
皆さんは、アメリカDiscoveryチャンネルの「覆面ビリオネア」という企画をご存知でしょうか?
覆面ビリオネアの企画の概要は以下の通りです。
- 起業家で億万長者のグレン・スターンズ氏が自らの素性を隠し、
- 縁もゆかりも無い土地でわずか100ドルの資金を元手にして、
- たった90日間で100万ドル(約1億3,500万円)の価値がある会社を作る。
成功者が言われる言葉あるあるとして、「あなたが成功したのは時代が良かっただけ。今はもう無理」というセリフがあります。
このセリフは世界共通のようで、最も成功のチャンスが多いと思われるアメリカでも、アメリカン・ドリームという言葉は死語になりつつあるそうです。
しかし、これに対して以下のように異を唱えたのが億万長者のグレン・スターンズ氏です。
- アメリカン・ドリームは死語じゃない。今でも成功できる。
- 私が成功した要因は運だけじゃない。
- 私に富をもたらしたビジネスの原則は今でも通用する。
自信満々に上記のように主張したグレン氏に対して、「そんなに言うなら実際にやってみて!」ということで、正体を隠して90日間で100万ドルの価値の会社を作る、覆面ビリオネアの企画が始まりました。
この企画の中で、グレン氏は以下の「11の金言」を語ります。
- 買い手を見つけて相手のニーズに合わせる
- 取るに足らない仕事など無い
- 人材を雇う決め手は「人柄」
- 自信を植え付けよ
- 個々のやる気の出させ方を知る
- ライバルを収入源にする
- 「NO」からビジネスは始まる
- 自分より優秀な人材を探す
- 自分へのお膳立ては自分でする
- トラブルが起きても動揺しない
- 誰よりも痛みに耐えよ
グレン氏はビジネスを成功させる原則として語っていますが、この話は会社員や公務員など、雇われて働いている人にも十分応用できます。
要するに、皆さんの収入・資産を増やす上で間違いなく役に立つということです。
ちなみにこの企画は本当に面白いので、ぜひYouTubeの「ディスカバリーチャンネル"覆面ビリオネア"」を見てください。
全8エピソード(合計で6時間弱)が、すでに全て無料公開されています。
「ネタバレは嫌だ!」という人もいると思うので、今回の記事では重要なところのネタバレはしないように、必要最低限の解説に努めます。
記事を読んでから、活かし方を考えながら本編を見てください。
そして、11の金言のビジネスでの活かし方は、覆面ビリオネア本編で学んでください。
今回の解説記事では、皆さんにより意味のある内容にするため、生活にも応用できるように解説をします。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:資本主義の父に学ぶ 論語と算盤
目次
解説動画:【稼ぎ方の本質】米億万長者の「11の金言」について解説【学長流解説】
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
金言①:買い手を見つけて相手のニーズに合わせる

縁もゆかりも無い、ペンシルベニア州のエリーという街に置き去りにされたグレン氏は、起業資金を作るために、タイヤの転売を思いつきます。
メルカリとかジモティみたいなサイトで、中古タイヤのニーズがあることを見て、廃材置き場でまだ使える捨てられたタイヤを拾ってこようとしました。
その時のグレン氏の金言は以下の通りです。
Find your buyer first
まず、買い手を見つけて相手のニーズに合わせて仕事を進めるのが鉄則です。
たいていは、商品を作ってから売る相手を探しますよね。
それが大間違い。人気商品になるか、ガラクタで終わるかは買い手を確保しているかどうかです。
例えば多くの人は資格を取る時に、以下のことを考えずに何となく資格を取ろうとします。
- 資格を取れば、収入が上がるのか?
- 資格を取れば、転職に使えるのか?
「まずは買い手を見つけろ!」の原則に従うのであれば、「あなたがその資格を持っているなら、雇いますよ(給料をUPしますよ)!」という会社を見つけてから、資格を取るべきです。
しかし多くの人は市場調査をせずに、「これを取ればきっと評価されるだろう。」と思い込み、いきなり勉強を始めてしまいます。
この状態は、ニーズがあるかどうか分からない商品を「売れるだろう。」と思い込んでコストをかけて製造する経営者と何も変わりません。
多くの人にとって、自分の労働力は唯一の商品です。
この価値を高めていくには、ひとりよがりな思い込みではなく、「まずは買い手を探せ!」の原則に従い相手のニーズを正しく捉えることが重要になります。
もし今の会社で順調に出世をしていきたいなら、上司や会社のニーズに合わせたスキル開発をするのが一番です。
金言②:取るに足らない仕事など無い

