こんにちは、こぱんです!
リベ大では、自分のスキルと考える力で、どんな時代・状況でも十分な収入を得る力、「稼ぐ力」に関する情報発信もしています。
▼図解:稼ぐ力
リベ大は「再現性が高い方法で、資産5,000万円超の小金持ちになろう」というコンセプトでコンテンツを作り続けています。
- 「貯める力」を鍛えて、支出を月5万円減らす。
- 「稼ぐ力」を鍛えて、月5万円の収入を上げる。
- 「貯める力」と「稼ぐ力」を鍛えて得た10万円を、優良インデックスファンドで15~20年以上運用する。
皆さんの中には、小金持ちを目指し「稼ぐ力」を伸ばそうと努力している人も多いでしょう。
そんな「稼ぐ力」を構成する要素の一つに、ポータブルスキルがあります。
ポータブルスキルは、以下のような稼ぐ力を伸ばしたいすべての人にとって、仕事の土台となる重要なスキルです。
小金持ちになるまでの時間は、稼ぐ力によって決まると言っても過言ではありません。
そこで今回の記事では、稼ぐうえで重要なポータブルスキルに関して以下の4つを解説します。
- ポータブルスキルとは
- 今後ポータブルスキルの重要性が高まる理由
- おすすめのポータブルスキル5選
- ポータブルスキルの鍛え方
ポータブルスキルの定義として、厚生労働省が公表しているものがあります。
しかし、今回の記事ではこの定義に準拠しているわけではありませんので、その点ご承知おきください。
(参考:厚生労働省「ミドル層のキャリアチェンジにおける支援技法」より)
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:お金を生む ポータブルスキルとは?
目次
解説動画:【鍛え方も伝授】お金を生むポータブルスキル5選
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
ポータブルスキルとは
ポータブルスキルとは、持ち運び可能なスキルのことです。
例えば、リベ大両学長がYouTube運営で使っている「人に何かを説明するスキル(プレゼンスキル)」は、ポータブルスキルの一つでしょう。
なぜならプレゼンスキルは、YouTube運営だけでなく「人に何かを説明する機会」すべてに役立つスキルだからです。
他にも以下のようなものが、ポータブルスキルとしてあげられます。
- コミュニケーション力
- 時間管理術
- 文章力(ライティングスキル)
65歳で定年を迎える今の時代、職業人生は短く見ても40年以上あります。
その間に、何度も担当部署が変わるかもしれませんし、人によっては、転職して業界や職種が変わるかもしれません。
そんな時に、どれだけ洗練されたポータブルスキルを持っているかが、皆さんの仕事の評価や経済的成功に影響してくるというワケです。
つまり、どんな業種や職種、時代背景でも対応できる「汎用性の高いスキル」がポータブルスキルと言えます。
一方、「今、その場所で、その人に」しか使えず、持ち運びできないスキルを「アンポータブルスキル」と呼びます。
- ほとんど使われなくなった、古いITソフトウェアやシステムの利用スキル。
- 所属する会社独自の社風の中で、うまくやっていくスキル。
- 所属する会社のキーパーソン(社長、役員、部長など)だけに可愛がられるスキル。
- 上司のハンコに対して、美しい角度でお辞儀するようなハンコが押せるスキル。
ここまでの解説を読んで、アンポータブルスキルにネガティブな印象を持つかもしれませんが、そんなことはありません。
なぜなら、以下のようなトガった専門性もアンポータブルスキルに含まれるからです。
- 特定業種でしか使わない、専門的なスキル。
- 特定職種でしか使わない、専門的な技術。
例えば、車の修理に関するスキルは、住宅の営業マンに転職したら使えなくなります。
しかし車の修理スキル自体は、専門的でお金を稼ぐ源泉になるコアスキルなので、「稼ぐ力」を伸ばすうえで大切なスキルとも言えるでしょう。
実際、ポータブルスキルしかない人は「なんでもできるけど、なんにもできない人」という評価をされがちです。
私たちの誰もが、ポータブルスキルとアンポータブルスキルの両方を持っています。
そこで「稼ぐ力」を高めるうえで重要なことは、以下の3つです。
- 自分が今使っているスキルがどちらなのかを、認識しておくこと。
- 自分の戦略に合わせて、スキルの比率を決めること。
- 各スキルのうち、どれを伸ばすか決めること。
例えば、「私は、定年までこの会社でうまくやっていきたい」という人は、アンポータブルスキルを重視しても問題ありません。
なぜなら、その会社の社風や文化、人脈、オペレーションに精通して、社内で唯一無二の存在になるのも、成功戦略の一つだからです。
