こんにちは、こぱんです!
リベ大では、お金にまつわる5つの力について発信しています。
▼図解:お金にまつわる5つの力
2018年時点で、日本の家計資産は約1,800兆円と世界第3位の水準でした。
さらに2019年には、家計金融資産は約1,900兆円にまで増加し、過去最高を記録しています。
そして、金融資産約1,900兆円のうち、約53%にあたる1,000兆円は「現金・預金」です。
リベ大では、このお金の大半が「死に金」になっていると考えています。
そして、その理由は3つあると考えています。
- 理由①:貯めこんでも幸福になれない
- 理由②:社会を良くすることができない
- 理由③:価値が増えない・減っていく
間違ったところにハシゴをかけると、ただ間違ったゴールに向かって突き進むだけです。
幸福になるために、正しいところにハシゴをかけて登りましょう。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:1,100兆円が眠ってる? 3つのデメリット
目次
解説動画:【お金を牢屋へ】日本人の預金1,000兆円が残念すぎる3つの理由【良いお金の使い方】
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
理由①:貯めこんでも幸福にはなれない
お金は貯めこんでも幸福にはなれません。
お金は「欲しい物」と交換して、初めて「価値」が生まれます。
貯金額そのものは
- いざという時の備え
- 精神的な安心
以上の意味はありません。
もちろん、この2つを軽視しているわけではないですが、死ぬまで永遠に貯金のままでは「無意味」と思うのも事実です。
この数十年、日本人の貯金額は右肩上がりでした。
- 1979年:約400兆円
- 2019年:約1900兆円
お金をたっぷりと貯めこんでいる一方で、最新の「世界幸福度ランキング」によると日本の幸福度は、153位中62位という結果です。
ここ数年で46位から62位と、どんどん順位を落としています。
「貯金が増えても、年収が減っていったら幸福度も下がるのでは?」という意見もあると思います。
ですが、日本政府・内閣の調査によると「一人当たりGDP」が増えていた時期ですら、幸福度・生活満足度が全然上がっていませんでした。
グラフを見ると、一人当たりのGDPが1978年から2011年で2倍になっているにもかかわらず、生活満足度と幸福度は、ほとんど変わっていないことがわかります。
- 1人当たりGDP(点線):上昇
- 生活満足度(赤線):横ばい
- 幸福度(青線):横ばい
「貯金さえ貯まれば幸せになれる」という幻想を、心理学の世界では、フォーカシング・イリュージョンと言います。
実際に幸福度を上げるには、お金以外にも重要な要素があります。
- 自己肯定感が強い
- 健康状態が良い
- 自由な時間がある
- 社会との繋がりが強い
日本では「貯金を増やし続ければ幸福になれる」という幻想が、根強すぎると感じます。
現状、日本にある貯金の83%以上を50代以上が保有しています。
理由②:社会を良くすることもできない
お金を貯めこんでも、社会を良くすることができません。
皆さんの預金は、銀行のビジネスの原資になります。
銀行がそのお金(=預金)を企業融資に活用できれば、経済が回るのでまだ良いです。
企業融資ができているなら、預金によって経済が回っている状態と言えます。
しかし、コロナによる融資拡大をさておき、最近の銀行は借り手が見つからなくて困ってる傾向にあります。
もし貯金そのものを寄付することに抵抗感があるのなら、貯金のうち半額を投資に回して、運用益を寄付するのも一興です。
- 約1000兆円の貯金の50%(=500兆円)を資産運用に回して
- 年利3%で運用して
- 約15兆円の運用益を作って
- 運用益を毎年寄付する
日本の国家予算は約100兆円なので、15兆円が非常に大きな金額だということが分かりますよね。
15兆円という金額は、日本の法人税の税収12.9兆円より多いのです。
本来、国には国民から税金を集めて、社会に再分配するという機能があります。
とはいえ、この再分配も決して完璧ではありません。
声の小さい人達のところには、どうしてもお金が届きにくい仕組みになってしまいます。
一方、民間で新しいビジネスを起こす場合は、投資家にリターンを約束できないと出資してもらえません。
収益が見込める商売でなければお金が集まらず、黒字になるビジネスじゃなければ長期的に生存もできません。
国任せ:かゆいところに手が届かない
民間任せ:利益の出るビジネスにしかお金が集まらない
1,000兆円の預金のうち50%の500兆円を3%で運用して
運用益の15兆円を
個人が個人の価値観で
好きなところに寄付する
この寄付によって、様々な分野が劇的に発展するのではないでしょうか。
- 文化(美術、音楽等)
- 教育
- 研究
