長い人生を生きていく上で、パートナーはあなたにとって重要な人物となります。
しかし、2人の間で意見が食い違った時には、大なり小なりトラブルとなることもあるでしょう。
そんな配偶者やパートナーとの関係について、リベ大にはYouTube開設以来、以下のような質問をたくさんいただいています。
- 株式投資を始めたいのですが、夫が賛成してくれません。
- 不動産投資がしたいのですが、妻が許可してくれません。
- 貯蓄型保険を解約したいのですが、夫が反対しています。
- 転職したいのですが、妻がOKしてくれません。
→ どうしたら良いですか?
「私は今日カレーが食べたいのに、夫はハンバーグを食べたがっている」といった、日常での些細な問題であれば夫婦の意見が割れたところで人生に大きな影響は出ません。
しかし、冒頭のようなお金に関する問題の場合、言葉通り人生に大きな影響を与えてしまいます。
つまり、何かしら手を打つ必要があるかもしれないということです。
そこで今回の記事では、「夫・嫁ブロック」問題について解説します。
- 夫・嫁ブロックが起きる原因
- 夫・嫁ブロックの攻略法「絶対にやってはいけないこと」3選
- 夫・嫁ブロックの攻略法「やるべきこと」3選
今回の記事のターゲット読者は、配偶者がいる人や、恋人がいる人達ですが、そうではない人達にも役立つ内容となっています。
なぜなら、今回の内容はつまるところ「自分に反対する人を、協力者に変える方法」だからです。
たとえ協力者にできなくても、反対勢力から中立にすることぐらいはできるでしょう。
リベ大では、1人でも多くの人に資産5,000万円超の小金持ちに到達してほしいと思っています。
- 今よりも生活満足度を下げること無く、月5万円の支出を減らす。
- 出世や副業、転職などにチャレンジして今よりも月5万円収入を増やす。
→ 浮いた10万円を年利5%で運用すれば、23年後には資産5,160万円になる。
実際のところ、上記の予定よりも早く到達できそうな人はたくさんいます。
そして、上記のような机上論の小金持ちプランに血を通わせるためには、配偶者の理解が必要不可欠なのです。
保険の見直しはダメ、転職や副業もダメ、投資もダメということでは、今よりも一歩自由になることは難しいでしょう。
パートナーの理解が得られなくて困っているという人は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
目次
解説動画:夫・嫁ブロック突破「やってはいけないこと」「やるべきこと」を解説
このブログの内容は以下の動画でも解説しています!
夫・嫁ブロックが起きる3つの原因
まず、夫・嫁ブロックが起きる原因を把握しておきましょう。
「そもそも、相手は皆さんの話に乗り気ではない」という現実をおさえておかなければ、正しいスタート地点に立てないからです。
夫・妻ブロックが起きる原因の1つは、以下のようなバイアスと呼ばれる偏見です。
- 現状維持バイアス
- 群集心理バイアス
- 悲劇的バイアス
夫・嫁ブロックが起きる原因①:現状維持バイアス
現状維持バイアスというのは、何かを選択すべき場面に直面した時、現在の状態を維持する方向に働きやすいという人間の潜在的な意識のことです。
実際、現状維持バイアスはとても強力で、いくらでも例をあげることができます。
- せっかく貯めたお金なんだから、失いたくない。
- せっかく入った会社なんだから、辞めたくない。
- せっかく就いた仕事なんだから、変えたくない。
- せっかく付き合ったんだから、(それほど好きじゃないけど)別れたくない。
上記の他にもつい、いつもと同じ通勤経路を選んでしまうことや、いつも同じメニューを選んでしまうといったことも、現状維持バイアスの一例でしょう。
それではなぜ、人間は現状維持を好むのでしょうか?
