こんにちは、リベ大メンバーのWebデザイナー:パスコです。
当ブログ「リベラルアーツ大学」では、「今より一歩自由に生きる」ためには経済的なゆとりが必要不可欠だと考えています。
そして、経済的なゆとりを持つための手段の1つとして、投資(資産運用)に積極的に取り組んでいます。
1日24時間しか与えられていない以上、労働だけで得られるお金にはどうしても限界があるからです。
とはいえ、資産形成=貯金という考え方が一般的な日本では、投資という言葉を聞くと
「ほとんどの人は失敗して損するのがオチでしょ...」
という風に感じる方が多いでしょう。
この記事では、投資になかなか踏み出せない方のために、初心者が実際に投資を始めるまでの道筋をできる限り分かりやすく解説していきたいと思います。
目次
多くの日本人が投資に踏み出せない3つの理由
そもそも、多くの日本人が投資に踏み出せない理由は何でしょうか?
ほとんどの場合、その理由は以下の3つのどれかです。
- 失敗して大損するのが不安・怖い
- 難しそう
- 毎日株価をチェックしないといけなくて面倒くさそう
① 失敗するのが不安・怖い
テレビやインターネット、知人などを通じて
- 株価が暴落して大損した
- 投資で失敗して借金が…
という話を見聞きしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そのため、投資は
- なんとなく怖いもの
- よく分からないから手を出さない方が良いもの
と考える方が少なくありません。
実際、投資の世界では、悪質な詐欺商品やぼったくり商品が横行しているので、その考えが間違っているとは言えないのが現状です。
② 難しそう
投資で成功するには、
- コンピュータで膨大な企業データを分析したり
- 複雑な経済理論を用いてマクロ市場を分析したり
- 数学や統計を駆使してトレンドを分析したりと
何かと難しそうなイメージがあります。
投資の世界で使われる用語は、耳慣れない難解なものが多いです。アレルギー反応を起こさない人の方が少数派でしょう。
③ 毎日株価をチェックしないといけなくて面倒くさそう
投資家と言われると、
- パソコン画面を何台も並べて
- 常に株価の変動をチェックして売り買いをする
このようなイメージを持っていないでしょうか?
こんな感じで、ずーっと相場をチェックしてパソコン画面に張り付いていなきゃいけないとしたら、面倒くさくてやってられないですよね。
確かに、投資には上記のような一面もあります。
ですが、決してそれだけが投資の姿ではありません。
- 不安や恐怖をうまくコントロールしながら
- カンタンなやり方で
- 面倒くさくなく
普通の人でも始められる、初心者向けの投資のやり方もあるのです。
※しかも「初心者向けの投資」なのに、資産運用のプロ並みの成績を残すことができます。
というわけで、投資に興味があるのになかなか最初の一歩を踏み出せない方に向けて、「自分にも投資に挑戦できそう!」と感じていただくための3つの処方せんをご紹介します。
投資に踏み出せない3つの理由への処方せん
その3つの処方せんとは、コチラ。
- 不安と恐怖への処方せん:常識的な利回りを知り、少額から始めよう
- 難しそう!への処方せん:インデックス投資をやってみよう
- 面倒くさそう!への処方せん:ドルコスト平均法で積み立てよう
処方せん①:常識的な利回りを知り、少額から始めれば怖くない
常識的な利回りとは
投資の世界では、ぼったくりの投資商品が横行しています。
最低限の見極めポイントとは、常識的な利回りについて知っておくことです。
常識的な利回りを知っていれば、あなたが投資しようとしているものが「おかしなモノ」だとすぐに見抜くことができます。
例:100万円を投資して1年後に110万円になった場合…「利回り10%」
投資の神様と言われるウォーレン・バフェット氏の運用成績(利回り)は、年利21%と言われています。
1年2年という短期間で見れば、普通の人でも利回り21%を超えるということもあるかもしれませんが、その成績を10年20年と継続的に出すことは至難のワザです。
そんなことができるのなら、ウォーレンバフェット氏と同じく世界的に有名なお金持ちになっているでしょう。
結論として、20%よりも高い利回りを継続して出せると言われるような投資商品はほぼ100%「ぼったくり」です。
投資の神様の成績はさておき、一般に株式投資の利回りはざっくりこれぐらいです(過去10~30年のデータに基づく)。
- 日本株の利回り:3~5%前後
- 米国株の利回り:7~9%前後
投資信託(ファンド)を使って、少額から投資を始めれば怖くない
リスクをコントロールする有効な方法のひとつは、投資金額を少なくすることです。
庶民にとって、
- 1,000万円が500万円になってしまったら大損害ですが
- 100万円が50万円になるぐらいならまだまだ精神的な余裕が保てるでしょう(大金には変わりないですが)
こうやって、少額から始めて少しずつ「資産の時価が変動する」ことに慣れていくことが大切というわけです。
経験を積んでいけば、ちょっと株価が下がったぐらいではうろたえなくなります。
とはいえ、多くの投資初心者がイメージするような企業(個別株)への投資の場合、最低○株○円からしか購入できないという制限が設けられており、少額で投資を行うことは難しいです。
そこで、初心者にオススメするのが「投資信託(ファンド)」への投資です。
- 投資信託なら、少額からはじめることができる(1万円からでも買える)
- 投資信託なら、投資先をプロが選定してくれている
- 投資信託なら、リスクを下げられる(たくさんの企業に投資すれば、そのうち1社が倒産しても大丈夫)
こういう特徴があります。
【参考動画:投資信託(ファンド)とは】
処方せん②:インデックス投資なら難しくない
いくら「少額から投資信託を買っていけば良いんだよ~」と言われても
- では、どの投資信託を買うべきか?