しかし、アンポータブルスキルを重視した場合、想定外の事態が起きた時に「外で通用しない可能性」というリスクがあることを認識する必要があります。
一方、「今の会社に不満はないけれど、どこに行っても通用する人材になりたい」と考える人は、ポータブルスキルの比率を高めなければいけません。
このタイプの人のリスクは「外で通用する前に、中で通用する人材になってくれ」と、社内で冷遇される可能性があることです。
いずれのケースにしても、そもそも「自分が使っているスキルは、ポータブル・アンポータブルのどちらか?」を認識しておく必要があります。
ここまで読んで「ポータブルスキルもアンポータブルスキルも極限まで伸ばしたい!」と考える人もいるかもしれません。
しかし以下の理由から、どのスキルを伸ばすかの取捨選択はとても重要と言えます。
- 無限にスキルを学ぶ時間はない
- 無限にスキルを覚える容量(メモリ)はない
- 同時にスキルを無限に使えるワケではない
私たちには「容量(メモリ)」がありますので、すべてのスキルを極限まで伸ばすのは不可能です。
また、もし皆さんが1,000個のスキルを持っていたとしても、現状で使えるスキルが1つだけなら、999のスキルは活躍の場がなく、無駄になってしまいます。
今後は、ポータブルスキルの重要性が高まってくるのは間違いないよ^^
今後ポータブルスキルの重要性が高まる理由
一般論として、今後はポータブルスキルの重要性が高まるでしょう。
その理由は、主に以下の2つです。
- ①人材の流動化
- ②企業やビジネスモデルの短命化
理由①:人材の流動化
ポータブルスキルの重要性が高まる理由1つ目は、人材の流動化です。
転職者数はリーマンショック以降伸び続けており、総務省統計局の調査によると、2019年の転職者数は過去最多となる351万人でした。
またここ最近は、若い世代を中心に「転職への抵抗感がなくなっている」というデータもあります。
以下は、2019年に株式会社ジャストシステムが行ったアンケート結果をまとめたものです。
- ポジティブ:53.1%
- ネガティブ:14.3%
さらに、転職の印象を年代別で見ると以下の通りでした。
20代
- ポジティブ:68.9%
- ネガティブ:9.0%
30代
- ポジティブ:54.7%
- ネガティブ:18.8%
40代
- ポジティブ:50%
- ネガティブ:11.6%
50代
- ポジティブ:37.5%
- ネガティブ:18.8%
理由②:企業やビジネスモデルの短命化
ポータブルスキルの重要性が高まる理由2つ目は、企業やビジネスモデルの短命化です。
米国を代表する大企業500社で構成される「S&P500」に選出されるには、厳しい採用基準をクリアする必要があると過去記事でも解説しました。
1970年代は、S&P500に選出されると30年~35年はポジションを守れましたが、今後は15年~20年ほどしかこのポジションを守れないと予測されています。
つまり、昔の半分ほどの時間で王座から転落してしまうのです。
私たちの職業人生は約40年あります。
寿命が100歳まで伸びそうなことを考えると、定年は70歳、75歳と後ろにズレて職業人生が50年を超えてくるかもしれません。
しかし企業やビジネスモデルの旬は、大企業でさえ15~20年になっているのです。
一度就職したら定年まで勤められた今までと違い、今後は2回、3回と業界や職種を変えるのは普通になっていくでしょう。
もし、皆さんに十分なポータブルスキルがあり「どこでも誰とでもやっていける」という自信があるのなら、皆さんの生涯賃金は手堅く守られます。
なぜなら、不測の事態が起きても、会社を渡り歩いたり独立したりして、生涯現役を貫けるからです。
一方で、「転職・独立」に以下のような不安を抱いている人も少なくないでしょう。
「自分なんかを雇ってくれる会社はないだろうな。」
「会社のカンバンを使えなくなれば、食べていけないだろうな。」
「私はどこでもやっていける!」という人は、必ず以下の2つのスキルを持っています。
厳選されたアンポータブルスキル(トガった専門性)
十分なポータブルスキル
これからの時代に取り残されないためにも、2つのスキルを磨いていく必要があります。
「でも、どうやって2つのスキルを磨いたら良いんだろう」と疑問に思う人も多いでしょう。
アンポータブルスキルは、皆さんの好きや得意によって伸ばす内容が異なってきますので、一概に「この専門性に特化して伸ばそう!」と伝えることはできません。
一方で、ポータブルスキルは汎用スキルなので、「このスキルは鍛えておこう!」と伝えることが可能です。
