2022年2月8日、リベ大ブログで楽天経済圏に関する以下の記事を公開しました。
僕も改悪はショックだったよ。
楽天証券の改悪をきっかけに、楽天証券から他の証券会社へ投資信託の移し替え(移管)を検討し始めた人もいるのではないでしょうか?
上記の記事でも伝えていますが、もし楽天証券で保有している投資信託を移管するのであれば、SBI証券がおすすめです。
リベ大では楽天証券と併せて、SBI証券をオススメしているからです。
さらにSBI証券では移管にかかる手数料相当額を全額キャッシュバックする「投信お引越しプログラム」を展開しています。
SBI証券が実質全額を負担してくれるなんて、すごく助かるね!
しかし、移管手続きが初めてで不安な人や、どのように手続きしたらいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、以下の2点について解説していきます。
- 楽天証券からSBI証券に投資信託を移管する手順
- SBI証券「投信お引越しプログラム」の申請手順
各手順は画像付きで分かりやすく解説しています。
今回の記事を読めば、安心して投資信託を楽天証券からSBI証券へ移管できるでしょう。
なお、移管には事前にSBI証券口座の開設が必須です。
また、特定口座から移管する場合、SBI証券で特定口座を開設しておく必要もあります。
まだSBI証券口座を作っていない人は、移管手続きを始める前に以下のボタンから口座開設を申し込みましょう。
目次
楽天証券からSBI証券に投資信託を移管する手順
楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管する手順は以下の通りです。
- ①SBI証券に移管できる銘柄なのかを確認する
- ②楽天証券で移管手続きをする(投資信託の出庫)
- ③SBI証券への移管手続きが完了するまで待機する
- ④SBI証券の「投信お引越しプログラム」を申請する
手順①:SBI証券に移管できる銘柄なのかを確認する
投資信託の移管手続きを始める前に、あらかじめ移管したい銘柄がSBI証券で取り扱い可能かどうかを確認しておきましょう。
なお、以下は移管対象外です。
そして、取り扱い銘柄の確認とあわせて、登録情報の確認も行っておきましょう。
楽天証券とSBI証券の登録内容(住所や氏名など)が一致していない時は、内容を同一に変更しておく必要があります。
以下の楽天証券、SBI証券のページが参考になるよ^^
取り扱い銘柄の確認方法
SBI証券での取り扱い銘柄の確認・検索方法を簡単に説明します。
今回は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を例に挙げて見ていきましょう。
SBI証券のトップページより、画面上部「投信」→ 画面中央付近「投資信託を探す」を選択します。
検索フォームに「楽天・全米株式インデックス・ファンド」と入力し、「検索」ボタンを選択してください。
検索結果が表示される
SBI証券で取り扱いがある場合、銘柄が検索結果ページに表示されます。
銘柄が検索結果ページに表示された場合は、次の手順へ進んでください。
手順②:楽天証券で移管手続きをする(投資信託の出庫)
楽天証券からの移管手続きは書面で行う必要があります。
ネットでは、できないんだね。
楽天証券では以下4つの手順で移管を行います。
- 移管手続きに必要なものを確認する
- 移管依頼書を印刷・記入する
- 楽天証券の口座残高に移管手数料を残しておく
- 移管依頼書と本人確認書類を郵送する
また、投資信託の移管手続きに要する時間についても、最初に確認しておきましょう。
通常の場合、投資信託の移管手続きは楽天証券に書類が届いてから2週間〜1カ月ほどかかります。
なお、移管手続きが始まり、移管日が決定すると楽天証券から案内メールが届きます。
移管手続きに必要なものを確認する
楽天証券の移管手続きに必要なものは以下の通りです。
移管依頼書(※楽天証券にログイン後、印刷可能)
本人確認書類(運転免許証や個人番号カードなど)
- 顔写真付きのものなら1点
- 顔写真付きでないものなら2点
移管手続きの手数料:1銘柄あたり3,300円(税込)