理由は以下の通りです。
- 重い決断は、そもそもしない方が楽だから。
- 損するのが嫌だから。
- 完全に新しいことをやるより、今までの経験に従って行動する方が不安が小さいから。
夫・嫁ブロックが起きる原因②:群集心理バイアス
群集心理バイアスとは、どのように行動すれば良いか迷った時、周囲の人と同じ行動を取ることが安全だと判断するという心理傾向のことです。
多数派同調バイアス、集団同調性バイアスとも言われます。
最近では2人に1人は転職経験者とも言われるくらい、転職が当たり前の選択肢になりつつあります。
その一方で、投資はまだまだ転職のように当たり前とは言えない状況です。
以下の、2021年に実施された「証券投資に関する全国調査」の結果を見てみましょう。
- 預貯金の保有割合:92.2%
- 株式の保有割合:13.6%
- 投資信託の保有割合:10.8%
→ 資産運用している人は10人に1人くらいの割合
つまり、株式などを持って資産運用をしている人は少数派というワケなのです。
資産運用に興味がないパートナーは、相談された時に以下のように考えるでしょう。
そして、この「みんなやっていない」という考えこそが、群集心理バイアスなのです。
ちなみに、学長は以下の例のように、群集心理バイアスとは真逆の考えを持っています。
もし学長が奥さんに、「他の旦那さん達は、みんなこういうことやってるよ!」なんて言われたら、
「ワシに普通になれってことか〜!今の生活の土台がひっくり返るぞ!」と言い返してしまうそうです。
大勢と同じことをやるということは、普通になるということです。
上記の例のように、学長が普通ではない人生を歩んでいるのは、他人と違うことをやっているからなのです。
夫・嫁ブロックが起きる原因③:悲劇的バイアス
悲劇的バイアスとは、未来に対して「〇〇になったらどうしよう」と想像してしまうように、何もかも上手くいかないと感じてしまう心理のことです。
一例は、以下のようなものがあげられます。
- 投資を始めてすぐに、リーマンショック級の暴落がきたらどうするんですか?
- 次の暴落では、今までのように株価が戻るとは限りませんよ!
- 核戦争が起きれば、資本主義なんて消え去ります!
このような考えは、悲劇的バイアスが原因となっているのです。
主張を支える妥当性のある根拠がある人は良いのですが、多くの人は雰囲気だけで悲劇的バイアスに囚われてしまいます。
しかし、つい悲観的になってしまうことは、仕方のないことかもしれません。
なぜなら私達は、悲劇的な想定を乗り越えてきた人達の子孫のため、根っからの楽観主義者は歴史の中で淘汰されてしまったかもしれないからです。
つい最悪の想定をしてしまうことは、遺伝子レベルで刻み込まれている話なのかもしれません。
- 現状維持バイアス
- 群集心理バイアス
- 悲劇的バイアス
上記のバイアスは、人間という生き物の中に無意識に組み込まれているため、新しい意見に反対されることは当然と考えておくべきでしょう。
つまり、「なぜ、配偶者に反対されるのでしょうか?」という質問に対する答えは以下の通りとなります。
「人間、基本的にそういうものだから」です。
これら3つのバイアスを乗り越えるためには、付け焼き刃の対処法ではいけません。
少し億劫かもしれませんが、根気が重要なのです。
そして、この根気をマラソンに例えるなら、以下のようなイメージとなります。
- 0km地点がスタート位置だと考えない
- マイナス30km地点がスタート位置だと考える
多くの人が、マラソンの例のように勘違いしてしまうので、言葉通り「スタート位置」にすら立てずに断念してしまいます。
続いては、人間には心理的な3つのバイアスがあるということを念頭に、夫・嫁ブロックの攻略法「絶対にやってはいけないこと」3選を解説していきます。
夫・嫁ブロックの攻略法「絶対にやってはいけないこと」3選
夫・嫁ブロックを受けた時に、絶対やってはいけないことは以下の3つです。
- 気合を入れたプレゼン
- からの逆ギレ(相手を責める・見下す)
- コッソリ実行
この3つは状況を悪化させること間違いなしですので、絶対におすすめできません。
絶対にやってはいけないこと①:気合を入れたプレゼン
相手が全く乗り気でない状態の時に、以下のような気合を入れたプレゼンはやめておきましょう。
- 【賢い人はやっている】保険解約のメリット5選
- 【今こそチャンス】転職が正解な3つの理由
- 成功間違いなし!俺の起業成功物語【5つのSTEPで紹介】
上記のようなプレゼンを始めてしまうと、おしまいです。
そもそも奥さんや旦那さんはあなたのやろうとしていることに対して、ポジティブな印象を持っていません。
つまり、「何それ、おもしろそう!もっと聞かせて」ではなく、「そんな話するくらいなら、猫のトイレ掃除してよ」が本音なのです。
押し売りは嫌われるのがセオリーですし、見込み客ですらない人に商品を売り込んで成功するワケがありません。
さらに、「絶対儲かる」や「特別な投資先」、「今しかない」といった言葉を重ねるほど、話のうさん臭さは並大抵のものではありません。
そして最後の決めゼリフ「俺を信用できないのか!」や「私を信じて!」を言ってしまえば、プレゼンの熱意に反比例してパートナーの視線はどんどん冷たくなっていくでしょう。
以下は実際に、学長の友人にあった例です。
友人は、不道産投資に反対する旦那さんの目の前に、大量の資料を積み上げました。
(厳選した不動産投資本や銀行提出用の事業計画書、物件資料、詳細なシミュレーション結果)
彼女は「何回言っても資料を見てくれないんですよね…」と悩んでいたのです。
興味のない相手へ気合の入ったプレゼンをしても無駄だということは、他人事として考えるとダメだということは理解できるはずです。
しかし、自分のこととなると、意外とやってしまうものなのです。
相手の聞きたいことではなく、自分の話したいことを延々と話すその姿勢には、100年の恋も冷ます効果がありますので注意してください。
絶対にやってはいけないこと②:プレゼンからの逆ギレ(相手を責める・見下す)
プレゼンはほとんどのケースで上手くいきませんが、そんな時に良くしてしまう反応が逆ギレです。
- あいつは何にもわかってない!
