こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を達成するために「お金にまつわる5つの力」について情報発信をしています。
▼図解:「お金にまつわる5つの力」
2021年1月14日に、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社から「20代の金銭感覚についての意識調査2021」というレポートが公表されました。
お金に関する数多くの質問と回答から、20代の男女1,000人のリアルな金銭感覚が分かります。
- 家を買っても良いと思える年収は?
- 結婚しようと思える年収は?
- 1人目の子どもを育てたいと思える年収は?
このような統計調査は、時代の雰囲気・流れを把握するのにとても役立ちます。
そこで今回は、レポートから20代の金銭感覚の特徴を分析し、今の20代が資産を築くために取り組むべきことを解説します。
- 貯蓄に関する20代の特徴
- 消費に関する20代の6つの特徴
- 収入に関する20代の3つの特徴
この記事を読めば今のトレンドを理解できるだけでなく、皆さんが取るべき行動が見えてくるでしょう。
2019年12月に行われた前回調査との比較も交えて、かなり多くのデータを紹介しますが、リベ大の見解もしっかり解説していきます。
目次
解説動画:【1000人に調査】貯金はいくら?家を買っても良いと思える年収は?結婚しようと思える年収は?
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
貯蓄に関する20代の特徴
はじめに、20代の貯蓄事情を見ていきましょう。
「お金にまつわる5つの力」の一つである、「貯める力」に関する調査結果です。
▼図解:貯める力
20代の貯蓄額は大幅に増えている
- 貯蓄ゼロ:18.2%
- 1円~50万円:40.8%
- 300万円〜:10.1%
- 貯蓄額の平均:72万円(前回調査+19万円)
20代の貯蓄額で一番大きな特徴は、「全体の貯蓄額が大幅に増えたこと」です。
特に、既婚者世帯に限って見てみると、貯蓄平均額が70万円から126万円まで大幅に増加していることが分かりました。
コロナウィルス感染症拡大を受けて、多くの人がお金の使い方を見直し、より強く貯蓄を意識するようになったのが原因でしょう。
実際、1人10万円の定額給付金や、事業者向けの持続化給付金など「コロナ関連の給付金の大半が貯蓄に回った」というニュースもありました。
内閣府が16日公表した4~6月期の家計の貯蓄率は23.1%(季節調整値)と、比較可能な1994年以降で最高になった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府が配った1人10万円の給付金が貯蓄に回ったとみられる。
- 不安を感じている:57.7%
- 不安を感じていない:42.3%
- 平均:1,884万円
- 2,000万円以上必要だと感じている:32.7%
どの結果を見ても、「たくさん貯めないと全然安心できない!」と考えている人が本当に多いことが分かります。
しかし、今回の調査対象になった20代の人に限らず、同じようにお金の不安を抱えている人は少なくありません。
貯金額だけに囚われないことが大切
「貯める力」のことばかり考えて、ただひたすらに貯金を増やしていても、99.9%お金の不安はなくなりません。
お金がいくらあっても足りないと感じ、不安であり続けるのが人間だからです。
だからこそ、貯金額だけに囚われない、貯める力を含めた「お金にまつわる5つの力」を育てることが重要です。
自分のスキルと考える力で、どんな時代・状況でも十分な収入を得る力が「稼ぐ力」です。
稼ぐ力を伸ばすためにも、積極的に自己投資をしましょう。
▼図解:稼ぐ力
お金のなる木を育てて、資産と自由な時間を増やしていく力が「増やす力」です。
増やす力を伸ばして、資産運用のパワーを利用しましょう。
▼図解:増やす力
鉄壁のリスク管理で、貯めた資産を減らさない力が「守る力」です。
守る力を伸ばして、お金を堅守できる正しい知識を身につけましょう。
▼図解:守る力
自分の価値観に基づいて、人生を豊かにするモノにお金を変える力が「使う力」です。
使う力を伸ばして、幸福度・満足度の高いお金の使い方をしましょう。
▼図解:使う力
重要なのは、「お金にまつわる5つの力」をバランスよく伸ばすことです。
皆さんがお金の使い方をマスターするには、お金に対する自信を身につけるのが一番なのです。
お金に対する不安は「お金にまつわる5つの力をバランスよく伸ばすことで、解消されていく」ということを、ぜひ理解してください。
リベ大のYouTubeチャンネルを見たり、ブログを読んだりして、貯蓄ゼロから毎月3万円貯金できるようになった人は数え切れません。
未来は行動すれば簡単に変えることができるので、今まで貯められなかった人も、今日から貯められるようになれば大丈夫です。
消費に関する20代の6つの特徴
次は「お金にまつわる5つの力」で言えば「使う力」にあたる、20代の消費者意識に関する調査結果についてです。
まず、20代が自由に使えるお金を見ていきましょう。
- 全体:29,398円(前回調査+638円)
- 未婚男女:30,249円(前回調査−1,785円)
- 既婚男女:26,327円(前回調査+7,387円)
- 1万円以下:39.4%
- 4万円以上:23.7%
20代の男女は、彼らの予算の中で、何にお金を使っているのでしょうか?
