各通信会社のプランが出揃い、ユーザーからの評価も固まりつつあります。
そこで今回の記事では、2022年9月時点における格安SIMの最適解というテーマについて解説します。
経済的自由を目指す上で重要な「お金にまつわる5つの力」において、一番最初に手をつけるべきは「貯める力」です。
▼図解:「お金にまつわる5つの力」と「貯める力」
大手キャリアなどで月5,000円の通信費を支払うと、年間で6万円になります。
一方、格安SIMで月1,000円の通信費に抑えた場合、年間で1万2千円です。
4万8千円を小さな金額と感じる人もいるかもしれませんが、年利5%・30年間運用すると、以下のように約330万円になります。
そして家族で複数人見直した場合、節約の効果は上記の結果をはるかに上回ります。
このようなことは一事が万事なので、スマホプランに関して、たかが数千円と考える人は、他の事についても同じように考えるでしょう。
逆に言えば、たかが数千円の垂れ流しを止めて、コツコツ数千円の積み上げをすることで、非常に再現性高く2,000万円・3,000万円という資産を作れます。
通信費の節約は誰にでも簡単にできますが、面倒くさいという気持ちだけが唯一の敵です。
この面倒くささに勝てさえすればお金は貯まるので、必ず最適な状態にしておきましょう。
そこで今回の記事では、以下の2点について解説します。
リベ大おすすめの格安SIM
コスパ最強格安SIM「mineo」の魅力3選
すでにリベ大の情報発信を見てmineo(マイネオ)を契約している人は、mineoの魅力3選だけを読んでもらっても大丈夫です。
意外と知らない、mineo独自の優れたサービスを知ることができるでしょう。
目次
関連動画:【効果抜群の節約】コスパ最強格安SIM「mineo」の魅力3選【これが今の最適解】
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
リベ大おすすめの格安SIM
現在、リベ大でおすすめしている格安SIMは、以下の3つです。
- ahamo(アハモ)
- 日本通信SIM
- povo + mineo
※mineoは【限定特典】mineo事務手数料無料キャンペーンを実施中!
リベ大おすすめの格安SIMは、通信に詳しい人たちが徹底的に調べ上げ、実際に使用・比較した結論です。
リベ大では、これまで「楽天モバイル + mineo」の組み合わせを推奨してきました。
しかし、2022年7月に楽天モバイルの料金プランが改訂され、月額0円プランが無くなった結果、実質値上げとなりました。
値上げの影響は凄まじく、2022年の4月から6月までの間に23万件も契約が減少しています。
(参考:日本経済新聞「楽天モバイル、0円廃止で契約数23万件減 初のマイナス」)
過去の記事でも解説していますので、参考にしてください。
このような経緯もあり、2022年現在リベ大では、楽天モバイルではなく「povo + mineo」の組み合わせを推奨しているワケです。
一方、楽天経済圏にどっぷり浸かっている人は、楽天モバイルのままでも経済合理性があります。
それでは現在リベ大でおすすめしている格安SIMのスペックについて解説します。
ahamo
ahamoの基本的なスペックは以下の通りです。
- 月額使用料:税込2,970円
- 国内通話:1回5分以内なら無料(それ以上は30秒あたり22円)
- データ:高速通信20GB
ahamoのサービスを提供しているのはNTTドコモです。
大手キャリアの通信品質・安心感と、格安SIMのコスパを兼ね備えた選択肢と言えるでしょう。
ahamoは優秀な格安SIMですが、今は月額1,000円台前半でも十分良い格安SIMが利用できるというのも事実です。
通信品質にこだわらない人に月額2,970円という金額は、まだ高いと言っても良いでしょう。
そこで次は、コスパ重視な人におすすめな格安SIMを紹介します。
日本通信SIM
日本通信SIMのおすすめプランは、「合理的みんなのプラン」です。
基本的なスペックは以下の通りです。
- 月額使用料:税込1,390円
- 国内通話:月70分まで無料(それ以上は30秒あたり11円)
- データ:高速通信6GB
隠れた名SIMと言って良い、かなりの高コスパを誇っています。
以下のようなライトユーザーには相性が良く、とてもおすすめです。
- ネットはそこそこ使うが、月10GB~20GBまでは使わない。
- 病院・飲食店・美容院・役所・学校などとのやり取りで、時々の電話も使う。
