こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金のなる木を育てて資産と自由な時間を増やしていく力「増やす力」についても情報発信しています。
▼図解:増やす力
増やす力を伸ばす方法の一つとして、リベ大では投資による資産運用をおすすめしています。
皆さんは投資初心者ですか?
それとも投資中級者ですか?
「投資初心者と中級者の違いは何で判断できるのか」は、意外と答えにくい質問です。
資産の運用額、経験年数、運用成績、知識量など色々な答えが出てくるでしょう。
そこで今回の記事では、初心者と中級者の違い5選について解説します。
- ①運用をしていない人に対する態度
- ②長期投資に対する姿勢
- ③崇拝している人の有無
- ④皆が知らない特別な情報や知識に対する姿勢
- ⑤性格の良し悪し
投資初心者のままでいると、いくら時間をかけても成果が出ず、さらにはお金を失う可能性もあります。
つまり、いつまでも初心者でいることには明確なデメリットがあるのです。
今回の記事を読めば、資産運用の中級者になるための姿勢が分かり、一層の蓄財に励めるようになるでしょう。
このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!
▼図解:ここが違う! 投資初心者VS中級者
目次
解説動画:【違い5選】資産運用初心者と中級者の「決定的な違い」を解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています。
投資初心者と中級者の違い5選
- ①運用をしていない人に対する態度
- ②長期投資に対する姿勢
- ③崇拝している人の有無
- ④皆が知らない特別な情報や知識に対する姿勢
- ⑤性格の良し悪し
違い①:運用をしていない人に対する態度
- 初心者:投資をしていない人を情報弱者扱いする
- 中級者:投資をしていない人を批判しない
投資をしていない人を情報弱者扱いするのは、資産運用を始めて数カ月ぐらいの初心者がやりがちなことです。
特にここ10年は右肩上がりの相場のため、投資をすれば儲かりやすい状況が続いています。(2021年8月時点)
例として、S&P500の成績を見てみましょう。
つみたてNISAやiDeCoで積み立て設定をすると、たった数カ月で資産がプラス5%~10%になる状況です。
そのため、次のような感情を抱いてしまうのは仕方のないことかもしれません。
「0.001%の金利のために預金している人は、どうかしている。」
「つみたてNISAやiDeCoをやらない人は、金融リテラシーが低い。」
さらには右肩上がりの相場を踏まえ、自分のリスク許容範囲を超えて以下のような強いレバレッジが効いたファンドに投資する人もいます。
- SPXL:S&P500の日変動の3倍に連動することを目標に運用されている米国ETF
- TQQQ:ナスダックに連動するQQQの値動きに3倍のレバレッジをかけたETF
関連動画
→ 【金融庁が注意喚起!】レバレッジ型ETFの「よくある勘違い5選」について解説
投資家にとって、選べるファンドが増えること自体は悪いことではありません。
しかし投資中級者は、次のことをよく知っています。
相場が悪い時に、相場が回復したり長期的には右肩上がりになると信じるのは難しいでしょう。
そもそも、暴落は皆が明るい未来を信じられなくなるから起きるのです。
暴落時に長期投資を続けるのは、大地震が起きて皆が避難する中、自分だけがその場に留まるようなものです。
投資をすれば損失が発生する状況で「長期投資は儲かります!つみたてNISAをやらない人は情報弱者です!」と叫んでも、誰も耳を傾けてくれないでしょう。
長く投資をしていると誰もが一度は下落を経験し、以下のような考えを持つのです。
広く分散された指数への15年以上の投資は過去の統計上、損失が出ることはほぼありません。
しかし、未来は誰にも分かりません。
資産運用の初心者を脱せたかどうかは、次のようなことを実体験をもとに理解できているかどうかで測れます。
過去のデータは未来を予測するのに役立つが、絶対ではない。
投資にはリスクがあり、リスクをどれだけ受け入れられるかは人それぞれ。