これを初心者が見極めるのはまだまだ難しく、ハードルが高いと感じるのではないでしょうか。
これがゴミファンドの大きな特徴です。
- ファンドの購入手数料が高い
- ファンドの運営手数料が高い
- 毎月分配している
ざっくり、この3つを意識するだけでもほとんどファンドは投資対象から消えます。
※ぼったくり投資商品(99%のゴミ)の注意点については、動画でさらに詳しく解説しています。非常~に重要なところなので、時間のある時にじっくりご覧くださいね。
さて、そもそもファンドには次の2種類があります。
- インデックスファンド
- アクティブファンド
オススメしているのは「インデックスファンド」への投資です。
インデックス投資とは
インデックス投資とは
- 「日経平均株価」
- 「ナスダック(NASDAQ)」
- 「S&P500」
といった株価指数に連動した成果を目指す投資手法です。
今日の日経平均は~とか、ダウが値下がりして~とか、そういうニュースを聞いたことがあると思います。
株価指数とは、色々な企業を何百社も集めた集合体のことです。
※「指数に勝つこと」を目指す運用をアクティブ運用と言いますが、アクティブファンドの大半はインデックスファンドに負けます。これは、歴史が証明しています。
この、個企業ではなく株価指数に投資する「インデックス投資」という手法は、
- 理論的にも
- 現実的にも
その有効性が確認されている投資手法です。
ノーベル経済学賞を受賞した理論に基づいた投資法でありながら、中身自体は非常にシンプルで、投資初心者にもとっつきやすいのです。
なぜなら、皆も買ってるイケてる指数を1つ選んで買えば良いだけですからね。
「初心者にオススメの投資の最適解」ということで、経験の浅い投資家さんにも自信を持っておすすめできる投資スタイルの1つです。
【動画解説:初心者にオススメの投資の最適解を解説】
※03:30 地点でインデックス投資について解説しています。
処方せん③:ドルコスト平均法で積み立てるなら面倒くさくない
投資といえば、株価の変動を常にチェックして
- 相場の変動を見極めて株を売り買いしたり
- 随時、適切な購入量・売却量を判断しなければならない
という面倒なイメージがあります。
ドルコスト平均法とは、相場の変動を無視して
- 毎月、同じ日に
- 毎月、同じ金額を
- 相場が安い時には多く買える(割安な株をたくさん購入できる)
- 相場が高い時には少なく買える(割高な株は少ししか買わないで済む)
【動画解説:株はいつ買えば良いのか?ドルコスト平均法】
具体的にどの指数にどうやって投資すればいい?
- ドルコスト平均法を用いて高値づかみ・買いそびれのリスクを減らしつつ
- 淡々とインデックス投資をする
そうは言っても、最終的に儲けが出る指数に投資していなくては意味がありません。
そのため、時に相場が暴落をするようなことがあったとしても
- 最終的には右肩上がりになる指数に連動した商品に
- ドルコスト平均法でコツコツと積立投資し続ける
ということが大切になります。ゴミは、いくら積み立ててもゴミにしかならないということです。
投資信託(ファンド)を使って、アメリカ株(S&P500)へ投資する理由
なぜアメリカ株(S&P500)へのインデックス投資が初心者にオススメなのか?
下記の目線で判断しています。
ポイント
- 世界の国を見た時に、どの国がもっとも安定感があり投資に値するか?
- 過去の実績データから見て今後の伸びしろに期待できるのはどこか?