そこでここからは、おすすめのポータブルスキルとその鍛え方について解説します。
おすすめのポータブルスキル5選
リベ大おすすめのポータブルスキルは以下の5つです。
- ①ライティングスキル
- ②ポジティブシンキング
- ③タイムマネジメント
- ④思考術
- ⑤会計スキル
おすすめスキル①:ライティングスキル
リベ大おすすめのポータブルスキル1つ目はライティングスキル、いわゆる「文章力」です。
仕事をしていると、日々いろいろな場面で文章力が試されます。
- 日報や週報を書くとき
- 企画書や報告書を書くとき
- 同僚や取引先にメールするとき
- 転職活動で履歴書を書くとき
両学長と一緒に働いているスタッフの人たちは、ライティングスキルが軒並み高いそうです。
ライティングスキルが高い人の文章は、主に以下のような特徴があります。
- 読みやすく分かりやすい
- 趣旨が明快
- 論理的
- 読み手を不快な気分にさせない
PRESIDENTによると、年収500万円台の社員のうち58.3%が「書くことが苦手」と回答した一方で、年収1,500万円以上の社員のうち「書くことが苦手」と答えたのは36.4%だったそうです。
(参考:PRESIDENT Online「年収500万vs1500万の「書く力」と「稼ぐ力」」より)
今後も以下の2人の間には、収入面で大きな差がついていくでしょう。
文章力があるおかげで、稼ぎ続けられる人。
文章力がないせいで、稼ぐチャンスを逃す人。
文章力があるかないかで、昇進や取れる仕事の数、仕事の単価などが大きく変わってきます。
ちなみに、ライティングスキルと同様にタイピングスキルも重要と言えるでしょう。
なぜなら、オフィス事務やプログラマなどの仕事をしている人は、タイピングの速さが生産性に直結するからです。
おすすめスキル②:ポジティブシンキング
リベ大おすすめのポータブルスキル2つ目は、ポジティブシンキングです。
「ポジティブシンキング」と聞くと、以下のイメージを持つ人もいるかもしれません。
- 本当はツラいのに、無理して明るく振る舞う。
- キラキラワードを連発しながら、ポジティブを押し売りする。
- モノゴトを多面的に見る
- より良い側面に目を向けて表現する
では、30万部越えのベストセラー「言い換え図鑑」をもとに、ポジティブシンキングの具体例を紹介しましょう。
- 例①:同僚に「カラオケに行こう!」と誘われたときの伝え方
「カラオケは苦手だから、行きたくない。」
「カラオケは苦手だから、カラオケ以外だとありがたいな。」
- 例②:仕事で「それ、前にも言ったのに!」と思ったときの伝え方
「先日もお伝えしましたが…。」
「説明が分かりづらく失礼しました。」
例①では、否定ではなく、肯定で終わらせているのがポイントです。
この場面で伝えたいのが「カラオケが嫌だ」ということだけなので、好ましい表現は後者と言えるでしょう。
例②では、相手の理解不足でなく「自分にも改善点があるのでは?」という点に着目して伝えているのがポイントです。
多面的に見て表現を変えることで、相手との関係もより良くなりますし、自分の説明スキルも伸ばせます。
言葉は人間を形作る大きな要素の一つと言えますし、実際、相手と良い関係を築ける人は、語彙も豊かな人が多いです。
ぜひ皆さんも「本当はこうしたい!こう伝えたい!」という部分に光を当てて、表現したいことをポジティブな言葉に言い換えてみてください。
- 私にはできない
→ どうすれば私でもできるだろう?
- Aはやってはいけない
→ Bをやろう
- だからダメだと言ったでしょ
→ 次からは気をつけようね
おすすめスキル③:タイムマネジメント
リベ大おすすめのポータブルスキル3つ目はタイムマネジメント、いわゆる「時間管理術」です。
タイムマネジメントが得意な人はどこでも成果を出しますし、タイムマネジメントが苦手な人はどこでも成果を出せません。
理由はシンプルで、優先順位づけがヘタだからです。
では、以下のグラフをご覧ください。
「重要度」を縦軸、「緊急度」を横軸にとったマトリクスです。
タイムマネジメントが苦手な人は、以下のような業務の進め方をします。
緊急度が高い業務をやらず、緊急度の低い業務に集中する。
→ AやCのエリアを無視して、BやDを優先する。
重要度の高い業務をいつ行うのか、日程に落とし込まない。
→ いつまで経ってもAやBに取り組まない。
どこでも評価される人は、必ず自分の業務の重要性と緊急性を整理して、限られた業務時間の中で、最適な力配分を行います。
タイムマネジメントは、90%の人が「私はできている」と答える一方で、実際にできているのは10%程度というスキルです。