これらを理解できている人は、大金を失うことを避けられるでしょう。
また周りの人に投資をすすめたことで評判を落とし、ツライ思いをしなくて済みます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください^^
違い②:長期投資に対する姿勢
- 初心者:長期投資ができない
- 中級者:長期投資ができる
長期投資は再現しやすく勝てる確率が高いと、様々なメディアで言われていることです。
著名な投資家や有名な投資本、人気のインターネット投資メディアなど、誰に聞いてもどこを見ても長期投資の素晴らしさを知ることができます。
そのため、多くの人が長期投資をするつもりで資産運用を始めます。
長期投資の重要性が頭では分かっていても、以下のような理由から実行できなくなってしまうのです。
マイナスの運用成績が続くと自分の戦略に自信が持てなくなり、長期投資に耐えられなくなる。
短期投資で大きく儲けている人に目移りする。
いざ投資を始めてみると15年、20年の期間の長さを実感し、短期で成果を上げたくなる。
また「長期投資で年利5%」と聞くと、毎年5%前後のプラスになると勘違いする人もいるようです。
しかし、実際の年利は年ごとに大きく上下します。
例として、S&P500の四半期ごとのリターンを見てみましょう。
- プラスばかりではなく、マイナスのターンもある。
- プラス幅もマイナス幅も、平均値から大きく離れているものが多い。
投資の現実を知らないと、自分の想像と違う大きな損失が短期間で発生した時に、長期投資をやめてしまうのです。
ネット上で短期間で大きなリターンを出している人の情報が目に入り、長期投資の姿勢が揺らいでしまうこともあるでしょう。
また、投資を始めた後に「遠い未来にお金持ちになっても仕方がない」「もっと早くお金持ちになって会社を辞めたい」など投資目的がいつの間にか変わっている人もいます。
数年間まったく資産が増えない時期を経験しても、長期投資を継続できる。
儲かっている短期投資家を見ながらも、長期投資を継続できる。
手っ取り早く短期間で儲けようという気持ちを抑え、長期投資を継続できる。
資産運用の中級者は口だけでなく、長期投資を有言実行できる人です。
短期投資は大きく勝つか大きく負けるか極端な結果になりやすいので、投資期間が長くなると生き残る短期投資家は少なくなっていきます。
短期投資をして生き残るのは、非常に大きく儲けている一部の人しかいません。
なお長期投資でリターンを得るためには、次のことが大切です。
購入するファンドを頻繁に変更しない
資産配分(株や債券などの投資比率)を頻繁に変更しない
売ったり買ったり頻繁に取引しない
長期投資は、淡々と続けることで平均的で堅実なリターンに収束します。
一度設定をしたらほとんど何もしない人こそが、長期投資における中・上級者なのです。
関連動画
→ 投資経験の浅い人が長期投資を継続できないたった1つの理由
違い③:崇拝している人の有無
- 初心者:崇拝している投資家がいる
- 中級者:参考にしている人はいても崇拝している人はいない
投資の世界の有名人やインフルエンサーなど「素晴らしい肩書」の人の言動を一定期間じっくりと観察してみましょう。
誰もが失敗を経験することや人の真似は上手くいかないことに気づくはずです。
つまり、資産運用に関して誰かのことを次のように崇拝しているのなら、まだまだ資産運用の初心者ということです。
「〇〇さんのすすめるモノなら買う」
「〇〇さんの言う通りにすれば儲かる」
「〇〇さんは必勝法を知っているはず」
中級者は参考にする人はいても、崇拝して完全に真似をしようとしている人はいません。
なぜなら人の真似をしても、以下の理由で上手くいかないからです。
- 状況や目的が違う
→ 資産や収入の大きさ、家族構成、メンタルの状況などは人それぞれ。
- まったく同じ行動は取れない
→ 売り買いのタイミングを完全に一致させるのは不可能。
- 突発的な事態になったときに適切に動けない
→ 自分で判断ができないため、自分の状況に合わせた行動がとれない。
- 真似すること自体途中で挫折しがち
→ 真似している人の資産運用の意図を理解していないと、値下がり時に精神的に耐えられない。