- 彼はマネーリテラシーが低すぎる!
- せっかく教えてあげてるのに、ちゃんと話をきかないとか終わってる!
- パートナーが困ったちゃんだから私(俺)は大変…。
せっかく、やってみたいと思ったことにストップをかけられて、ガッカリしてしまう気持ちは分かります。
不自由さや窮屈さを感じてイライラしたり、信頼されていないと感じて悲しくなったりしてしまうかもしれません。
しかし、仕事や投資にはリスクがつきものです。
未来は不確実ですので、やる前から「正しい、間違っている」を決めるのは不可能なのです。
それなのに、成功前提で相手を責めたり見下したりするのはおかしいですよね。
学長も過去に、新築ワンルームの販売業者さんからの営業電話を断ってキレられたことがあります。
その時、「てめぇみたいなバカには売ってやらねぇよ!」と電話を切られたそうです。
営業に失敗した後の捨て台詞は良くありません。
他にも、転職に反対する奥さんとギスギスしてしまっている学長の知人は、以下のような発言をしています。
- 「あいつに話してもムダ。思い込みが強すぎて、人の話聞かないから。」
- 「昭和の価値観で生きてるんだよね。終身雇用が時代遅れだってことすら気づいてないわけ。」
上記のような発言をしている友人の夫婦関係は、当然順調とは言い難いです。
一度逆ギレという選択をしてしまうと、その後の悪影響は計り知れません。
あなたには相手が、物事が分かっていない人や、自分の邪魔をする人に見えるようになっていきます。
そして相手からはあなたが、反対意見を言うと上から目線になる人や、意見が合わないとキレてくる人に見えるようになるのです。
これでは、良い関係を築くことは難しくなってしまうのです。
絶対にやってはいけないこと③:コッソリ実行
一見、「そんな人いる?」と思うかもしれませんが、意外としてしまうことが「パートナーに内緒でコッソリ実行」です。
本人たちの言い分は、どうせ反対されるんだったら、先に言っても後に言っても同じというものや、成果を出してから報告すればいいかな、といった感じです。
なぜなら、コッソリ実行するような隠し事は、関係の根本を崩壊させかねないからです。
例えば、夫婦で作ってきた貯金を勝手に不動産投資に突っ込んだらどうなるでしょうか?
2人の貯金を勝手にギャンブルに使ったのと同じと判断されても仕方ありません。
それこそ、離婚騒動になったとしても不思議のない話なのです。
しかし、「相談しないで会社を辞めました」といった話も、意外と多いケースなのです。
お金の貯め方や使い方は、生き方そのものでもあります。
夫婦である以上、お互い相談した上でふたりの道を探っていくのが基本路線となります。
パートナーが、「あなたにすべて任せた!」と言ってもらえる場合以外は、丁寧に時間をかけて話し合っていくのが当たり前です。
もし、それでもどうしてもやりたいと思うのであれば、コッソリ実行するよりは、堂々と実行しましょう。
隠していたという責められポイントが1つ減るだけマシかもしれません。
夫・嫁ブロックの攻略法「やるべきこと」3選
ここまで解説してきた「やってはいけないこと」を避けることは当然ですが、一体何をやるべきなのでしょうか?
