こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金にまつわる5つの力について発信しており、「使う力」(=人生を豊かにするお金の使い方)についても発信しています。
知らないし、知りたくもないよ!(怒)
この本には、印税で20億円稼いだ作家のお金の減らし方(どういう価値観でお金を使うべきなのか)が書かれています。
一見すると、「経済的自由になるために資産を貯めていきましょう」と発信しているブログで、取り上げる話題ではないように思えます。
しかし、この書籍の本質はお金を「使う力」にあります。
「お金は、あればあるだけ幸せ」という呪縛に囚われてる人こそ、見てほしい内容です。
今回の記事では、「お金の減らし方」についてリベ大が共感したフレーズ5選を紹介します。
- フレーズ① お金に価値がある、という勘違い
- フレーズ② 確実にお金を増やす方法は仕事
- フレーズ③ 自分の欲しいものを知っている人は強い
- フレーズ④ 「欲しいもの」と「必要なもの」を整理しよう
- フレーズ⑤ お金がないからできない、はウソ
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:幸せなお金の減らし方
目次
解説動画:【超おすすめ】印税20億円の作家が語る「お金の減らし方」【書籍紹介】
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
著者・森 博嗣さんの紹介
まずは簡単に「お金の減らし方」の著者、森 博嗣さんの紹介をします。
- 1957年生まれ、愛知県出身の現在60代の小説家。(2020年時点)
- 工学・建築系が専門で、大学卒業後は研究者への道に進む。
- 助手→助教授と出世していく。
- 勤続15年が経過した頃、500円玉貯金を2年続けて貯めた20数万円の大金で、趣味である「機関車」のキットを購入。
しかし当時の自宅の庭では、9メートルの短い鉄道しか敷けず、購入した「機関車」のキットを完成させても、満足に走らせる場所がありませんでした。
そこで、彼はこんな発想をしました。
- 「もっと線路を伸ばしたいなぁ…」
- 「国家公務員の安月給じゃ無理だなぁ…」
- 「よし、小説でも書くか」
当時の彼は、大学での勤務時間が16時間もあったため、スキマ時間で手軽にできる仕事が「文章を書く」しかなかったようです。
「線路を伸ばしたい」という理由から、37歳の時にアルバイトとして小説の執筆を開始しました。
30時間かけて書いた小説を講談社に送ったところ、編集者の目にとまって書籍化が決定。
そして、1作目のミステリー小説「すべてがFになる」はいきなり大ヒットとなりました。
大ヒットした小説のおかげで、一気に年収1億円を突破しお金持ちになったというわけですね。
その後は、大学教員&小説家の二足のわらじ生活を送りました。
- 大学で勤務(16時間)
- 夜10時に帰宅して夕飯→風呂→就寝
- 睡眠(2時間)
- 起床して小説執筆(3時間)
- 睡眠(1.5時間)
- 起床して大学に出勤
このスケジュールをこなし、すごいペースで書籍を出していきました。
「攻殻機動隊」とか「イノセンス」で有名な押井守監督が作った「スカイクロラ」というアニメ映画も、原作は森さんの小説です。
森さんは、300冊を超える小説で、結果的に20億を超える印税を手に入れました。
- 印税で得たお金を使い
- 土地を買って
- ひたすら線路を伸ばし
当初の夢を叶えたのです。
そして、現在の彼はというと、1日1時間しか仕事をしていません。
- インタビューや取材に応じない
- 講演もやらない
- TV、ラジオ、新聞、雑誌に顔出ししない
「有名人になりたかったわけではない」という言葉通り、鉄道に乗りながら満足度MAXで暮らしているそうです。
「ただ、線路を伸ばしたかった」という彼のお金の価値感には、参考になるところがたくさんあると思います。
リベ大が共感したフレーズ 5選
「お金の減らし方」の中で、リベ大が共感したフレーズ5選は、以下の通りです。
- フレーズ① お金に価値がある、という勘違い
- フレーズ② 確実にお金を増やす方法は仕事
- フレーズ③ 自分の欲しいものを知っている人は強い
- フレーズ④ 「欲しいもの」と「必要なもの」を整理しよう
- フレーズ⑤ お金がないからできない、はウソ
フレーズ① お金に価値がある、という勘違い