結局、自分の資産運用について責任をとれるのは自分だけです。
初心者のうちは誰かを崇拝して「真似していればいい」「言う通りにしていればいい」「上手くいかなかったら真似た人のせいにすればいい」と気楽な道を探しがちです。
しかし、誰かを崇拝し依存すると必ず失敗します。
もし以下に当てはまるなら、そもそも資産運用しないことをおすすめします。
「自分では何も判断できないから、誰かに考えてほしい。」
「自分で判断するための勉強をしたくない。」
他人の意見を参考にすることはあっても、判断はあくまで自分でする覚悟が固まっている人は、すでに初心者の域を出ていると言って良いでしょう。
なお、投資初心者は小さな投資額から始めることが鉄則です。
小さく始めれば小さく撤退できるので、ダメージも最小限に抑えられます。
また、少額でもやってみないと分からないことはたくさんあります。
投資という手段を使わないのは、資産形成において不利ではあります。
しかしお金と上手く付き合っていく方法は、他にもいくらでもあるのです。
支出を最適化して、大きなお金がなくても幸せに暮らせるよう「貯める力」を育てる。
「稼ぐ力」を鍛え、事業を起こして潤沢なキャッシュフローを手に入れる。
▼図解:貯める力・稼ぐ力
自分に合う方法を探しましょう^^
違い④:皆が知らない特別な情報や知識に対する姿勢
- 初心者:知識や情報を探し続けている
- 中級者:特別な情報や知識はないことを知っている
投資初心者は「あなただけに教えます」「これさえ知っていれば儲かります」のようなキャッチフレーズに反応し、特別な情報や知識を追い求めがちです。
その背景にあるのは、資産運用が上手くいっている人は自分の知らない特別な情報を持っているという思い込みでしょう。
特別な情報や知識を追い求める人は、以下のどちらかの道を辿ってしまいます。
投資中級者は、同じ話を聞いても「そんな上手い話があるわけない」「仮に上手い話があったとしても一般人には広まらない」と思えるでしょう。
なぜなら証券会社や年金基金、生命保険会社など資産運用の専門家を集めた組織でさえ、時には投資に失敗して損失が発生し、場合によっては倒産の憂き目にあっていると知っているからです。
実際リーマン・ショック時には、リーマンブラザーズが約64兆円の負債を抱え倒産に追い込まれました。
さらに、日本の金融機関も大損失を被りました。
- 野村ホールディングス:約7,000億円の赤字
- 大和証券グループ:約850億円の赤字
- 損保ジャパン:約670億円の赤字
資産運用は運に大きく左右されます。
世界トップレベルの金融エリートが血眼になって集めた情報を持ってしても、負けるときは負けるのが資産運用です。
- 人脈や資金力に乏しい個人投資家が、特別な情報を手に入れる可能性は低い。
- 仮に特別な情報を得たとしても、情報を生かした投資を実践できる能力があるかは別問題。
- 秘密のノウハウを実践したところで、本当に成果が出るかは運次第。
特別な情報や秘密のノウハウさえあれば勝てると思うのは幻想です。
資産運用の中級者の多くは、甘くない現実と向き合いながら堅実に成果を出しているのです。
関連動画
→ 幸せな小金持ちになるための資産運用との「ほどよい」距離感
違い⑤:性格の良し悪し
- 初心者: 素直でピュア
- 中級者: 猜疑心が強い
資産運用を始めたばかりの人は、とても素直でピュアです。
- 投資本を読む:「儲けさせてくれる情報をありがとう!」
- セミナーに行く:「役に立つ情報をくれるなんて良い講師だ!」
- 投資の先輩に話を聞く:「この人はスゴイ!ついていこう!」
- ファンドの売れ筋ランキングを見る:「1位の商品が欲しい!」
しかし投資の経験年数が長くなってくると、少しずつ現実が見えてきます。
- 「出版の目的は、自分のビジネスにつなげるためだろう。印税による収入もあるしね。」
- 「セミナーの目的は集客かな?本当に儲かってるなら、セミナーを開催する必要がないからね。」
- 「この人は優越感に浸りたいのかも。職業が“株式投資家”って、社会的にメジャーじゃないからね。」
- 「金融機関が売りたいファンドをランキング1位にしているのでは?」