夫・嫁ブロックを受けた時に、やるべきことは以下の3つです。
- 影響の輪を見極める
- 信頼貯金を貯める
- 相手の要望を満たす
やるべきこと①:影響の輪を見極める
やるべきことの1つ目は、影響の輪を見極めることです。
皆さんの中には、「関心の輪」と「影響の輪」と呼ばれる2つの輪が存在しています。
- 関心の輪 → 自分の興味・関心が届く範囲
- 影響の輪 → 自分の影響力が及ぶ範囲
上記の図で重要なポイントは、皆さんが関心を持っている範囲と、影響が及ぶ範囲は必ずしも被らないということです。
通常は自分が影響を及ぼせる範囲である影響の輪は、関心の輪よりも小さくなります。
例えば、皆さんが以下の内容に関心があったとしましょう。
- 同僚の年収、待遇について。
→ 「同僚のA、私より仕事ができないのに私より年収が高いなんておかしい!」
- 上司の年収、待遇について。
→ 「上司のB、全然仕事してないのに俺より年収が高いなんて許せない!」
- 他の投資家の資産額について。
→ 「Twitterでよく見る投資家のC、イヤな奴なのに1億円持っててなんかムカつく!」
このように考えたとしても、皆さんは彼らの年収・待遇・資産額に対して影響を及ぼすことはできません。
なぜなら、関心の輪の中にあるけれど、影響の輪の外での出来事だからです。
パートナーに関しても、同じことが言えるでしょう。
- 普段の言葉遣い
- 育児のやり方
- お金の使い方
- 生活リズム
→ 何時に起きて、何時に寝る?
- 家事のやり方
→ 掃除機のかけ方や洗濯物の干し方、たたみ方。
これらのうちのいくつかは、皆さんにとって気に入らないやり方もあるかもしれません。
しかし、年収や待遇の例と同様で、関心があるからといって影響を及ぼせるかどうかは、別問題なのです。
つまり、夫・嫁ブロックを攻略するためにまず大切なことは、自分の影響の輪の大きさを見極めることです。
もし、「トイレットペーパーを買ってきてほしい」というお願いすら聞いてもらえない場合、皆さんの影響の輪はかなり小さいと考えるべきでしょう。
そのような状態では、「2人の貯金を使って、資産運用しよう」などという提案は到底受け入れてもらえません。
そして、影響力が小さい状態であるにもかかわらず、以下のような悩みを叫んでしまう人が多いのです。
- パートナーに副業を反対されます!どうしたら良いですか?
- パートナーに転職を反対されます!どうしたら良いですか?
- パートナーに独立を反対されます!どうしたら良いですか?
- パートナーに投資を反対されます!どうしたら良いですか?
- 「うちのアホパートナー、どうにかしてくれ!!」
皆さんのパートナーは聞き分けがないワケではありません。
本当にないものは、相手の理解力や心の広さではなく、自分の影響力ということなのです。
やるべきこと②:信頼貯金を貯める
自分の「影響の輪」の大きさを正しく認識できたら、次はその輪を広げる努力をしましょう。
影響の輪を広げるために必要なことは、信頼される人になることです。
この記事をご覧になっている皆さんは、1人の例外もなく「信頼口座」をもっています。
信頼口座というのは皆さんと、他人との2者間ので個人的に開設される口座です。
つまり、もし皆さんに50人の友人がいるとすれば、50個の信頼口座があるということになります。
信頼口座の仕組みは、以下の通りです。
- 信用されることをすると、残高が増える。
- 信用を失うことをすると、残高が減る。
銀行口座のお金は、引き出して使うことに意味がありますが、信頼口座の残高は、減らして得することは何もありません。
パートナーに対する影響力を高めたいと思うのであれば、皆さんとパートナーとの間の信頼口座の残高を増やす必要があります。
そして、信頼口座の残高を増やす主な方法は5つあります。
パートナーとの間には日々小さな約束が交わされるはずです。
そんな小さな約束は必ず守るようにしましょう。
- 「5時に子供を迎えに行く」と言ったら、残業でもキャンセルしない。
- 「トイレットペッパーを買って帰る」と言ったら、忘れない。
- 「次の休日にUSJに行く」と言ったら、本当に行く。
やると言ったことは必ず実行するように努めましょう。
そのためにも、守れない約束はしない、約束したことは守るということを徹底することが大事です。
約束というものは、時々守ればいいものではありません。
守ったり、守らなかったりする人の信頼口座の残高は、いつもカツカツになってしまうのです。
パートナーに信頼してほしいと考えるのであれば、まずは皆さんから相手を信頼しましょう。
相手がやりたいと言ったことを応援することや、今やっていることを認めて感謝するなどができるはずです。
パートナーの足を引っ張らないことは当然として、困っている時にはお互い手を差し伸べることが大事です。
パートナーから何かをお願いされた時、以下のような対応をされるとどう感じるでしょうか?