森さんは書籍の中で、「多額のお金を持っていても、何も良いことはない。そのお金を、自分が欲しい物、やりたいことと交換しなければ、価値は生まれない。」と、言っています。
森さんは、稼いだ20億のお金の一部を使って2,000坪の土地を購入しました。
その土地に線路を引いて、汽車を走らせています。
- 自分の庭で鉄道に乗って遊ぶ
- 空地で模型飛行機やヘリコプターを飛ばして遊ぶ
このために森さんはお金を稼いだのであって、20億円のお金だけではなんの価値も生み出しません。
森さんにとって、鉄道・模型飛行機に交換して初めて、お金に価値が生まれたのです。
同じように、リベ大の両学長はお金について「自由の“土台”であり、選択肢を増やす“ツール”である」と考えています。
- 働いても、働かなくても良い
- 好きな人とだけ付き合えば良い
- 行きたい時に、行きたいところに行ける
- やりたい時に、やりたいことがやれる
- やりたくないことは、やらなくて良い
「自由」の引換には、ある程度のお金が必要です。
そして、学長は日々お金を使いながら皆さんに「自由の価値」を発信しています。
時々盲目的にお金を求める人がいますが、お金そのものに価値があると勘違いしているように思います。
お金が“あればあるだけ良い”と考える人は、ぜひ立ち止まって考えてください。
森さんは、鉄道庭園が欲しかった
学長は、自由が欲しかった
フレーズ② 確実にお金を増やす方法は仕事
書籍のなかで、6つほどお金を増やす方法が紹介されています。
特に森さんは、「確実にお金を増やす方法は、仕事」と言っています。
森さんは、今も1日1時間書いて、月に1冊新刊を出しています。
新刊と過去に書いた350冊の本から印税が入るので、今もお金が増え続けているのです。
「仕事こそ、最も低いリスクで確実に稼げる」と森さんは言っていますが、これは間違いありません。
- お金の増やし方として最も有効なのは、自分の仕事能力を高めること
- 仕事能力を高めるために必要なのは、勉強
- 勉強するとお金が増える
森さんの考えは統計的にも証明できる事実で、勉強という自己投資なしに「稼ぐ力」を高めるのは不可能です。
リベ大でも、「稼ぐ力」の重要性を主張し続けており、その為には「勉強」が必要だと発信しています。
▼図解:稼ぐ力
資産運用を始めると、ついお金がお金を生む「増やす力」ばかりに目がいきがちですが、「稼ぐ力」とのバランスを忘れてはいけません。
「稼ぐ力」があるからこそ「増やす力」が活きてくることを覚えておきましょう。
世の中には「感謝される仕事がしたい症候群」にかかっている人がいます。
でもこれは本質とはちょっとズレているので、森さんが言うように「自分で自分の仕事を褒められなくなったら辞めた方が良い」です。
もちろん人に褒められるのもすごく嬉しいですが、一番大事なことは、自分で自分の仕事を褒められることです。
一番大事な「軸」を自分の中にもって、自分で自分を褒められるような仕事をしている人は、仕事自体が辛くなることはありません。
なので、自分を褒められないような仕事をしている人は、ぜひ一度立ち止まって“自分の「プライド」がどこにあるのか”を見直してみてください。
他人に対してのプライドはともかく、自分に対してプライドは必ず持ちましょう。
自分を褒められる仕事ができる人はサイドFIREも簡単に達成できるはずです。
関連動画
→【資産が少なくてもリタイア可能】「サイドFIRE」の3つの魅力と追い風について
フレーズ③ 自分の欲しいものを知っている人は強い
リベ大では、色々な人から日々質問を受けています。
質問を受けてきて思うことが、「“自分の欲しいものが実は分かっていない”人が多い」ということです。
“自分の欲しいものがわかっていない”ことは、不満・不幸の原因になります。
何が欲しいのか分からずに、暗闇の中を手探りで生きているので当然です。
逆に言えば「自分の欲しいものを知っている人は強い」ということ。
森さんの場合、自分の進みたい道を進めるから、「鉄道を伸ばしたい」という一心で、1日3時間睡眠で頑張れたというわけですね。
森さんは「人から羨ましがられたいという気持ちが欠如」しているようで、人から何を言われようと自分の価値観がブレることがありません。
自分が価値あると思うものには、お金を払う
自分が価値ないと思うものには、お金を払わない
だから、自分が価値あると思うもののために、どこまでも努力できるのです。
