リベ大ではお金に関する情報を発信していますが、最近マネーリテラシーの高い人が少しずつ増えてきたと感じています。
- 投資の大原則(バートン・マルキール氏、チャールズ・エリス氏)
- 父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え(ジェイエル・コリンズ氏)
- 全面改訂 第3版 ほったらかし投資術(山崎元氏、水瀬ケンイチ氏)
- ジェイソン流お金の増やし方(厚切りジェイソン氏)
上記のような良質な書籍を通じてお金の本質を押さえた人は、以前に比べてお金に困りにくい人生になっているはずです。
紹介した書籍で言われていることは、非常にシンプルです。
- 倹約してお金を貯めよう
- 貯めたお金をインデックスファンドに投資しよう
リベ大では、皆さんが資産5,000万円超の小金持ちになることを目標にして、情報発信をしています。
小金持ちになるためにおすすめしている再現性の高い方法は、月5万円倹約し、月5万円収入をアップさせ、浮いた10万円で資産運用するというものです。
しかし、今よりも5万円収入をアップさせるのが、意外とハードルが高いことも分かってきました。
倹約と資産運用においては、一般論として以下のような最適解があります。
- 倹約
→ 通信費や保険、クレジットカードを最適化
- 投資
→ 低コストで広く分散されたインデックスファンド(eMAXIS Slim全世界株式、eMAXIS Slim米国株式など)への投資
上記のような最適化をすると、倹約や投資は辿り着くところはある程度同じになります。
一方で、今よりも5万円収入をアップさせるための本業や副業については、人それぞれ辿り着くところは違います。
また、人の才能や好みは十人十色なので、「どんな職場・仕事がおすすめですか?」という質問に回答はできません。
倹約して、インデックスファンドなどの優良資産を購入するループが作れた人は、遅かれ早かれ将来的に小金持ちになるでしょう。
しかし、より早くお金持ちになりたければ、稼ぐ金額を増やしてお金を投資に回すことが重要です。
そして稼ぐ金額を増やすためには、転職や副業という視点が欠かせません。
職場選択が重要という点を踏まえ、今回の記事では以下について解説します。
- 職場選択をする際の大前提
- 職場を変えるべきタイミング3選
- 職場を変える勇気が持てない人に伝えたいこと
楽しく、少しでも早くお金持ちになるためには、良い仕事に就くことが重要です。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:今すぐ逃げるべき職場3選
目次
解説動画:【これだけはNG】こんなところで働くと「終わりの始まり」【お金持ちから遠のきます】
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
職場選択をする際の大前提
職場を変えるべきタイミングについて判断する前に、職場選択をする際の大前提をお伝えします。
この大前提を理解しておかないと、以下のように後ろ向きな発想になりかねません。
「なんで職場を変えないといけないの?我慢したらいいじゃん。」
「世の中、甘くないよ。色々なことがあるけど、皆我慢して耐えてるんだよ。」
ここで伝えたい大前提とは、皆さんが全員「社長だ」ということです。
以下のように考えてみよう。
皆さん自身を、人材派遣会社の社長とします。
従業員は自分しかいないので、他社に派遣できる人材は自分だけです。
皆さんは、社長目線で唯一の人材である自分をどこに派遣するか意思決定している状態と言えるでしょう。
例えば以下のような点です。
- 給料が良さそう
- 自分にもできそうな仕事
- 新しいスキルが身につきそう
- 勤務地が家から近い
上記の考えは、社長目線で一番良い派遣先を探しているのと同じです。
皆さんの勤務先は、「じぶん株式会社」の取引先の1つと認識しましょう。
また、自分自身を社長と考えると、自己投資も従業員教育と考えられます。
皆さんは現在勤めている会社に対して、以下のような思いを抱いたことはありませんか?