一方懸念点としては、隠れた名SIMだったものの、コスパの良さからユーザーが増加している点です。
ユーザーが増えたことで若干回線が混雑し、速度が遅くなっているのでは?という声も出始めています。
povo + mineo
「povo + mineo」の組み合わせプランの基本的なスペックは以下の通りです。
- 月額使用料:税込1,302円(povo約37円 + mineo 1,265円)
- 国内通話:受けるのは無料(かけるのは30秒あたり22円)
- データ:高速通信1GB・中速通信(1.5Mbps)100GB
povoとmineoそれぞれのプランを具体的にお伝えすると、以下のようになります。
- povo:基本料0円 + 最低限のトッピング(180日に一度、220円)
- mineo:マイピタ(月額880円) + パケット放題Plus(月額385円)
povoを使うことで、できる限り低価格で電話番号を維持し、mineoを使うことで、中速通信をたくさん使うというコンセプトです。
「楽天モバイル + mineo」に代わる最適プランとして、リベ大イチオシの選択肢になりました。
一方「povo + mineo」コンビをおすすめする中で、「なぜそんなにmineoがおすすめなのか分からない。」というコメントを頂くこともあります。
povoとmineoの組み合わせのメリットばかり伝えてきたので、このような感想を持つ人がいるのも当然かもしれません。
これまでmineo単体の優秀さについて詳細には解説してきませんでしたが、mineoは単体でも非常に魅力的な格安SIMです。
アンケートサイト「あんぱら」および協力パネルユーザーへのアンケートによる「格安SIMアワード2021下半期」では、総合満足度部門でトップの最優秀賞を受賞しています。
また、コストパフォーマンス部門でもトップの最優秀賞を受賞し、総合満足度を含む2部門で最優秀賞に輝く結果となりました。
UQ mobile、Y!mobileといった人気格安SIMを抑えての総合満足度部門での優勝は立派です。
その他mineoは以下の賞も受賞しています。
- NTTコムのベンチマーク調査2021:MVNOサブブランド部門1位
- オリコン顧客満足度調査:格安SIMで第1位
上記のように、他の調査媒体の結果からも、非常に立派な成績を収めていることが分かります。
そこでここからは、コスパ最強格安SIMと名高いmineoの、意外と知らない3つの魅力について解説していきます。
コスパ最強格安SIM「mineo」の魅力3選
mineoの魅力は以下の3つです。
- ①大手キャリア3社から利用回線を選択できる
→ ドコモ・au・ソフトバンク
- ②一風変わったプラン・オプション
→ 「マイピタ + パケット放題Plus」・マイそく
- ③ちょっと嬉しいmineo独自の5つのサービス
魅力①:大手キャリア3社から利用回線を選択できる
mineoの利用回線は、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3社から好きな回線を選択できます。
大手3社から回線を選択できるMVNO会社は、mineoを含めて数社しかありません。
※MVNO:格安SIMのサービスを提供している通信事業者
例えば以下の例のように、サブブランドであれば自社回線しか使えなかったり、マルチキャリアとして2社の利用回線しか選択できなかったりします。
→ ソフトバンクのサブブランドなので、選択できる回線はソフトバンクだけ。
→ auのサブブランドなので、選択できる回線はauだけ。
→ 選択できる回線はドコモとauの2回線。
→ 選択できる回線はドコモとauの2回線。
mineoは個人向けサービスとして、業界初のトリプルキャリア対応の格安SIMというワケです。
自分が現在利用している回線と違う会社しか選択できない場合、自分に合うプランを見つけたとしても、以下の点を気にする必要があります。
- 自分の生活圏で電波が入るか
- 今利用しているスマホで利用できるか
→ キャリア販売のAndroidスマホは、SIMロックを解除しても受信できる電波を制限されている場合が多い。
上記のように、契約したのは良いものの、「全然使えなくて即乗り換え検討!」のようになりかねません。
その点mineoなら、大手3社の中から好きな回線を選べるため、以下のような他の格安SIMには無いメリットがあります。
- 使い慣れたスマホをそのまま利用できる。
- 自分の生活圏で良く入る回線を選択できる。
- 1回線しか選べないケースに比べ、通信速度が安定している。