- 楽天証券の口座に手数料分の金額を用意しておく必要がある
- 移管完了後にSBI証券へ投信お引越しプログラムの申請をすることでキャッシュバックを受けられる
なお、本人確認書類については、後ほど移管依頼書と一緒に印刷する「ご返送いただく本人確認書類についての注意点とお願い」に詳しく掲載されているので、確認して準備しましょう。
移管依頼書を印刷する
移管依頼書は楽天証券にログインして印刷します。
楽天証券マイメニューから移管・買取請求を選択する
楽天証券にログイン後、画面右上「マイメニュー」→「移管・買取請求」を選択を選択します。
投資信託の移管依頼書をダウンロードして印刷する
投資信託の欄にある「投資信託移管の申し込み手順と口座振替依頼書面」をダウンロードし、印刷しましょう。
特定口座用と一般口座用の2種類あるので、移管したい口座の書類を選んでください。
なお、特定口座から移管する場合、事前にSBI証券で特定口座を開設しておく必要があるので、注意しましょう。
印刷書類は以下の通りです。
- 移管依頼書(※記入して郵送する書類)
- 返信用ラベル(※郵送時に使用する)
- 移管依頼書のご記入方法(記入見本)
- 投資信託 楽天証券から他社「特定口座/一般口座」の移管お申し込み手順
- ご返送いただく本人確認書類についての注意点とお願い
移管依頼書を記入する
移管依頼書を印刷したら、記入していきましょう。
特定口座の書類を例に解説していきますが、一般口座の書類も基本的に記入する内容は同じです。
記入箇所のうち、迷いやすいポイントを一つずつ解説していきます。
書類上部:楽天証券に登録している基本情報を参考に記入する
まずは、楽天証券に登録している基本情報を確認して、移管依頼書に記入しましょう。
依頼日:申込日を記入
楽天証券に登録している情報を記入する項目
- 部店コード
- お客様コード
- 住所
- 電話番号
- 名前(フリガナ)
- 生年月日
移管希望日:「可能な限り早い日」にチェックマークをつける
部店コードやお客様コードは、楽天証券のマイメニューから確認できます。
楽天証券にログイン後、画面右上「マイメニュー」→「基本情報・マイナンバー・口座(NISA・特定・未成年)」を選択します。
基本情報にある内容を参考に、移管依頼書の上部を記入していきましょう。
移管先(受方)口座明細:SBI証券の情報を記入する
続いては「移管先(受方)口座明細」に、移管先であるSBI証券の情報を記入しましょう。
SBI証券の情報を記入する
- 移管先金融機関名:「株式会社SBI証券」と記入
- 部支店名:「本店」と記入
- 部支店の所在地:「東京都港区六本木1-6-1」と記入
- 部支店コード:SBI証券口座番号の「ハイフン(-)前の3桁」を記入
- 口座番号:SBI証券口座番号の「ハイフン(-)後の7桁」を記入
(参考:SBI証券「投資信託移管入庫サービス」より)
なお、部支店コードと口座番号は以下の方法で確認できます。
SBI証券にログイン後、画面右の「お客さま情報 設定・変更」を選択します。
お客さま基本情報の内容を参考に、記入していきましょう。
移管上場株式等の明細:SBI証券に移管する銘柄情報を記入する
そして「移管上場株式等の明細」に、SBI証券に移管したい銘柄の名称と数量(口数)を記入しましょう。
移管依頼書には1枚に4つまでの銘柄を記入できます。
移管したい銘柄情報を記入する
- 銘柄名
- 数量(口数)
なお、銘柄名と数量は以下の方法で確認してください。
楽天証券にログイン後、画面右上「マイメニュー」→ 保有商品一覧から「投資信託」を選択します。
投資信託の保有商品一覧ページが表示されます。
保有商品一覧の情報「ファンド」と「保有数量」を参考に、移管依頼書を記入してください。
複数銘柄の移管を申し込んで一部に不備があった場合、移管可能な銘柄のみ手続きが進んでしまうため書類の不備には注意しましょう。
楽天証券の口座残高に移管手数料を準備しておく
移管手数料は、楽天証券の口座残高から引き落とされるため、楽天証券口座に移管手数料を準備しておきましょう。
もし楽天証券口座から移管手数料を引き落とせなかった場合、移管手続きが全てキャンセルされてしまうので、注意してください。
投資信託の移管手数料は以下の通りです。