- スポーツ etc…
ちなみに世界で一番高額な建造物は、メッカにあるイスラム教の礼拝堂「マスジド・ハラーム」で、建設費はなんと約10兆円だそうです。
もちろんこれは、ただの「思考実験」に過ぎず、社会を変えるための政策提案であったり、ビジネスの話ではありません。
リベ大の両学長も、個人として寄付をしているそうですので「あなたが寄付すれば良いのでは?」というツッコミもご容赦くださいね(笑)
他人のためにお金を使うと「愛情ホルモン」と呼ばれるオキシトシンが脳内で分泌されるそうです。
オキシトシンは人と触れ合ったり、赤ちゃんを抱いたりすることでも分泌されるのですが、このオキシトシンが幸福を感じる源泉の1つになっているのです。
ちなみに、一気にお金を稼いだ時に感じるのは、幸福感ではなくドーパミンによる「興奮」です。
すぐに過ぎ去る「興奮」
長く継続する「幸福感」
この2つは、混同してはいけません。
幸福になるために「他人のためにお金を使う」というのは、科学的な裏付けのある行為なのです。
▼図解:人生の満足度が上がる!プレゼント用口座
理由③:価値が増えない・減っていく
お金を貯めこんでも、お金の価値は増えません。
むしろ増えないどころか、インフレにより自然に減っていきます。
▼図解:インフレとデフレ
先ほど「貯金を人のために使うのもアリ」という話をしました。
しかし、もし使わない(=自分のためにとっておく)選択をするなら、貯金ではなく「増やすこと・減らさないこと」も考慮すべきです。
日本の預貯金の利息は、ご存知の通り非常に低いです。
普通預金の金利は
- 三菱UFJ銀行:0.001%
- みずほ銀行:0.001%
- 三井住友銀行:0.001%
という具合です。
ですが「運用」という選択肢を取ると、とたんに利回りが激変します。
もちろんその分リスクも高くなりますが、リスクの高い株式だけではなく、比較的堅めの債券を入れても、3.0%程度の利回りは現実的です。
元本割れリスクがあるので、1,000兆円の預金すべてを
S&P500に入れて7%で運用しよう
全世界株式に入れて5%で運用しよう
などとは言いません。
そもそも生活防衛資金は必要であり、さらに資産全体の安全度をあげるために、無リスクの円預金をさらに組み込むのは、資産管理上意味があります。
リベ大で繰り返し伝えていますが、資産運用すれば100%必ず儲かるとは言いません。
とはいえ、お金の本質的な価値を忘れ、ただひたすら貯め込むことについては、明確に反対します。
「金は天下の回り者」です。
滞留させずに流して、初めて価値が生まれます。
さらに、人類の歴史は長い目でみればインフレの歴史です。
物価は基本的に、上昇していく傾向にあるのです。
例えば、日本の戦後の消費者物価指数はどんどん上がりました。
最近続いていたデフレはどちらかというと例外で、時間が経つと物価は上がります。
お金を放っておくと、気づけば価値が減っていくのが基本的な状態です。
まとめ:「貯める」だけでは幸福にはなれない
1,000兆円の預金が「死に金」になる理由は3つです。
- 理由①:貯めこんでも幸福になれない
- 理由②:社会を良くすることができない
- 理由③:価値が増えない・減っていく
① 自分を幸福にすることもなく
② 他人を幸福にすることもなく
③ 価値が増えないどころか、減っていく
まさに、死に金です。
これでは、何のためにお金を稼いだのかわかりません。
「貯金さえあれば幸福になれる」というのは「フォーカシング・イリュージョン」の罠に陥っています。
お金にまつわる5つの力の中には
- 健康
- 社会との繋がり
- 自由
- 時間
など、お金以外の要素も結果的に含まれています。
お金にまつわる5つの力を鍛えていくことで、お金以外の幸福の要素も身に付けていけるのです。
生活の満足度を下げずに「貯めて」自由の土台を作る
健康で、スキルを活かして「稼いで」社会に貢献する
賢く「増やして」時間を買う
堅実に「守って」生活そのものを維持する
上手に「使って」自分らしく生きる
「貯めるだけ」では、人生の幸福は得られません。
同様に「稼ぐ力だけ」でも「守る力だけ」でも人生の幸福は得られないでしょう。
大切なのは「お金にまつわる5つの力」をバランスよく育てることです。
死ぬときに一番の金持ちになっても、やり残したことや後悔が残ります。
そんな人生にならないように、しっかり学んで豊かな人生を生きられるようになりましょう。
以上、こぱんでした!
「お金にまつわる5つの力」を身に付けて豊かな人生を送りたい方はオンラインコミュニティ「リベラルアーツシティ」をご活用ください♪
個人事業主・経営者チャットもありますので、会社設立に関してわからないことがあれば、先輩方に質問してみましょう^^
自由へと一歩近付くための「お金にまつわる5つの力」の基本をまとめた一冊です!
▼「豊かな人生を送りたい!」という人に読んでほしい記事がこちら!