こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を達成するために「お金にまつわる5つの力」について情報発信をしています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
ベーシックインカムは最近注目が集まっている制度であり、次のようなニュースが報じられています。
ベーシックインカムは興味深い制度ではあるものの、期待されている面と心配されている面があります。
そこで今回の記事では、ベーシックインカムに関して次の3点を解説します。
- ベーシックインカムにまつわる5つの期待
- ベーシックインカムに対する3つの心配事
- フィンランドの実証実験の結果
ベーシックインカムは、フィンランドとオランダでは実証実験済みであり、スイスでは国民投票の結果、ベーシックインカムの導入は否決されました。
日本では聞き慣れない言葉ではあるものの、世界各国では動きが見られます。
目次
解説動画:「働かない自由」が保証されるベーシックインカムの世界に変わるのか(アニメ動画)
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
ベーシックインカムにまつわる5つの期待
ベーシックインカムとは、政府が国民にお金を配る制度です。
様々な考え方やパターンがありますが、一般的には以下のようにイメージされています。
最低限の生活ができるだけのお金を配布
定期的
無条件
- ①クビが怖くなくなる
- ②貧困問題を解決できる
- ③チャレンジャーが増える
- ④子どもが増える
- ⑤社会保障のシンプル化
期待①:クビが怖くなくなる
1つ目の期待は「クビが怖くなくなること」です。
ベーシックインカムがあれば、仕事をやめても最低限暮らせるお金が貰えます。
そのため、仕事をやめる・続ける選択肢を持てるのです。
仕事をやめる選択肢があると、次のような環境でも我慢し続ける必要がなくなります。
嫌味な上司や同僚
ブラックな労働環境関連動画
期待②:貧困問題が解決できる
2つ目の期待は「貧困問題を解決できること」です。
国から生活に必要なお金を貰えれば、貧困で困ることはありません。
もちろん人によって生活水準が異なるため、ベーシックインカムだけでは、裕福な生活が送れないこともあるでしょう。
例えばベーシックインカムで毎月15万円支給されたとしても、毎月の生活費が20万円であれば、最低限の生活すらできません。
関連動画
→ 令和時代の「身の丈に合った生活」とは?身の丈に合わない生活を送り続ける人の末路
期待③:チャレンジャーが増える
3つ目の期待は「チャレンジャーが増えること」です。
新しいビジネスにチャレンジしたくても生活費や家族のことが心配で、一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
もしベーシックインカムによって最低限の生活が確保されれば、「新しいビジネスにチャレンジしよう!」という気持ちになりやすいはずです。
関連動画
→ 【資産が少なくてもリタイア可能】「サイドFIRE」の3つの魅力と追い風について(アニメ動画)
期待④:子どもが増える
4つ目の期待は「子どもが増えること」です。
内閣府が公表している少子化社会対策白書によると、子どもを我慢している一番の理由がお金です。
期待⑤:社会保障のシンプル化
5つ目の期待は「社会保障のシンプル化」です。
ベーシックインカムはお金を配るというシンプルな方法で最低限の生活を確保するので、他にややこしい制度を作る必要がなくなります。
その結果、不正受給や利権などの問題が無くなり、シンプルな社会保障が実現できるはずです。
関連動画
→ 【持続化給付金】不正に怒るだけだと見逃してしまう「大事なポイント」を解説
ベーシックインカムに対する3つの心配事
ベーシックインカムに対する心配事は次の3つです。
- ①ベーシックインカム導入のための資金源
- ②労働意欲がなくなる
- ③給付対象者の選別
心配事①:ベーシックインカム導入のための資金源
1つ目の心配事は「ベーシックインカム導入のための資金源」です。
ベーシックインカムを導入するには、莫大なお金が必要になります。
仮に準備できる範囲での支給となると、生活費には全然足りないベーシックインカムになりかねません。
例えば、「全国民に毎月3,000円を支給します!」とベーシックインカムの制度が作られたとしても、納得できない人が多いはずです。
心配事②:労働意欲がなくなる
2つ目の心配事は「労働意欲がなくなること」です。
ベーシックインカムで生活が保障された場合、労働意欲に大きな影響を及ぼす可能性があります。
3つ目の期待として、「チャレンジャーが増える」を紹介しました。
ベーシックインカムで最低限の生活を確保できれば、挑戦しやすい環境にはなるものの、人によっては労働意欲を完全に失ってしまう環境にもなり得るのです。
心配事③:給付対象の選別
3つ目の心配事は「給付対象者の選別」です。
ベーシックインカムを導入するにあたって、給付対象を決める必要があります。
- その国に住んでいる人
- その国の国籍を持っている人
- 所得の低い人
- 上記を全部兼ね揃えている人
このように、色々なパターンが給付対象として考えられます。
給付対象の選別基準によっては、立場の違いによる対立や差別を生み出すきっかけにもなりかねません。
