こんにちは、こぱんです!
ダイヤモンド社が発行している、日本で一番売れてる株の雑誌である「ダイヤモンドZAi(ザイ) 」の2020年10月号に面白い特集がありました。
今、欧米ではFIRE(ファイア、Financial Independence Retire Early)、経済的自立・早期リタイアがブームです。
カンタンに言えば、「若いうちにさっさと自由になろう!」ということで、日本でも少しずつ有名になっています。
ダイヤモンドZAiの特集では、FIREを実現させた13人を取り上げ、以下のことがまとめられていました。
- 資産を築いた方法
- リタイア後の暮らしぶり
そこで今回は、FIREを実現させた13人のうち6人を選んで、以下の2つのことを解説します。
- FIREを実現した6人の特徴
- FIREを実現した人達の5つの共通点
リベ大としての独自の目線も紹介するので、ぜひFIREへの道筋に可能性を感じてください。
なお、FIRE成功談を聞く際には注意点があります。
以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
目次
解説動画: 若くして引退!自由を手に入れた6人の共通点【FIRE】
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
FIREを実現した6人の特徴
1人目:Ranpaさん(40代・男性)
Ranpaさんは1億1,200万円の資産を手にして、45歳でFIREしました。
金融資産を築いた方法は「質素・倹約」であり、30代~40代前半の年収は680~1,110万円でした。
一方で、年間支出は300万円程度で、年間320~750万円を投資し続けていたそうです。
平均以上の年収を稼いで、平均未満の生活費で暮らせば、貯金だけでも数千万~億を貯められるシンプルで再現性の高い手法です。
リベ大両学長のような「ビジネスで大きく当てる人」ではなく、「コツコツ頑張る人」にはおすすめでしょう。
現在のRanpaさんのポートフォリオは、社債とREITが多くを占めており年間配当は270万円ほどです。
配当収入だけで生活できる水準とのことなので、名著「隣の億万長者」タイプと言えるでしょう。
2人目:セイルさん(50代・男性)
セイルさんは5,000万円超の資産を手にして、50歳でFIREしました。
金融資産を築いた方法は「質素・倹約」であり、奥さんとは夫婦別会計のようです。
自分の生活費は年間約150万円で、現役時代は手取り収入の50%以上を貯蓄していたそうです。
意外に思うかもしれませんが、実際に以下のような人達は少なくありません。
資産運用をせずにFIREしている人
資産運用をせずに億万長者になってる人
典型的な例として挙げられるのが、夫婦共働きの地方公務員の家庭です。
実際の年収などをもとに、もう少し具体的に見てみましょう。
- 世帯年収:1,000万円
- 手取り:800万円
- 生活費:年間300~400万円
- 年間貯蓄額:約500万円
【結果】20年貯金をするだけで億り人になれる
もちろん20年を待たずとも、どこかのタイミングでFIREもできます。
もしくは、夫婦ともに定年まで勤めて、退職金約4,000万円(2,000万円 × 2人分)を手に入れれば、資産1.5億円超の富裕層の仲間入りです。
貯金が大好きな日本人にとっては、王道パターンとも言えるでしょう。
お金にまつわる5つの力のうち、「稼ぐ力」と「貯める力」を伸ばすだけでもFIREは可能なのです。
▼図解で簡単に分かる5つの力について
3人目:金村圭介さん(30代・男性)
金村圭介さんは4,200万円の資産を手にして、32歳でFIREしました。
金融資産を築いた方法は「倹約・インデックス投資」です。
地方公務員として働き、初年度から200万円もの貯金をする「貯める力」の達人と言えます。
▼図解で簡単に分かる貯める力について
毎年200~300万円の種銭を作る
コツコツとインデックス投資を続ける
基本に忠実な資産形成法を、コツコツと続けた結果です。
資産の70%を以下のファンドにバランス良く投資しており、現預金や国債も確保した教科書的なインデックス投資を実践しています。
- 国内外の株式ファンド
- 債券ファンド
- 不動産ファンド
2010年~2018年は右肩上がりの株式相場だったため、相場に恵まれた時期でした。
ちなみに株高になると、Google検索で「アーリーリタイア」というワードの検索数が増えるそうです。
資産形成している人達が、「もしかしたらリタイアできるかも?」と調べ始めるのでしょう。
正直な話、投資によってFIREを実現できるのかは「運」に左右されるところも多くあります。
行動した人にしか幸運は訪れませんからね^^
4人目:Lunaさん(50代・男性)
