こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金のなる木を育てて、資産と自由な時間を増やしていく力、「増やす力」に関する情報発信もしています。
▼図解:増やす力
当たれば儲かる!とか聞いたことはあるけど…。
先に結論から伝えておくと、リベ大はIPO投資をおすすめしていません。
なぜなら、IPO投資をするまでにかかる手間と得られるリターンを考慮した場合、割に合わない上に投資の経験値が貯まりにくいからです。
そこで今回は、IPO投資について解説します。
- IPOとは
- IPO投資とは
- 時間単価の考え方
- IPO投資をおすすめしない理由
目次
解説動画:IPO投資のメリット・デメリット
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
IPOとは
IPOとは新規株式公開のこと
IPO(あい・ぴー・おー)とは、新規株式公開を意味しており、誰でも株式を買えるようにすることを言います。
またIPOは、Initial(最初の)Public(公開の)Offering(売り物)の頭文字をとっています。
日本には株式会社が約240万社ありますが、株式市場に上場している会社は約3,800社しかありません。
(出典:経済産業省、証券統計ポータルサイトより)
上場している会社の株式は原則、誰でも証券会社を通じて自由に売買できます。
→ 誰でも株式を売買できる
→ 約3,800社
→ ベンチャー企業・個人事業主なども含む
→ 約400万社
株式会社と名前がついている会社は、中小企業・零細企業であっても株式が発行されています。
ただ、会社の創業者(オーナー)が株式の大半を保有していることが多く、自由に売買できません。
このような状態の株式を非上場の株式、もしくは未公開の株式と呼びます。
そして、非上場・未公開の株式を、証券取引所で自由に売買できるようにすることをIPOと呼ぶのです。
関連動画
株式公開をするメリット
株式公開のメリットは、会社の知名度がアップしたり、従業員の士気が上がったり色々とあります。
しかし、その中でも最大のメリットは創業者利益です。
自分が持っている1株10円の株が、上場して1株1,000円になれば資産は100倍になります。
例えば、2018年にマザーズに上場したメルカリを例に挙げると、創業者である山田進太郎氏の保有株式は、IPOによって当時の時価として2,000億円を超えました。
創業者の山田進太郎会長兼最高経営責任者(CEO)が保有する株式(4,084万株)の評価額は2,164億円となり、大富豪の仲間入りを果たした。
数百億円、数千億円といった規模のお金持ちには、上場企業のオーナーが多いのです。
上場によって社会的な責任が重くなり、動きづらさを感じることもあるでしょうが、ブランドとしての価値は高くなります。
お金に限って言えば、多額の創業者利益を得られることが最大のメリットになるでしょう。
IPO投資とは
IPO投資とは、公開価格で買って初値(はつね)で売る投資スタイルです。
登場人物は3人で、以下のような状況を仮定します。
→ 1株10円の自社株を持っている
→ 保有株を証券会社に1,000円で売る(引受価額)
→ 皆さんに1,100円で売る(公開価格)
→ 上場日にその他の投資家に1,300円で売る(初値)
上記の場合、創業者、証券会社、皆さんの全員が儲かったことになります。
一方で、初値が公開価格を下回った場合、損失になります。
上記の例で言えば、公開価格1,100円で買えたものの、初値が1,100円を下回った場合などです。
公開価格で買って、初値で売った場合の勝率も見てみましょう。
- 2017年 : 80勝8負(勝率90.9%)
- 2018年 : 81勝8負1分 (勝率90.0%)
- 2019年 : 73勝8負1分 (勝率89.0%)
(出典:HEDGE GUIDE「IPO投資は儲かるの?過去の公募価格と初値実績から勝率と騰落率を分析」より)
過去3年を振り返っても勝率は8〜9割と、公開価格で買えるなら、かなりの確率で勝てる投資だと言えるでしょう。
なお、公開価格で買う方法は、以下のどちらかです。
- 店舗証券
→ お得意様になって、営業マンから割り当ててもらう - ネット証券
→ 口座開設をして、抽選に申し込む
当選確率は小型IPOで0.1〜0.5%程度、大型IPOで5~10%程度と言われています。
(出典:investNavi「【2021年】IPOを狙えるおすすめ証券会社ランキング!初心者に最適なのは?」より)