「うちの会社は、研修制度がなってない!」
「セミナー参加費や資格取得支援とか、ケチりすぎ!」
「こんなやり方じゃ、従業員は育たない!」
自己投資をしない人は、上記の言葉がブーメランのように自分に返ってきます。
もし皆さんが自己投資をしていなければ、人材派遣会社の社長でありながら、唯一の人材である自分の教育にお金をかけていないことになるのです。
経営学の第一人者、ピーター・ドラッカー氏は以下のように言っています。
ドラッカー氏の言葉では、「若者が」となっていますが、もっと多くの人に当てはまる重要なことだとリベ大では考えます。
人材派遣会社の社長として、自分をどこに派遣するのかを考えることは、自分を使って何をしたいのかを考えることと同じです。
自分を「じぶん株式会社の社長だ!」と考えると、問題の責任者が自分となり、人生の主導権を一気に手元に引き戻せます。
そして、問題の責任者が自分になれば、以下のような考え方が可能となります。
「給料が低すぎる会社で働いているのは、派遣している自分の責任だ!」
「仕事がつまらない会社に毎日来るのも、派遣している自分の責任だ!」
「人間関係が最悪の職場を辞めないのも、派遣している自分の責任だ!」
しかし、人それぞれ能力や境遇が違うことを考慮すると、上記のように全てを自己責任と考えるのは、極端な考え方かもしれません。
「何もかも自分のせい!自分はダメな人間だ!」のように、自分を追い詰めるのではなく、つらい時や大変な時は、声を出して助けを求めることも大事です。
自分一人ではどうしても乗り越えられない理不尽なことには、周囲の助けが必要になる場面もあるでしょう。
自分の責任として自分で対処すべきことと、自分の力ではどうしようもなく、ひとまず放置しておくべきことの線引きは、バランス感が求められる難しい部分です。
サラリーマンという働き方は、本当は実力があるのに自分に力が無いと思い込まされてしまうケースが多くあります。
このように、自信を失っている人こそ、以下のように考えてください。
「自分は、じぶん株式会社の社長なんだ!」
「この職場に自分を派遣すると決めたのは、社長の自分なんだ!」
ここまでの前提を踏まえて、次は職場を変えるべきタイミングについて解説します。
職場を変えるべきタイミング3選
今回紹介する職場を変えるべきタイミングは以下の3つです。
- ①組織が腐っている
- ②尊敬できる人がいない
- ③成果が認められない
これらに当てはまる場合は、職場を変えた方が良いかもしれません。
職場を選択するうえで、そのくらい重要な部分です。
職場を変えるべきタイミング①:組織が腐っている
組織が腐っている具体例は、以下のようなケースです。
労働基準法を守らず正当な残業代を払う気が無い
- 始業時間より1時間早く職場に来て仕事を始めるのが、当たり前になっている。
- 上司が帰るまでは帰ってはいけない文化になっている。
- 上記を守らないと人事評価が下がり、守っても残業代は払われない。
ハラスメントの横行
- 大勢の前で上司が部下に「給料泥棒」と罵倒する。
- 異性の部下を「2人きりで飲み行こう」と執拗に誘う。
- 上記のハラスメントが、人事部に黙認されている。
顧客に対する違法(違法ギリギリ)な行為
- 元本保証でない投資商品(ファンドや不動産など)を、元本保証と偽って売る。
- 商品に欠陥があることを知りながら、それを隠して売る。
経営者が会社を私物化
- 社長が会社のお金で、本人の贅沢のために家や車を買う。
- 親戚が経営する会社にお金を流す。
会社が腐っているかどうか?ということに対して、絶対的な基準はありません。
法律的な観点やモラル面など、色々な見方ができます。
自分で、「ココは腐っている!」と判断したら、周りは気にせず自分の気持ちに従いましょう。
なぜなら、人は自らの良心に反するところで働き続けると、自分のことを軽く見るようになるからです。
要するに、自分が腐っていると感じる組織で働くことで、自分自身が腐ってしまいます。
人材派遣会社の社長としては、唯一の人材である自分を腐ってしまう場所に派遣する理由はありません。
組織が腐っていることよりも、腐っていると感じる組織に自分を派遣して、それを放置している社長の自分の方が問題という意識を持ちましょう。
職場を変えるべきタイミング②:尊敬できる人がいない
世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏は、学生たちに「尊敬できる人のもとで働きなさい」と伝えました。
一見ありきたりなアドバイスに聞こえるかもしれません。
しかし、世界トップクラスのお金持ちが、職場探しで最も重視するポイントだと考えていることからも、この言葉の重みは並大抵のものでは無いでしょう。
何より、バフェット氏自身が職場選びに関してこの基準を使っていました。
皆さんは、ベンジャミン・グレアム氏(1894年-1976年)をご存知でしょうか?
