こんにちは、こぱんです!
リベ大では「無料で最高の金融教育」をモットーに、お金にまつわる5つの力について発信をしています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
- スティーヴン・スピルバーグ(映画監督)
- ラリー・ペイジ(Google創業者)
- マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
- ポール・クルーグマン(ノーベル経済学賞受賞の経済学者)
- ジョージ・ソロス(世界3大投資家の一人)
世界の人口の約0.25%に過ぎないユダヤ人ですが、ノーベル賞受賞者の20%はユダヤ人(ユダヤ系含む)と言われています。
実際に、フォーブスが公表する長者番付でも、上位陣には常にユダヤ人がいます。
それほどまでにユダヤ人は、頭脳が優秀で、大金持ちや成功者が多いのです。
そんな彼らの、人生の羅針盤になっているのが2つの書物です。
ヘブライ聖書
タルムード(1冊約400ページ、全30冊以上からなる書物)
今回の記事では、タルムードに載っている小話を紹介して、小話から読みとれる「経済的に成功するためのマインド」を伝授します。
今回の小話を学ぶことで、
「こんな働き方を続けて良いのかな?」と疑問を抱きながらも会社にしがみつく
「将来が不安だな」と思いながらも資産運用を始められない
そのことの「イケてなさ」が分かると思います。
難破船で命を失う乗客にならないための話で、宗教ではなくお金の話なので安心してください。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:あなたはどのタイプ? 難破船と3人の乗客
目次
解説動画:【子供でも楽しめる】金持ちになりたい人が絶対に聞くべき小話「難破船と3人の乗客」
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
タルムードと「難破船の3人の乗客」
今回紹介する話は「難破船の3人の乗客」という小話ですが、最初にタルムードについて少し補足しておきます。
タルムードという書物は、世界最古の議論集と言われています。
- 日常生活の慣習
- 子育て
- 日常のいざこざ
- 恋愛
あらゆる事柄について、色々な議論のすべてがまとめられています。
私たちも普段から様々な議論をしています。
- 「米国集中投資が良いのか?世界分散投資が良いのか?」
- 「債券は必要なのか?株式だけで良いのではないか?」
- 「サラリーマンが良いのか?フリーランスが良いのか?」
- 「持ち家が良いのか?賃貸が良いのか?」
これらは一例ですが、こういった「議論」が1つの書物にまとめられているのが、タルムードのイメージです。
タルムードは、幼い子供から大人まであらゆる世代の人が、理解・納得できるように色々な「小話」が盛り込まれています。
ユダヤ人の母親は、子供が幼いうちからタルムードの「小話」を繰り返し読み聞かせ、「あなたならどうする?」と問いかけるそうです。
そして、人生で起こり得る様々なトラブルを乗り越える力を学んでいくわけですね。
これから紹介する「小話」も、ぜひ「自分ならどうするだろう?」という目線で、考えてみてください。
「難破船の3人の乗客」というお話です。
ある時、帆船が嵐に遭って難破しました。
流れ着いた無人島は、たくさんのフルーツが実る島でした。
帆船は、その島で修理をしてから出航することになりました。
乗客は3人いました(乗客A、乗客B、乗客C)。
乗客Aは、いつ修理が終わって船が出てしまうか分からないので「取り残されたら大変だ!」と考えて、船から降りませんでした。
嵐で遭難し、何日も空腹続きでしたが、船が出航してしまう心配の方が強く、空腹は我慢することにしたのです。
乗客Bは島に降りたものの、船が見える範囲内でフルーツを食べて、船の修理が終わる様子を見るや大急ぎで船に戻りました。
満腹になるまで食べることはできませんでしたが、何とか空腹を満たしフルーツで水分補給もできました。
乗客Cは「嵐でこれだけやられたんだ、そう簡単には修理できないだろ」と考えて、島の奥地まで入って大量のフルーツを入手しました。
既に船は見えないところまで来ていましたが、「まだ大丈夫」とフルーツをたらふく食べることに専念しました。
ようやくお腹が満たされ船のあるところまで戻ったら、すでに船は出航した後で、完全に取り残されてしまいました。
まったく船を降りなかった乗客Aは、栄養失調・脱水症状で、その後の航海に耐えきれず死んでしまいました。
島に取り残された乗客Cも、無人島から脱出することができず、そのまま無人島で一生を終えました。
かなりの人が乗客Aなのではないでしょうか。
乗客Aの特徴は
不安に心を支配されて