- 「povo + mineo」のようなデュアルSIMで、別々の回線を利用できる。
ところで最近のニュースですが、2022年7月2日にKDDIの大規模障害が発生しました。
(参考:KDDI「7月2日に発生した通信障害について」)
もし大手キャリア1社に障害が発生しても、デュアルSIMで別の回線を利用していれば、「デュアルSIMにしていて良かった!」と救われるタイミングが来るかもしれません。
大切な日に通信障害が起きて損害を被っても、200円補償されるのが良いところです。
(参考:Smart FLASH「au通信障害わずか“200円返金”に「妥当でしょ」の声多数 「理系出身」社長の“神会見”が影響か」)
魅力②:一風変わったプラン・オプション
mineoには、他社に無い一風変わったプランやオプションが存在します。
まずはmineoの2つのプランを紹介します。
- マイピタ(+パケット放題Plus)
- マイそく
プラン①:マイピタ(+パケット放題Plus)
リベ大でおすすめしているのはマイピタのプランです。
1か月のデータ容量を、1GB・5GB・10GB・20GBの中から選択するプランです。
ごく一般的なプランに見えますが、ここに「パケット放題Plus」という神オプションを追加することで、唯一無二のプランに早変わりします。
パケット放題Plusは、月額385円で1.5Mbpsの中速度でデータ通信が使い放題になるオプションです。
3日間で合計10GB以上利用すると速度制限が発生しますが、そこまで利用する人はまれでしょう。
通信速度1.5Mbpsは、mineoの入念な調査と企業努力で成り立っており、絶妙なバランスの速度になっています。
他社で類似のプランは出てきておらず、強い競争力があるプランです。
mineoがユーザー向けにとったアンケート結果でも、約9割の人が「1.5Mbpsは十分な体感速度」と感じています。
一方、ビデオ会議やアプリのアップデートには少し力不足という結果も出ています。
とはいえ、以下の用途においては92~99%の人が問題無く利用できたと回答しています。
- Webサイト閲覧
- YouTubeの動画視聴
- SNSの利用
mineoは、以下のように「料金」と「使い心地」のバランスの観点で、まさにスイートスポットを突いていると言えるでしょう。
- これ以上速度を上げても、料金が高くなり満足度は大して上がらなさそう。
- これ以上速度を落とすと、料金は安くなっても評判が悪くなりそう。
プラン②:マイそく
mineoのもう1つのプランが「マイそく」です。
マイそくの特徴は以下の通りです。
- マイピタのプランに、パケット放題Plusが標準搭載。
- 通信速度:最大1.5Mbps
- データ使い放題。
- 月額990円。
- 電話代:別途必要。
「povo + mineo」のデュアルSIMプランと違い、1つの回線で電話を受けられ、データ通信も中速度で使い放題という点が魅力ですが、大きな弱点があります。
その弱点とは、月~金のお昼の12時~13時は強制的に通信速度が最大32kbpsに低下するという点です。(祝日も制限アリ)
この制限に加えて、後述のmineo独自サービスのいくつかが適用されないこともあり、ユーザーの利便性はやや悪いです。
そのため、リベ大ではおすすめしていないプランということになります。
とはいえ以下に該当する人は、マイそくを選択肢の1つにしても良いかもしれません。
- 電話は受ける専門。
- 月~金の12時~13時はWi-Fiなどの別手段でデータ通信可能。もしくは、そもそもその時間に使わない。
- mineo独自のサービスは使わない。
- デュアルSIMは難しくて分からない。
魅力③:ちょっと嬉しいmineo独自の5つのサービス
mineo独自の5つのサービスは、以下の通りです。
- 【無料】ゆずるね
- 【無料】フリータンク
- 【無料】パケットギフト
- 【有料】パスケット
- 【無料】マイネ王
それでは順番に解説します。
サービス①:【無料】ゆずるね
「ゆずるね」は、データ通信が混雑する平日お昼の通信をゆずり合うサービスです。
格安SIMの多くは、回線を大手から借用している関係で、平日のお昼など多くのユーザーが利用する時間帯は、通信速度が低下します。
そこでmineoでは、以下のような仕組みを作りました。
- 「お昼の時間帯はあまりスマホを使わない」というユーザーが
- お昼の利用を控えた(通信を他のユーザーにゆずった)場合に
- ゆずった回数に応じて、ちょっとした特典を楽しめる。
- 5回達成:データ容量100MB
