こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由に一歩でも近づくための、「お金にまつわる5つの力」について発信しています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
皆さんがリベ大で学び、お金のノウハウを蓄積しているように、リベ大両学長も日々「お金のノウハウ」を蓄積しています。
今回の記事は、両学長がインプットしたニュースの中から、お得なものやトレンドを毎月ピックアップしてお届けする、人気企画の第4弾です。
- 年収アップ(転職、副業、起業ネタ)
- 貯蓄額アップ(節約ネタ)
- 投資(株式投資、不動産投資ネタ)
- 資産防衛(節税対策、詐欺にあわないための知恵)
2021年3月版は、資産形成に関するお金のニュースを9つ紹介します。
今回の記事は、下記のような人達のために向けた時間節約記事となっています。
「新聞を読む暇がない」
「ネット記事を見る時間もない」
「読んだけどよく意味が分からなかったから、解説してほしい」
毎月1本、このシリーズの記事を1年間読み続ければ、金融リテラシーが上がるネタを約100本も学べます。
2020年12月版から2021年2月版のニュース記事を読んだ人は、すでに26本の重要マネー記事に目を通したことになります。
コツコツ積み上げていけば毎月確実にレベルアップできるので、継続して読んでください。
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※なお本記事内では、2021年4月14日時点の為替レート(1ドル=108.86 円)で計算しています。
解説動画:【2021年3月版】学長が選ぶ「お得」「トレンド」お金のニュースBest9
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
2021年3月版のお金のニュースBest9
- 「国別『最もリッチな上位1%』の条件に見る、世界の富の不均衡」
- 「『格安スマホ』が新料金プラン どれがお得か検証した」
- 「金利上昇で緩和マネー転機 成長株下落、資産膨張崩れる」
- 「ソーシャルレンディング元関係者が明かす、不祥事頻発に潜むビジネスの課題」
- 「8割が『退職金額を知らないまま定年退職』で起こる老後破綻の自業自得」
- 「都道府県内の旅行、政府が1泊7,000円を上限に支援」
- 「住宅ローンの保証料、返金されるのはどんな場合?」
- 「派遣時給、2月は過去最高に ITや販売で求人増」
- 「公示地価、6年ぶり下落」
①「国別『最もリッチな上位1%』の条件に見る、世界の富の不均衡」
1つ目のニュースは、2021年3月11日のForbes JAPAN(フォーブスジャパン)から「国別『最もリッチな上位1%』の条件に見る、世界の富の不均衡」です。
英国の不動産コンサルティング企業「ナイト・フランク」によれば、富裕層の資産が前年より増えたそうです。
- コロナは富裕層の資産増加にプラスに働いた
→ 政府の景気刺激策などで株価が上昇したため - 3,000万ドル(約32.7億円)以上の資産を持つ富裕層は前年比+2.4%
- 「富裕層に課税すべき」の世論が高まる
今や、お金持ちの蓄財に影響を及ぼす唯一最大のリスクは増税です。
ところで、日本で国民の上位1%に入るには、どれだけの資産が必要になるのでしょうか。
昔は100万ドルあればミリオネア(億万長者)でしたが、今や100万ドル程度では億万長者とは言えないのかもしれません。
それぞれの先進国で、上位1%に入るために必要な資産額は以下の通りです。
- 米国:440万ドル(約4億7,900万円)
- フランス:210万ドル(約2億2,860万円)
- ドイツ:200万ドル(約2億1,770万円)
- 英国:180万ドル(約1億9,590万円)
お金持ちの資産はどんどん勝手に増殖します。
そのため、お金持ちになるためのハードルもどんどん上がっているのです。
株や債券、不動産を保有する「持てる者」
まったく投資をしない「持たざる者」
両者の格差は広がるばかりです。
資産運用への課税が強化されて旨味がなくなる前に、皆さんは一日でも早く投資を始めましょう。
②「『格安スマホ』が新料金プラン どれがお得か検証した」
2つ目のニュースは、2021年3月16日のNIKKEI STYLEから「『格安スマホ』が新料金プラン どれがお得か検証した」です。
携帯大手3社が低価格プランを導入したことで、格安SIMのブームは終わるかと思われていました。
ところが格安SIM会社も大手に対抗すべく、さらに安い新プランを打ち出したというニュースです。
記事の中では、下記の格安SIM3社を加えた6社のプランが紹介されています。
mineoの「マイピタ」
- 1GB:月額1,298円
- 5GB:月額1,518円
IIJmioの「ギガプラン」
- 2GB:月額858円
- 20GB:月額2,068円
nuroモバイルの「バリュープラス」
- 3GB:月額792円
- 5GB:月額990円
大手3社の低価格プランよりもコスパが良い人もいるでしょう。
とはいえ、実際どこのキャリアを使うかは、通信容量ごとの価格以外にもチェックポイントがあります。
- 通話料金は?
- 通信、通話品質は?
- 各種オプションは?
通信会社は〇〇社にすべき
通信料金の相場は変化の真っ最中。乗り換えるなら最新情報のチェックが必須!