まったく行動を起こせずに
日に日に「状況を悪化させていく」
ところです。
「難破船の3人の乗客」は、リスクコントロールの話
適正なリスクこそが、人生に勝利をもたらす
「難破船の3人の乗客」の学びは、「リスクの取り方」についてです。
船から遠くに離れることにはリスクがあります。
出航に間に合わないかもしれない
船の位置を見失って迷子になるかもしれない
一方で、船から離れるリスクをとらないとリターンが得られません。
物事にはリスクがつきもので、
慎重になりすぎても
大胆になりすぎても
どちらでも失敗をしてしまいます。
その時に求められるものが、「船の見える位置でフルーツを食べていた」乗客Bのように素早くリスク・リターンを計算して、適正なリスクをとることです。
「適正なリスクこそが、人生に勝利をもたらす」ということが、「難破船の3人の乗客」のキーワードです。
リベ大の私見ですが、日本の教育は「リスクを避けること」を重視しすぎているように感じます。
教えるべきは
リスクの避け方ではなくて、
適正なリスクの取り方です。
リスクの避け方だけを教わってきた温室育ちの人は
「何かあったらどうするんですか?」
「責任とれるんですか?」
と、他責思考になりがちで、適正なリスクを取れなくなってしまいます。
リベ大の両学長は、お金に関してたくさんの失敗をして、傷だらけになったことで、バランスの良いリスクの取り方を自然と身につけたそうです。
失敗で失ったお金も1億円、2億円どころではありません。
しかしその代わりに、
「最大のリスクは何か?」
「リターンはどの程度か?」
と、物事のリスクとリターンの両方を見ることができるようになったそうです。
だから、リスクとリターンが合ってると思ったら、迷うことなく飛び込みます。
飛び込んでみると、不思議と成功確率も上がってきます。
今では、「失敗しても、10回中1回成功すれば十分」という感覚でいるとのこと。
とはいえ、「飛び込んでみると、不思議と成功率も上がってくる」そうです。
関連動画
初めて自転車に乗れるようになった頃のことを思い出してください。
転ぶかもしれない
ケガするかもしれない
というリスクをとったからこそ、自転車に乗れるようになったわけです。
転ぶ・ケガをするというリスクにしても管理する方法はあります。
- ヘルメットを被る
- 膝あて・肘あてをつける
- 人のいない広い場所で練習する
- 転んだら致命傷になる場所で練習しない
適切にリスクをとる事で、「自転車に乗れるようになる」というリターンを得られるのですね。
現代における“難破船”
2020年9月現在、世界はコロナウイルスをきっかけに不景気に陥っています。
すでに、世界の主要企業のうち3社に1社は赤字です。
- ANA
- JR東日本
- キヤノン
- 日産自動車
など、一流企業が大きな赤字を出しています。
まさに、嵐に遭って難破した帆船と同じ状況です。
- 給与カット
- 賞与カット
- 人員削減(リストラ)
色々なことをやって、船(=会社)を修理している状況です。
大企業に限らず、中小企業も大きな痛手を受けています。
もし今、自分が難破船に乗っている船員(=会社員)なのであれば、束の間の「修理期間」に周りを見渡してみてください。
周りにたくさんの果実があることに気がつくはずです。
- ブログ・アフィリエイト
- せどり
- プログラミング
- デザイン・ハンドメイド
- 動画編集
- 株式投資・債券投資
- 不動産投資
会社という船の外には、果実が数えきれないほどあります。
果実を見つけた時に、
「もう会社は頼れない!独立だ!」
と勢いに任せて会社を辞めてしまう人は、島の奥までフルーツを取りに行って、取り残された乗客Cになり得ます。
- 月収〇〇万円のブロガー・アフィリエイター
- 月〇〇万円の利益を出したトレーダー
最初は果実で満腹になるかもしれません。
しかし、事情が変わればいつの間にか無人島から脱出できない人になっている可能性もあります。
一方で
「副業や投資なんて危ない。会社に残り続けよう」
という乗客Aのタイプの人は、船の修理が完了して動き出せば安全な場所に移動できるかもしれません。
しかし船(=会社)が助かることと、船員(=会社員)が助かることは、まったく別問題だということを認識しましょう。
船が助かっても、栄養失調や脱水症状で命を落としてしまうかもしれません。
会社に残りながら
副業を始めてみる
資産運用を始めてみる
こういうリスクの取り方ができる人は、「難破船の3人の乗客」で生き延びた乗客Bになり得ます。
自分の生活に当てはめて、
慎重すぎて失敗する(船に残った乗客A)
大胆すぎて失敗する(島の奥に踏みこんだ乗客C)
ということにならないために、考えてみてください。
重要なのは、適正なリスクをとることです。
