こんにちは、こぱんです!
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年4月7日に安倍首相は「緊急事態宣言」を発令しました。
対象は【東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡】の7都府県となっています。
さらに、2020年4月17日には対象地域が全国に拡大されました。
期間は、ゴールデンウィークが終わる2020年5月6日までの1か月間とされています。
しかし、これよりも話題になっていることがひとつあります。
それが、2020年4月1日に発表された「布マスク2枚配ります」問題です。
今回は、この「布マスク2枚配ります問題」に関する記事です。
"布マスク2枚に過剰反応する人に知っておいて欲しい3つのこと"を伝えます。
目次
解説動画:【466億円無駄遣い?】布マスク2枚に過剰反応する人が知っておくべき3つのこと
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
布マスク2枚問題とは
まず、「布マスク2枚配ります」問題の概要を見てみましょう。
- 対象者…全国約5,000万世帯
- 支給物…洗って繰り返し使える布マスク2枚
- 開始日…2020年4月中旬以降より配布
安倍首相曰く、
「急拡大するマスク需要の抑制を図り、国民の皆さまの不安解消に、少しでも資するように」
とのことで決まった施策です。
布マスク本体、及び配布コストは「総額約466億円」と莫大な金額です。
1枚あたりのコストは400~500円程度と言われています。
これに対して、疑問・批判の声が沸き上がりました。
実際、ドイツではとても迅速な対応が取られています。
- ドイツの対象者…外国人フリーランスなども含め、幅広い対象者
- ドイツの支給物…5,000ユーロ(約60万円)を素早く給付
(出典:WBS テレビ東京)
さらに、オンライン申し込みにまで対応しています。
(出典:WBS テレビ東京)
このように、ドイツでは「約1~2ヵ月分の生活費」がたった2~3日で給付されました。
在住者達は、生活不安はなく外出自粛できているとのことです。
一方で、日本では布マスク2枚が配られるのに2週間…
それも、466億円ものコストを投じて…
このように他の国の対応を知ると、不満をぶつけたくなる気持ちはとても分かります。
しかし、こういったニュースに過剰反応している人たちに"今こそ知っておいて欲しいこと"があります。
今こそ知っておくべき3つのこと
ネガティブニュースに過剰反応している人に知って欲しいことは、下記の3つです。
- ネガティブニュースはお金になる
- ゼロサムゲームでは「誰かが得する」と「誰かは損する」
- この状況でも「経済的には痛くも痒くもない人たち」がいること
①ネガティブニュースはお金になる
まず1つ目は「ネガティブニュースはお金になる」ということです。
媒体はSNS運用でも、雑誌のライターでもなんでも良いです。
大勢に向けて情報発信を始めると、あることに気が付きます。
それは、「ネガティブニュース、めっちゃウケるやん!」です。
今回の「布マスク問題」は一見アホらしく聞こえるかもしれませんが、ちゃんと合理性もあります。
マスクは1枚400~500円くらいとします。
20回洗って使えば、使用1回あたりのコストは20円前後になり、使い捨てマスクより安くなります。
一般市民が使い捨てマスクを買わなくなれば、使い捨てマスクがもっと必要なところ(医療関係者等)に、マスクを供給できるようになります。
対面ではなくポスト投函で配布できるので、安全に配ることが出来ます。
また、布マスクそのものの有効性にも批判的な声がありますが、一定の有効性は確認されています。
マスクの有効性に関しても、米マサチューセッツ工科大学の実験で
- "くしゃみ"や"せき"をすると
- 高速で動くガスの霧のようなものが作られ
- せきは6メートル、くしゃみは最長8メートル先まで飛沫を飛ばす
ということが分かりました。(今更ですね(笑))
これを受け、アメリカのCDC(疾病対策予防センター)は
「周りへのウイルスの蔓延を防止するために人々が取ることができる"追加の公衆衛生対策"として、コミュニティに対して布マスクの使用を推奨」
というガイダンスを新規に策定しました。
これらを受け、トランプ大統領は次のように発言しています。
「外出時はマスクなどの布で顔を覆え!」
もし下記のような話題のワイドショーがあったら、視聴者はすぐいなくなると思います。
- 洗って使えばコスパは悪くないですよ
- 皆さんが布マスク使えば、使い捨てマスクは医療関係者等に届けられますよ
- 薬局に行列を作るのは危ないから、ポストで受け取りましょう
- 布マスクの一定の有効性は、科学的根拠がありますよ
視聴者が求めているのは…
- 布マスク2枚で何ができるんだ!無能は政府!