この挑戦のスタート時の資金は、たったの100ドル(約1万3千円)です。
つまり、90日間を無事に暮らすことさえ難しい状態でスタートしました。
そこでグレン氏は、まずは生活費・起業資金を稼ぐために、どんな仕事でもする必要がありました。
そして最初に見つけてきたのが、報酬80ドルの家の掃除の仕事です。
その時のグレン氏の金言は以下の通りです。
No job is beneath you
どんな仕事にも真剣に向き合えば自信が生まれます。
その自信が、さらに自分を押し上げてくれるんです。
「取るに足らない仕事などない」と本気で考えられる人は、どの程度いるでしょうか?
グレン氏は、1,000億円以上の資産を持っていますが、目の前の仕事に真剣に向き合うことを忘れてはいません。
トイレ掃除や料理の配膳にも一生懸命に取り組みます。
会社勤めをしていると、不本意な仕事を割り当てられることがあるでしょう。
面白くなく、評価されず、飽き飽きするような雑務を割り当てられて、やる気が出ないと感じることもあるかもしれません。
確かに、日常のルーチンワークにどれほど懸命になっても、高い評価・深い感謝・素晴らしい報酬に結び付く可能性は高く無いでしょう。
しかし、自分が仕事にどのように取り組んだかは、きっと誰かが見ていますし、必ず自分自身が見ています。
小さな仕事を頑張れない人に、大きな仕事は任せたいとは思う人はいないでしょう。
どのような仕事に対しても、自分の自信になるような取り組み方をすることが大切です。
金言③:人材を雇う決め手は「人柄」

この金言は、グレン氏が中小企業開発センターでチーム結成のために、人材の面接をする時に飛び出したものです。
Human capital
ビジネスにおいて特に大切なのが人的資本です。
成功は、周りを固める賢い人がいてこそ。ただし、人を雇う時の一番の基準は人柄です。
リベ大の両学長も、チームを作る時は能力以上に人柄を重視しています。
その理由は、能力は鍛えられますが、人柄はそう簡単には変えられないからです。
その人の人柄が、組織のカルチャーや価値観に合うかどうかが重要ということです。
両学長も20年以上会社経営してますが、100点のスキルを持つ価値観の合わない人より、80点のスキルを持つ価値観の合う人との方がはるかに仕事がしやすいと言っています。
カルチャーに合う人たちが集まると、チームは大きな力を発揮します。
一方で、組織のカルチャーに合わない人柄の人が紛れ込むと、チームの生産性はものすごく激減するのです。
もし皆さんが今の職場で、仕事をしづらいと感じている場合、皆さんの上司が人柄を重視した採用活動をしていないということです。
億万長者の金言を守らない上司のもとで働けば、皆さんが成功を掴むのは難しいかもしれません。
なぜなら、その上司や、上司が管轄しているビジネスは、成功しないからです。
金言④:自信を植え付けよ