多くの人は、他の人が価値を感じているものに、自分も価値を感じてしまいがちです。
- 高級住宅
- 高級車
- ブランドモノの服飾品 etc…
モノを買う時に「他人からどう思われるか?」と無意識に考えてしまう人も大勢います。
逆に、他人から「何それ?なんでそんなの買ったの?」と言われるものを、喜んで買う人は少ないです。
他人の目を気にしてお金を使うというのは、森さんの言葉を借りれば「他者がこう感じるだろう」という「妄想的な価値」に囚われている状態です。
「他者から羨ましがられたいというのも、ある種の真っ当な本能的な欲求では?」という意見も理解できます。
あくまでも、問題にしているのは“程度”の話で、“「羨ましがられたい」という健全な欲求も、行き過ぎると病気になる”ということです。
食べ過ぎたら不健康になるし!
「健全」と「病的」の境目に気をつけよう^^
自分が本当に欲しいものを知るには、どうすれば自分が満足するか経験しないと分かりません
他人の目に囚われすぎていると、自分の感性が鈍ってしまいます。
なので、「最近、本当に満足できるお金の使い方をしていない」と感じる人は、ぜひ失敗覚悟で色々お金を使ってみてください。
- キャバクラに行く
- フェラーリを買う
- 世界一のクラブに行く
- 高給なブランド品を買い漁る
- 会社を大きくする
学長も色々お金を使って「これではない」と、消去法で自分の欲しいものを知ったそうです。
最終的に学長がたどり着いた結論は、「自由」を得ることでした。
自分が「好きな人」と「好きな時」に「好きなこと」をできる選択肢の自由
やりたいことがたくさんあって、やらないといけないことが少ない状態
お金はそのために必要な分だけあれば良いのです。
自分が何に満足するかが分かれば、自分を満足させるために
いくらお金を稼ぐべきか
いくらお金を貯めるべきか
が見えてきます。
ここがハッキリ見えてくれば、自信を持って行動を継続できるはずです。
フレーズ④ 「欲しいもの」と「必要なもの」を整理しよう
一般的なファイナンシャルプランナーにアドバイスを受けると以下のようなことを言われます。
- 「欲しいもの」「必要なもの」を区別しましょう
- 「欲しいもの」は出来るだけ我慢しましょう
- 「必要なもの」にしっかりお金をかけましょう
しかし、森さんはまったく逆の価値観を持っています。
- 「欲しいもの」と「必要なもの」を整理
- 「欲しいもの」にお金をかける
- 「必要なもの」は最低限で済ませる
森さんの価値観を住宅で例に出すと、以下のようになります。
- 豪華で広い家が「欲しい」人……買えば良い
(“「欲しい」んだから、しょうがない”という価値観) - 生活をするために家が「必要」な人……家賃を最低限に抑えるべき
(“「必要」なだけなら、最低限の機能があれば良い”という価値観)
森さんは「必要性」よりも、欲しいという「感情」を優先しています。
必要なものにお金をかけても、満足度は高くないという主張ですね。
お金の価値は、「交換価値」です。
持っているだけでは無意味で、満足できることと交換して初めて価値が生まれます。
車でも洋服でも同じです。
欲しい人は、いくらでも買えば良い
必要な人は、最低限に抑える
森さんはポルシェを持っていますが、自分が欲しいから買っただけです。
車が「必要」な生活だったなら、もっと安いもので済ませているはずです。
もちろん、人間の欲求には際限がないので「欲しければ買う」ということには落とし穴があります。
それでも、お金の本来的な意味を考えた時に「欲しいものを買う」ということの価値は高いです。
欲しいものにお金をかけるか
必要なものにお金をかけるか
いずれにせよ、今皆さんの目の前にあるものが「欲しいもの」なのか「必要なもの」なのかは、自分で区別できないといけません。
人によって答えが違うことなので、この目線を忘れずに、自分でしっかり考えましょう。
フレーズ⑤ お金がないからできない、はウソ
リベ大には色々な意見が届きます。
- 「本当は〇〇したいんですけど、お金がないのでできません」
- 「本当は××したいんですけど、時間がないのでできません」
これに対して森さんは「そんなの、言い訳に過ぎない」と言っています。
要するに、
「お金がないからできない」
「そんなに欲しくない」
ということです。
本当に心の底からやりたいこと、欲しいものなら“時間”も“お金”も工面するはずです。
やりたいことがあったら、やることを前提に考えます。
やるためには何が必要だろう?
