こんにちは、こぱんです!
リベ大では、正しい節約と節税で支出のバランスをコントロールする「貯める力」に関する情報を発信しています。
▼図解:貯める力
そして、貯める力を伸ばす手段の一つとして、楽天経済圏について解説してきました。
楽天経済圏とは、生活のあらゆるシーンで楽天グループのサービスを利用し、効率的に楽天ポイントを貯めたり、運用したりするサイクルのことです。
関連動画
→ 楽天経済圏に移行して400万円分の資産所得を得る方法(アニメ動画)
そのため、リベ大で日々学んでいる多くの方が、楽天経済圏にいるのではないでしょうか。
しかし最近、楽天経済圏の改悪が続いており、「楽天経済圏から他の経済圏へ移行すべきか?」と気にしている人も多いでしょう。
そこで、今回は以下2点について解説します。
- 楽天経済圏の3つのライバル候補
- 経済圏移住の3つのヒント
先に結論だけ言えば、「現時点では楽天経済圏で良いが、他の経済圏を知っておくことも大切」です。
なぜなら、リベ大がいつも伝えているように、相場を知ることはぼったくられない秘訣だからです。
今回の記事は、楽天経済圏に住む皆さんと移住地を視察するツアーをイメージしています。
それぞれの経済圏を比較しますが、深く踏み込まず、概要を理解できれば十分です。
目次
解説動画:【経済圏戦争】楽天経済圏の「ライバル」になる3つの経済圏について解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
経済圏の全体像
現在、楽天経済圏のライバル候補は3つあります。
- ①PayPay経済圏
- ②ドコモ経済圏
- ③au経済圏
経済圏の仕組みとは、下記のようなイメージです。
大企業 :「弊社のグループ企業が提供するサービスをたくさん使ってくれたら、大量のポイント差し上げましょう。」
消費者 :「それなら、使ってみよう!(ポイントがもらえる間は、この企業のサービスを使おう)」
武家社会では、主人と家来の関係は、御恩と奉公(御恩があるので、奉公する)により成立していました。
現代社会の経済圏では、企業と消費者の関係は、ポイントと消費(ポイントをもらえるので、消費する)により成立していると言えるでしょう。
楽天経済圏と3つのライバルが提供する主なサービスを、金融・エンタメ・インフラに分けてまとめました。
経済圏と呼べるレベルの幅広いサービスを、最初に提供し始めたのは楽天です。
楽天に追従するかたちで、ソフトバンク(PayPay)やドコモ、auなどが参入したのです。
総務省による携帯料金の引き下げ圧力や、人口減少に伴う市場飽和により、各社の利益が圧迫されたことが背景にあるのでしょう。
4つの経済圏に対するリベ大の考えは以下の通りです。
- 楽天経済圏:いまだに一番メリットがある
- PayPay経済圏:次点で追い上げてきそう
- ドコモ経済圏:様子見
- au経済圏:様子見
なお、経済圏にはこれら4つ以外にも、Amazon経済圏やnanaco経済圏、イオン経済圏と呼ばれるものもあります。
しかし、現時点では経済圏と呼ぶにはサービスの範囲が狭いため、今回は紹介していません。
楽天経済圏の3つのライバル候補
続いて、楽天経済圏のライバル候補の現状を順番に見ていきましょう。
ライバル①:PayPay経済圏
最初のライバル候補は、PayPayボーナスやTポイントが貯まるPayPay経済圏です。
Yahoo経済圏やソフトバンク経済圏と呼ばれることもあり、ソフトバンクグループの経済圏として以下のようなサービスを提供しています。
- PayPayモール
- Yahooトラベル
- ソフトバンクでんき
PayPay経済圏は名称からも分かる通り、経済圏として統一感を出しきれていないと言えるでしょう。
しかし、下記の通り、今まさにブランド統一を図っている真っ最中です。
- Yahoo!JAPANカード → PayPay カード
- ジャパンネット銀行 → PayPay 銀行
- One Tap BUY → PayPay 証券
- Yahoo!保険 → PayPay 保険
- YJFX! → PayPay FX
- Yjam → PayPay 投信
