こんにちは、こぱんです!
リベ大では、自分の価値観に基づいてお金を人生を豊かにするものに変える「使う力」についても発信しています。
▼図解:使う力
リベ大では、学んでいる皆さん全員が資産5,000万円超えの「幸せな」小金持ちになってほしいと考えています。
なぜ「幸せな」と表現したかというと、世の中には2種類のお金持ちがいるからです。
不幸せなお金持ち
- 資産をどれだけ持っていても「もっとお金が欲しい!」と際限なく追い求める
- 大切な人たちとの時間がとれない
- 過労や不養生などで健康状態が良くない
…etc
幸せなお金持ち
- 今すでに在るもの・持っているものに感謝ができる
- 良好な人間関係を構築できている
- 心身ともに健康である
…etc
実は、幸せな道を歩めるかどうかを分ける重要な要素の一つが、お金の使い方です。
そこで今回は、書籍「人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方」を題材に、幸福なお金の使い方について、以下の3点を解説します。
- 人の幸福感と幸福を構成する5つの要素について
- 良いお金の使い方7選
- お金の哲学と3つの落とし穴
なお、著者である井上裕之(いのうえひろゆき)氏は、資産額1億円超えの富裕層、いわゆるお金持ちにあたる人物です。
- 1963年、北海道生まれ。
- 東京歯科大学大学院修了。
- 医療法人社団 いのうえ歯科医院 理事長。
- 本業は歯科医師で、国内外7つの大学で役職を持つ。
- コーチ、セラピスト、コンサルタントとしても活躍。
- 著者累計は110万部を超えるベストセラー作家。
今回の記事は「お金にまつわる5つの力」のうち、使う力の全体像をつかめる内容です。
そのため、普段からリベ大ブログを読んでいる人は、他の記事で学んできた知識を体系的に整理するキッカケになります。
また、リベ大ブログを読み始めたばかりの人は、豊かな人生を目指すために役立つ新しい発見があるでしょう。
特に以下のような悩みを抱えている人は、今回の記事を読むことで頭の中の霧が晴れていくようにスッキリするはずです。
お金を貯めても幸せになれる気がしないので、貯金を頑張れない。
貯金は増えているのに、不安がなくならない。
お金を使うことに罪悪感がある…。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:幸せに繋がるお金の使い道 7選
▼図解:幸福度を構成する5つの要素
目次
解説動画:【義務教育で教えてほしい】全人類共通!「良いお金の使い方」について解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
人の幸福感と幸福を構成する5つの要素について
はじめに、人の幸福感について整理してみましょう。
- 人は何があると幸福を感じられるのか?
- 人の幸福度を構成する5つの要素とは
人は何があると幸福を感じられるのか?
人という生き物は、そもそも何に対して幸福を感じるのでしょうか?
幸福に対する、人の強い思いが分かる事例の一つに、アメリカのハーバード大学の研究結果があります。
ハーバード大学は成人発達研究として、過去に以下2つのグループに属する約700人の人生を追跡調査しました。
長期にわたる研究の結論は、「人の幸福度を高めてくれるのは良い人間関係である」ことでした。
心から信頼できる人が身近に一人でもいるかどうかが、幸福感や病気になる確率、寿命の長さに影響するという結果になったのです。
(参考:PRESIDENT Online「ハーバード大75年の追跡調査”人間の幸福と健康”を高めるたった1つの方法」より)
実は、ハーバード大学の長期研究のみならず、幸福度に関する研究は世界中の至るところで行われています。
さらにもう一つ、世界最大の世論調査会社であるギャラップ社の調査について見てみましょう。
ギャラップ社が50年以上かけて150カ国を調査・分析したところ、幸福度を構成する以下の5つの要素が明らかになりました。
- ①仕事の幸福
- ②人間関係の幸福
- ③経済的な幸福
- ④身体的な幸福
- ⑤地域社会の幸福
(参考:あさ出版「人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方」より)
