こんにちは、こぱんです!
リベ大では、サラリーマンの方が人生を豊かにする働き方についても、YouTubeやブログでよく取り扱っています。
そして、仕事にまつわる人生のお悩みも日々多く寄せられています。
皆さんは自分の人生が安定していると思っていますか?
良い学校に入り、良い会社に入れば、「人生が安定する」と言われた方も多いのではないでしょうか?
でもぼくの人生は安定していない気がする…
なぜ、雇用が安定しているはずの正社員が、不安を抱えているのでしょうか?
それは、ビジネスの世界で一番重要な顧客リストが貧弱だからです。
不安の原因は「顧客リストが貧弱だから」です。
サラリーマンをやっていると、顧客リストは自分とは無関係だと考えてしまいがちですが、実はサラリーマンにも関係があります。
そこで今回は、以下のことについて解説します。
- 顧客リストの重要性
- サラリーマンの顧客とは誰か
- サラリーマンにとっての顧客リストとは何か
- サラリーマンが顧客リストを強化する方法
目次
解説動画:【見落としがち】本当の「安定」を生み出すたった1つのもの
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
顧客リストの重要性
本題に入る前にクイズです。
頭を江戸時代にタイムスリップさせて、町の商人になったつもりで考えてください。
江戸時代、商人の店で火事があった時に、彼らが真っ先にやったことはどれでしょう?
- 火事を消すために水を汲んでくる
- 家財道具やお金を外に運び出す
- 商品を外に運び出す
- 顧客リストを井戸にぶん投げる
誰よりも早く、炎よりも早く、光よりも早く、顧客リストを井戸にぶん投げる。
これが、火事が起こった時の商人の対応でした。
この顧客リストは、こんにゃくのりで加工されていて、水にぬれても文字が消えないようになっていたそうです。
江戸の商売人は、以下のように考えていました。
- 家が燃えても立て直せる
- 家財道具が燃えても立て直せる
- 商品が燃えても立て直せる
- 顧客リストさえあれば立て直せる
自分と取引実績のあるお客さんのリストこそが、収益の源泉であることを理解していたのです。
- 1社から月30万円の給与をもらう会社員
- 10社からそれぞれ月3万円の仕事を受注するフリーランス
この2人を比較すると、フリーランスの方が「会社にしがみつくしかない会社員」よりも、安定しているのです。
今まで意識したことのなかった人は、ぜひ覚えてください。
サラリーマンの顧客って誰?
自分で商売をやっている人ならわかりやすいですが、サラリーマンなのに顧客リストと言われても、ピンとこない人は多いと思います。
サラリーマンの顧客は誰でしょうか?
飲食店で働いている人…お店にくるお客さん
保険の営業マン…保険を契約したがっている人
銀行員…窓口に相談に来る人
これらは決して間違ってはいませんが、本当の正解とも言えません。
サラリーマンは、勤め先の会社と以下のような関係です。
雇用契約を通じて
自分の持つ労働力という名の商品を
会社に売っている
多くの人にとって、労働力は自分が持っている唯一の商品です。
飲食店を例にすると、「飲食店」と「客」は例えば、“1,000円でハンバーグ定食を提供する”という契約をしています。
注文を取ったのが飲食店勤務のサラリーマンだとしても、この契約の当事者はあくまでも「飲食店」と「客」です。
サラリーマンが「食事をした人」と契約をしているわけではありません。
保険の営業マンも同じで、“営業マンがお客さんに生命保険を販売した”としても、保険契約の当事者は「保険会社」と「客」です。
営業マンが「客」と契約をしているわけではありません。
サラリーマンには、顧客が自分の勤め先の1社しかいません。
顧客が1社しかいないということは、その1社と取引がなくなったら即倒産してしまう状況です。
一般的には、売上の10%~20%が1社に偏っていると、ビジネス的には非常に危険な状態と言われています。
それなのに、サラリーマンは取引先が100%自分の会社しかない状態なのです。
他にも大きなデメリットがあります。
それは、商品改善のためのフィードバックが、1社からしか受けられないということです。
極端な例ですが、
- Apple
- Amazon
は世界中に、とんでもない数の顧客を抱えています。
彼らは、何億人という膨大な顧客から膨大なフィードバックを受けて、日々サービスを改善しています。
その一方で、サラリーマンが受けられるフィードバックといえば、勤め先1社からの人事評価だけです。
上司から以下のようなことを言われた経験はありませんか?
