
こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を達成するための「お金にまつわる5つの力」について情報発信をしています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
突然ですが、皆さんに「家庭の金銭学」という書籍を紹介します。
アメリカ最大の投資顧問会社を経営するリック・イーデルマン氏が書いた「The Truth About Money」という書籍を和訳したものです。
税制など一部の項目は、日本の事情に合わせて編集されています。
「一家に一冊 家庭の医学のお金版」という触れ込みで、投資・家計管理・家・税金・保険など家庭のお金に関するあらゆるテーマを網羅しており、ページ数はなんと891ページもあります。
また、内容も高度なものが含まれているので、読み手を選ぶ書籍です。
そのため、既にそれなりのお金の知識を持っている人が、自分の知識を体系的に整理するのに適していると言えるでしょう。
そこで今回は、「家庭の金銭学」に登場するマネークイズを一部抜粋して紹介します。
大切な問題だけを厳選するので、今回のクイズで100点が取れるようになれば、きっと皆さんのお金の未来が変わります。
クイズの内容を知らないまま10年過ごすのと、理解できた状態で10年過ごすのでは、全然違った未来を迎えることになるでしょう。
- 「家庭の金銭学」に登場するマネークイズ20問
- 投資・家計管理・家・税金・保険など家庭のお金に関する幅広いテーマ
- 1問5点の100点満点
目次
- 1 解説動画:【知るだけで得する】これに完答できたら未来は明るい!お金のレベルを測るマネークイズ20選
- 2 未来を占うマネークイズ20問
- 2.1 第1問:金銭的財産
- 2.2 第2問:確定拠出年金
- 2.3 第3問:金利と債券価格
- 2.4 第4問:ポートフォリオ
- 2.5 第5問:ファンド手数料
- 2.6 第6問:住宅ローン
- 2.7 第7問:株式市場
- 2.8 第8問:クレジットカードの借金
- 2.9 第9問:公的年金
- 2.10 第10問:介護費用
- 2.11 第11問:フラット35
- 2.12 第12問:住宅にかかる税金
- 2.13 問13問:投資と複利
- 2.14 第14問:金銭管理失敗の要因
- 2.15 第15問:公的年金の所得の種類
- 2.16 第16問:ファンドの保有
- 2.17 第17問:不動産契約
- 2.18 第18問:日本の企業の割合
- 2.19 第19問:預金保険機構
- 2.20 第20問:平均寿命
- 3 まとめ:お金の不安を解決すると未来の景色が変わる
解説動画:【知るだけで得する】これに完答できたら未来は明るい!お金のレベルを測るマネークイズ20選
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
未来を占うマネークイズ20問
第1問:金銭的財産
最大の金銭的財産は次のうちどれか?
- ① 住宅
- ② 健康
- ③ 収入を稼ぐ能力
- ④ 退職金
正解:③ 収入を稼ぐ能力
人が、働いてお金を稼ぐ能力のことを「人的資本」と言います。
住宅は1,000万円 ~ 3,000万円、退職金は500万円 ~ 2,000万円ぐらいが平均的な数値でしょう。
一方で年収300万円×30年働ける人には、9,000万円ほどの財産価値があります。
人的資本こそ一番大きな財産なので、生命保険や年金保険(障害年金や遺族年金)でリスクをカバーするのです。
第2問:確定拠出年金
確定拠出年金に関して、正しくないものは次のうちどれ?
- ① 引き出すまでは、利益に税金がかからない。
- ② 掛金は、個人か会社が積み立てる。
- ③ 原則60歳から、ペナルティなしで引き出しが可能。
- ④ そこからお金を借りるには、最適な場所である。
正解:④ そこからお金を借りるには、最適な場所である
日本の年金制度は、よく3階建ての建物に例えられます。
1階が国民年金、2階が厚生年金、3階が確定拠出年金です。

(野村の確定拠出年金ねっと「日本の年金制度」より抜粋)
確定拠出年金には「企業型」「個人型」などの種類があります。
最近注目されているのは個人型確定拠出年金(iDeCo)で、次のような特徴があります
- 掛金は個人負担で、厳選されたファンドに積立投資する。
- 掛金は所得控除になるので、節税ができる。
- 運用益は非課税である。
- 原則、60歳までは引き出すことができない。
企業型なら、皆さんが選んだファンドを会社が積み立ててくれます。
iDeCoは、老後に備えるためにもっとも強力な制度の1つです。
「もっと知りたい!」という人は、こちらの動画をご覧ください。
関連動画
→ 【2022年からほぼ全員対象】iDeCoは老後資金問題の解決策になるのか?よくある質問6つに回答(アニメ動画)
第3問:金利と債券価格
金利が動くと、債券価格はどう変化するか?