上記の要素には、ハーバード大学の研究結果にもあった人間関係の項目も正確に含まれています。
また、リベ大ブログで幾度か紹介している橘玲(たちばなあきら)氏の著書「幸福の資本論」では、幸福の土台は以下の3つだと記されています。
- 人的資本(働いて稼ぐ力)
→ 幸福度を構成する5つの要素のうち①仕事・④身体的な幸福に関係する。 - 金融資本(お金や株式、債券などの財産)
→ 幸福度を構成する5つの要素のうち③経済的な幸福に関係する。 - 社会資本(家族や友人、地域との繋がり)
→ 幸福度を構成する5つの要素のうち②人間関係・⑤地域社会の幸福に関係する。
(参考:ダイヤモンド社「幸福の資本論」より)
上記の幸福の土台は、ギャラップ社が明らかにした幸福度を構成する5つの要素とも繋がります。
つまり、昔から世界中で様々な幸福度の研究が行われてきた結果、統計的には人が幸福を感じるポイントに対する答えは、ほぼ出ているのです。
「統計的に」と言ったのは、何に対してどのくらい幸福を感じるのかは個人差があるからです。
「これをやれば必ず幸せになる」や「これをやらなければ必ず不幸になる」というような考え方を強いているワケではないので、ご承知おきください。
人の幸福度を構成する5つの要素とは
あらためて、ギャラップ社の調査について見ていきましょう。
調査結果によると、人の幸福度を構成する要素と特徴は以下になります。
人の幸福度を構成する5つの要素
- 仕事の幸福
- 人間関係の幸福
- 経済的な幸福
- 身体的な幸福
- 地域社会の幸福
人の幸福度を構成する5つの要素の特徴
- どれか1つの要素で高得点を取るのは比較的簡単で、約66%の人が実現できる。
- ただし、5つの要素全てで高得点を獲得できる人は、わずか7%しかいない。
上記の特徴を学校のテストでイメージしてみましょう。
得意な1科目だけ集中して勉強し、高得点を取ることは、さほど難しくないかもしれません。
しかし、得意・不得意もある中で、バランス良く全ての科目で好成績を収めるのは難しいはずです。
井上裕之氏は書籍の中で、「幸福とはバランスが整った状態のことである」と表現しています。
つまり、幸せな状態を目指すためには、バランスを考えることが重要なのです。
人が幸福を感じる5つの要素を理解し、各項目にバランス良くお金を使う。
個別ではなく総合点を高めていく。
幸福度バランスチャートの概要。
→ 仕事・人間関係・経済的・身体的・地域社会の5つの幸福度を、それぞれ10段階で評価。
下図左側:幸福度を構成する要素に偏りがある人のチャート。
→ 仕事や蓄財にのめり込み、人間関係や健康をおろそかにしているため、形がいびつな状態。
下図右側:幸福度を構成する要素の調和がとれている人のチャート。
→ 仕事や健康、人間関係など各要素のバランスを考慮し丁寧に過ごしているため、形がキレイな状態。
(※「グラフジェネレーター」でバランスチャートを作成)
偏りのある左側のチャートではなく、全体的に整っている右側のチャートの状態こそ、皆さんが目指すべき幸福度のバランスイメージです。
幸福度に偏りのある人ほどトラブルに見舞われることが多く、幸福度のバランスがとれている人ほど情緒が安定した穏やかな人生を送れる傾向にあります。
もちろん、人生にはタイミングがあるため、5つの要素のいずれかに特化しなければならない時もあるでしょう。
しかし、最終的に必要なのは幸福度のバランスです。
幸福度バランスチャートは、自分がどこに向かうべきかを示す羅針盤(コンパス)の役割りを果たしてくれます。
ぜひ、自分のバランスチャートを作り、定期的に幸福度バランスを確認してみましょう。
良いお金の使い方7選
結論から先に伝えると、良いお金の使い方は以下の通りです。
- ①教育:キャリアアップやスキルアップのための自己投資。
- ②感謝:家族や友人、お世話になった人への贈り物など。
- ③投資:株式や債券、不動産、貴金属への投資。
- ④健康:食事、睡眠、運動など。
- ⑤貢献:寄付や納税、事業創出など、社会貢献や人の役に立つこと。
- ⑥個性:自分にとって価値あるもの、心から好きなもの。
- ⑦時間:家事代行や時短家電など。
良いお金の使い方①:教育
良いお金の使い方1つ目は教育で、仕事の幸福に結びつきます。
- キャリアアップのために資格をとる
- スキルアップのためにセミナーに通う