- 経済規模(世界No.1)
- 人口構成(若い世代も多く人口増加傾向)
- 金融法制(不正対策、投資家保護の制度がばっちり)
- イノベーションが起きやすい文化
あらゆる面から考えて、米国ほど魅力的な国はそうはありません。
下記の動画で分かりやすく解説されているのでチェックしてみてください(^^)
参考までに、日本株とアメリカ株の過去の実績を見比べてみましょう。
【日経平均株価(日本株の例)の過去のデータ】
2003年付近で大きく下がり、その後も上がったかと思えば大きく下がったりして、今なお過去最大値を超えることができていません。
【S&P500(アメリカ株)の過去のデータ】
一方、S&P500は、もちろん下がっている時期もありますが、全体として見た場合に右肩上がりのグラフを形成していることが分かります。これは、50年、100年という期間でも見ても同じ結果になります。
※いくらアメリカが経済大国とはいえ「アメリカに集中投資するのも怖い」という方には、世界中の株式にバランスよく投資できる「楽天VT」や「SBI 全米株式インデックス・ファンド」といった商品もあります。良い指数は他にもたくさんありますから、安心してください。
アメリカ株(S&P500)のインデックス投資 ポイントまとめ
今までご紹介してきた初心者向けの投資【アメリカ株(S&P500)のインデックス投資】について、下記の動画でポイントをまとめています。
- 指数の値動きは個別株よりマイルドなので、短期的に大きく儲けられるものではない(確率論・統計的に考えると、長期的な資産形成には向いている)
- 株式に長期投資していれば、いつか必ず暴落も経験する
「暴落があっても長期的に見れば右肩あがりになっている」という過去の実績、そしてこれからの米国の成長力に期待するのなら、一時的な相場の荒波に惑わされて売ってしまってはダメ - ドルコスト平均法で毎月コツコツ、無理のない範囲で購入する。
▼あわせて読みたいアメリカ株のインデックス投資に関する記事
さっそく口座開設からやってみよう
ここまでの話をいったんまとめます。
- 投資が不安!こわい!→常識的な利回りを知って、少額から始めれば怖くない
- 難しそう!→インデックスファンドを買えば良いだけ(優良指数を選べばおしまい)
- 面倒くさそう!→ドルコスト平均法で積み立てればOK(自動設定もできます)
良い指数とは、例えばS&P500のような指数ですね。
仮にS&P500の期待利回りを年利5%とすると、
- 毎月5万円を30年積み立てただけで
- 投資元本1800万円が4,100万円になります
そんなに都合よくいくわけないじゃないか!という意見もあると思いますが、そういった数多の意見を打ち破って実績を残してきたのがS&P500やダウのような優良な株式指数です。
もし、こういった株価指数に連動したファンドに投資したい!ということであれば、さっそく投資用の口座を開設しましょう!
銀行の窓口に行ったらダメですよ。ワケの分からない指数に連動したファンドを営業され、販売手数料やらなにやらでぼったくられるのが目に見えているからです。
私たちが使うのは、ネット証券口座で十分です。口座開設料・口座維持料・アドバイス料などがまったくかからない、無料の証券口座で何も問題ありません。
- 取引手数料の安さ
- PC画面やスマホ画面での使いやすさ
- 投資商品のラインナップ
どれをとっても銀行の出る幕はまったくないのです。
ひとくちにネット証券口座といってもいくつも候補があるのですが、リベラルアーツ大学では、【SBI証券】か【楽天証券】かをオススメしています。SBIは国内株式個人取引シェアNo.1の証券で、楽天も人気の証券です。
どちらを使っても大差ありませんが、楽天ポイントをよく使う方には【楽天証券】がオススメです。楽天ポイントを使ったファンドの積立も可能で、非常に使い勝手が良いです。
証券口座開設・積立投資を開始する
各証券口座を開設する手順と、そのあと実際に積立投資を開始するまでの流れについては、それぞれ以下の記事で解説しています。
証券口座開設フォームの流れにしたがって項目を入力していくだけなので、難しい部分はありません。
以下の2点にだけ気をつけておきましょう。
証券口座開設のポイント
- 特定口座(源泉あり)で開設する
- 積立NISAの口座も合わせて開設しておく
積立NISA(つみたてNISA)とは?
積立投資をするにあたって、積立NISAについても知っておきましょう。
積立NISAという制度を使えば、値上がり益や配当金に税金がかかりません。
まとめ:まずは小さく一歩踏み出そう
初心者が積立投資を始めるまでに通るべきステップを説明してきました。
あとは、実践あるのみです。
何ごとも行動しなければ、リベ大で目指す「経済的な自由」の第一歩を踏み出すことはできません。
「投資」を極端に恐れず、正しい知識で投資をうまく味方につけて、「経済的な自由」のために挑戦してみましょう!
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