バフェット氏は、自分の子供に「グレアム」と名付けるほど、グレアム氏を非常に尊敬していました。
そして、尊敬できる人のもとで働きたい思いから、「グレアム氏の会社で働きたい!」と猛烈にアピールしたのです。
会社の知名度や年収、立地とは関係無く、「この人と働きたい!」という思いが強かったのでしょう。
断られてもめげずに、最後はしっかりとチャンスをものにしました。
尊敬できる人のもとで働くべき理由は、良い仕事をマネできるようになるからです。
そして良い見本が、皆さんのスキルを劇的にアップさせる起爆剤になり、皆さん自身も良い仕事ができるようになると、仕事が楽しくなります。
もし、皆さんの職場に尊敬できる人がいなければ、皆さんの伸びしろはかなり小さくなっていると考えましょう。
仕事がマンネリ化すると、楽しくなくなるのも当たり前です。
そうなると人生は成功から遠のき、失敗が近づきます。
人材派遣会社の社長にとって、派遣する人材のスキルやモチベーションを高めることは、とても重要な課題です。
職場を変えるべきタイミング③:成果が認められない
成果が認められないことも、職場を変える大きな理由になります。
なぜなら、人材派遣会社の社長として、成果に対して報酬を払わない取引先と付き合ってもメリットが無いからです。
皆さんは、「しっかり仕事をしてくれたら、これだけの報酬を支払います」という前提で仕事をしているはずです。
成果に対して報酬を払わない会社では、あひるくんのように考えて、腐ってしまう会社員が生まれるのも当然です。
繰り返しますが、皆さんは派遣する社員が自分ひとりだけの、人材派遣会社の社長です。
社長として以下のような取引先と付き合うと、会社は成長しないことを肝に銘じましょう。
成果を認めない取引先
成果に対して適正な報酬を支払わない取引先
皆さんが人生を良くするためにすべきことは、勤務先の上司や経営陣に不満を言うことではなく、「社長である自分」に不満を言うことかもしれません。
とはいえ、実際に自分自身は社長でもないし、勤務先と雇用契約を結んでいるだけの従業員に過ぎない、と思う人もいるでしょう。
もちろん、誰もが社長であるというのは例え話ですが、人生にとても役に立つ考え方です。
世の中には、以下のように色々な人がいます。
どちらが良い悪いの話ではなく、性格や適性の話です。
そのため、リベ大では皆さん全員に起業や独立を勧めることまではしません。
しかし、会社員をしている人の中には、会社員という見かけに惑わされて主体性を失っている人もいます。
これまで解説してきたように、考え方を1つ変えるだけで、起業や独立をしなくても会社員でありながら社長の様に振る舞うこともできます。
今回の話を聞いて、「自分は社長なんかじゃない。ただの従業員だし、このままで良い。」と考える人は、今のままで問題ありません。
成果以外の何かで評価されることに、幸せを感じる人もいるはずです。
一方、「確かに自分は社長かもしれない。成果を認めてくれない取引先は切るべきだ!」と考えた人は、ぜひ社長としての自分の判断を信じましょう。
職場を変える勇気が持てない人に伝えたいこと
最後に、どうしても職場や仕事を変える勇気が持てない人にアドバイスを送ります。
まずは、コントロールしやすい部分を整えることから始めましょう。
じぶん株式会社は、人材派遣業の会社です。
これまで解説したように、売り上げを増やすためには、「従業員教育」と「取引先の厳選」が必要なのは言うまでもありません。
以下のように、できることはたくさんあります。
- 働きやすい環境を整える
- 余計な経費をカットする
- 設備投資する
- 余剰資金を上手に運用する
これらは、総務や経理、財務、企画という目線での仕事です。
リベ大でずっとお伝えしている「小金持ち」の水準で考えると、じぶん株式会社の目標は純資産5,000万円になります。
純資産5,000万円に到達するために、コストの最適化は必要不可欠です。
- 通信費の見直し
→ 最適な通信会社を選ぶ
- 保険の見直し
→ 必要な保険以外は加入しない
- 住居費や車の見直し
→ 現在の自分の価値以上の贅沢な生活をしない
上記については、それぞれ過去の記事で具体的なおすすめプランや考え方などを紹介していますので、参考にしてください。
▼通信費の見直し
▼保険の見直し
▼住居費や車の見直し
誰もが元々は初任給で生活できていたはずなので、今の生活費を10%削減する程度は誰にでもできるでしょう。
しかし、給料が増えたらその分使ってしまうのはよくある話です。
コストの見直しができ、じぶん株式会社にお金が残るようになれば、経理・財務担当役員の目線できちんと運用しましょう。
証券口座を開いて優良なファンドを購入するだけで、長期的には着実に純資産が増えます。
なお、長期投資の始め方について知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
生活費のコスト削減や証券口座の開設は、仕事や職場を変えることに比べるとハードルは低いでしょう。
