こんにちは、こぱんです!
2020年2月~3月の暴落相場は、リーマンショックに次ぐレベルの暴落だと言われています。
リベ大では「初心者におすすめの投資方法」として、インデックス投資と紹介してきました。
しかし、書籍「金持ち父さん貧乏父さん」の著者であるロバート・キヨサキ氏は
「インデックス投資は、リスクコントロールできないからダメな投資」
だと発言しています。
確かにインデックス投資は、直近の相場によって株を売ったり買ったりすることはありません。
そのため、暴落で受けた損を「今すぐ取り戻すような施策」はほとんどありません。
というわけで今回は、インデックス投資を「リスクコントロール」の観点から解説したいと思います!
目次
解説動画:【暴落相場で大ダメージ】インデックス投資はダメな投資法なのか?
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
インデックス投資はダメな投資法なのか?
結論から言うと、インデックス投資が「ダメな投資方法」だとは全く思いません。
荒れた相場になると、みんな大事なことを忘れてしまいます。
- 暴落が不可避で「そのダメージを全部受ける」ということは
- 裏を返せば「上昇相場ではそのリターンをすべて取れる」ということ
つまり、
- 下げ(損・ダメージ)は全部食らうけど
- 上げ(利益・リターン)も全部取ることができる
しかも、長期間・トータルで見ると「下げよりも上げの方が強い」ので、最終的にはお金が増えます。
インデックス投資を長期目線で見ることが出来なければ、
- 上昇相場ではウキウキで積立を続けて
- 値下がりした時だけ「インデックス投資はダメだ」と慌てて売ってしまう
→ 結局、高く買って安く売っているだけ
次は、これらの考えを踏まえた上での「インデックス投資のリスクコントロール」について解説します。
リスクコントロールについて
書籍「金持ち父さん貧乏父さん」の著者、ロバート・キヨサキ氏は
「リスクそのものが問題なのではなく、リスクをコントロールできないことが問題なのだ」
といった趣旨の発言をしています。
ロバート・キヨサキ氏は実業家なので、自分でビジネスを起こしたり、不動産経営などをしています。
学長自身も自分でビジネスを起こしているので、ロバート・キヨサキ氏が言っていることはよくわかっています。
ビジネスにはリスクがつきものですが、
- どこでオフィスを借りるか?
- 従業員を何人雇うか?
- 銀行からいくら借入をするか?
- いくら使って設備投資するか?
こういったことは、すべて「経営者=自分の意思」でコントロールできます。
不動産投資でも同様で、
- どの立地のどんな物件を選ぶか?
- どれくらい借金をするか?
- どれくらい自己資金を入れるか?
- どこの管理会社を選定するか?
- 家賃をいくらに設定するか?
- 広告費をいくら払うか?
- どの部屋をリフォームするか?
といったことは、すべて「オーナー=自分」が管理できます。
ビジネスや不動産投資をやる際には、保険をかけることも出来ます。
- 火災や地震等で会社の財産を毀損(きそん)するリスクに対しての保険
- 事故やトラブルで営業停止になることに備えた休業保障の保険
(例:自分の運営するタピオカ屋に車が突っ込んできて、店が壊れてしまった) - 事業活動で生じた賠償責任に備えた保険
(例:車で商品を配送している最中に、人をハネてケガさせてしまった)
自分でビジネスをする上で重要なのは、
- あらゆるリスクを想定すること
- 無駄なリスクを負わないような経営判断をすること
- どうしても消せないリスクには、時に保険もかけること
「リスクをとらないと、リターンは得られない」というのが経済の大原則です。
つまり、ロバート・キヨサキ氏の言う通り
「リスクそのものは問題ではなく、リスクをコントロールできないことが問題」
だというのは、決しておかしなことを言っているわけではありません。
インデックス投資はどうなのか?
