mineo(マイネオ)から、以下のお知らせが発表されました。
結論からお伝えすると、この発表により、リベ大でおすすめしてきたコスパ最強の格安SIMの組み合わせ、「povo(ポボ)+ mineo」のコンビが2022年11月28日をもって有効活用できなくなりました。
やはりユーザーにとっては、あまりにもお得すぎる使い方だったようです。
発表された内容は、シングルタイプ(データ通信のみ)3GB以下のコースでの、パケット放題Plusの「新規申込」が終了するというものです。
つまり、これまでリベ大でお伝えしてきた格安SIM情報で、「すでにpovo + mineoを利用している!」という人には影響しないため、ご安心ください。
そこで今回の記事では、この影響を踏まえてアップデートした以下2点の情報について解説します。
povo + mineoコンビの復習
最新おすすめ格安SIM3選
お伝えした通り、リベ大でおすすめしていた「povo + mineo」のコンビは、mineoの運用変更により新規で利用することができなくなりました。
まずはこのコンビにどのようなメリットがあったのかを復習しましょう。
そして格安SIMへの切り替えができていない人は、最新おすすめ格安SIM3選の中から、自分の状況に合うものを選んでください。
▼図解:最新版!おすすめ格安SIM3選
目次
解説動画:【990円で7GB!】最もコスパの良い格安SIM3選【2022年11月最新版】
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
povo + mineoコンビの復習
この組み合わせプランの概要は、以下の通りです。
- 月額料金:1,302円(povo 約37円 + mineo 1,265円)
- データ通信:高速通信が1GB。中速通信(1.5Mbps)が100GB。
- 通話:受けるのは無料。かけるのは30秒あたり22円。
→ コンセプトは、povoを使ってできる限り低価格で電話番号を維持しつつ、mineoを使って中速通信を使い倒す。
ここに実用性を感じるのであれば、まさに最強のプランの1つになるワケです。
具体的には、povoとmineoを以下のように組み合わせることで実現できます。
それぞれについて、もう少し詳しく解説します。
povoについて
povoというのは、auが提供しているオンライン専用ブランドです。
povoのプランは、以下のような仕組みになっています。
- 基本料0円。
- データ通信、通話料などに関しては自由にトッピングする。
povoの特徴は、基本料が0円という点です。
過去に基本料0円で電話番号を維持できるブランドとしては、楽天モバイルが最有力でした。
しかし、楽天モバイルは2022年7月に月額0円のプランを廃止しています。
ライバルが消えたpovoが、ここぞとばかりに煽っていたのは記憶に新しいところです。
楽天モバイルの月額0円プランの廃止を受けて、povoからは以下のようなツイートがありました。
https://twitter.com/povo_official/status/1525022396557987840
https://twitter.com/povo_official/status/1525309928554086401
2022年12月現在、月額0円で音声スマホが持てるのはpovoだけです。
トッピング用プランというのは、以下のようなイメージになります。
- データ追加3GB(30日間):990円
- データ追加20GB(30日間):2,700円
- 通話かけ放題:1,650円
もちろん電話を受けるだけであれば、通話料は一切かかりません。
電話をかける時は30秒あたり22円の通話料金がかかりますが、最近はLINE通話で済ませてしまう人も少なくないでしょう。
注意点としては、「180日間以上トッピング未購入の場合、契約解除となる可能性がある」という点です。
いわゆる、強制解約・自動解約などと呼ばれるものです。
これを避けるためには、6ヵ月に1回程度、「smash.使い放題パック(月額220円)」などのトッピングをしておけばOKです。
これで月額約37円程度で、音声スマホの電話回線を維持できるというワケです。
しかし、いくら安い料金で電話回線を維持できたとしても、データ通信が使えなければスマホとしては役に立ちません。
そこで登場するのがmineoというワケです。
mineoについて