また、楽天のSPU(スーパーポイントアッププログラム)のようなポイントアップの仕組みとして、PayPay STEPがあります。
ネットショッピングモールであるPayPayモールやYahoo!ショッピング、LOHACOの3つの買い物で、最大17%ものPayPayボーナスが手に入ります。
条件やタイミングが合えば、魅力的な還元率と言えるでしょう。
例えば、PayPayモールで月5万円程度買うモノがあれば、5,000相当のPayPayボーナスをもらうのは難しくありません。
- PayPay・ヤフーIDアカウントの連携:+4%
- Yahoo!JAPANカードで支払う:+2%
- 日曜日や5のつく日に買う:+5%~+10%
- 「超PayPay祭」や「夏のPayPay祭」などのキャンペーンを利用:最大+44%
一方、PayPayモールでPayPayボーナスを貯めるときには、注意が必要です。
ふるさと納税ができない。
PayPayボーナスはPayPayマネーとは異なり、出金や送金、ワリカンなどができない。
キャンペーンのポイント上限が1,000円と低く設定されることもある。
ライバル②:ドコモ経済圏
次のライバル候補として、dポイントのドコモ経済圏を見ていきましょう。
- dカード
- d払い
- dトラベル
- dトラベル
dポイントを使うのに必要なdアカウントでは、対応するサービスが120以上もあります。
2021年4月にはリクルートIDとの連携も発表されて、さらに拡大しています。
ただ、サービスの種類は多くても、dポイント加盟店数の少なさが課題と言えるでしょう。
NTTドコモによれば、dポイントの加盟店数は2020年9月末時点で8万店を越えています。(参考:ドコモ『dポイント/d払い法人向け 集客・販促プログラム』より)
しかし、楽天ポイントの加盟店数は2019年4月時点でも約300万店あり、利便性には大きな差があると言わざるを得ません。(参考:日経ビジネス『Tポイント四面楚歌、ファミマが楽天・ドコモポイント導入』より)
また、ドコモ経済圏では、楽天のSPUのようなポイントアップの仕組みが廃止予定です。
「dポイントスーパー還元プログラム」や「dマーケットマスターチャレンジ」のどちらも、2021年8月頃には終了予定なのです。
一方で、毎月20日の「dショッピングデー」という、20%のポイント還元が受けられる大盤振る舞いのキャンペーンもあります。
適用条件はあるものの、有料のドコモサービス利用する必要がないため、ドコモ経済圏に移住までしなくても活用できます。
20%という高還元率は魅力なので、現時点では楽天経済圏に住んだままドコモ経済圏を併用するのが良いでしょう。
現状では、ドコモ経済圏をメインにする選択肢はないです。
ライバル③:au経済圏
最後のライバル候補は、かわいいタヌキのポンタでおなじみの、Pontaポイントが貯まるau経済圏です。
- au PAY
- auじぶん銀行
- auカブコム証券
KDDIは個人投資家向けの説明会や中期経営計画などで、au経済圏の最大化を目指すと発表しています。
また、公式HPには「スマホ(通信)を起点に金融、エンタメ、教育、ヘルスケア等に事業を拡大」と書いてあります。
au経済圏では、楽天のSPUに似たポイントアップの仕組みである、お買い物特典プログラムが準備されています。
au経済圏の様々なサービスを利用すると、au Payマーケットでのお買い物では、最大18%のポイント還元を受けられる可能性があります。
月6万円以上、au PAYマーケットで買い物をするなら、au経済圏の活用を検討しても良いでしょう。
少し工夫するだけで、毎月3,000~5,000円分程度のポイントは十分狙えます。
- au PAY カードを利用する:+5%
- 電子書籍や旅行の予約などをau経済圏に統一する:+1%~+2%
- 「三太郎の日」「還元祭」などのキャンペーンを利用:最大+26%
またauサービス以外にも、Pontaの提携会社が街中にはたくさんあります。
ローソンやビックカメラ、すき家などチェーン店が提携しているので、ポイントを貯める機会は多いでしょう。
もしかして楽天経済圏からau経済圏への乗り換えもアリ?
