はじめに

個人事業主(フリーランス)のみなさん、こんにちは!前回に引き続き「いまさら聞けない税金の話」です。

サラリーマンと違って、個人事業主は「税金の逃げ道」が多いという性質を持っています。「逃げ道」というとなんだか犯罪のような物言いですが、この講座では合法のお話をします。

個人事業主として働くということはつまり、税金との戦いでもあります。一緒にしっかり学んでいきましょう!

この講座は起業家兼投資家で、リベラルアーツ大学・学長の両さん(@freelife_blog)とのインタビューを元に、ご本人監修で構成・執筆しています。

インタビュアー・ライター 岡田早季(@sakiarise)

個人事業主の税金!その特徴を知ろう

おかだ
サラリーマンはわかるけど、個人事業主ってなんだろう?

両@学長

ざっくりいうと、サラリーマン所得以外の所得は、すべて個人事業主の所得です。ハンドメイドでアクセサリーを作って自分で売った、なんて方は立派な個人事業主ですよ。

 

個人事業主とサラリーマンの税金に関する違いは多くあります。が、一番わかりやすい大きな違いを先にご説明します。

サラリーマンは、「源泉徴収」という形で、毎月給料から税金を引かれてから、ふだんの生活費などにお金をつかうことができますよね。

一方、個人事業主は、源泉徴収がありません。そのかわり、1年間の儲けを年度末にまとめて計算する「確定申告」という作業をします。その確定申告のあとに、税金を払います。

サラリーマンと個人事業主の違い

つまりは、サラリーマンと個人事業主では税金を引かれるタイミングが違います。

そして、税金を先に引かれてしまうサラリーマンと違い、個人事業主は税金をコントロールしやすい立場だということです。

個人事業主の特徴のポイント
◯サラリーマンと個人事業主では税金を引かれるタイミングが違う
◯税金が引かれてからお金をつかえるのがサラリーマン
◯お金をつかったあとに税金を引かれるのが個人事業主
◯個人事業主のほうが税金をコントロールしやすい立場

税金をコントロールできる人になろう

おかだ
なるほど〜、なんとなく違いはわかりましたが、結局税金は引かれるんだから、同じに感じますけども…。

両@学長
結局税金は引かれるという意味ではそのとおりですが、引かれる税金の金額をコントロールできるのが個人事業主です。

 

同じ収入、同じ税率、同じ生活費のサラリーマンと個人事業主で、どのくらい手元に残る金額が違うのかを例で見てみましょう。

これはサラリーマンの所得が500万円で、税率を30%と仮定した場合の計算です。税率を払ったのちに、家賃や携帯代などを差し引くと、手元に150万円残りました。

これは個人事業主の収入が500万円で、税率を30%と仮定した場合の計算です。家賃や携帯代を経費として計上することで、所得が300万円になりました。その所得から税金を計算したので、手元に210万円残りました。

この通り、「経費」をしっかり計上し、税金をコントロールすることで、同じ出費や収入でも、手元に残る金額は変わってきます。

これはあくまで考え方の例です。実際にはサラリーマンにも控除のしくみはあるので、全くコントロールできないわけではありません。

しかし、毎月会社に税金を天引きされてしまうサラリーマンと比較すると、個人事業主のほうがコントロールしやすいということです。

(※詳しくは前回参照

おかだ
なるほど〜!しっかり税金をコントロールしよう、って考えになりました!

両@学長
収入を増やす大変さは、みなさん身をもって感じていると思います。税金をコントロールするということは、いつもよりたくさん残業したわけでもないのにお金を増やせるチャンスなんですよ。
経費の考え方のポイント
◯経費をしっかり計上することで、手元に残る金額が変わる
◯同じ収入・同じ生活費・同じ税率でも個人事業主のほうがお金が残しやすい

税金をコントロールする方法

おかだ
さっそくなんですけど、具体的に、どーやったら税金をコントロールできるんでしょうか?

両@学長
一度は聞いたことがあると思うんですが、年度末にする「確定申告」がポイントです。

 

税金は所得に対してかかります。売上ではありません。売上をあげるためには経費がかかります。

売上から、売上をあげるためにかかった経費を引いた金額を所得といいます。その所得に税金がかかります。

「わたしは1年でいくらほど売上をあげました。そのためにこんな経費がかかりました。」と、証明するために年度末に国に申請する作業を「確定申告」といいます。

確定申告とは

確定申告とは、1月1日〜12月31日までの1年間の儲けを確定し、翌年の2月16日〜3月15日の間に国へ申告することを言います。

以上が所得税の確定申告のかんたんな定義です。

なぜこんなことをしなければいけないのか、というとサラリーマンは毎月税金を源泉徴収で会社が勝手に引いて処理してくれますが、個人事業主はそうもいかないので、自分から申告しにいく必要があります。

両@学長
ちなみに、確定申告をちゃんとしないとペナルティがありますよ

おかだ
なるほど〜。あれ、そういえばわたしは会社からの給料もあるし、副業の所得もあるけどどうすればいいんだろう?