データ通信に関しては、mineoをフル活用すればOKです。
デュアルSIMという、1つのスマホで2つのSIMを利用するスタイルになります。
2つのSIMを使用して、「電話回線を受ける用」「データ通信をする用」というように、良いとこ取りをするイメージです。
mineoの「データ通信SIM」は月額880円で1GBまでの高速通信が可能です。
そこにオプションとして、月額385円の「パケット放題Plus」を追加すると、1.5Mbpsで通信し放題になります。
3日で10GBを超えると速度制限がかかるため、実質的に月間100GBまで通信し放題となります。
このパケット放題Plusがものすごく優秀で、mineoの競争力が高い理由です。
通信速度1.5Mbpsと聞くと、「遅くて使えないんじゃない?」と感じる人もいるかもしれませんが、日常使いとしては十分な速度です。
例えば以下に該当しないような人であれば、問題なく使える速度でしょう。
- 仕事で、Zoom(ズーム)などのビデオ会議を頻繁にする。
- 頻繁に大量のアプリをアップデートする。
- オンラインゲームで、とにかく速い通信速度が求められる。
上記アンケートの通り、「Webサイトの閲覧」「SNSの利用」「YouTubeなどの動画視聴(※最高品質はの画質は厳しい)」「音楽のストリーミング」などは問題なく楽しめます。
まさに、「値段に見合う価値がある」と感じるユーザーは決して少なくないでしょう。
今のご時世、SNSやYouTubeには有用な情報がたくさん転がっています。
これがスムーズに見れないとなると、その機会損失は小さくありません。
そして0円で自分の携帯番号が持てるというpovoのプランも、やはり魅力的です。
以下のような人であれば、「povo + mineo」のプラン以上にコスパの良い組み合わせはなかなか無いでしょう。
上記の使い方が月額約1,300円で得られるというのは、ものすごいメリットです。
しかし冒頭で紹介したように、2022年11月28日をもって、シングルタイプ(データ通信のみ)3GB以下のコースにおける、パケット放題Plusの「新規申込」は停止されました。
3GB以下の料金プランでパケット放題Plusを利用する人が増えると、さすがのmineoでも少し厳しかったのでしょう。
とはいえ、現在このプランに申し込んでいる人は、プラン変更や解約をしない限りこのプランを使い続けることができます。
昔契約した超有利な契約の保険を「お宝保険」と呼ぶことがありますが、このプランは「お宝プラン」になるかもしれません。
「povo + mineo」の使い方がベストという人は、ガッチリとお宝プランを掴んでおきましょう。
次は、新規申し込みができないという人のために、「povo + mineo」に代わるおすすめ格安SIMを3つ紹介します。
最新おすすめ格安SIM3選
最新おすすめ格安SIMは、以下の3つです。
- 1GB~3GB程度のライトユーザー
→ 日本通信SIM
- 6GB~7GB程度のユーザー
→ HISモバイル(または日本通信SIM)
- 20GB近く使うヘビーユーザー
→ mineo(または日本通信SIM)
「povo + mineo」のように、組み合わせることで相乗効果が生まれるプランはありません。
今回のおすすめ格安SIMは、以下のような前提のもと評価しています。
- デュアルSIMなど難しい手法を利用せず、シングルSIM利用でコスパの良いもの。
- 料金にはこだわるが、必ずしも最安値ではなく、使い勝手・安定性を踏まえて総合的に判断。
1GB~3GBのデータを使うライトユーザーにおすすめ「日本通信SIM」
ライトユーザーにおすすめな日本通信SIMのプランは「合理的シンプル290プラン」です。
- 月額料金:290円
- 高速データ通信:1GB
- 国内通話料:30秒あたり11円
まさに業界最安級のコストです。
その他の格安SIMは、1GBでも390円~800円くらいが相場なので、290円という安さが際立ちます。
ただし高速通信が1GBを超えると、通信不可になるというデメリットには注意が必要です。
他の格安SIMでは、通信制限を超えると200kbpsなどの超低速になりますが、低速モードにすらならないというワケです。
とはいえ、超過データ料金は1GBあたり220円(最大100GBまで追加可能)で購入可能になっています。
基本料金290円がベースになるため、1GBを追加してトータル2GBにしても、総額は510円です。
