こんにちは、こぱんです!
リベ大では「お金にまつわる5つの力」に関する情報を発信しています。
▼図解で簡単に分かる5つの力について
その中で、「稼ぐ力」を育てるため副業を始める人も多くいますが、税金のことが分からず不安という声もよく聞きます。
確定申告とか間違えたら逮捕される可能性もあるのかな?とか…。
なんかニュースでも強制捜査とか目にするから心配になっちゃって。
それは「査察調査」と「税務調査」が分かっていないからだよ。
テレビなどで目にする強制捜査(ガサ入れ)は、一般の税務調査ではなくて「査察調査」と呼ばれるものです。
- 仕事場や自宅に捜査令状を持って押しかける
- 机やロッカーをひっくり返して調査する
- 書類やデータなどを差し押さえる
上記は全て査察調査のイメージであって、一般の税務調査では起こりません。
そこで今回は、副業に取り組む上で不安を感じやすい税金に関して、以下の3つのことを解説します。
- 査察調査の特徴と実態
- 税務調査の特徴と実態
- 副業に関する「よくある3つの質問と回答」
それぞれを正しく理解することで、税務調査への不安が少しでも減らせて、副業への一歩を踏み出せるでしょう。
最後の「よくある3つの質問」では、リベ大ならではの目線でズバリ回答します!
目次
解説動画:【知らないと恥ずかしい】税務調査と査察調査の違いを分かりやすく解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
査察調査の特徴と実態
査察調査の特徴としては、以下の6つが挙げられます。
- ①悪質な脱税者を「晒し上げる」ことも目的にしている
- ②犯罪捜査と同じ捜査方法が採用される
- ③捜査が入ると73%の確率で刑事事件になる
- ④刑事事件になったらほぼ100%有罪
- ⑤査察調査の件数は年間百数十件ほど(全体の0.001%未満)
- ⑥脱税額の平均は1件あたり7,700万円
特徴①:悪質な脱税者を「晒し上げる」ことも目的にしている
「国税庁レポート2019」によれば、査察調査の目的は以下の通りと記載があります。
査察制度は、悪質な脱税者に対して刑事責任を追及し、その一罰百戒の効果を通じて、適正・公平な課税の実現と申告納税制度の維持に資することを目的としています。
一罰百戒とは、「1人の罪を罰することで、他の100人が同じ罪を犯さないように戒めること」という意味です。
つまり、見せしめとして大々的に報道して、みんなをビビらせることも調査の目的に入っているということです。
国税としては「脱税したら晒し上げる」という姿勢であることが分かるでしょう。
でも、目的からも分かるように、あくまで「悪質な脱税者」が対象だからね。
特徴②:犯罪捜査と同じ捜査方法が採用される
査察調査では、裁判所からの令状を取って社長の自宅や取引先等も含めて、一斉に同意不要の強制調査を行います。
特徴③:捜査が入ると73%の確率で刑事事件になる
刑事告発は、「捜査機関に犯罪の事実を申告して訴求を求める意思表示」のことです。
つまり簡単に言えば、国税が検察に「脱税者だから、しっかり刑事事件にしてください」と手続きするイメージです。
また、平成30年に着手した査察調査の内、検察官に告発されたのは約73%という高い確率でした。
特徴④:刑事事件になったらほぼ100%有罪
さらに、刑事事件として裁判が行われる場合、一審で有罪判決が出る確率はなんと100%なのです。
だけど、そんな心配は無用ということも、後でしっかり説明していくよ。
特徴⑤:査察調査の件数は年間百数十件ほど(全体の0.001%未満)
有罪率が100%の一方で、査察調査の着手件数は年間で百数十件しかありません。
所得税や消費税に対する申告件数と比べてると、査察調査が入るのは限られたケースだと分かります。
- 所得税の申告件数:約2,200万件(平成30年)
- 消費税の申告件数:約300万件(平成29年)
特徴⑥:脱税額の平均は1件あたり7,700万円
実際に査察調査された案件の脱税額を見てみると、1件あたり7,700万円です。
さて、「査察調査」の6つの特徴を見てきましたが、映画「マルサの女」のような怖いイメージを持っている人もいるかもしれません。
ですが、「税務に関する全ての調査≠査察調査」ですから、勘違いしている人は認識を改めておきましょう。
そこで次は、もう一つの「税務調査」について見ていきましょう。
税務調査の特徴と実態
税務調査の特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- ①申告内容の正誤を確認し間違いを是正することが目的
- ②犯罪捜査とは全く違う
- ③税務調査の件数は年間約7万件ほど(全体の0.3%程度)
特徴①:申告内容の正誤を確認し間違いを是正することが目的
「国税庁の税務調査の概要」によると、税務調査について以下のように説明されています。
税務調査は、申告内容が正しいかどうかを帳簿書類などで確認し、申告内容に誤りが認め
られた場合や、申告する義務がありながら申告していなかったことが判明した場合に、是正
を求めるもの。
国税「意図的に脱税するなんてとんでもない!」
国税「一罰百戒!徹底的に晒(さら)し上げる!」
特徴②:犯罪捜査とは全く違う
学長も過去には、国税庁や税務署から税務調査を受けたことがありますが、ニュースで見る強制捜査とは全然違います。
基本的には事前に、「いつからいつまで税務調査に入ろうと思うので、こういう資料を用意しておいて下さい」という連絡があります。
- 正当な理由があれば調査時期の交渉も可能
- 丁寧に対応すれば調査官も丁寧に接してくれる
特徴③:税務調査の件数は年間約7万件ほど(全体の0.3%程度)
例えば、平成29事務年度の申告所得税の実地調査件数は7.3万件でした。
査察調査の約400倍以上の件数が実施されていますが、確定申告の件数は年間約2,200万件と言われています。
つまり、「調査件数7.3万件 ÷ 確定申告件数2,200万件 = 約0.3%」が、確定申告全体における割合となります。
「査察調査」と「税務調査」の特徴をそれぞれ見たことで、理解が深まってきたのではないでしょうか?