どこのキャリアを使うかは、自分の使用状況も考慮したうえで選びましょう。
リベ大では以前から楽天モバイルをおすすめしています。
楽天経済圏はまだまだお得ですし、1年間無料サービスの申込みは終了したものの、楽天モバイルの新プランは魅力的だからです。
合うか合わないかは人それぞれですが、一度チェックする価値はあるでしょう。
関連動画
→ 【裏では改悪だらけ】楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」と、「楽天経済圏の改悪7選」について解説
現時点で、格安SIMと3大キャリアの低価格プランのどちらがおすすめかはまだ分かりません。
リベ大は最新情報をチェックして、改めて皆さんにお届けしていきます。
③「金利上昇で緩和マネー転機 成長株下落、資産膨張崩れる」
3つ目のニュースは、2021年2月27日の日本経済新聞から「金利上昇で緩和マネー転機 成長株下落、資産膨張崩れる」です。
世界中で金利が上昇したことで、今まで絶好調だった株式市場は大きな変化を迎えているのです。
実際、2021年2月15日以降、金利上昇が原因で軒並み株価が下落しています。
- ナスダック(米国のハイテク株指数):1.7%下落
- 新興国株:2.9%下落
- 日経平均:1.2%下落
米国で大人気のARKイノベーションETFは、2021年4月現在、史上最高値からすでに約18%も下落しています。
ハイテク株だけ買い続ければ億万長者になれると信じていた人は、少し不安になっているかもしれません。
金利が上がると、一般的に金融資産の価格は下落します。
下落しやすい金融資産と、大衆の心理は以下の通りです。
→ 株価の下落 「利息がもらえないゴールドやビットコインより、利息を貰えるモノの方がお得」
→ ゴールドやビットコインの価値が下がる 「不動産を買うために多額の借金をしているファンドは、金利の支払いがキツくなるはずだ。業績が悪くなる前に手放そう」
→ REIT(不動産ファンド)に影響を及ぼす
金利が上がると、価格が下落するモノの方が多いということを、ぜひ覚えておいてください。
金利上昇に弱い資産ばかり持っている人は、銀行株など金利上昇局面に強い資産をポートフォリオに加えても良いかもしれません。
上手に分散投資して、リスクをおさえましょう。
関連動画
→ 【世界最高峰の大学に学ぶ】ハーバード大学のポートフォリオについて解説
④「ソーシャルレンディング元関係者が明かす、不祥事頻発に潜むビジネスの課題」
4つ目のニュースは、2021年3月2日のDIAMOND onlineから「ソーシャルレンディング元関係者が明かす、不祥事頻発に潜むビジネスの課題」です。
不祥事が頻発しているソーシャルレンディングが話題になっています。
ソーシャルレンディングは、お金を借りたい人と貸したい人を繋ぐプラットフォームサービスです。
お金を貸した人は、高い利息がもらえます。
預金金利が低水準な中で高い利回りの「金貸し案件」があるので、一部の投資家に人気です。
- 預金金利:0.02%
- ソーシャルレンディングの利回り:2〜10%
利回りが高い投資案件は、ネット上で公開されるや否や、すぐに投資枠が埋まってしまいます。
いまだに「ソーシャルレンディングはどうですか?」という質問がありますが、皆さんがあえてやる理由はありません。
ソーシャルレンディングは、不祥事のデパートです。
- 2018年:maneoが10億円以上の不正利用
- 2021年:SBIソーシャルレンディングでも不祥事発生
業界大手の2社でさえ不祥事が起こっていて、その他今までに数えきれないほどの不正が起きているのです。
お金に縁がない人ほど富裕層がやらない投資に手を出し、歴史の浅い新しいものに興味を持つ傾向にあります。
わざわざ不祥事の多いジャンルに手を出さず、王道の資産形成を行いましょう。
投資家保護の仕組みが機能している、大手ネット証券会社を利用する
バンガードやブラックロックなどが作る、一流のファンドを買う
関連動画
→ 【年利10%ってホント!?】こんなにヤバいソーシャルレンディング
⑤「8割が『退職金額を知らないまま定年退職』で起こる老後破綻の自業自得」
5つ目のニュースは、2021年3月19日のPRESIDENT Onlineから「8割が『退職金額を知らないまま定年退職』で起こる老後破綻の自業自得」です。
今、退職した場合と定年退職した場合の退職金をそれぞれ答えられますか?