- 街角の国民の声を聴いてください!みんな呆れてます!
- ヤバイ日本!ダメな日本!オワコンだ~!
実際、マスク配布開始後には汚れや異物混入など、不良品の報告も上がってきました。
この布マスクの配布先は
- 妊婦向けに50万枚
- 高齢者の介護・福祉施設向けに1,930万枚
- 小中高校に800万枚 etc...
全国5,000万世帯に2枚ずつ配布されます。
これらの配布マスクのうち、2020年4月22日現在で不良品報告は7,800枚程度となっています。
政府はこれについて、メーカーや原因の特定調査を進めています。
しかし、この問題の本質はそこではありません。
これらのネガティブな話題に飛びつく人達がいるおかげで、毎日美味しいご飯を食べられている人たちがいます。
ネガティブなニュースを発信することで
- 視聴率が増えて
- 広告費をたくさんもらえて
今日も明日も暮らしていけるのです。
もちろん、これには報道する側にも問題があって
- テレビの街頭インタビューまで捏造したり
- 一部の情報だけを切り取って報道したり
正しい情報だけが届けられるわけでなくなってきています。
その一方で、こういったネガティブニュースに振り回されている人達はというと…
- 何かいいことはありましたか?
- 去年より、昨日より、今日の暮らしは良くなりましたか?
- 今、安全に暮らせるようになっていますか?
②ゼロサムゲームでは「誰かが得する」と「誰かは損する」
2つ目に知っておいて欲しいことは
「ゼロサムゲームでは誰かが得すると、誰かは損をする」
ということです。
ゼロサムゲームとは「ゲームでプレイヤーの総得点が必ずゼロになる」というものです。
誰かが100点を持っていれば、他の誰かは-100点となっている、という方式を指します。
もし今、皆さんに大量の現金が支給されたら、嬉しいしありがたいですよね。
1人10,000円ずつ持ち寄って、4人で麻雀をしたとします。
- 総額40,000円の取り合いになって
- 誰かは得して、誰かは損することになる
→ 全員が得することはありえない
結局、財源はどこかから引っ張ってくるしかありません。
- 老後世代に負担させて、現役世代に配るのか
- 金持ちに負担させて、一般市民に配るのか
- 将来世代(子供たち)に負担させて、今の世代に配るのか
- サラリーマンに負担させて、自営業者に配るのか
ということが必要になります。
もし経済がまともに機能していれば、政府による財政支出は需要を喚起し、雇用や消費を生み出します。
財政出動が「一般的な不景気」に効くのは間違いありませんが、今回のコロナ騒動の恐ろしいところは「経済活動そのものが停止」しているということです。
経済が回っているから付加価値が生まれるのであって、経済が止まってしまえば、そこにどれだけお金を流したところで付加価値が生まれることはありません。
店舗が休業しているのに、雇用も消費も増えるわけがないのです。
経済に詳しい作家の橘玲さんも、そのように指摘しています。
市場経済はプラスサムですが、それを止めてしまえばゼロサムの世界になるだけです。これが感染症対策の本質ですが、そのことを理解しない(あるいは知っていてもいわない)ひとが多すぎるのが混乱を招く原因だと思います。
— 橘 玲 (@ak_tch) April 9, 2020
以上を踏まえたうえで、給付・補償の話をするときには必ず「誰から富を奪うことになるのか」を考えてみて下さい。
ドイツで支給された5000ユーロ(60万円)も同じです。
- いったい、最後は誰が払うことになるんでしょうか?
- そのツケは、どこにいくんでしょうか?