ただ、それでも副業を始めるのに不安を感じている人もいるでしょう。
そこで、副業を始める人が抱く、税金に関するよくある質問を3つを取り上げて、リベ大目線でズバリ回答します。
副業に関する「よくある3つの質問と回答」
今回は実際にも良く質問として挙がる、以下の3つを回答していきます。
- ①副業開始前に必要な税金の知識とは?
- ②副業を始めて税金について悩んだ場合の対策は?
- ③もし税務調査が来てしまったら?
疑問①:副業開始前に必要な税金の知識とは?
1つ目は、「副業を始める前に、どれくらい税金のことを理解しておくべきなのか?」という質問です。
リベ大としては、知識ゼロでスタートすることはおすすめできません。
ですが、マトモな本を一冊読んで大枠を掴んだら、いろいろと悩む前に副業を初める方が良いでしょう。
そしてリベ大がおすすめする、税金を学ぶためのマトモな本1冊は、大河内薫先生の「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」です。
ややこしい税金の話を、マンガで分かりやすく解説してくれている本です。
内容はフリーランスに向けたものですが、副業を始める会社員にも使える知識が沢山あります。
疑問②:副業を始めて税金について悩んだ場合の対策は?
2つ目は、「本1冊分の知識だと、副業を始めて税金の悩みにぶつかった時、どうしたら良いのか?」という質問です。
- 副業を始める人
- フリーランス
- 中小企業
- 大企業
誰もが走りながら考えているからこそ、企業なら社内に経理・税務の専門家や顧問税理士が存在するわけです。
何かを始める前に、全てのことを想定しておくことは不可能なので、その都度対応するという姿勢が大切にしましょう。
「税理士相談室」で税理士に相談できるチャットがあるからね。
またリベ大では「リベ大税理士法人」を設立しました。
リベ大税理士法人は、チーム全員がリベ大視聴者でリベシティ会員です。
そのため、リベ大で発信している「5つの力」「マイクロ法人」「おすすめ副業10選」についての税務知識も豊富なため、リベ大生の皆さんとスムーズにやりとりすることが可能ですので、ぜひご活用ください。
リベ大税理士と顧問契約したい方や個別ケースの税務相談がある方は、以下の「リベ大税理士法事の解説サイトへ」ボタンから移動できます。
疑問③:もし税務調査が来てしまったら?
最後は、「適当なやり方で副業を始めて、後で税務調査が来たら大変では?」という質問です。
先程も解説したとおり、「査察調査」も「税務調査」も、そもそも確率として高くありません。
- 査察調査…日本中で年間百数十件
- 税務調査…確定申告した人の約0.3%
例え税務調査が入っても、自分がどう考えて申告したのかを、しっかり説明すれば良いだけです。
また、もし自分が申告した内容が間違っていた場合も、訂正すれば問題ありません。
実際に申告が間違っていた場合の流れは以下のようになります。
- 間違っていた申告内容を訂正する
- 納税が遅れた分の利子を支払う
- 過少申告加算税を支払う
犯罪でもなんでも無いので安心してください^^
まとめ:副業を始めて行動しながら税金について学んでいこう
今回は副業を始めると不安を感じる人が多い税金に関して、「査察調査」・「税務調査」について解説しました。
税金は学校では教えてもらえないため、分からない人が多いのは当たり前です。
「副業を始めたいけど税金がよく分からない」
「副業を始めたいけど確定申告が不安」
「副業を始めたいけど税務調査が怖い」
学長も過去には税金で大失敗しましたが、今もリベ大などの活動を続けています。
だからこそ、みなさんも必要以上に税金に対して恐れる必要はありません。
『税務調査が怖いから副業を始められない』のでは本末転倒ですから、まずは以下の3つのステップで取り組んでいきましょう。
- 最低限の知識、本1冊分の知識を身につける
- とにかく副業を始めてみる
- 副業を続けながら必要に応じて勉強する
いきなり査察調査がくることはない
いきなり逮捕されることもない
税金に対して怖い・不安と感じる時は、最低限の正しい知識を身につければ、安心できる世界が広がります。
最初から完璧な人はいませんから、まずはしっかり行動していきましょう。
僕も漠然とした不安を感じてたけど、副業という行動を始めるよ!
以上、こぱんでした!
「副業(稼ぐ力)、税金(守る力)」を磨くための実践の場として、オンラインコミュニティ「リベラルアーツシティ」をご活用ください♪
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