- 窓磨き?今度やっておくよ。
- ゴミ出し?今忙しいからちょっと待ってね。
- 電子レンジが壊れた?あとでAmazonで購入しておくよ。
後回しにするような対応はすべて、信頼口座の残高アップには貢献してくれません。
お願いされた時の対応の正解例は、以下の通りです。
- 窓磨き?あぁ、ずいぶん汚れてるね。今すぐやるよ!
- ゴミ出し?今捨ててくるね!
- 電子レンジが壊れた?ちょっと待ってね。今購入したから、3日後には届くって!
→ パートナーが家電オタク、ポイントオタクの時は注意しましょう。
誰でも、相手には相手の都合があるということは承知しています。
だからこそ、直ぐに対応してくれると皆さんの信頼口座の残高アップに繋がるワケです。
手間暇をかけるとは、雑な仕事をしないということです。
中途半端にするくらいであれば、やらない方がマシということもありますよね。
「せっかく頼んだのに、これじゃあ二度手間だよ…自分でやった方がマシだったな。」と感じる時、ないでしょうか?
信頼口座の残高を増やしたいと望むのであれば、依頼されたことは120点のクオリティを目指しましょう。
悪口やネガティブワードは、1語発するごとに信頼貯金が減っていきます。
そして、信頼口座がゼロになった時には、皆さんの話を聞いてくれる人はいなくなるでしょう。
信頼口座の残高を貯めること無くパートナーに自分の要望を押し付ける人は、自覚なきギャングとも言えるでしょう。
銀行窓口で、口座にないお金を要求しているのと変わらないのです。
やるべきこと③:相手の要望を満たす
信頼口座を貯める方法で解説した5つは、主語がすべて自分でした。
- 自分が、約束を守る。
- 自分が、相手を信頼する。
- 自分が、素早く対応する。
- 自分が、手間暇をかける。
- 自分が、悪口やネガティブ発言をしない。
→ 相手がどうかは気にしない。
上記のように、とにかく自分のことに焦点を当てようということになります。
この5つを徹底するだけでも、皆さんは間違いなく今よりも信頼される人になるでしょう。
これだけでもパートナーに何かを提案した時に、「絶対反対!」という状態から、「賛成はしないけど反対もしないよ」という状態にまで持っていける可能性があります。
それでは、中立の立場から「味方になってもらう」レベルまで行くためにはどうすればいいのでしょうか?
その答えは「相手の要望を満たす」ことです。
しかしその前に、以下の信頼口座を貯める為の行動ができてから、相手の要望を満たすようにしましょう。
- 約束を守る
- 自分が先に相手を信頼する
- 素早く対応する
- 手間暇をかける
- 悪口やネガティブ発言をしない
上記の信頼口座を貯めるための行動ができてから、相手の要望を満たすようにしましょう。
なぜなら、自分のことができていないのに、相手のことをしようとする人は下心があると思われる場合があるからです。
さらに、相手はあなたに対して、「まずは自分のことをしっかりしなよ」と思ってしまう可能性もあります。
自分のことができていて、信頼口座の残高も増えてきたというタイミングで、以下の内容に行動を移していきましょう。
- 相手が、何を求めているか考える。
- 相手が、何を求めているのかヒアリングする。
- それを踏まえて、相手の要望を満たしてあげる。
2人の関係は、時に利害関係が対立することもあるので、対処が難しくなります。
そのため、相手の要望を満たす時には、相手が持っている要望をまずは洗い出しましょう。
そのうち、利害関係が対立しないものを見つけ出し、解決できるように協力していくと良いでしょう。
もし皆さんが許容できるのであれば、利害関係が対立している問題について譲るということも選択肢に入ります。
つまり、皆さんが折れて相手を優先してあげるということです。
時々、「ひたすら好意を受け取りたい」というテイカー気質の人もいますが、基本的には好意を受けたら返したいと思う人の方が多いはずです。
そんな皆さんの姿勢はいつか相手に、この人に報いたいという気持ちを持ってもらえることに繋がるのです。
つまり、夫・嫁ブロックを攻略するためにやるべきことは以下の3つです。
- 影響の輪を見極める
- 信頼貯金を貯める
- 相手の要望を満たす
上記の3つを意識して少しずつ、「自分の問題」と「相手の問題(利害関係の対立しない問題)」を解決していきましょう。
2人の共通の問題に取り組むことは、自分と相手の問題を解決してからでも遅くはありません。
自分のことを自分でできない人や、相手のことを思いやって行動できない人が、2人の共通の問題を解決できるでしょうか?