おまけ:4つ目の新たな選択肢を考えてみよう
さて、最後におまけです。
「難破船の3人の乗客」では、選択肢は3つでした。
リスクとらない(乗客A)
適正リスクをとる(乗客B)
リスクをとりすぎる(乗客C)
ですが「難破船の3人の乗客」はあくまでも小話に過ぎず、現実には他の選択肢もあり得ます。
たとえば、「乗客Dになって、船を修理する船員に交渉してみる」というパターンです。
「私が、皆さんのフルーツも持って帰ってきます」
「もし私が戻らなくても、少し待っていてください」
と、交渉することで適正なリスクを取ることができるかもしれません。
交渉した結果、
自分は満足いくまでフルーツを食べられるし、
置いていかれる心配も減らせます。
ちなみに、学長の場合は、現実世界なら乗客Cになるとのこと。
ただし「難破船の3人の乗客」の中なら、乗客Cになると命にかかわるので、乗客Cではなく乗客Dになるそうです。
学長が現実世界(=会社)ではリスクを取ってCの乗客(=起業・独立)になるのは、リスクよりもリターンの方が大きいためです。
時間が増えれば、新しい果実を見つけたり、畑を作る時間があるかもしれません。
島の材料を使って、自分で自分だけの船を作ることもできるかもしれません。
上手くいかなかったら、通りかかった船(=どこかの会社)に助けてもらえる可能性もあります。
助けてもらうまで、国の保証制度で生きることも可能です。
そして、何度でもチャレンジできます。
だから、リターンの方が大きいと考えられるのですね。
状況は人それぞれで、リスクの取り方(バランス)は無限にあるので、
「自分なら乗客A・乗客B・乗客Cの誰になりたいか?」 「他の選択肢もあったんじゃないか?」ということを、自分で考え抜いてください。
リスクを取るか取らないかではなく
リスクを「どう取るか」ということ
まとめ:「適正なリスク」を取捨選択し、人生の舵を取ろう
ユダヤ人の「人生の羅針盤」ともいえるタルムードから「難破船と3人の乗客」の話をしました。
「難破船と3人の乗客」は「適正なリスクをとること」の重要性を教えてくれます。
船に残り続けることはできたが、島に降りなかったために果実を食べられませんでした。
→航海を続けられず、栄養失調で命を落とすことになりました。
果実を食べつつ、船に残ることができました。
→航海を続けても命を落とすこともありませんでした。
満腹になるまで果実を食べることができたが、無人島に取り残されました。
→島から脱出できないまま人生を終えることになりました。
リベ大の目線では、かなり大雑把ですがほとんどの人が乗客Aのように見えます。
乗客A(リスク取らない人):85%
乗客B(適正リスクを取る人):5%
乗客C(リスクを取りすぎる人):10%
リベ大のブログやYouTubeで学んでいる人は
少額から資産運用を始めたり
会社員のまま副業を始めてみたり
乗客Bマインドになっている人が増えていると思います。
時々、勢いで
「来月の生活費もないけど、とりあえず会社辞めました!」 「全資産S&P500に投入しました!」という危ない乗客Cタイプもいますが、大成功することもあるので何とも言えませんね(笑)
ただし、全員に起業をオススメしている両学長でも、生活防衛資金がないまま会社を辞めるのはオススメしていません。
もちろん、全財産を株式に投入するのはもっとオススメしていません。
副業についてはケースバイケースで一概には言えませんが、インデックス投資などの資産運用については「多くの人にとっての最適解」が割とはっきりしています。
「全世界株式」や「米国株式」を中心にリスクをとって
「債券」や「キャッシュ」を混ぜて、リスクを落とす
適正リスクをとって、年利3~7%程度で長期運用するイメージです。
リスクをとる以上元本割れする可能性はありますが、「リスクに見合うリターンがある」と思えるかどうかを、考えることが重要です。
乗客A(リスクをとらない)
乗客B(適正リスクをとる)
どちらが良いかは、自分で考え抜いてください。
月1万円から積立てを始めれば、暴落相場が来ても致命傷を負うことはありません。
タルムードにはまだまだタメになる話がたくさんあります。
- 金の冠をかぶった雀(スズメ)の話
- 七匹の太った牛と、七匹の痩せた牛の話
- 魔法のザクロの話
これらの話は、ビジネス・資産形成に多いに役に立ちます。
ユダヤの人たちに負けず、これからも学び続けていきましょう。
以上、こぱんでした!
関連動画
→【子供でも楽しめる】金持ちになりたい人が絶対に聞くべき小話「魔法のザクロ」
→【S&P500最高値更新】今こそ聞くべき戒めのお話「七匹の太った牛と七匹の痩せた牛」
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