移管手数料:1銘柄につき3,300 円(税込)
※ただし同一銘柄で分配金コースが異なる場合はコースごとにカウントされる
つまり、楽天証券口座には「3,300円(税込)× 移管する銘柄数 = 移管手数料の金額」を用意しておきましょう。
移管依頼書と本人確認書類を郵送する
楽天証券に移管書類が到着した後は、記載内容の訂正や取り消しができません。
そのため、郵送前に最終確認をしましょう。
口座名義や住所、生年月日などの登録内容は、楽天証券とSBI証券で一致している。
移管希望の銘柄が、移管先金融機関で受け入れ可能である。
特定口座から移管の場合、SBI証券で特定口座を開設済み。
本人確認書類を同封している。
楽天証券口座に手数料相当額を用意している。
また郵送前に、自分用の控えとして書類を全てコピーしておくこともおすすめします。
最終チェックが終わったら、移管依頼書と一緒に印刷した「返信用ラベル」を封筒に貼り、移管依頼書と本人確認書類を同封して郵送しましょう。
なお、返信用ラベルを使用すれば、送付先を書く手間や切手は不要となります。
封筒は返信用ラベルにあるように、「幅9cm〜12cm、長さ14cm〜23.5cmの定形封筒」を利用しましょう。
手順③:SBI証券への移管手続きが完了するまで待機する
郵送が完了すれば、楽天証券からSBI証券への移管手続きは以上となります。
書類を郵送した後の注意点
楽天証券へ書類が到着してから移管手続きが完了するまでは、移管希望の銘柄は取引できません。
さらに、積み立て設定をしている場合、積み立て注文もエラーとなるため注意しましょう。
積み立て設定の解除方法は以下の通りです。
- 楽天証券にログイン後、画面上部「投資信託」→「積立設定」を選択。
- 積立設定一覧画面にて、銘柄の右側「解除」ボタンを選択。
投資信託の移管手続きに要する時間について
ここでもう一度、投資信託の移管手続きに要する時間について確認しておきましょう。
通常の場合、投資信託の移管手続きは楽天証券に書類が届いてから2週間〜1カ月ほどかかります。
なお、手続きが進むと楽天証券より移管日が決定した旨の案内メールが届くので、併せて参考にしてください。
投資信託の移管完了を確認する方法
移管が完了すると、SBI証券にログイン後「口座管理」→「保有証券」画面に、移管できた投資信託の情報が表示されます。
それじゃあ、忘れずにSBI証券へ「投信お引越しプログラム」を申請しよう。
手順④:SBI証券の「投信お引越しプログラム」を申請する
投信お引越しプログラムの申請手順は以下の通りです。
- 書類受付期間や申請に必要なものを確認する
- 投信お引越しプログラム申込書を印刷・記入する
- 楽天証券に支払った投資信託の移管手数料が分かるWeb画面を印刷する
- 申込書と移管手数料が分かる書類を同封して郵送する
投信お引越しプログラムの書類受付期間を確認する
投信お引越しプログラムの書類受付期間を確認しておきましょう。
申込書受付期間は、「入庫月に応じた書類到着期限該当月の第3金曜日(祝日にあたる場合は翌営業日)まで」です。
例えば、4/1〜5/31の間にSBI証券へ移管完了した場合、申し込み受付期限は「6月第3金曜日まで」となります。
仮に4月初旬に移管が完了すると、6月第3金曜日までの約2カ月半が受付期間になります。
しかし、5月末に移管が完了すると、6月第3金曜日までの約3週間が受付期間となり短いのです。
そのため、あらかじめ書類受付期間や申請に必要なものを確認しておき、スムーズに申請を行えるよう準備しておきましょう。
なお、移管完了日は楽天証券にログインして確認できます。
- 楽天証券にログイン後、画面上部「投資信託」→「履歴」を選択。
- 購入・売却履歴画面にて、検索条件「期間:移管が完了した期間が含まれる日付」を選び、「表示する」ボタンを選択。
- 「取引種別」欄が「出庫」の行に掲載している「注文日時」の日付が移管完了日となる。
申請に必要なものを確認する
投信お引越しプログラムの申請に必要なものは以下の通りです。
投信お引越しプログラム申込書を印刷する
SBI証券「投信お引越しプログラム」の申込方法に掲載されている「投資信託入庫申込書」と「返信用封筒」の2種類をダウンロードし、印刷しておきましょう。