グレン氏は面接を終えた後、チームのメンバー候補たちにもう一度会いに行き、皆とバー巡りをして誰がリーダー候補になってくれるか観察することにしました。
その時のグレン氏の金言は以下の通りです。
Instill confidence
チームがあなたを信頼しなければ、成功はありません。
ビジネスを成功に導くには、チームがあなたのビジョンをあなたと同じぐらい信じることが大切です。
採用活動をしている時のグレン氏は、大富豪・億万長者ではなく、エリーという街に来たばかりの無職の何者でもない55歳のおじさんです。
本当の立場を隠して覆面状態で行うのがこの企画ですが、自信満々で以下のように語ります。
歳をとれば人間は保守的になる。人生をやり直すなんて考えない。
でも私はクソくらえ、ゼロからスタートだと思ったワケだ。
これがどんな結果を生むかは分からないし、9時5時の仕事も嫌だ。
夢や理想は追うべきだよ。
私は、ブルワリーを作って、それを大きく育てて、州どころかもっと大規模に展開したいと思ってる。
挑戦を始めるのに、エリーほどふさわしい場所はないよ。
グレン・スターンズ氏
チームのメンバーはグレン氏の熱量に押されて、「自分もそういう風に生きたい!」と感化されていくことになります。
皆さんは、「経済的自由を得られる!」と自分自身を本当に信じているでしょうか?
皆さんが持っているビジョンやプランを、皆さんの家族は本気で信じてくれているでしょうか?
現実にお金持ちになった人が、「自分はまたお金持ちになれる。」と考えるのは普通のことです。
しかし多くのお金持ちは、自分が本当にお金持ちになる前から自信を持っています。
お金が無い頃、つまり何の実績も無い頃から、自分を信じているワケです。
金言⑤:個々のやる気の出させ方を知る

採用活動を終え、グレン氏はチームの構築を終えました。
その後、期待以上の働きを見せるメンバーと期待通りに動いてくれないメンバーを見て、以下のように言いました。
Know how to motivate
人をやる気にさせるのは難しいことです。
威圧せずに相手のパフォーマンスを引き出さないと。
私は個々の性質を見抜いて相手がより力を発揮できるように導きます。
グレン氏は、やる気が感じられないメンバーの、負けず嫌いな性質を見抜きました。
そして、彼に「彼よりも仕事がデキるチームメンバーの姿」を見せつけて、お尻を叩きます。
するとグレン氏の目論見通り、彼はその後見違えるようにテキパキ動くようになりました。
ビジネスを成功させるカギはチームであり、リーダーの役割はチームのメンバーを導くことです。
チームの中にやる気の無いメンバーがいるということは、リーダーは仕事をしていないと言えます。
メンバーの個々の性質を見抜いて、そのメンバーに合わせたやる気の引き出し方を選択しているでしょうか?
ダメなリーダーは、「なんで君はそんなにやる気が無いんだ!もっとやる気を見せてみろ!」と言います。
やる気が無い理由は、シンプルにリーダーに魅力が無いからであり、リーダーが自覚なき職務放棄をしているからしょう。
もし、グレン氏が「やる気の無いメンバーばっかりで困っちゃうよ。もっと良い人材はいないかな?」と言っていたら、覆面ビリオネアの企画は終わっていたでしょう。
金言⑥:ライバルを収入源にする

グレン氏は、オリジナルビールも提供するBBQレストランを作ることに決めました。
その際、地元のビール製造業第一人者であるクリス・シリアーニ氏を訪ねるにあたり、以下のように言いました。
Rivals as revenue
クリス・シリアーニにとって、うちの店は商売敵になるわけです。
そこで、将来的な問題を避けるために双方に利益が上がる方法を考えます。
グレン氏が作るオリジナルビールは、同業者にとっては競合品になります。
普通に考えると、地元のビール製造業者がグレン氏のオリジナルビール開発に協力する理由は無いというワケです。
そこで、グレン氏は以下のような提案をしました。
- オリジナルビールは、共同ブランドとして作りたい。
- レストランではオリジナルビールのみならず、エリーの地元ビールもたくさん提供したい。
- エリーのクラフトビールが集結する場にしたい。
要するに、「敵としてではなく、仲間としてやっていこう!」と提案したのです。
以下の選択肢のように、ライバルとどう向き合うかは、皆さんの人生の質を決定的に左右します。
- ①単なる敵として扱い、消耗戦を繰り広げる。
- ②好敵手として競い合い、お互いに高めあう。
- ③シンプルに、味方に変えてしまう。
多くの人は、無自覚に①を選択する傾向があるでしょう。
その理由は、自分を脅かす存在を見つけたら、排除しようとするのは人間の本能だからです。
足の引っ張り合いは、一番不毛でくだらないやり方です。
もし皆さんが、職場で出世争いしている同期と足の引っ張り合いをしているのであれば、待っているのは共倒れの道です。
ライバルと向き合った際は、ぜひ以下のような考え方をしてください。
- 相手の存在を収入源にするアイデアは無いか?
- お互いがwin-winになれるアイデアは無いか?
上記が無い場合、少なくとも敵にならないように気をつけましょう。
「味方にできない=敵になる」というワケではありません。
長く成功し続ける人は、敵が少なく味方が多いものです。
金言⑦:「NO」からビジネスは始まる