au PAYマーケットの買い物で貯まるポイントは、楽天ポイントと比較すると、使い勝手が悪いと言えます。
→ 楽天なら、楽天市場以外でもポイントが使える。
→ 楽天ポイントも期間限定はあるが、使い道が多く消費しやすい。
→ 楽天なら、ふるさと納税でもポイントが使えるし、貯められる。
経済圏移住の3つのヒント
ここまで、楽天経済圏のライバルになりうる各経済圏を見てきました。
- ①サービス単体の良さ
- ②ポイントが使いやすいこと
- ③完璧を目指さない
ヒント①:サービス単体の良さ
もし、色々なサービスを使い倒し、+15%のポイント還元が受けられても、サービス単体で見たときにおトクでなければ本末転倒です。
例えば、相場より3,000円割高なサービスを使って1,500ポイント還元受けた場合、トータルでは損になります。
サービス単体の優秀さは、必ずチェックすべきです。
例えば、金融サービスを見てみましょう。
楽天経済圏は、数々の優秀な金融サービスを持っています。
楽天銀行
例えば、楽天銀行には以下のような特徴があります。
- コンビニATMは365日24時間利用できる。
- ATM手数料、最大で月7回まで無料。
- 他行への振込手数料、最大月3回まで0円。
- 楽天証券と連携すると、普通預金金利が0.1%。(大手銀行の金利の約100倍)
情報感度の高い人は、ATM手数料や振込手数料に一切お金を払っていません。
月数百円の手数料でも、年間で見ると1万円近いコストになるためです。
楽天銀行のような優秀なネットバンクを使えば、手数料をゼロにできます。
楽天証券
証券口座に関しても、リベ大では楽天証券おすすめしていています。
- 操作しやすい画面構成
- 業界最安クラスの手数料
- 業界屈指の投資商品ラインナップ
- 積立設定によるポイント優遇
関連動画
証券口座は、現代における富を蓄積する倉庫です。
経済的自由を目指すためにも、小金持ちになるためにも、証券口座は必ず持っておきましょう。
クレジットカード
クレジットカードは、どの経済圏でも年会費無料で基本還元率が1.0%のため、大差がありません。
ただ、楽天カードにはEdy、dカードにはiDが付帯しています。
電子マネーとして、タッチ決済できる利便性は高いでしょう。
まとめ:金融サービスでは楽天が優秀
銀行・証券・クレカなどの金融サービスの観点では、楽天が優秀と言えます。
エンタメ・インフラ系のサービスでも同様に、「そもそも、サービス単体としてどうか?」という視点を持ちましょう。
経済圏にどっぷりハマってポイントを稼ぐことよりも、単体で優秀なサービスを使い、毎月の生活コストを下げ、日々の生活の満足度を上げる方が大切なのです。
ヒント②:ポイントが使いやすいこと
2つの目のヒントは、経済圏の通貨であるポイントの使いやすさです。
ポイントを貯めることに快感・興奮を覚えて、「目指せ10万ポイント!」とやり込む人がいます。
しかし、ポイントは貯めるだけでなく、しっかり使い切りましょう。
ポイントを失効させることは、企業にタダでお金を貸し、貸したお金を踏み倒されるようなものです。
また、金融リテラシーの高い人は、ポイントを日常の生活費に充て上手に使い切ります。
例えば、楽天ポイントの活用事例を見てみましょう。
- 通信費(楽天モバイル)
- 電気代(楽天でんき)
- ガス代(楽天ガス)
各種サービスをお得に利用して、大量にもらったポイントを生活費に充てることで、2段階で生活費を下げているのです。
もし、ポイントの使いやすさ・使い道を忘れてしまったら、経済圏を活用する金銭的メリットが小さくなってしまいます。
特に使いもしないポイントを貯め、失効させてしまう。
衝動買いで浪費してしまう。
経済圏を使い倒して、ポイント利用で生活費を毎月2万円下げれば、その2万円を投資の種銭にできます。