リベ大はレポートを通して、彼らの消費意識には6つの特徴があると考えています。
- ①背伸び消費ではなく身の丈消費志向
- ②おひとり様消費・巣ごもり消費の拡大
- ③ストレス発散にお金を使う
- ④将来の役に立つものを買いたい
- ⑤持たない消費とキャッシュレスに関心
- ⑥自己投資にまでお金が回っていない
特徴①:背伸び消費ではなく身の丈消費志向
- 無理をせず、買える範囲で良いものを選びたい:78.7%
- 最安値のものを必ずチェックする:75.7%
- レビューや口コミは必ずチェックする:72.6%
これらの調査結果から、20代は圧倒的に身の丈消費志向が強いことが分かりました。
借金をして良い車に乗ることや、カードローンを限度額まで使ってブランド物を買うという考えは少ないようです。
- 自分の趣味嗜好に合う「もの」や「こと」にお金をかけたい:75.2%
- 友人とのつながりを感じるための「もの」や「こと」にお金をかけたい:48.6%
- SNS映えしそうな「もの」や「こと」にお金をかけたい:30.6%
- 多少高くても、社会のためになる活動をしている企業の商品・サービスを購入したい:35.5%
SNSでは、派手な生活を見せびらかす人を見かけることもあるでしょう。
ですがレポートを見る限り、実際には一部の人だけなのかもしれません。
特徴②:おひとり様消費・巣ごもり消費の拡大
- 全体:56.2%
- 男性:59.4%
- 女性:53.0%
コロナウィルス感染症の広がりで、おひとり様消費が拡大していることが分かります。
また女性よりも男性の方が、おひとり様消費を好む傾向にあるようです。
ちなみに、平均消費金額は月5,362円と、前回調査から約30%の増加した+1,235円となっています。
また、巣ごもり消費も一つのキーワードになっています。
巣ごもり消費とは、外出せずに自宅で買物をしたり、ネットを活用した娯楽を満喫する消費者行動を指します。
- そう思う:61.2%
- そう思わない:38.8%
- 動画配信
- ゲーム
- 家具(ソファーなど)
- 家電(調理家電など)
コロナウイルス感染症の拡大を予防するために、自宅で過ごす時間が大幅に増えたことが大きな要因だと考えられます。
ちなみに、フリーランスや副業サラリーマンにとって、おひとり様消費・巣ごもり消費といったトレンドを掴むことは重要です。
お客さんが喜ぶ商品やサービスを提供できる上に、自分にも月5万円~10万円といった報酬が手に入るチャンスとも言えます。
特徴③:ストレス発散にお金を使う
- 1位:スイーツ・お菓子
- 2位:外食
- 3位:お酒
- 4位:旅行
- 5位:ゲーム
- 6位:映画
- 7位:洋服
- 8位:カラオケ
- 9位:漫画
- 10位:美容用品
ストレス発散に対する予算は、全体平均で月2,929円となっており、年間で約36,000円でした。
皆さんは、この金額を聞いて多いと感じますか?それとも少ないと感じるでしょうか?
例えば、優良な高配当株に100万円を投資すれば、年間で36,000円も配当金がもらえるので、かなり現実的な数字と言えるでしょう。
優良な株式・ファンドなどキャッシュフローを生む資産に投資し、得られたお金を趣味に使ったとします。
しかし、元手となったお金100万円は減らないのです。
世間一般的なお小遣い、ストレス発散のための消費金額レベルであれば、手に入れる難易度は高くありません。
重要なのは、浪費より先に「お金のなる木(金のタマゴを産むニワトリ)」を優先的に買うということです。
皆さんも、ぜひお金を使う優先順位を意識してみてください。
関連動画
→ 高配当株は「金のタマゴ」を産む”痩せない”ニワトリ【お金のなる木】
特徴④:将来の役に立つものを買いたい
- 将来の役に立つものを買う:51.8%
- 欲しいものを買う:43.2%
- 満足できるものを買う:41.7%
- コスパがいいものを買う
- できるだけ安く買う
- 友達のためのものを買う
- 環境に配慮されたものを買う
- 評判がいいものを買う
リベ大もアンケート結果にまったく同感で、「将来の役に立つものを買うこと」はいい買い物だと考えています。
特におすすめなのが、本です。
過去の偉人たちの叡智が、1,000円ちょっとで手に入るのですから、買わない理由がありません。
将来の役に立つものを買うという観点で、色々な体験や経験をするのもおすすめです。
実際、体験を買う時には、本当に将来の役に立つのかどうかは全く分かりません。
ですが後になってみると、その経験が活きるのは本当によくあるのです。
- 百聞は一見に如かず
- 百見はイチ体験にしかず
特徴⑤:持たない消費とキャッシュレスに関心
- 月額・定額制の使い放題サービスを利用したい:42.1%
- レンタルやシェアサービスを利用したい:30.8%
月額・定額制の使い放題のサービス、いわゆるサブスク(サブスクリプションサービス)の利用に前向きであることが分かります。
詳しくレポートを見ると、前回の調査から+4.1%増加し、実際に利用している人は34.8%と3人に1人は利用しているのです。
また、レンタルやシェアサービスを利用したいと考えている人も30%を超えており、「モノをもたない消費」というトレンドが、20代の間でも拡大し続けているようです。
- 音楽・動画配信
- ファッション
- ゲーム
- ニュース
- 車
- キャッシュレス決済の方が多い:60.6%(前回調査+6.7%)
- 現金決済の方が多い:39.4%