金言⑥で、グレン氏の提案を紹介しましたが、実はこの話にはオチがあります。
グレン氏は、クリス・シリアーニ氏に提案を断られてしまいました。
その時のグレン氏の金言は以下の通りです。
“No” is just the start of the conversation
ノーという答えは、あくまでスタート。
ビジネスに成功するまでには、イエスという言葉以上にノーという返事を聞かされるものです。
従業員として日常の仕事を行う場合も、起業家として経営の仕事を行う場合も、日々の仕事を行う上で「ノー」と言われることは日常茶飯事です。
経済的成功を掴めない人と掴める人は、「ノー」の捉え方に以下のような違いがあります。
「”ノー”と言われると気持ちよくなる!」や「”ノー”と言われると、俄然やる気が出てものすごく燃える!」のように言えると、カッコイイかもしれません。
しかし、両学長がそうであるように、皆さんも「ノー」と言われるよりも、満面の笑みで「イエス」と言ってもらった方が嬉しいでしょう。
しかし、皆さんが「ノー」と言われた時に、ほのかなチャンスの香りを同時に感じられれば、成功する可能性があるかもしれません。
資産運用をしていると、「株価が下がりそう。」や「世の中で事件が起きて不穏だ。」など、嫌な気分を味わうこともあるでしょう。
「このまま投資を続けていても良いのかなぁ…。」というモヤっとした気分になるかもしれませんが、これが利益の源泉です。
多くの人は、嫌な気分やリスクを毛嫌いするため、これらを飲める人にチャンスが訪れるワケです。
「ノー」と言われるのは、人がしたがらないこと、つまりリスクのあることにチャレンジしている証拠でもあります。
この「ノー」を「イエス」に変えられたら、何か良いコトがあるかもしれませんし、「ノー」にめげず「イエス」をもらえるまで粘ったら、未来が変わるかもしれません。
金言⑧:自分より優秀な人材を探す

グレン氏は、レストランに箔をつけるためBBQフェスティバルでの優勝を目指すことにしました。
地元エリーで開かれるBBQフェスティバルは、5万人が訪れる超ビッグイベントです。
「ぜひ、優勝したい!」「ここで名をあげて、レストラン開業にはずみをつけたい!」というグレン氏ですが、ノウハウは何もありません。
そこでグレン氏はBBQの専門家をコンサルとして雇います。
その時に出た金言が以下の通りです。
Find people smarter than you
私のポリシーは、第一に自分よりできる人材を探すこと。
マイクはBBQの専門家だ。RJはエリーの街の専門家。
全員が私の弱点を補う強みを持っている。常にそういう人材を側に置くんだ。
ビジネスの世界では、「会社の中で社長が一番優秀なのだとしたら、その会社には問題がある。」という言葉もあります。
皆さんの場合、「チームの中で自分が一番優秀なのだとしたら、そのチームに居続けることには問題がある。」と言い換えても良いかもしれません。
その職場で皆さんが得られるものは、もうそれほど多くないからです。
ここで、「なぜ自分よりデキる人が、自分と一緒に働いてくれるのか?」という重要な問いがあります。
社長が純度100%のポンコツなら、メンバーたちには社長と働く理由が無いでしょう。
例えば5人チームの職場で、皆さんがビリの能力を持っていると仮定します。
皆さんは、他の4人をお手本に成長できる上に、チームの成果は皆さんにも配分されるので、皆さん個人にはメリットがあります。
しかし、他の4人の目線で見ると皆さんと働く理由は見当たりません。
どのような時に、自分よりデキる人が、自分と一緒に働いてくれるのか?という問いに対する回答は、自分が、突き抜けた長所・専門性を1つでも持っている時だと言えるでしょう。
勇者のパーティを想像してもらえると、分かりやすいです。
- 戦士:パーティで一番身体が頑丈
- 武道家:パーティで一番俊敏で腕力が強い
- 魔法使い:パーティで一番魔力が高い
勇者は各専門分野でパーティの誰にも勝てませんが、パーティの中の誰よりも勇気があります。
各メンバーがお互いをリスペクトして働ける時というのは、各メンバーに「自分が持っていない突き抜けた長所・専門性」がある時だけです。
もし皆さんが社長になりたいのなら、単に自分より優秀な人を使えば良いと思ってはいけません。
そして皆さんが良いチームの一員として働きたいのであれば、安易に「自分より優秀な人たちがいる会社に転職できれば良いんだ!」と考えてはいけません。
仮に上手く潜り込めたとしても、いずれ居心地が悪くなり退場を迫られるでしょう。
そのチームに居続けるには、皆さん自身に突き抜けた何かが必要だからです。
上手に人を使うにも、良いチームの一員になるにも、突き抜けた長所・専門性が1つは必要ということを踏まえて、グレン氏の金言を消化してください。
金言⑨:自分へのお膳立ては自分でする