例えば、書籍「人生を自由にしてくれる 本当のお金の使い方」の著者、井上裕之氏は自己投資の天才であり、以下のことを軽やかに実行してしまったそうです。
- 歯科医師として、世界最高レベルの医療を提供したい。
- 日本において、欧米レベルの歯の文化を築きたい。
→ 「よし、全米最大の歯科医療・研究施設であるニューヨーク大学で学ぼう!」
井上氏のような規模の行動でなくても、教育にお金を使うことは可能です。
自分の個性や才能を生かした行動がとれる人は、やりたいことも稼ぐこともできるようになり、自信にも繋がります。
その結果、自己肯定感を高く持って、幸せに生きられるでしょう。
良いお金の使い方②:感謝
良いお金の使い方2つ目は感謝で、人間関係の幸福に結びつきます。
- 親孝行をする
- 友人の誕生日にプレゼントを贈る
- お世話になった人にお礼をする
感謝にお金を使うことは、幸せで豊かな人生を送る上で非常に大切な考え方の一つです。
リベ大両学長は、キャバクラで大豪遊した経験を筆頭に、散々なお金の使い方をした苦い思い出があり「こんなのに使うんじゃなかった…。」と後悔したことは数知れないそうです。
しかし、「人へ感謝を伝えるために使ったお金で、悔やんだことはない。」とも言っていました。
今回の記事の実践として、試しに両親や配偶者など自分の大切な人に、2,000円〜3,000円のプレゼントを贈って日頃の感謝を伝えてみてください。
感謝を特別な行動と考えず、自分の暮らしに取り入れていきましょう。
良いお金の使い方③:投資
良いお金の使い方3つ目は投資で、経済的な幸福に結びつきます。
- 株式や債券を買う
- 不動産や貴金属を買う
とはいえ、投資はお金をさらに増やすためのステップに過ぎず、最後のお金の使い道、つまりお金の出口ではありません。
あくまで、良いお金の使い方のプロセスとして、投資も有効であるということです。
熱心に蓄財して巨万の富を得ても、完成したチャートが以下のような一点集中では、幸福ではなさそうだと直感的に分かるはずです。
良いお金の使い方④:健康
良いお金の使い方4つ目は健康で、身体的な幸福に結びつきます。
- 質の良い食事をとる。
- 快適な寝具を購入し、良質な睡眠を確保する。
- 適度な運動を心がけ、ジムに通う。
ここで一つ、世界最高の投資家であるウォーレン・バフェット氏の言葉を見てみましょう。
彼は、人の体を「一生乗り換えられない車」に例えています。
「あなたが車を一台持っていて、一生その車にしか乗れないとしよう。
当然あなたはその車を大切に扱うだろう。
必要以上にオイルを交換したり、慎重な運転を心がけたりするはずだ。
ここで考えて欲しいのは、あなたが一生に一つの心と一つの体しか持てないということだ。」
体のメンテナンスを怠る生活は、車のメンテナンスを一切しないまま走り続けている状態と似ています。
例えば、以下のようなケースです。
栄養の偏った食生活を送る。
睡眠時間を削り、寝具にお金をかけないなど、睡眠をおろそかにする。
定期的な運動をしない。
「あの時にもっと自分の体を労っておけば良かった…。」と後悔しないよう、健康への意識を今から変えていきましょう。
良いお金の使い方⑤:貢献
良いお金の使い方5つ目は貢献で、地域社会の幸福に結びつきます。
- 寄付をする
- 納税をする
- ボランティア活動をする
- 応援したい店や地域でお金を使う
貢献的なお金の使い方は、人に喜ばれると嬉しいのはもちろん、地域コミュニティも活性化するので良いことづくめです。
さらに、新しい事業を始めるのも、雇用創出といった貢献の側面があります。
きちんと補足するね。
合法的な節税と脱税は全く異なるもので、ルールの範囲内で税金を最適化、つまり節税するのは当たり前とも言える行動です。
ただし、ルールに基づき節税を行っても、多く稼いでいる人は相応の額の税金を納める結果となります。
したがって、節税と納税の双方は共存でき、以下のような貢献活動へ繋がるのです。
合法的に節税し、適正な金額の税金を納めて、国や市町村に貢献する。
節税により自分の手元にお金を残し、寄付やボランティア活動に使う。
人は生き物である以上、細胞や遺伝子レベルで幸福感を得やすいものが存在します。
細胞や遺伝子に逆らう生き方は、魚のエラ呼吸を無理やりマネて、海の中で生きると決めるようなものです。