- もっとマネジメントを頑張ってほしい
- もっと積極的に取り組んでほしい
- ○○をもっとできるようになってほしい
“会社にとって好ましい商品になってくれ”と言われるならまだ良い方で、
「俺(上司)にとって好ましい“商品”になってくれ」
というフィードバックになっているケースもあります。
「俺の若いころはこうだった」
「俺はこうやって乗り越えた」
「だからお前もこうしろ」
お客さんがたった一人で、その人専用の商品としてカスタマイズしていったら、以下のような商品になるリスクがあります。
他の会社からは一切求められない
他の上司からは一切求められない
みたいな(笑)
サラリーマンが持つ唯一の商品は、労働力です。
いくらで買ってもらえるかは品質次第です。
その品質を高めるために、顧客が1社しかないのは致命的な弱点になり得ます。
サラリーマンの顧客リストって何?
これまで解説したように、顧客リストが充実していると、以下のメリットがあります。
ビジネスが安定する
商品の品質が高まる
しかし、労働力を提供しているサラリーマンは、自分の身体が一つしかないので、基本的に雇用契約は1社しか結べません。
サラリーマンの場合、厳密な意味での顧客リストは、自分の勤め先1社だけです。
見込み客リストが、サラリーマンにとっての“財産”になります。
ここでいう見込み客とは、雇用契約を結んでくれる可能性のある人・会社です。
見込み客リストに載るのは、書類選考を通してくれそうなレベルの企業です。
「書類選考を通してくれる=“あなた”という商品に興味がある」ということなので、もし見込み客が10社あれば、1社くらいは買ってくれるはずです。
質の高い見込み客リストがあるということは、以下のことと同じ意味です。
市場のニーズを捉えている
商品改善の機会がある
市場のニーズ
見込み客のたくさんいる人材は、市場のニーズを捉えているので将来が明るくなります。
一方で市場ニーズを捉えていない人材は、見込み客が全然いません。
転職エージェントに「あなたに紹介できる案件はない」と言われてしまいます。
商品改善の機会
たくさんの見込み客リストがある人材は、商品改善の機会が多くあります。
たくさん見込み客がいるので、見込み客から
「あなたにこういう機能があれば、買いたい」
という情報が入ってきます。
そのため、自分をより魅力的にしていくための商品改善ポイントがわかります。
転職活動中は、エージェントや面接をした企業からフィードバックをもらいましょう。
- マネジメント力
- 語学力
- 法務・財務などの専門性
- 特定分野の実務経験
- 積極性・明るさといった性格面
何が自分に足りないかがわかれば、改善していくことができます。
一方で、複数の見込み客がいない人材は、商品改善の機会がなく、ラジオ・貯金箱機能付き掃除機コースになってしまいます。
- 市場は何を求めているのか?
- 何ができるのか?
- 何を提供したいのか?
