぱんでした!
投資を始めるなら楽天証券、SBI証券がオススメです!
▼投資の始め方はこちらの記事で詳しく解説しています!
- 米国株…SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- 全世界株…楽天・全世界株式インデックス・ファンド
関連動画:おすすめファンドについて解説しています!