しかし、夫・妻ブロックを攻略するための3つが上手くできれば、きっとそのうちパートナーの方から興味を示してくるでしょう。
相手が興味を示したタイミングこそ、気合を入れたプレゼンの出番です。
皆さんは、ようやく見込み客に営業をかける権利をもらったというワケですね。
万が一、プレゼンが上手くいかなかったとしても、断固反対ではなく中立の考えにまで持っていける可能性は高くなっています。
つまり、「絶対に反対!」ではなく、「あなたがしたいなら、やってみたら?」といった温度感には変えられるということです。
そして、実際に成果が出てくれば少しずつ、中立から協力的になるかもしれません。
まとめ:信頼残高を増やして夫・嫁ブロックが起きない状態を作ろう
今回の記事では、夫・嫁ブロックに関して以下の3つを解説しました。
- 夫・嫁ブロックが起きる原因
- 夫・嫁ブロックの攻略法「絶対にやってはいけないこと」3選
- 夫・嫁ブロックの攻略法「やるべきこと」3選
そして、夫・妻ブロックが起きてしまう原因は、もともと人間に備わっている3つのバイアスが関係しています。
3つのバイアスとは、以下の通りです。
- 現状維持バイアス
- 群衆心理バイアス
- 悲劇的バイアス
多くの人がやっていない上に、損をするかもしれない投資は、反対されることが当然です。
そのような行動に対して、配偶者があなたに協力や理解してくれることが当然だと考えてしまうと、問題の解決難易度はグッと上がります。
新しい行動を配偶者に提案するときは、スタートラインの位置を気をつけましょう。
フルマラソンを走るとすれば、0km地点がスタートラインではなく、マイナス30kmぐらいがスタートラインということです。
そして、夫・嫁ブロックを攻略するために、絶対にやってはいけないことは以下の3つです。
- 気合いを入れたプレゼン
- からの逆ギレ(相手を責める・見下す)
- コッソリ実行
上記の3つはいずれも、問題解決に至らない「袋小路」にぶち当たる希望なき道です。
さらに状況を悪化させる場合も多いため、絶対にオススメできません。
そして、夫・嫁ブロックの攻略において、やるべきことは以下の3つです。
- 影響の輪を見極める
- 信頼貯金を貯める
- 相手の要望を満たす
- 約束を守る
- 自分が先に相手を信頼する
- 素早く対応する
- 手間暇をかける
- 悪口やネガティブ発言をしない
まずは、影響の輪を見極めることから始めましょう。
そして、自分のこともしっかり行動して、相手の要望にも応えた上で、信頼貯金の残高を増やすために努めます。
特に利害関係が対立しない問題については、相手の要望を積極的に満たしていきましょう。
そうすることで、ようやく2人の問題に取り組むための盤石な土台ができあがります。
夫・嫁ブロックが起きてしまう問題は、そもそも大きな問題であることが多いはずです。
そんな問題に対してお互い力を合わせて協力できなければ、苦労する人生を歩むことになってしまいます。
しかし、協力し合うことができれば、格段に人生が豊かになるはずです。
夫・嫁ブロックの解決は、一朝一夕で解決できる問題ではありませんが10年かかる問題でもありません。
半年から1年も頑張れば、皆さんの信頼口座が貯まってきたことを実感できるでしょう。
億り人のような大金持ちになることと比較すれば、はるかに短い道のりですよね。
夫・嫁ブロック攻略のために、まずはパートナーへの信頼口座を貯めることから、スタートしていきましょう。
今回の記事の内容が、皆さんがより良い人生を送る上でのヒントになれば幸いです。
以上、こぱんでした!
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