さらに1GB追加して、トータル3GBにしても総額730円に収まります。
1GB~3GBのレンジでは、この安さに勝てるSIMはありません。
そこで、以下のようなライトユーザーにはおすすめの格安SIMというワケです。
- 電話は、基本的に受けるだけ。
- スマホでのネット通信は、時々使うだけ。
- 家にWi-Fiなどの通信環境があり、データ容量をほとんど使わない。
- 頻繁ではないが、外でデータ利用するケースもある。
- 通信費をとにかく安く抑えたい。
どの格安SIMにも言えますが、通勤・通学の時間帯やお昼休みの時間帯に回線が混み合い、速度が低下する点はデメリットです。
だいたい0.5Mbpsくらいの速度になると覚悟しておいた方が良いでしょう。
とはいえ、お昼でも速度が下がらない格安SIMは以下のように少し高級です。
- UQモバイル:3GBで月額1,628円
- ワイモバイル:3GBで月額2,178円
上記以外の格安SIMは、基本的には日本通信SIMと同じように速度低下が発生します。
どの程度低下するかは、使用する格安SIM、使うタイミング、使う地域により様々です。
お金を出して高品質の回線を買うか、倹約してソコソコの品質の回線を買うかは、個人の好み次第になります。
6GB~7GBのデータを使うユーザーにおすすめ「HISモバイル」
この程度のデータを使う人におすすめするのは、HISモバイルの「自由自在プラン」です。
- 月額料金:990円
- 高速データ通信:7GB
- 国内通話料:30秒あたり9円
No.1価格宣言をしているだけあり、通信も通話も業界最安級です。
しかも、ややこしい「割引条件」や「期間の縛り」なども一切ありません。
HISモバイルは、競合他社と似たような料金で、2倍以上のデータ量が使えます。(下図参照)
競争力の高い5GBで1,000円前後の格安SIMより、HISモバイルはさらにお得です。
「こんなに安くて品質は大丈夫?」と思う人もいるかもしれませんが、回線は安心・安定のドコモ回線です。
地下鉄や地方で使用する時に、「電波が全然繋がらない!」ということはありません。
1,000円を切る価格で、月7GB使えるというのは破格と言っても良いでしょう。
7GBを使い切った後は、200Kbpsまで通信速度が制限されますが、オプションで1GBあたり200円でチャージできます。
もし月に1時間くらい電話を使う人は、サブの選択肢として「日本通信SIM」をおすすめします。
日本通信SIM「合理的みんなのプラン」の特徴は以下の通りです。
- 月額料金:1,390円
- 高速データ通信:6GB
- 国内通話料:月70分まで通話無料。(超過分は30秒あたり11円)
上記のように、HISモバイルで通話料金を払うよりも安くなります。
まとめると、以下に該当するような人には、HISモバイルが最有力候補の1つになります。
- 電話は基本的に受けるだけ。(通話はLINEなどがメイン)
- スマホでのネット通信は、月間6GB~7GBくらい使う。
- 通信費をとにかく安く抑えたい。
サブの選択肢として、通話を月に1時間程度使う人は、日本通信SIMを選択すると良いでしょう。
20GB近いデータを使うヘビーユーザーにおすすめ「mineo」
20GBくらい使う人におすすめの格安SIMは、mineoの「マイピタ」というプランです。
- 月額料金:2,178円
- 高速データ通信:20GB(+中速通信100GB)
- 国内通話料:30秒あたり22円(専用アプリ利用時は30秒あたり10円)
- 2,700円~3,000円:ahamo・LINEMO・povoなど大手キャリアの別ブランド
- 1,900円~2,200円:様々な格安SIM
mineoの20GBのプランは最安ではありませが、おすすめできる十分な理由があります。
その1つは、100GBの中速通信がついていることです。
mineoでは、データ容量10GB以上のプランを選択すると、神オプションのパケット放題Plus(月額385円)が無料で利用できます。
今紹介しているマイピタのプランでは、これまでと変わらず「パケット放題Plus」が使えます。
つまり、高速通信と中速通信(1.5Mbps)を上手く使い分けながら、好き放題ネットを使えるということです。
月額385円のこのオプションの価値を考えると、20GBの音声付データSIMとしては業界最安級でしょう。