サラリーマン+副業はどうすればいいの?

両@学長

最近は副業の流れがどんどん強くなっているので、働きながら副業をする人は多くなるでしょうね

 

会社からの給与所得とは別に、個人の事業所得がある場合は、給与所得は「年末調整」で経費を計上して、個人の事業所得分は「確定申告」で経費を計上します。

(※年末調整は前回参照

サラリーマン+赤字の副業はどうすればいいの?

両@学長

最近は副業をはじめる人も多いですね。初期投資がある程度かかる副業をはじめたら、その年は副業が赤字という人もでてくるでしょう。

 

たとえば、給与所得が年間300万円だとします。税率を仮に20%とすると、税金を年間60万払ったことになります。

一方、副業で今年は100万円赤字だったとします。

そうすると、あなたは給料300万副業赤字100万で、損益の通算は200万円の利益ですよね。

でも、給料は勝手に税金が源泉徴収で天引きされているので、「300万の利益がある」という前提で、すでに60万引かれてしまっています。

赤字を確定申告して通算損益を出す

これは、税金を払いすぎの状態です。こういった場合は確定申告で赤字を申告します。

そうすると、払いすぎた税金が返ってきます(還付金)。

おかだ
なるほど!赤字もちゃんと申告しないと、税金をとられすぎで損しちゃうんだね。

副業の赤字は繰り越せる

両@学長
たとえば、サラリーマン所得はなしで「副業一本でやっていく!」となったときに、その年は赤字だけで終わったとしても、翌年以降の黒字に繰り越せるんですよ。

 

たとえば、あなたが1年目に300万円の赤字だったとします。

そして、2年目に600万円の黒字を出せたとすると、通常であれば2年目の「600万×税率」で計算されます。

しかし、1年目に赤字を申告しておくことで、その赤字を翌年以降の黒字に繰り越せます。

つまり、2年目は「(今年の黒字−去年の赤字)×税率」で計算できるので、「(600万−300万)×税率」となり、大きな節税になりますね。

おかだ
赤字の繰越は最長3年まで可能ですよ!しっかり申告しておけば、将来黒字化したときに節税できるね!
確定申告のポイント
◯一年間の利益や経費を国に申告する作業を「確定申告」という
◯個人事業主の所得があるのに確定申告をしないとペナルティがある
◯サラリーマン+副業の場合は、年末調整+確定申告を行う
◯副業が赤字の場合は赤字を確定申告するとお金が返ってくる場合もある
◯副業の赤字は3年繰り越せる

まとめ

結論
個人事業主のほうが税金をコントロールしやすいです

両@学長
ここまで税金を2回に分けてお話しましたが、なんとなく気づいてもらえたかもしれませんが…色々工夫したとしても税金はとても高いです…

 

税金は高いです。税金をコントロールする立場になって、なんとか抑えないといけません。仮に税金で3割とられてしまうということは、1年におきかえたら約4ヶ月はタダ働きしてることになります。

個人事業主はある程度の所得までは税金がかからないように出来ます。なので、サラリーマンよりも2〜3割は手取りを増やすことができますので、自分の事業を持つことは非常に有利です。

次回以降では、具体的に副業や投資の話にはいっていきます。つまり、「お金のなる木」を作りはじめるときが来ました。

ここまでの回をよく読んでいただいて、まずは支出をおさえましょう。

そしてできた自由なお金をさらに増やす取り組みをご紹介しますので、今後ともお付き合いくださいませ。

おかだ
青色申告の記事を公開しているライターもいますので、ぜひチェックしてください!
個人事業主の特徴のポイント
◯サラリーマンと個人事業主では税金を引かれるタイミングが違う
◯税金が引かれてからお金をつかえるのがサラリーマン
◯お金をつかったあとに税金を引かれるのが個人事業主
経費の考え方のポイント
◯経費をしっかり計上することで、手元に残る金額が変わる
◯同じ収入・同じ生活費・同じ税率でも個人事業主のほうがお金が残しやすい
確定申告のポイント
◯一年間の利益や経費を国に申告する作業を「確定申告」という
◯個人事業主の所得があるのに確定申告をしないとペナルティがある
◯サラリーマン+副業の場合は、年末調整+確定申告を行う
◯副業が赤字の場合は赤字を確定申告するとお金が返ってくる場合もある
◯副業の赤字は3年繰り越せる

おすすめの書籍

個人事業主の方や、これから副業をはじめようと思っているかたにおすすめの税金の書籍をご紹介します!

『あらゆる領収書は経費で落とせる』著者 : 大村大二郎

両@学長
税金はシビアな部分もあるので、書籍内のことはすべて完璧に実践できる…というわけではない部分もありますが、初心者には親しみやすい本となっています。
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