ちなみに大型IPOとは、一般的な知名度が高く、市場からの調達金額が1,000億円を超えるモノを言います。
さて、IPO投資は過去の結果をみても、8〜9割という高確率で利益を得られる投資です。
それにも関わらず、リベ大がなぜおすすめしないのか?を続いて解説していきます。
IPO投資をおすすめしない理由
- ①割に合わない
- ②投資の経験値が貯まりにくい
理由①:割に合わない
当選確率を上げるのが非常に煩雑
まず、店舗証券の場合を考えてみましょう。
IPO株を割り当ててもらうために、証券会社のお得意様になる必要があります。
しかし、お得意様になるには、手数料の高いボッタクリ商品を売り買いして証券会社を儲けさせる必要があります。
IPOで初値売りに成功すれば儲かるかもしれませんが、そのために別の商品で損する可能性がとても高いのです。
関連動画
→ 【初心者向け】ぼったくり投資信託を掴まされない3つのポイント
次に、もう一つの手段である複数のネット証券会社の口座開設をしてひたすら申し込む方法を考えてみましょう。
IPO案件の度に、複数のネット証券会社にログインして申し込み、結果を確認しなければならず、管理も面倒です。
皆さんの時間は決してタダではありません。
口座開設からIPO案件の申込みまでにかかるコストをどう見るかによって、割に合うかどうかの判断が分かれるでしょう。
ID・パスの管理
手紙や本人確認書類の送付
考える時間のコスト
IPO案件の申込み対応
関連動画
なお、証券口座の開設は、アフィリエイターにとって美味しい案件だということも知っておきましょう。
たくさん口座を開設させればさせるほど、収益を発生させられるからです。
ブログでIPO投資をおすすめする
→ 口座を多数開くことをおすすめする
→ 記事を読んだ人が、口座を開設するたびに1,000〜2,000円の報酬を得る
→ 1人10口座開設すれば、それだけで10,000〜20,000円の報酬を得られる
IPO投資を勧めること、口座開設を促すことが悪いわけではありません。
しかし、アフィリエイト報酬を第一に考えて、記事を書く人がいることも考慮しましょう。
ちなみに、口座開設は一般的に報酬単価が安いですが、成約数が多いと単価を上げてもらえるため、前述の報酬額も現実的な数字です。
関連動画
→ 【嘘?本当?】ブログで月収100万円って本当に可能なの?売上の内訳を解説
勝率が高いとはいえ必勝ではない
IPO投資の勝率は、景気に大きく左右されます。
- 景気の良かった2017年 : 勝率91%
- 景気の悪かった2008年 : 勝率39%
(出典:株式会社ZUU「IPO投資はなぜ人気なのか?これから始める人のための「IPO」投資の基本」より)
キャピタルゲインの金額はたかが知れている
IPOに当選しても手に入る株数が少ないため、売却益が大きくなりません。
仮に、景気がかなり良かった2017年に、全てのIPO案件が当選したとしましょう。
最低単元の株を買い、初値売りに成功したとしても、利益は約900万円です。
確率的にありえない最大の理論値で計算しているので、実際の利益は数十万円程度でしょう。
そういう観点から考えても割に合わないことが分かります。
手間と割に合わないので、おすすめはしない
IPO投資そのものは否定しない
割に合うと感じる人がいるのは否定しない
理由②:投資の経験値が貯まりにくい
基本的に、IPO投資はお祈り投資です。
当選するかどうか、初値で良い値段がつくかどうかは自分でコントロールできません。
それなら、他のことに時間やお金といったリソースを使うのが良いでしょう。
皆さんのリソースは有限なので、「稼ぐ力」や「増やす力」を育てた方が、長期的には資産が増えるからです。
▼図解:稼ぐ力
どこに時間とお金を使うのかは投資に限らず、人生全般で考えるべき事柄です。
目の前のリターンばかり見て、未来のリターンが見えない人は、以下のような言動をします。
「ケチケチした固定費の削減より働いた方が手っ取り早い!」
「副業なんかやったってせいぜい数万円!残業した方が早いぜ!」
「とりあえず〇〇円もらえるから、単純労働をやろう」
IPO投資は、上記のような時間の切り売りをする人に近いと言えます。
やれば確かに儲かるかもしれないですが、その先に繋がるのか、行為に見合ったリターンなのかも考えましょう。
何のスキルも身につけようとしない
ただ言われたことだけをこなす
自分の限りある大切な時間をお金と交換している「完全なる時間の切り売り」のため、かなり危険です。
残業すればたしかにお金はもらえますが、その分働いていることを忘れてはいけません。
大切なことは、広い目線で見ることです。
未来に繋がるのか?