日本の場合、サラリーマンからはめちゃくちゃ税金を取りやすくなっています。
現状では、コロナ騒動で給与が半分以下になっているサラリーマンは少ないはずです。
政府は1人あたり10万円の給付を発表したので、これについては平等に受け取ることができます。
しかし、今後より手厚い給付を受けられるのは個人事業者等が中心になることも考えられます。
つまり「サラリーマンから徴収して、他の人達に配る」という構図になる可能性があるということです。
これらを考えていくと、こういった事態が起きるたびに
- 生活不安に陥る「個人事業者」も大変だし
- ずーっと高い税金を取られ続ける「会社員」も大変
「自分は、今どんなルールのゲームに参加しているのか」
これを意識できるだけで「視点」が大きく変わってきます。
- 視点が変われば「考え」も変わる
- 考えが変われば「行動」も変わる
③この状況でも「経済的には痛くも痒くもない人たち」がいること
3つ目に知っておいて欲しいことは、
「この状況でも"経済的には痛くも痒くもない人たち"がいる」
ということです。
経済的には痛くも痒くもない人たちとは、経済的自立を果たしている人たちのことです。
経済的自由とまでいかなくても「お金にまつわる5つの力が育っている人たち」も同様です。
この5つの力があるかないかで日々の生活は大きく変わります。
政府の対応などに過剰に反応しなければいけないのは、そもそも生殺与奪を「他の誰か」に握られているからです。
- 営業停止させられたら生きていけない
- マスク2枚じゃ生きていけない
- 現金支給がなければ生きていけない
- 休業補償がなければ生きていけない
こういった状態だと、政府の対応ひとつで自分の人生が決まってしまうので、過剰に反応せざるを得なくなります。
新型コロナウイルスのような自然災害と言えるような現象では、本来誰も悪い人(責任を負うべき人)なんていません。
でも、理不尽なことが起きるのがこの世の常です。
むしろ、理不尽なことばかりが起きるということは、歴史が証明しています。
- 大震災
- 水害
- 干ばつ
- 飢饉
- 台風
- 噴火
- 森林火災 etc...
数え始めるとキリがないくらいです。
でも、こういうたくさんの理不尽を乗り越えて、できる限りコントロールしようと頑張ってきたのが人間です。
資本主義社会では、やはりお金が自由の土台です。
これがあるからこそ、色々とコントロールが効く状況になります。
5つの力がバランスよく備わっている人は、経済的に困窮することなく自由に生きています。
このような人たちにとっては、ネガティブニュースやしょうもないニュースは「人生・時間の無駄」でしかありません。
誰かの作った「消耗系エンタメニュース」で時間を無駄にしてはもったいないです。
大切なのは「自分が、自分らしく、自由に生きられるようになること」です。
お知らせ!
「リベラルアーツ大学」が待望の書籍になります!
今回の記事でも紹介している「お金にまつわる5つの力」の基本をまとめた一冊です!
まとめ:こういったニュースに振り回される人は、他人責任論の養分
「布マスク2枚問題」で大騒ぎしている人に知って欲しいことは3つです。
- ネガティブニュースはお金になる
- ゼロサムゲームでは「誰かが得する」と「誰かは損する」
- この状況でも「経済的には痛くも痒くもない人たち」がいること
政府が無能だと騒ぎ立てることで、どこかで「得している人」たちがいる。
そういう視点も持っておくと、ニュースの見え方も変わります。
政府による経済政策はゼロサムゲームです。
【会社員、自営業者、老人、現役、子供、金持ち、庶民 etc...】
誰に損させて、誰を得させるかの「富の奪い合い」です。
自分の主張(例:俺に現金よこせ!)が本当に自分のためになるのか、よく考えたほうが良いでしょう。
経済的に自由だと、周りの出来事に過剰反応しなくなります。
- 他人に主導権を渡すと、その人に振り回される人生にある
- 自分で主導権を握ると、自分の人生は自分でコントロールできる
振り回され続けていたら、いつまでもそこから抜け出せません。
こういったネガティブニュースに振り回される人の末路はただ1つです。
「不平・不満・愚痴を言い続けて一生を終える」
マスク2枚の配布には、良い面も悪い面もあります。
それに対して、
- どんな感想を抱くか
- どんな行動をとるか
それは、人それぞれで良いと思います。
だけど、せめて最終的には、自分に「プラス」になる行動に繋げて下さい。
布マスク2枚では足りないときでも、
- 近所の1人暮らしの人に頼んで、分けてもらって、御礼する
- 自分で、布マスクを作ってみる etc...
いくらでも出来ることはあるはずです。
思考停止になって「誰かが自分のために、何かいいことをしてくれる」と期待しても仕方ないのです。
【最後に…】
今日が人生で一番若い日です。
ネガティブなニュース、偏った情報、多くの人の不安や怒りの感情など…
これらを無防備に浴び続けていたら、つい振り回されそうになってしまいます。
こんなときだからこそ、自分の人生の軸をしっかりと確立しましょう。
結局、自分の人生の責任は自分でしか取ることができません。
逆を言えば、自分が何を選んでどう行動するか、つまりどんな人生にするかも自分次第です。
以上、こぱんでした!
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