なお、「返信用封筒」は封筒に貼って使用するので、申込書と一緒に印刷してください。
投信お引越しプログラム申込書に記入をする
申込書を印刷したら、次は記入をしていきます。
- 依頼日:申込日を記入
- 口座番号
- ご氏名・フリガナ
- 電話番号
- 合計移管手数料:複数の銘柄を移管した場合は合計金額を記入
- 移管元金融機関:「楽天証券株式会社」と記入
- 銘柄名称(ファンド名)
- 移管手数料
なお、複数の銘柄を移管した場合、銘柄全ての記入が必要で、申込書1枚につき5つの銘柄まで記入できます。
楽天証券に支払った投資信託の移管手数料が分かるWeb画面を印刷する
続いて、移管手数料が分かるWeb画面を印刷しましょう。
SBI証券へ投資信託を移管した際の手数料は、楽天証券の画面より確認できます。
楽天証券にログイン後、画面右上「マイメニュー」→「口座明細(精算履歴)」を選択します。
検索条件は「取引種類:すべて」、「期間:移管が完了した期間が含まれる日付」を入力し、「表示」ボタンを選択します。
検索結果に表示された「取引」欄の内容が「振替出金」の行に掲載している「受渡金額/支払」の金額が移管手数料です。
なお、1銘柄あたりの移管手数料は3,300円(税込)です。
そのため、複数銘柄を移管した場合は「3,300円 × 移管した銘柄数 = 移管手数料の金額」が表示されます。
移管手数料の引き落としは、「楽天証券より移管日決定の案内メールが届いた日」に実施されます。
移管完了日ではないので注意しましょう。
申込書と移管手数料が分かる書類を同封して郵送する
書類が用意できたら、申込書と一緒に印刷した「返信用封筒」を封筒に貼り付け、封筒を準備しましょう。
先ほど印刷しておいた返信用封筒を使用すれば、送付先を書く手間や切手は不要となります。
以下2点を同封し、SBI証券へ郵送しましょう。
- 投信お引越しプログラム申込書(投資信託入庫申込書)
- 楽天証券へ支払った移管手数料が確認できるWeb画面のハードコピー
また郵送前に、自分用の控えとして書類を全てコピーしておくこともおすすめします。
郵送が完了すれば、投信お引越しプログラムの申請は完了です。
キャッシュバックまでのスケジュール
確認した内容に不備がなければ、手続き完了後にSBI証券口座へ移管手数料分の入金があります。
キャッシュバックがいつごろ行われるのか、予定時期を確認しておきましょう。
まとめ:SBI証券の投信お引越しプログラムを活用し、お得に移管しよう!
今回の記事では、SBI証券「投信お引越しプログラム」を活用して、投資信託を楽天証券からSBI証券へ移管する手順を解説しました。
SBI証券に移管できる銘柄なのかを確認する
楽天証券で移管手続きをする(投資信託の出庫)
- 移管手続きに必要なものを確認する
- 移管依頼書を印刷・記入する
- 楽天証券の口座残高に移管手数料を残しておく
- 移管依頼書と本人確認書類を郵送する
SBI証券への移管手続きが完了するまで待機する
- 待機している間に投信お引越しプログラムの申請の準備を進めておくと手続きをスムーズに行える
SBI証券の「投信お引越しプログラム」を申請する
- 書類受付期間や申請に必要なものを確認する
- 投信お引越しプログラム申込書を印刷・記入する
- 楽天証券に支払った投資信託の移管手数料が分かるWeb画面を印刷する
- 申込書と移管手数料が分かる書類を同封して郵送する
投資信託の移管手続きには1銘柄につき3,300円(税込)の手数料が発生します。
しかし、今回紹介した「投信お引越しプログラム」を利用することで、手続きにかかった費用はSBI証券からキャッシュバックされます。
移管完了日によって投信お引越しプログラムの受付期間が短くなる場合があるので、スムーズに手続きできるよう、あらかじめ申請期間の確認や書類の準備を進めておきましょう。
なお、SBI証券を活用した積み立て投資の最適解についても以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
以上、こぱんでした!
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