- ① 同じままである
- ② 金利と同じ方向に動く
- ③ 金利と反対の方向へ動く
- ④ 満期日が同様に変わる
正解:③ 金利と反対の方向へ動く
債券は株式よりはリスクが低い投資対象です。
元本の値動きが小さく、大きく値下がりや値上がりしないので、手堅く運用したい人がよく投資する資産です。
また利付債の場合は、持っているだけで債券利息がもらえます。
債券価格は、下記のように金利によって変化します。
- 金利が1%→2%に上昇すると、債券価格は下落する
- 金利が1%→0%に下落すると、債券価格は上昇する
債券は金利と逆に動くということだけは、しっかり覚えておきましょう。
第4問:ポートフォリオ
「最適なポートフォリオ」とは、次のうちどれか?
- ① 一番お金を儲けられる可能性が高い資産構成
- ② 一番リスクが小さい資産構成
- ③ 取引費用・管理費用・節税効果を加味した出費最小の資産構成
- ④ リスクに対するリターンのバランスを考えた資産構成
正解:④ リスクに対するリターンのバランスを考えた資産構成
投資の世界には、以下の大原則があります。
- ローリスク・ローリターン
- ミドルリスク・ミドルリターン
- ハイリスク・ハイリターン
一時的に大きく儲かっている人もいますが、それは大きなリスクをとって、たまたまサイコロの良い目が出ただけです。
とにかくお金が激しく増えるポートフォリオを求めがちですが、気にするべきはリスクとリターンのバランスです。
崖から落ちるまでアクセルを踏み続けるチキンレースにならないよう、くれぐれも気をつけましょう。
第5問:ファンド手数料
皆さんがファンドを購入した時、ファンドを販売した仲介業者の主な収入になるものはどれ?
- ① 信託報酬
- ② 売買手数料
- ③ 信託報酬&売買手数料
- ④ 上記のどれでもない
正解:③ 信託報酬&売買手数料
クイズに登場した「信託報酬」について解説します。
信託報酬とは、投資信託(ファンド)を管理・運用してもらう経費として、投資家が投資信託を保有している間は支払い続ける費用のことです。
一般的にはファンドが値上がりしようが値下がりしようが、毎日払わないといけません。
投資家からファンド運用者に支払う基本給のようなもので、成果報酬ではないのが普通です。
この信託報酬という基本給は、次の3者で分配されることになります。

(みんかぶ投信「どんなコストがかかるの?」より抜粋)
- 販売会社(最初にファンドを売った人)
- 運用会社(運用の指示を出す人)
- 受託会社(指示を受けて実際に売買する人)
ファンドの販売業者は売ったときに手数料をもらい、その後も信託報酬の一部をもらい続けます。
他の人をお金持ちにするための人生を生きたくないのなら、手数料はできるだけ抑えたファンドを選びましょう。
販売手数料は無料
信託報酬は激安
世界最高峰の資産運用会社の1つであるバンガード社が運用する、VTIを例に挙げてみましょう。
VTIは米国企業の約3,500社に投資ができ、米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーできます。
このファンドの経費率(信託報酬)は、わずか0.03%です。
第6問:住宅ローン
住宅ローンについて、正しくないものは次のうちどれか?
- ① 住宅ローンは、住宅の価値に影響を与える。
- ② 住宅の購入時にローンを利用しないと、後から所得税控除を受けられない。
- ③ 不慮の事態を想定すると、35年ローンは15年ローンより良い。
- ④ 住宅ローンを組むと、所定の要件を満たすことで所得税控除を受けられる。
正解:① 住宅ローンは、住宅の価値に影響を与える。
皆さんが多額の住宅ローンを組もうが少額の住宅ローンを組もうが、良い立地の家を買えば住宅価格は上がるし、悪い立地の家を買えば住宅価格は下がります。
将来半値になる2,000万円の家よりも、将来2倍になる5,000万円の家の方が「安い」のです。
いくらの住宅ローンを組むかは、家の価値に直接的な関係がありません。
家が欲しい人や経済的に苦労したくない人は、リセールバリューの良い家を買いましょう。
第7問:株式市場
株式市場とは?