その他、mineoには以下のような独自サービスもたくさんあります。
回線が混雑する昼の時間帯に、回線の利用を控える(=ゆずる)と、ゆずった回数に応じて特典が楽しめるサービスです。
例えば10回ゆずると、23時~7時まで高速通信のパケットを消費しなくなります。
余ったパケットをmineoユーザー間でシェアできる仕組みです。
フリータンクに残高があれば、月1GBまで無料でもらえます。
つまりmineoでは実質2,178円で20GB + 1GBを利用できるというワケです。
余ったパケットを、mineoユーザーにギフトとして贈れるサービスです。
親がこの20GBのプランを契約して、状況を見ながら子供にパケットをギフトとして贈るといった使い方もできます。
家族全体の通信費節約にもなり、子供のスマホ使い過ぎの抑制にもなります。
この方法を使う場合、子供のプランは「1GBのデータ通信SIM(880円)+ povo(基本使用料0円)」でOKです。
もちろん、子供も先ほど紹介したフリータンクなども使用可能です。
ユーザー目線に立ち、企業努力の姿勢を見せ続けてきたのがmineoです。
何か問題・課題が生じた時に「きちんと対応してくれる」という安心感があります。
mineoの魅力については、過去の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
なお通話をそれなりに使う人は、日本通信SIMを検討すると良いでしょう。
おすすめプランは「合理的20GBプラン」です。
※2023年11月27日から、20GBから30GBに変更されました!
- 月額料金:2,178円
- 高速データ通信:20GB
- 国内通話料:月70分まで通話無料。(超過分は30秒あたり11円)
通話料金の価値を考えると、業界最安級のコストと言って良いでしょう。
ヘビーユーザーの人におすすめの格安SIMをまとめると、以下のようになります。
通信費節約の感覚値としては、家族1人あたり1,000円台前半にしたいところです。
もちろん、あまり使わない人は1,000円切りを狙っていきましょう。
このくらいの水準になれば、家族4人でも月5,000円を切ってきます。
「通信費が家計を圧迫して、貯金や投資ができない!」という状況にはならないでしょう。
まとめ:自分の利用環境に合わせて適切な格安SIMを選ぼう!
今回の記事では、以下の2点について解説しました。
povo + mineoコンビの復習
最新おすすめ格安SIM3選
- 月額料金:1,302円(povo 約37円 + mineo 1,265円)
- 通話を受けるのは無料(かけるのは30秒あたり22円)
- データ通信:高速通信1GB・中速通信(1.5Mbps)100GB
コンセプトとしては、povoを使ってできる限り低価格で電話番号を維持しつつ、mineoを使って中速通信を使いたおすというイメージです。
Web、SNS、動画・音楽サービスを多く使う現代人にぴったりのプランと言っても良いでしょう。
唯一の問題は、新規申し込みが2022年11月28日で終了したことです。
使用するデータ容量別におすすめSIMを整理すると、以下のようになります。
いずれもお昼の時間帯の速度低下は気になりますが、そのあたりを気にするかどうかで、それなりにコストが変わります。
いつの時代も、「安全」「快適」は高くつくものです。
今を安全・快適に生きて、蓄財を先延ばしにするか、今は多少不便な生活をしてでも蓄財を優先し贅沢は後にするか、どちらが良いかは自分自身で判断してください。
先に100万円貯めて運用できると、一生その運用益でスマホを使える計算になります。
100万円を年利4%で運用し、年間4万円の運用益を得るのは現実的です。
先に安全・快適を追求しすぎると、保険貧乏・通信費貧乏になるので、気を付けてください。
過去から何度もお伝えしている通り、経済的自由を目指す上で一番先に手をつけるべきは「貯める力」です。
月5,000円の通信費を使うと年間で6万円になりますが、月1,000円の通信費に抑えると年間で1万2千円です。
小さな金額に見えますが、これを資産運用に回して年利5%で30年運用すると、以下のようになります。
税引き後で考えた場合、さらに金額は大きくなります。
そして家族が複数人いる場合、節約の効果は上記をはるかに上回ります。
スマホのプランに関して「たかが数千円」と考える人は、他の事についても同じように考えます。
「たかが数千円」を10個積み重