金融の世界では、誰もが自分の利益こそ一番大事です。
金融の世界で長く生き残っていける人は、「信じられるのはどこまでいっても自分だけ」と真理を知っています。
なお、大きく儲けている投資家の中には、次のような人が多いです。
- SNSのプロフィール欄にまったく力を入れていない。
- 人に嫌われかねない発言を繰り返す。
- 人にすすめた商品と別の商品を買っている。
- 人には買い時だと言いながら、自分はこっそり売っている。
- 大きな損失が出ていると吹聴しながら、実際には大きな利益を出している。
クセのある人や人格的にやや問題がある人の方が、実績を出しているのは事実です。
例えば、リベ大は皆さんがお金持ちになって自由を手にしてほしいと心から願って情報を発信しています。
そのため、感謝の言葉や資産運用が上手くいった報告をもらうととても嬉しいです。
しかし一方で、次のような冷めた声も届きます。
「当たり前のことを言っているだけ」
「別に参考になることはない」
友人として付き合いたいのは、素直でピュアな人でしょう。
しかし投資の世界で生き残れるのは、リベ大からの情報も冷めた目で見ている人だと言えます。
より具体的に言うと、中級者はリベ大からの情報も以下のように捉えているのです。
- 「合ってることも伝えているが、間違ったことも伝えているな」
- 「リベ大にはリベ大の都合があって、情報発信してるんだろう」
- 「しっかり取捨選択して、必要な情報だけ聞いておこう」
- 「本当に知りたい情報は自分で調べよう」
リベ大からの情報も妄信するのではなく、やや冷めた温度感や一歩引いた距離感を持てる人が初心者を脱した中級者です。
日常生活と金融の世界でキャラクターを使い分けるぐらいの方がちょうど良いのかもしれません。
日常生活はさておき、投資の世界では猜疑心が強くヒネくれていて、周りから嫌われるぐらいの人の方が投資の世界で生き残っていける可能性が高いのです。
関連動画
→ あなたはカモ?それとも情報強者?庶民・若い世代の資産運用(アニメ動画)
まとめ:初心者と中級者の特徴を知って我が身を振り返ろう
▼図解でわかる「投資初心者?中級者?違い5選」
今回は、投資初心者と中級者の5つの違いについて解説しました。
- ①運用をしていない人に対する態度
- ②長期投資に対する姿勢
- ③崇拝している人の有無
- ④皆が知らない特別な情報や知識に対する姿勢
- ⑤性格の良し悪し
- 初心者:投資をしていない人を情報弱者扱いする
- 中級者:投資をしていない人を批判しない
「投資は必ず儲かる」「自分が大損することはない」という過信が他人への批判を生みます。
- 初心者:長期投資ができない
- 中級者:長期投資ができる
琴や三味線などの伝統芸能の世界では、60歳でも若手と呼ばれることがあります。
長期投資の世界では、積立歴10年はまだ若手です。
あれこれと目移りせず、淡々と積み立て続けましょう。
- 初心者:崇拝している投資家がいる
- 中級者:参考にしている人はいても崇拝している人はいない
中級者:特別な情報や知識はないことを知っている
「永遠のノウハウコレクター」にならないように、資産運用をしてある程度経ったら稼ぐ力も鍛えていきましょう。
資産を大きく増やしている人は、ビジネスによる稼ぐ力と資産運用による増やす力の両方が強いです。
知識を追い求めるより、実際に稼いで種銭を増やす方が早くお金持ちになれるでしょう。
中級者: 猜疑心が強い
金融の世界では、誰もが自分の利益こそ一番大事です。
純粋で素直な様子を見せたらカモにされる残酷な世界なので、猜疑心が強くなるのは仕方のないことかもしれません。
以上、知識量やテクニック、実績などとは異なった尺度から初心者と中級者の違いについて解説しました。
今回の内容が、皆さんのレベルを一歩高める参考になれば嬉しいです。
もし投資を通じて疑問を持ったなら、ぜひリベ大のオンラインコミュニティ「リベシティ」を活用してみてください。
講師や投資に取り組んでいる人たちに質問ができ、一緒に資産を作る仲間も見つかるかもしれません。
以上、こぱんでした!
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