- ① 経済の先行指数である
- ② 経済の遅行指数である
- ③ 経済の一致指数である
- ④ 上記のいずれでもない
正解:① 経済の先行指数である
健康診断では、体重・血圧・視力などを測って異常がないか確認します。
経済にも、健康診断のような項目があるのです。
家計消費指数は、国民の去年の家計簿をとりまとめることで、去年の景気がどうだったのか後から分かる遅行指数です。
有効求人倍率は、企業が出している求人の数によって今の景気の状況を表す一致指数です。
さて、今回の問題にあった株価は先行指数です。
株価が上がっている時は、将来景気が良くなるという期待で上がっています。
そのため、今皆さんが感じる景気の良し悪しと、株価がズレるのは当たり前です。
2021年4月現在、世界の株価は絶好調です。
今後景気が良くなる可能性に期待を持っている人も多いでしょう。
第8問:クレジットカードの借金
何枚かのクレジットカードの借金を返済する際、最初に返済すべきはどれ?
- ① 金利が一番低いもの
- ② 残高が一番大きなもの
- ③ 残高が一番小さいもの
- ④ 金利が一番高いもの
正解:④ 金利が一番高いもの
「残高が大きなものから減らしてプレッシャーから解放されたい!」「残高が小さいものから減らして借入先の件数を減らしていきたい!」と思うのは、自然な心理でしょう。
しかし、金利が高いものから返済することが大切です。
- 年利5%で100万円借りた → 165万円
- 年利15%で50万円借りた → 220万円
とあるお金持ちは、「俺は金利を払うために頑張ってるんじゃない。もらうために頑張ってるんだ」と言っていました。
借金はできるだけ早く返して、余裕のあるお金は資産運用に回し、金利をもらう側になりましょう。
第9問:公的年金
公的年金の受給月額は夫婦2人分で平均いくらか?(片働き世帯の場合)
- ① 約50万円
- ② 約40万円
- ③ 約30万円
- ④ 約20万円
正解:④ 約20万円
国民年金は満額で月6.5万円、厚生年金は平均で月8万円なので、合わせると1人あたり月14.5万円が平均的な受給額になります。
専業主婦の妻の分を合わせると、以下のようになります。
- 国民年金:月6.5万円(満額の場合)
- 厚生年金:月8万円(平均)
- 夫婦の受給額の合算:国民年金6.5万円 × 夫婦2人 + 夫の厚生年金8万円 = 21万円
もし皆さんが2,000万円の資産を作ることに成功し、年4%で運用することができたら年間80万円の資産所得になります。
国民年金の年額78万円に匹敵する金額です。
資産5,000万円以上の小金持ちならば、資産所得は年間約200万円となります。
早く貯めれば貯めるほど現役生活も楽になるし、老後の心配もなくなります。
公的年金 + 個人資産で、豊かな自由を手にしましょう。
第10問:介護費用
生命保険文化センターの調査では、介護に必要な月額はいくらか?(※介護保険を利用した後の自己負担額)
- ① 約5万円
- ② 約8万円
- ③ 約15万円
- ④ 約30万円
正解:② 約8万円
生命保険文化センターの調査によると、介護には以下のような費用がかかります。
- 介護にかかる一時費用(住宅改造や介護用ベッド代)の平均:69万円
- 介護にかかる月額費用の平均:7.8万円
- 介護期間の平均:4年7カ月
あくまで平均というケースに限って言えば、一時費用69万円 + 介護費用429万円(月7.8万円×4年7カ月)=498万円です。
つまり、約500万円の介護費用が発生することになります。
この約500万円という数字は介護保険でカバーされる分を除いた、自己負担しなければならない額です。
資産形成戦略を考える時は、具体的な数字を参考にしましょう。
ある程度の使える資産があれば、民間保険は不要です。
若いうちに、保険料を無駄にせず自分の資産を作っていきましょう。
第11問:フラット35
フラット35では年収400万円以上の場合、年間返済負担率何%まで住宅ローンを組めるか?
- ① 20%
- ② 30%
- ③ 35%
- ④ 44%
正解:③ 35%
年収400万円なら400万円 × 35% = 140万円が年間のローン返済の上限です。
しかし現実的に、年収400万円の人が年間140万円の返済をしたら生活に全く余裕がなくなるでしょう。
ローン破産しないためにも、以下2つはしっかり区別しておきましょう。
- 借りられる金額
- 借りても苦しくない金額
年間返済負担率は、最大でも25%に抑