Lunaさんは7,000万円の資産を手にして、48歳でFIREしました。
金融資産を築いた方法は「質素・倹約」で、全国転勤のある国家公務員だったので、官舎や家賃補助などによって家賃負担が軽かったそうです。
生活費は月12~13万円程度
貯蓄は年間250~300万円のペース
後は、ひたすらに貯蓄を積み上げていくだけでシンプルにFIRE達成しました。
ちなみに、FIREした後の生活をどうするのか?というと、積み上げた資産を年間250万円ずつ取り崩すそうです。
実際は、その半分ぐらいしか使っていないらしく、生涯生きていけるだけの算段がついているとのこと。
仕事は短期アルバイトなど、気に入ったものだけをやっているようです。
さて、Lunaさんも資産運用を活用しないでFIREを成立させたという事実は重要です。
「資産運用は大前提」と思っている人にとって、意外な現実かもしれません。
5人目:おけいどんさん(40代・男性)
おけいどんさんは約1億円の資産を持って、40代でFIREしました。
金融資産を築いた方法は「親との同居・倹約」です。
20代で資産1,000万円を突破
39歳で資産6,000万円を達成
親と同居しているため、生活費があまりかからないというのが大きな強みだったそうです。
今後は稼いだお金をリスク資産、特に高配当株に回して年間200~240万円の配当金を得たいとのことです。
ちょっとした労働収入と配当金で生活するという、いわゆサイドFIRE的な「あがりかた」でしょう。
関連動画
→【資産が少なくてもリタイア可能】「サイドFIRE」の3つの魅力と追い風について
ちなみに、親と同居することについては、世間では割と賛否あるスタイルの1つです。
「○○でなければならない」という社会常識は、時に人生の足かせになります。
学力にせよ、運動能力にせよ、容姿にせよ、人は生まれながらに平等なわけではありません。
自分に与えられたカードで、自分が納得できる戦い方をできるようにしましょう。
6人目:ふくちゃんさん(40代・女性)
ふくちゃんさんは、実際にはまだFIREしておらず、FIRE目前といった状況です。
「DINKS(ディンクス)・倹約」を活用して、50歳で資産2億円を目指しています。
ふくちゃんさん夫婦は、結婚した28歳の時点で世帯年収1,200万円超というパワーカップルです。
40代になってからは世帯年収約3,000万円もあるにも関わらず、生活費は月20万円のためお金が貯まらないわけがありません。
資産の大半は現預金ということで、資産運用もかなり控えめと、「増やす力」にはあまり興味がなさそうです。
DINKSというのも、FIREには非常に有利な生活スタイルと言えるでしょう。
価値観が多様化している今の時代、子供を育てるかどうかは個人の価値観次第です。
さて、FIREを実現させた6人を見てきましたが、本当に人によって様々な「あがりかた」があることが分かります。
ですが、今回紹介したFIREを実現した6人には共通点もあります。
FIREを実現した人達の5つの共通点
FIREを実現した6人の共通点としては、以下の5つが挙げられます。
- ①質素・倹約(「貯める力」が強い)
- ②就労環境を上手に利用
- ③非常に計画的
- ④リタイア後の「稼ぐ力」が弱い
- ⑤リタイア後の生活には満足
共通点①:質素・倹約(「貯める力」が強い)
どなたも生活費が月10~20万円ぐらいにも関わらず、「ギリギリの節約生活感」がありません。
つまり、生活の満足度を落とさずに生活費を落とすという、貯める力の高さが分かります。
ただ、見る人から見たら「単にドケチなだけでしょ?」というツッコミがあるかもしれません。
ですが、価格ではなく価値を重視できる人にとっては、「ケチも何も、私はこれで幸せに暮らせるから良いんだ」という反応しかないでしょう。
「多くのお金を使うこと=価格の高いものを買うこと」が、必ずしも幸福と結びつくわけではありません。
共通点②:就労環境を上手に利用
就労環境を上手に利用するとは、例えば以下のようなことです。
官舎・社宅を利用する
親と同居する
DINKSを選択する
FIREを実現できる人は、多かれ少なかれ他人からみて「恵まれている」と感じられるモノがあります。
全く強みもなく、逆風や下り坂だけの環境でFIREを実現することはできません。
ただ、そんな事実を理解した上でどう感じるのかが、運命の分かれ道です。
「あの人だから、FIREができたんだ!」
「よし!自分も自分の環境を活かそう!」
共通点③:非常に計画的
「お金持ち」と「普通の人」の大きな違いの1つが、予算・資金計画を立てるかどうかです。
今回のダイヤモンドZAiの特集を見ても分かりますが、誰もがとても計画的です。
目標を立て、計画を立て、未来に向かって淡々と努力を継続していく姿勢を見習いましょう。