必要なものはどうやったら手に入るだろう?
やらない言い訳はいくらでも見つかります。
手に入れない(やらない)ということは、本当はそこまでして欲しくない(やりたくない)ということです。
人はみな、自分が思う以上に合理的に生活しているということですね。
時間がないからできない
お金がないからできない
言い訳している人は、内心では「今のまま」が一番好きだと思っています。
リベ大としても、この点について森さんに同意しています。
お金が手に入った瞬間、迷いなくお金を握りしめて買いに行くものが本当に欲しいものです。
お金が手に入った時に少しでも迷いが生じるなら、そこまで欲しいものではないということです。
自分にとって本当に欲しいものかどうかは、色々な経験を通して分かるようになります。
今、自分らしく楽しく暮らしている人は
“時間”と“お金”がたっぷりあったから、好きなことができるようになった、ではなく
どうしても好きなことをしたいから、“時間”と“お金”を苦労してどうにかした
という順番で、周りを見る限り例外はいません。
だから、ぜひ「どうしても好きなことをしたいから、“時間”と“お金”を苦労してでも工面する」という発想を持ってください。
リベ大は、皆さんが本当にやりたいこと、欲しいものを手に入れられるように応援しています。
“時間”や“お金”を言い訳にせずにどんどん行動していきましょう。
もちろん、「何でも好き勝手やろう」ということではなく、「やりたいことを最優先にして、やりたいことを達成できるための行動(努力)をしよう」ということです。
まとめ:人はもっと自分の好きなように生きられる
今回の記事をまとめます。
「お金の減らし方」の本の中で、リベ大が共感したたフレーズは以下の5つです。
満足度の高いものと交換しないと、お金には意味がありません。
森さんの価値観では、庭園鉄道と交換するため
リベ大の価値観では、自由と交換するため
→お金を何と交換したいのかを明確にしましょう
「稼ぐ力」のある人は、お金に困りません。
森さんは、350本の小説を書いた
リベ大学長は、10を超えるビジネスを当てた
→自分で自分を褒めてあげられる仕事をすれば結果はついてきます
「他人からこう思われるだろう」という「妄想的な価値」に大きな価値はありません。
→“自分が“欲しいもののために、頑張りましょう
「欲しいもの」は、満足度が高いから買う
「必要なもの」は、最低限しか使わない
→どちらにお金をかけるかはその人次第ですが、今目の前にあるものが「どちら」なのか、“自分の”価値観で判断できるようになりましょう
本当に欲しければ、“時間”も“お金”もどうにかします。
“時間”と“お金”がたっぷりあったから、好きなことができるようになる
どうしても好きなことをしたいから、“時間”と“お金”を苦労してどうにかする
→この順番は絶対なので、好きなことをやるために行動(努力)する発想を持ちましょう
本書のメッセージを一言で言うと「人は、もっと自分の好きなように生きられる」ということです。
だからこそ、この本は非常にオススメできます。
他人が気になるのも分かりますが、
もっと自分らしく生きられるように
もっと自分が自由になれるように
自分の人生に満足できるように
情熱を持って生きていきましょう。
この書籍に興味を持った人はぜひ読んでみて下さい。