商品コンセプトが明確にならず、価値の低い人材になっていきます。
サラリーマンは労働力が商品
改めて強調しますが、サラリーマンは「労働力が商品」です。
本当の安定は、“その商品を買いたいと思ってくれる人がどれだけいるか?”で決まります。
もし、サラリーマンが質の高い見込み客リストを持っていれば、「雇用が安定」するのではなく、「人生が安定」します。
「人生が安定」していれば、「雇用が安定」していなくてもいいですよね。
本当の意味で安定したいなら、今の会社・仕事を大事にしつつ、見込み客リストも充実させましょう。
自分の価値を客観的にとらえる最高の機会になるはずです。
サラリーマンの見込み客リスト強化法
サラリーマンの見込み客リストの強化法は、以下の3点です。
- パターン① リアルでのコネ構築
- パターン② SNS発信
- パターン③ 転職エージェントの活用
パターン① リアルでのコネ構築
縁故採用は、昔から強力な就職ルートの1つです。
リファラル採用とは、元々その会社に勤めている社員さんの紹介(=リファラル)や推薦による採用手法です。
- メルカリ
- 富士通
- クレディセゾン
などの会社で取り入れられています。
「うちの会社で一緒に働かない?」と言ってもらえるコネがあるなら、見込み客リストが充実しているということです。
同業種の人が集まるセミナー
交流会で新しいつながりを作る
学生時代など、昔の付き合いを復活させる
取引先など、既にあるつながりを充実させる
方法は色々ありますが、
「一緒に働かない?」
「良かったらウチにおいでよ!」
と言ってもらえるだけの信用を貯める必要があります。
パターン② SNS発信
最近の見込み客リスト強化法は、SNSの活用です。
経営者・企業の採用担当者もSNSを見ています。
なぜならSNSは、採用に必要な情報が顕著に表れるからです。
発信内容や発信タイミングを追いかけていくと、以下の項目の分析ができます。
- スキルレベル
- 行動特性
- 性格・嗜好
- 価値観
リベ大でも、実際にSNSを見て仕事を発注しています。
だからこそ、丁寧にSNS発信に取り組めば
「一緒に働かない?」
「良かったらウチにおいでよ!」
と声がかかるようになります。
コツコツとSNS発信を続けていたら、たまたま企業の商品と合致して、仕事をもらえたという話もよくあります。
Twitterで「仕事辞めました!こんなスペックです!」といって、次の転職先を探している人もいます。
あなたの発信を見て、共感・信頼してくれる人が増えれば、見込み客リストは確実に強化されます。
パターン③ 転職エージェントの活用
一番簡単で手軽なのが、転職エージェントの力を借りる方法です。
Web面談や電話面談で、「少し広めの求人案件を見せてほしい」と頼むだけで、簡単に見込み客リストができます。
いくら広めにと言っても、全く可能性のない案件は見せてもらえません。
応募できる案件を紹介してもらえば、以下のことがわかります。
- 見込み客の数(求人の数)
- 見込み客からの提示価格(年収イメージ)
- 見込み客のニーズ(求められているスキル)
もし、エージェントに「紹介できる案件はない」と言われたら、会社員としての商品価値は既にかなり毀損しています。
- 起業して、新サービスや新商品を作る
- 人の作ったサービスや商品を売る(せどり・アフィリエイトなど)
など、他の手段を考えなければ安定は手に入りません。
リベ大では、JACリクルートメントという転職エージェントをオススメしています。
不景気でも、キャリア面談や案件紹介・フォローなど、JACリクルートメントは親切に相談に乗ってくれています。
「今すぐ転職する気がなくても気軽にキャリア相談してください」というスタイルです。
ハイクラス求人が得意なエージェントなので、“高年収の会社が見込み客になるか”チェックしてみたい人には、特に相性がいいです。
年齢によって需要は大きく変わるので、1~2年に1回面談を行い、見込み客リストのメンテナンスをしておきましょう。
JACリクルートメント
まとめ:安定を手に入れたいなら、顧客リストの強化が絶対条件
顧客リストは、商売の最重要資産です。
一昔前は、良い学校に入って良い会社に入れば、人生が安定したかもしれません。
ですが、変化が激しい今の時代は、安定を手に入れたいのなら、顧客リストの強化が絶対条件です。
サラリーマンの場合でも、良質な見込み客リストがない状態では、不安から解放される可能性は低くなります。
本当の安定を手に入れたい人は、見込み客リストの強化・メンテナンスに、ぜひ取り組んでください。
- リアルでのコネ構築
- SNS発信
- 転職エージェントの活用
転職活動はリスクだと考える人もいますが、“自分の価値を知るために転職活動”をするのはノーリスクです。
良質な見込み客リストのある人とない人では、「もしものとき」のリスク度合いが天と地ほど違います。
- 貯金を増やす
- 土地や家を買う
- 株や債券を買う
これらの金融資産を増やすのも大切ですが、「見込み客リスト」という目に見えない資産の強化・メンテナンスも忘れないでください。
自分の信用が貯まって、見込み客という資産を持っていれば、金融資産がなくても人生が安定します。
不安なニュースが続く中、現在の自分の状態や未来の自分について改めて見つめなおし
「本当に安定してるのか?」
「実は安定していないんじゃないか?」
と気付く人が増えてきています。
時代が変われば、常識も変わります。
気付いた時こそ、行動すべき時です。
以上、こぱんでした!
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