このニュースでは、定年退職した人向けの調査が紹介されています。
「退職金がいくらか知ったのはいつですか?」という質問への回答は、以下の通りです。
- 退職して受け取るまで知らなかった:31.6%
- 定年退職前、半年以内に知った:20.3%
- 定年退職前、1年以内に知った:12.0%
リベ大としては、かなり衝撃の調査結果でした。
退職金は、以下のように「これまでの仕事への対価」です。
退職日に突然発生するもの
日々労働するごとに発生していく
その根拠として、会社の財務諸表にはきちんと退職金の支払い見込額が載っています。
会社は支払う義務があり、皆さんは受け取る権利があります。
要するに、退職金は皆さんの大事な資産の一部なのです。
自分の退職金がいくらか分からない人は、今すぐ会社の規定を確認し、計算してみてください。
そして、預金・保険・住宅などと同様に皆さんの財産リストに載せましょう。
自分の資産の正確な把握なしに、お金に関する適切な判断は不可能です。
関連動画
→ 【残酷な現実】退職金をアテにした人生設計が時代遅れな理由
⑥「都道府県内の旅行、政府が1泊7,000円を上限に支援」
6つ目のニュースは、2021年3月26日の日本経済新聞から「都道府県内の旅行、政府が1泊7,000円を上限に支援」です。
実は今、在住者向けに旅行割引を行っている都道府県があります。
今回のニュースは、政府が都道府県独自の旅行割引を支援するという話で、概要は以下の通りです。
対象:感染状況が「ステージ2」以下の都道府県
対象:都道府県境をまたがない旅行
開始時期:2021年4月1日以降
支援内容:1人1泊につき最大7,000円の支援
→ 旅行代金の半額(最大5,000円)&地域共通クーポン(最大2,000円)
当面再開が難しそうなGoToトラベル事業の代わりというワケです。
自分の住む地域に支援制度があれば、旅行を検討している人はしっかり活用しましょう。
7,000円稼ぐには、税金や社会保険料を考慮すると1万円稼がなければいけません。
家族が3人いれば、給料3万円分のメリットです。
お金に困らずに楽しく生きていける人は、常にお金のアンテナを立てて利用できるものは何でも利用しています。
お得なお金の知識を見逃さないようにしましょう。
⑦「住宅ローンの保証料、返金されるのはどんな場合?」
7つ目のニュースは、2021年3月4日のファイナンシャルフィールドから「住宅ローンの保証料、返金されるのはどんな場合?」です。
住宅ローンを組むときには、様々な費用がかかります。
- 印紙税
- 登記費用
- 仲介手数料
- 保証料
今回の話題は、上記にある保証料についてです。
保証料とは、住宅ローンで保証会社を利用するためのお金です。
数10万~100万円程度になるケースが多いでしょう。
実は特定の場合に限り、保証料は返金される可能性があります。
全額繰り上げ返済をした場合
借り換えをした場合
無視できない金額なので、必ず覚えておきましょう。
住宅ローンは多くの人にとって、生涯で最大の借金になります。
そのため借入の前も後も、知識をアップデートしていく必要があるでしょう。
住宅ローンそのものについて
住宅ローン周辺の諸費用について
繰り上げ返済や借り換えでトクになるかどうか
⑧「派遣時給、2月は過去最高に ITや販売で求人増」
8つ目のニュースは、2021年3月17日の日本経済新聞から「派遣時給、2月は過去最高に ITや販売で求人増」です。
新年度に向けて、派遣社員の平均時給が上昇しています。
エン・ジャパンの調査結果は、以下の通りです。
- 2021年2月は調査開始以来の最高を更新
- 三大都市圏の募集時平均時給は1,613円(前年同月比 + 1.6%)
- 要因は時給が高いIT系や営業職の求人回復
- 一般事務など一部の職種は落ち込みが続く
リベ大の注目ポイントは2つあります。
1つ目のポイントは、雇用に関する良いニュースが増えてきていることです。
- 2021年1月の有効求人倍率が1.10倍(前月 +0.05ポイント)
- 完全失業率が2.9%(前月 −0.1%)
- アルバイトの時給が前年同月比 +1.2%
雇用の状況は、世の中の景気を探るときの超重要情報の1つです。
転職を検討中の人はもちろん、資産運用をしている人やビジネスを行っている人など、社会人全員が気にしておくべき情報です。
しっかりチェックしておきましょう。
2つ目のポイントは、いまだに時代はITだということです。
人手不足で人材需要が多い
募集時平均で2,250円と高時給
在宅可能の案件も増加中
これからスキルアップするなら、IT系は引き続き有利です。
儲からない仕事をやっていても、儲かりません。
稼ぎたければ、トレンドに乗りましょう。
今の職種にこだわりや愛情がない
人生100年時代、2回、3回とキャリアを変えるのは自然なことだと思う
プログラミングに興味がある
関連動画
→ 【転職術の新常識】年収アップの基本戦略「軸ずらし転職」について解説(アニメ動画)
⑨「公示地価、6年ぶり下落」
9つ目のニュースは、2021年3月23日の日本経済新聞から「公示地価、6年ぶり下落」です。
2021年1月1日時点の公示地価が3月23日に発表されました。
公示地価とは、国が調査・公表している土地の値段です。
今回、以下の土地の公示地価が、平均で前年比約0.5%のマイナスになりました。
- 家やマンションなどがある「住宅地」
- 銀行、飲食店、映画館などがある「商業地」
- 工場などが立ち並ぶ「工業地」
6年ぶりに、前年比マイナスへ転じました。
エリア別に見ると、見事にマイナスのオンパレードとなっており、根本の原因は新型コロナウイルス感染症です。
- 外出自粛や外国人旅行者の激減
→ 飲食店や小売店が大不振となった - 給与カットなどで賃金水準が下落
→ 住宅取得に慎重になる人が増えた
ちなみにリーマンショックや東日本大震災のときは、前年比マイナス2.6%~マイナス4.6%下落したそうです。