フィンランドのベーシックインカム導入に向けた実証実験の結果
フィンランドでは、2017~2018年にかけてベーシックインカムの社会実験を行い、以下のような結果となりました。
- ①ベーシックインカムを貰うとハッピーになる
- ②ベーシックインカムは労働意欲に影響しない
結果①:ベーシックインカムを貰うとハッピーになる
ベーシックインカムを貰った人は、貰っていない人と比べて「健康・ストレス・信頼」に関して、以下のような結果となりました。
上のグラフがベーシックインカムを貰っているグループで、下は貰っていないグループです。
上下のグラフを比較すると、貰っているグループの方が青色の部分が多いと分かります。
つまり、ベーシックインカムを貰っている人の方が健康状態が良いという結果となったのです。
先ほどと同様、上がベーシックインカムを貰っているグループで、下が貰っていないグループです。
ベーシックインカムを貰っているグループは、高いストレスレベルを表す赤い部分が少ないことが分かります。
つまり、ベーシックインカムを導入すると、ストレスレベルが上がりにくい結果となったのです。
ベーシックインカムを貰っている人の方が、他者や法制度、政治家への信頼度が高い傾向にあることも分かりました。
健康になる
ストレスが減る
周りを信頼できるようになる
結果②:ベーシックインカムは労働意欲に影響しない
ベーシックインカムの話が出ると、「導入したら働かない人だらけになる」と心配の声があがります。
しかし、ベーシックインカムを貰った人と貰ってない人の間に、労働日数や稼いだ金額に大きな差は見られませんでした。
一方で、ベーシックインカムが貰えるからといって、多くの新規事業が立ち上がることもありませんでした。
フィンランドの実証実験はどういった内容だったのか
ここまで、フィンランドの実証実験の結果を解説しました。
ちなみに、実験の詳細は以下の通りです。
- 期間は2017~2018年の2年間
- 対象は失業者からランダムに選ばれた2,000人
- 毎月7万円を配布
- 収入があっても減額なし
フィンランドの物価は日本とあまり変わらないため、7万円あれば余裕で暮らせるわけではありません。
そのため、この実証実験に関して、「ベーシックインカムの効果を正確に測れない」といった意見も出ています。
実際に、前半で紹介した期待や心配事に関して、フィンランドの実証実験で分かったのは次の2つです。
- 期待③:チャレンジャーが増える
- 心配事②:労働意欲がなくなる
→ どちらに関しても、そうでもない。
本格的な導入や大規模な実証実験は、これから進んでいくはずなので、さらなる結果を楽しみに待ちましょう。
ちなみに今回は触れませんでしたが、「世の中の難しいことは賢い人に任せて、他の人はベーシックインカムを貰って好きに暮らした方がトータルで良くなるんじゃないか」という考え方もあります。
なぜなら、色々人がいると意見がまとまらず、時には足の引っ張り合いになることもあるからです。
皆さんはどう感じるでしょうか?
まとめ:一人ひとりがマイベーシックインカムを作ろう
今回の記事では、ベーシックインカムへの期待や心配事、フィンランドの実証実験の結果を紹介しました。
リベ大としては、ベーシックインカムの制度はアリだと考えています。
なぜなら、全世界の人に最低限の生活ができるお金が配られれば、全員が経済的自由を達成できるからです。
しかし現実問題として、財源や給付対象など心配事も多くあります。
そこでリベ大がおすすめするのは、一人ひとりがマイベーシックインカムを作ることです。
不動産所得や配当&利子所得のように、金の卵を産むニワトリを個人が持てば、マイベーシックインカムとしては十分に機能します。
▼図解:金の卵を産むニワトリを育てよう!
- 日本や米国の高配当株投資
- 米国の高配当株投資
- REITへの投資
- 不動産投資
しかし、不動産所得や配当&利子所得は時間をかけて育てていくものであり、投資のための種銭も必要です。
そこでリベ大では、副業で稼ぐ力を伸ばすことをおすすめしています。
- せどり
- 動画編集
- プログラミング
- ウェブデザイン
- ハンドメイド
- YouTube配信
- ブログ/アフィリエイト
- コンテンツ販売
- コンサルタント
- Webライター
以下の記事では、10個の副業の具体的な始め方や大切な考え方を解説しています。
また、収入にはフロー収入とストック収入の2種類があり、自分が働かない日も収入を生むストック収入を副業で得られれば、ベーシックインカムに近い機能を果たします。
▼図解:収入源をちょっとずつ進化させよう!
おすすめの副業の中では、ブログ・アフィリエイトやYouTube、コンテンツ販売がストック収入に該当します。
ぜひ、以下の記事を参考にストック収入を得るためのチャレンジをしてみましょう。
ベーシックインカムへの注目が高まりつつありますが、実現するかどうかは分かりません。
しかし、実現の可否に関わらず、期待と心配事の両面を知っておくのは大切です。
これらを知ったうえでマイベーシックインカムを作るための行動を起こしましょう。
行動すれば、誰でもマイベーシックインカムは作れます。
以上、こぱんでした!
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