時間単価を上げられるのか?
もちろん目の前のことも大切ですが、目先のことばかりに気を取られていては、いつまでも楽になりません。
今を未来につなげるために、長期的な視野で物事を考えて行動し、お金のなる木を育てましょう。
関連動画
→ 10年以上『金のなる木』を買い続けた結果【なぜか皆やらない】
時間単価の考え方
リベ大は決して、会社員やIPOを否定しているわけではありません。
- 自分の幸せに繋がる
- 必要なスキルを磨く
- なりたい将来像を考え、繋がる行動をする
- 給料をもらいながら、自己投資の時間を確保する
上記のような心持ちでいられるなら、視点も行動も変わってくるはずです。
一方で、残業すればお金が入る、時給が良いから働くといった考え方はおすすめできません。
経験としてやりたい
損せず儲かるからやりたい
繰り返しになりますが、皆さんの時間は決してタダではなく、時間は有限です。
だからこそ、以下のような行動も一度見直してみてください。
→ 例:メールをチェックして毎日1ポイント手に入れる
→ 例:電気をこまめに消す、節水する
→ 例:目的が無いまま簿記の資格勉強をする
自分の時間単価と合っているか、未来に大きく育つかといったポイントをチェックしましょう。
もちろん、節電や節水は環境のことを考えれば良いことですが、今考えるべきことは道徳的や感情の話ではなく、損か得かの話です。
関連動画
また、とりあえず資格取得を目指すという考え方も要注意です。
資格は持っていた方が良いか、持っていない方が良いかで言えば、持っていた方が良いでしょう。
しかし、資格取得にかかる時間や、取得した後の活かし方も同時に考えるべきです。
ちなみに、リベ大では簿記とFPの資格をおすすめしていますが、これらは資産5,000万円以上の小金持ちを目指す上で、重要な知識だからです。
関連動画
→ 【最高の基礎教材】本気でお金持ちになりたいなら簿記とFPを学ぶべき5つの理由(アニメ動画)
→ 【価値ある資格】簿記3級・2級の学習を始めるのに「最適な時期」とその理由(アニメ動画)
時間効率に関して、10万円でできる投資はないのか?という質問をいただくこともありますが、結論としてはありません。
厳密に言うと、投資は種銭の大きさが重要であり、10万円を投資したところで増えません。
投資に使えるお金が少ないなら、「貯める力」や「稼ぐ力」を身につける方が時間効率が良いでしょう。
▼図解:貯める力
時間をベースに考えている人こそ、お金持ちになる可能性が高いのでしょう。
経営者やお金持ちが下記のサービスを使うのは、贅沢ではなく時間単価と合うかどうか判断して使っているワケです。
- グリーン車
- タクシー
- 家事代行
- 時短家電
まとめ:IPO投資はおすすめしない
今回の記事では、IPO投資に関する4つのことを解説しました。
- IPOとは
- IPO投資とは
- 時間単価の考え方
- IPO投資をおすすめしない理由
IPO投資では、時代に流れに乗っている話題の企業を知ることができるため、面白い点もあります。
しかし、リベ大では以下の2つの理由からIPO投資をおすすめしません。
割に合わない
投資の経験値が貯まりにくい
IPO投資は、「稼ぐ力」や「増やす力」を育てることにつながりにくいです。
長期的な目線で未来に繋がることに、お金や時間といった限られたリソースを使っていきましょう。
その中でも「稼ぐ力」は身につけるのに時間がかかる人が多いので、まずは小さくても副業を始めることをおすすめします。
- せどり
- 動画編集
- プログラミング
- ウェブデザイン
- ハンドメイド
- YouTube配信
- ブログ/アフィリエイト
- コンテンツ販売
- コンサルタント
- Webライター
以下の記事では、10個の副業の具体的な始め方や大切な考え方を解説しています。
皆さんの時間も大切な資産の1つです。
時間ベースの考え方が、結果的に大きなリターンを手にする可能性が高いことを覚えておきましょう。
以上、こぱんでした!
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同じ志を持った仲間と一緒に成長していきましょう!
140万部発行された、「お金の大学」。
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