インデックス投資のリスクコントロール方法
インデックス投資というのは、明らかにリスクコントロールできる余地が少ない投資方法です。
例えば、あなたが全世界株式のファンドを買ったとします。
しかし、そのファンドのなかで「どんな銘柄を買って、どんな銘柄を売るのか」を指示することはできません。
もちろん、国別・セクター別の投資割合も指示できません。
気に入らないファンドマネージャーがいても、交代させることは不可能です。
- 生活防衛資金を貯めてから投資すること
- 自分のリスク許容度の範囲内で投資すること
- アセットアロケーション(資産配分)を決めて守ること
- ファンドはまともな指数に連動したものを選ぶこと
- コストが少しでも安いファンドを選ぶこと
▼リスク許容度については下記の動画を合わせてご覧ください!
もちろん、
- 自分がリスクコントロールできる余地が少ないビジネス
- 保険をかけられない丁半博打ビジネス
こういったものに積極的に関わろうとは思いません。
そして、その恩恵を受けさせてくれる"インデックスファンド"という素晴らしい発明品があるからです。
インデックス投資の世界観は、
- 短期的には「相場は読めない」
- 長期的には「世界経済は成長する」
という考え方で成り立っています。
もし、インデックス投資に保険をかけるならば、下げ相場でも儲けられるようにオプション取引をする必要があります。
例えば、プットオプションを買えば、暴落相場でも儲けを出すことが出来ます。
下落相場での保険のようなもの。
- もし予想が当たれば…儲けられる
- もし予想が外れたら…保険料を失う
例えば、皆さんは今30歳で、65歳まで年5万円の保険料を払い続けるとします。
- 65歳までに亡くなったら、保険金が3,000万円もらえる
- 66歳以降まで生きるのなら、35年間で払った175万円は捨てることになる
つまり、暴落に備えて保険をかけた場合(プットオプションを買った場合)
→ もし当たれば利益が出ますが、外したら保険料をそのまま失います。
そして、インデックス投資の世界観を思い出してみてください。
基本的に、相場は読めないという前提で投資をしているはずです。
- いつ暴落相場がくるか読めるのなら
- それに備えて、オプション取引で保険をかけられるというのなら
株価が上がる前に買って、下がる前に売るのを繰り返せるなら誰もがやっています。
しかし実際には、そんなことはうまく出来ないので、インデックス投資をしているはずです。
そして、コストこそがインデックス投資の一番の敵であるということを思い出して欲しいです。
余計な保険料は、長い目で見ればリターンを悪化させるだけです。
長期的目線で継続することが最大のリスク回避
冒頭でもお伝えした通り、インデックス投資に対するリスクの考え方は
- 暴落が不可避で「そのダメージを全部受ける」ということは
- 裏を返せば「上昇相場ではそのリターンをすべて取れる」ということ
荒れた相場に耐えるからこそ、次の強気相場で取りこぼすことなくリターンが増大します。
急激に荒れた相場になると、自分が正しい投資戦略をとっているのか不安になると思います。
世界最強の資産運用会社「バンガード」の言葉を借りれば、大事なのは「航路を守る」ということです。
継続すれば、いつかきっと目的地に到着できると考えています。
▼バンガードの教えについては下記の記事で解説しています!
まとめ:景気は循環するけれど、世界経済は今より成長する
インデックス投資が「リスクコントロールの余地が少ない投資」だというのは否定しません。
その一方で、インデックス投資の重要ポイントさえ守れば、
- あえてリスクをコントロールをする必要もないし
- オプション取引などで保険をかける必要もない
という管理の手間がなく、じっくり資産を育てていくことのできる投資方法であると言えます。
なぜなら、暴落のダメージを全部食らう一方で、長期的には上昇の恩恵をすべて余すことなく受けられるからです。
もしインデックス投資で暴落が心配な方は、以下の記事も参考にしてください。
「景気は循環するけれど、最終的に世界経済は今よりも成長する」
というのがインデックス投資に対するリベ大の考え方です。
こんな相場でも、インデックス投資で重要な
- 長期積立
- 分散投資
- 低コスト
これらを守って、優良インデックスファンドに投資していきましょう。
インデックスファンドへの積立を継続するのは、個別株に無限ナンピンするのに比べればはるかに精神的にも楽です。
現在は、単に「株価」という数字が激しく動いているだけではなく、実態経済にも大きく影響が出始めています。
しかし、インデックス投資の勝率の高さは、歴史が証明しています。
以上、こぱんでした!
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