チームメンバーであるSNS責任者のクリスは、積極性に欠けていました。
クリスは保険会社を辞めて独立し、グレン氏との仕事が起業家としての初仕事です。
しかし、グレン氏に2カ月に1回しか連絡をせず、チームの進捗も把握していない状態でした。
そんなクリスに、グレン氏は以下の金言を伝えます。
Set your own table
ビジネスでは積極的にチャンスを掴みにいくのが成功のカギです。
お膳立ては自分でする。絶好のチャンスが訪れるのを待っていてはダメです。
そんなの絶対に来ない。
この金言も、人生全体に通ずるところがあります。
環境が整わない時に、どのように考え、どのように行動するか?ということです。
何かが上手くいかない時や、何かに不満がある時、以下のように誰かのせいにするのは簡単です。
- 必要な資料を共有しない上司が悪い
- 家事に協力的でない妻・夫が悪い
- 安い給料しか払わない勤め先の会社が悪い
成功する人は、お膳立ては自分でします。
もし自分の仕事や自分の生活に足りないものがあるならば、待っていてはいけません。
世の中は、高級ホテルのビュッフェみたいなものです。
一歩踏み出して手を伸ばしさえすれば、最高の料理を楽しめます。
配膳されるのをただ待つだけの人が、満腹になることはありません。
金言⑩:トラブルが起きても動揺しない

BBQの会場では、トラブルが立て続けに発生しました。
イライラするチームメンバーに対し、グレン氏は以下の金言を伝えます。
If things go wrong, don’t go with them
トラブルが起きても動揺しないこと。プレッシャーの中で冷静さを保つ力は、プロには欠かせません。
金融危機の真っただ中で、契約が上手くいかず、腹を立てて立ち去ったことがあります。二度とこの相手とは契約を結ばない、とね。
でも、必要な契約でした。そこで相手はもともとの契約を破棄して新たに当初より50%も余計に請求してきました。
私が冷静さを失った結果だし、受け入れました。
生活をしていく中で、一度もトラブルにあったことが無い人はいないでしょう。
職場や家庭などの日々の生活の中にも、トラブルは以下のようにたくさん溢れています。
- 発表直前の資料にミスが見つかった
- お客さんからクレームが届いた
- トイレが壊れて水を流せなくなった
このような時に大事なのは、トラブルにどのように向き合うかです。
グレン氏が重視する以下のポイントはとても重要です。
- 動揺しない
- 腹を立てない
- 冷静さを失わない
トラブルが起きた時こそ、リーダーの器が分かります。
- 動揺せず今できること、今するべきことに集中する人。
- 犯人捜しを始めて、トラブルの収拾を進められない人。
- パニックを起こして、トラブルを深刻化させてしまう人。
トラブル時の上司の対応を見ていれば、今の職場が働き続けるのに良い場所なのかどうかが見えてくるかもしれません。
勇者は、逆境で勇気を出せるからこそ勇者です。
スラ