共通点④:FIRE後の「稼ぐ力」が弱い
4つ目の共通点は、リベ大目線では少しネガティブな特徴です。
FIREを実現した人達の現役時代は、「稼ぐ力」も「貯める力」も非常に優れていました。
ですがFIRE後は「稼ぐ力」が大きく弱まっていると言えるでしょう。
完全に稼ぐ力がなくなってしまう
月数万円の雑収入(ブログ収入)などしかない
月数万円のアルバイト収入しかない
世の中には「仕事が嫌いでリタイアしたい!」っと考えている人は少なくありません。
ですが、実際には「仕事」ではなく「働き方」が嫌いなだけの人も多くいます。
- 満員電車に乗らなくて良い
- うるさい上司がいない
- モンスタークレーマーがいない
- 好きな時に休みがとれる
- 労働時間も選べる
- 自分の得意なことで感謝される
FIREを実現させ自由になれば、そんな「理想の働き方」を実現することは難しくありません。
金融資産によって、完全な自由が保証されているからこそ、堂々と好きなことができるわけです。
さらに、その結果としてガンガン稼げるようになると、多くの人は以下のように感じます。
「あれ?こんなに金融資産いらなかったのでは?」
「FIREじゃなく、もっと早くサイドFIREすれば良かった。」
会社に頼らない「稼ぐ力」を身につけると、FIREが近づくだけでなく、サイドFIREの実現も可能です。
FIRE実現後の生活がより楽しくなるので、「稼ぐ力」も意識して身につけていきましょう。
共通点⑤:FIRE後の生活には満足
最後の共通点は、FIREを実現させた人達が「何の不満もなさそう」ということです。
FIREをSNSなどで報告すると、祝福コメントの他に以下のようなコメントも寄せられます。
「そんな資産額でリタイアなんて無謀だ」
「どうせすぐ暇になって後悔する」
何かと色々言われがちなFIREですが、本誌に出ていた人達の中に「本当に後悔している人」はいないようでした。
ちなみに、FIREを実現した後の感想は以下の通りでした。
「この状態が続いて欲しい」
「サラリーマンに戻りたいとは思わない」
「今の暮らしが本当に楽しく、セミリタイアの良さを伝えたい」
「自由気ままな生活を謳歌している」
また学長も、経済的自由を手に入れて「こんなもの手に入れなければ良かった」という後悔は感じていないそうです。
まとめ:再現性が高い実例からFIREへの道筋に可能性を感じよう
今回は、ダイヤモンドZAiの2020年10月号に掲載されていた、「早くリタイアしたい!」という特集からFIREを実現した6人を紹介しました。
- ①質素・倹約(「貯める力」が強い)
- ②就労環境を上手に利用
- ③非常に計画的
- ④リタイア後の「稼ぐ力」が弱い
- ⑤リタイア後の生活には満足
実は、前半の6人と後半の7人ではタイプが分かれていたからなんだよ。
前半の6人
- 質素倹約型の人達
- 「貯める力」が強い
- 時間をかけてFIREした人達
後半の7人
- 資産運用重視型の人達
- 「増やす力」が強い
- 投資でガッツリ増やした人達
- セミリタイア時の資産額が前半6人の平均+1億という規模感
今回、後半の7人を紹介しなかったのは、相対的に再現性に欠けると考えているためです。
FIRE実現の基本となるのは「貯める力」、「増やす力」、そして時間です。
事実として、FIREを実現させた前半6人のスタイルは本当に再現性が高いと言えるでしょう。
平均より多めに稼ぐ
平均より少ない生活費で暮らす
差額をひたすら貯める、もしくはローリスクで運用する
みなさんも勇気を出して、「稼ぐ力」を身につけることを目指してください。
得意や副業で高めた「稼ぐ力」は、FIREの実現を早めるだけではなく、FIRE後の生活も豊かにしてくれるでしょう。
だからこそ、人生をかけて取り組む意義があります。
ちなみに、最速でFIREしたい場合には以下のいずれかが必要不可欠です。
- 多額の借金をして不動産投資をする
- 個別株へ超集中投資をする
- ビジネスで一発当てる
上記の再現性が低い手段を決して否定しているわけではありません。
実際に学長は、ビジネスで一発当てた人なので、コツコツ10年20年とかは無理とのことでした。
また、「嫌なものは今すぐにやめる!けれど、自分の判断を通せるだけの結果は出す!」という選択のほうが好みだそうです。
なんだかFIREへの道筋に可能性を感じたよ!
みなさんが想像しているよりも、FIREへの道筋は近くに存在します。
自分がどんな人生を生きたいのか?を明確にして、正しい方法で目標に向かって進めば、必ず今よりも豊かに、そして自由に自分の望む人生にできます。
しっかり学んで、行動して、自由への道を歩んでいきましょう!
以上、こぱんでした!
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