- 10回達成:夜間フリー
- 15回達成:データ容量200MB
- 20回達成:プレミアム1DAYパス
上記の中でも、10回達成すると貰える夜間フリーの特典は、「ゆずるね」10回の労力以上の見返りが期待できます。
夜間フリーは、以下のような特典です。
- ゆずるねを10回達成した翌月の1日から1か月間
- 毎日23時~7時までの間、高速通信でパケットを消費しなくなる。
上記の特典は、以下のようなケースににピッタリです。
1GBのプラン + パケット放題Plusを利用している場合、アプリのアップデートなどの大容量の通信に課題があります。
1.5Mbpsの中速通信を利用した場合はとても時間がかかりますが、高速通信を利用すると1GBではすぐに容量不足になってしまいます。
もし、夜間フリー特典を獲得できれば、23時~7時は高速回線が使い放題になるので、アプリのアップデートなどがサクサク完了できるようになるというワケです。
夜間フリー特典を利用して、夜間にkindleの漫画をダウンロードしている人もいます。
この他にも、深夜の映画鑑賞・動画閲覧・オンラインゲームなど、夜にがっつりネットで遊ぶという人には非常にメリットが大きいです。
平日のお昼に10回だけスマホを触るのを我慢したご褒美として、夜間に1カ月間データ使い放題になるというのは、なかなか面白い仕組みです。
このような交通整理のおかげで、mineoは昼も快適な速度が維持されているのです。
ちなみに、「ゆずるね」については、マイそくプランは対象外なので注意してください。
サービス②:【無料】フリータンク
フリータンクは、余ったパケットをmineoユーザー間でシェアできるサービスです。
公式HPでは、「共有パケット貯蔵庫」と表現されています。
フリータンクの概要は以下の通りです。
- 今月は高速通信を使わなかったため、高速通信データ容量が余った。
→ フリータンクにパケットを貯蔵して、誰かに使ってもらう。
- 高速通信を使いすぎて、まだ月の半ばなのにデータ容量を使い切ってしまった。
→ フリータンクからパケットを引き出して使う。
ただし、取り出しには以下の条件があります。
- マイネ王のメンバー登録を行い、eoIDとマイネ王アカウントを紐づける。
- 利用期間は毎月21日~末日まで。
- 累計取出量 ≧ 累計貯蔵量の場合、残容量が500MB以下の人が取り出し可能。
- 1回に取り出せる量は500MBまで。
- 1カ月に取り出せる量は1,000MBまで。
- 1カ月の利用回数は2回まで。
ざっくり言うと、月1GBまで高速通信を貰えるというイメージです。
ちなみにpovoで1GB分の高速通信を買うと390円かかります。
mineoで元々払っている通信料(月額1,000円強)を考えると、月1GBまで高速通信を貰えるというのは、破格のメリットでしょう。
このサービスを見て、「こんなサービス、引き出す人ばっかりで成立しないんじゃない?」と思う人が結構いるのではないでしょうか?
しかし、2022年8月1日時点で「1,807,556GB」もの高速通信容量がフリータンクに溜まっているのです。
つまり、「私は使ってないので、誰か使ってください!」という人の方が多いというワケです。
mineoユーザーのGIVEの精神で成り立っているサービスと言えるでしょう。
ちなみにこのフリータンクですが、災害時には「災害支援タンク」として、災害救助法が適用された地域のユーザーに解放されます。
災害時は色々な情報を集めたい状況になるので、これも嬉しいサービスです。
災害支援タンクからの取り出しは、残容量が1,000MB以下の場合に限定されますが、以下のように大盤振る舞いです。
- 災害救助法または特別警報が発令された日から2週間
- 利用回数は1日1回
- 1回2GBまで取り出し可能
- 期間中の取り出し合計は10GBまで
なお、災害支援タンクの直近の解放履歴は以下の通りです。
- 2022年3月17日:福島県地震による災害(対象人数:16,125人)
- 2021年9月7日:長野県茅野市土石流による災害(対象人数:377人)
- 2021年8月10日:大雨による災害(対象人数:25,966人)
もったいないの精神や助け合いの精神を見える化した、素晴らしいサービスと言って良いでしょう。
なお、「フリータンク」についても、マイそくプランは対象外となります。
サービス③:【無料】パケットギフト
パケットギフトは、余ったパケットをmineoユーザーにギフトとして贈れるサービスです。
余ったパケットは、先ほど紹介した