実際、リベ大で勉強した結果、3カ月~6カ月くらいで「日々の仕事を頑張るくらいしか、やることが無くなった」という人も少なくありません。
まずは以下の目線で、コントロールしやすい部分を整えることから始めましょう。
- 経理の目線
→ 財布の紐を締めるべきところは締める
- 財務の目線
→ 余剰資金はしっかり運用する
- 人事・総務の目線
→ 働きやすい環境をしっかり整える
上記に取り組むだけで、日々の満足度は上がり、お金も貯まり始めます。
成功体験が少し掴めると、後は稼ぐことに全力を注ぐだけと気付けるでしょう。
▼図解:稼ぐ力
ここで再度、今回の記事で一番大切なことを振り返ります。
皆さんの収入や資産が大きく増えない原因は、「派遣してはいけないところに、自分を派遣していること」です。
収入や資産を大きく増やしたいなら、以下のような職場は避けましょう。
組織が腐っている
尊敬できる人がいない
成果が認められない
このような職場を避け、しかるべき場所に自分を派遣できれば売り上げは必ず増えます。
売り上げが増えれば、投資額が増え、さらに複利で増えるという好循環が生まれるので、純資産5,000万円超は時間の問題です。
しかも、今の最適解が3年後の最適解とも限りません。
働く上で、以下の点を大切にしてください。
生涯気持ちよく働ける職場を探す
生涯気持ちよく働ける自分になる
ぜひ、「自分は社長なんだ」という目線で人生の主導権をしっかり握り、上手く変化に対応してください。
まとめ:じぶん株式会社の社長として最良の職場に自分を派遣しよう!
今回の記事では、職場を変えるべきタイミングというテーマで、以下の3つについて解説しました。
- 職場選択をする際の大前提
- 職場を変えるべきタイミング3選
- 職場を変える勇気が持てない人に伝えたいこと
大前提として、皆さん自身は「自分」をどこに派遣するかを決める派遣会社の社長だとお伝えしました。
皆さんが今の職場で持っている仕事の悩みは、基本的にはその職場に自分を派遣している社長であるあなた自身の責任です。
そして、職場を変えるべきタイミングとして、具体的に以下の3つを紹介しました。
- 組織が腐っている
- 尊敬できる人がいない
- 成果が認められない
唯一の人材である自分を上記のようなところに派遣していると感じたら、職場を変えるべきタイミングです。
もし、職場を変える勇気が持てないなら、まずは身近にあるできることから固めていきましょう。
- 経費を見直す
- 余剰資金を運用する
このような仕組みを作り、固められるところを固めると、「稼ぐ力」こそがお金持ちになるための最後の変数であり、終わりも答えもない変数だと分かります。
稼ぐ力を上手にコントロールできると、仕事の幸福度アップや財産の増加にもつながるはずです。
これまでの話から、皆さんはじぶん株式会社の社長として、社員である「自分」をより良い職場に派遣すべき理由が分かったでしょう。
転職エージェントは、皆さんの派遣先となる職場の膨大な候補を持っています。
そして転職エージェントを使うと、以下のように多くのメリットがあります。
数千を超える求人情報が見られる
非公開の求人にアクセスできる
条件や要望に合う求人データを送ってもらえる
面接の日程調整や給与交渉などを代行してくれる
履歴書の添削や面接対策をしてくれる
しかも利用料はすべて無料なので、これを利用しない手はありません。
すぐに転職する気が無くても、自分のより良い派遣先を探すために定期的に転職エージェントとの接触を持っている人はたくさんいます。
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※30秒で登録完了→先方から連絡→個別面談という流れです
転職エージェントを通じた転職により、多くの人たちが年収アップを実現しています。
2022年〜2023年にかけて、悪くない転職市況が続いているので、職場を変えるべきかどうか悩んでいる人には良いタイミングと言えるでしょう。
転職にはリスクがありますが、転職活動にリスクはありません。
他の職場と比較すると、今の自分の職場はそこまで悪くないと思えるかもしれません。
お金の世界では、相場を知らない人はカモにされてしまいます。
じぶん株式会社の社長として、転職市場での自分の価値も含め、相場を知っている社長になりましょう。
以上、こぱんでした!
▼「稼ぐ力」の基本を学びたい人はこちら!
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▼転職について詳しく学びたい人はこちら!
「お金にまつわる5つの力」を磨くための実践の場として、オンラインコミュニティ「リベシティ」をご活用ください♪
同じ志を持った仲間と一緒に成長していきましょう!
140万部発行された、「お金の大学」。
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