毎月2万円を、30年投資に回して5%で運用すれば、30年後には約1,600万円の資産が作れます。
世の中にあるたくさんのポイントのうち、どれが「生活の中で一番使いやすいか?」や「資産形成に貢献するか?」を考えることが大切です。
ヒント③:完璧を目指さない
最後のヒントは、完璧を目指さないことです。
経済圏競争は、少し前までは楽天経済圏の圧勝と言えましたが、今後どうなるかは分かりません。
どんどん競合が出てきて市場が成熟していく光景は、皆さんにとって見慣れた光景でしょう。
楽天経済圏は改悪が続き、他の経済圏は追い上げるためのキャンペーンを打つ可能性もあるでしょう。
均質化した世界で、100点を目指すのは非常にコスパが悪いでしょう。
なぜなら、100点を目指すと常にキャンペーンを見張る必要があり、乗り換えの手間もバカにならないためです。
皆さんの時間はタダではないので、「80点をとれたらそれでOK」という割り切りも大切です。
そして、浮いた時間を使って、「貯める力」以外の「増やす力」「稼ぐ力」を伸ばしましょう。
▼図解:「増やす力」と「稼ぐ力」
増やす力
- 投資の勉強をする
- 投資の計画を立てる
稼ぐ力
- 稼ぐためのスキルを学ぶ
- 実際に副業をやってみる
今までは「楽天経済圏を活用しているかどうか」が重要でしたが、今後は「自分に合う経済圏を使っているかどうか」が重要になります。
皆さんが、経済圏をどれだけ有効に活用しているか点数をつけるとしたら、以下のようなイメージです。
特定の経済圏で生活コストを最適化できる人:80点
利用するサービスが多すぎて、時間とポイントをムダにする人:30点
つまり、経済圏を活用するときは、戦略を持ってお金を使うことが大切です。
なお均質化により、比較のコスパが悪くなってきた経済圏競争ですが、今後もリベ大としての最適解を紹介していきます。
まとめ:経済圏で完璧を目指すより、稼ぐ力と増やす力を高めよう
今回の記事では下記2点について解説してきました。
- 楽天経済圏の3つのライバル候補
- 経済圏移住の3つのヒント
現状、大きな経済圏は4つあります。
いずれの経済圏でも、あらゆるサービスを使い倒すことで、各経済圏のECサイトで15%を超える大きなポイント還元が受けられます。
各経済圏の還元率が均質化してくる中、どの経済圏を選べば良いか分からない人は、3つのヒントを参考にしてください。
- ①サービス単体の良さ
- ②ポイントが使いやすいこと
- ③完璧を目指さない
現状は引き続き、楽天経済圏がおすすめです。
→ 楽天カードや楽天銀行、楽天証券。
→ 通信費・電気・ガス代の支払いや、リアル店舗など。
→ ふるさと納税やお買い物マラソンなど(楽天市場)。
経済圏との向き合い方については、完璧を目指さないことを強くおすすめします。
リベ大のブログや動画を参考に、経済圏の活用は80点を目指す。
80点をとれた時点で、「稼ぐ力」を磨くことに集中する。
経済圏の活用で貯めたお金は、長期投資に充て「増やす力」を磨く。
皆さんが、資産5,000万円以上の小金持ちになる時間を短縮するカギは、守りではなく、攻めにあります。
確かに、先に守りを固めるのは非常に重要です。
穴の開いたバケツに水を貯めようとしても、水は絶対に貯まらないからです。
しかし、いくらバケツの穴を塞いだところで、流れ込む水の量が少なければ、バケツに水は貯まりません。
経済圏の活用で100点をとることにこだわらず、皆さんの家計状況に合わせ、どうやって収入源を増やすのか大きな視点で考えることが大切です。
▼図解:自由になるための収入源の育て方
以上、こぱんでした!
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