【実は世界共通だった】FIREに関する悩み7選とその対応策を解説!

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、プロモーションが含まれています。

こんにちは、こぱんです!

リベ大では、経済的自由を達成するために「お金にまつわる5つの力」について情報発信をしています。

▼図解:お金にまつわる5つの力

 

リベ大ブログの読者である皆さんの中にも、FIREを達成するために行動している人もいるでしょう。

そこで今回は、「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」という、FIRE(ファイア)をテーマにした非常に興味深い一冊を紹介します。

著者はアメリカ人のスコット・リーケンス氏です。

一見すると、人生向上術やFIREの達成方法などが書かれているノウハウ本に思うかもしれませんが、実際はFIREを目指すアメリカ人夫婦のドキュメンタリーです

書籍の主人公は以下の2人で、実際の出来事に基づいたウソ偽りのない物語がつづられています。

書籍に登場する2人の主人公

夫:スコットさん(※今回紹介する書籍の著者)

妻:テイラーさん

2人はBMWの自動車を所有し、カリフォルニアのビーチでボートや高級ワインを楽しむような夫婦でした。

しかし、ある時から経済的自立を目指し始め、アメリカ中のFIRE仲間と交流しながら新天地を追い求めていくというストーリーです。

さらに、FIREを目指すために必要な倹約生活を行う過程の、夫婦間の衝突も包み隠さず書かれています。

あひるくん
これまでのFIRE本とはちょっと違った感じで面白そうだね!

こぱん
ストーリーに興味を持ってくれた?
ぜひ読んでみてほしいな^^

書籍を紹介する理由は「FIREに関する悩みは日本特有ではなく世界共通である」ということを、皆さんに知ってほしいからです。

そこで今回は、書籍「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」を題材に、以下の2点について解説します。

今回の記事で分かること
  1. 世界共通!FIREの悩み7選と対応策
  2. 結局FIREとは何なのか?

今回の記事を読むことで、「悩むのは自分だけではなかった」や「世界中の人たちは、こうして悩みを解決しているのか」と、勇気をもらえるでしょう。

また、いまひとつFIREが何を目指しているのか分からない人にも、新しい発見があるはずです。

こぱん
ぜひ一つの哲学に触れる感覚で楽しみながら読んでみてください。

なお、経済的自由を達成し早期リタイアを目指すFIREについては、過去の記事で詳しく解説しています。

興味のある人はぜひ参考にしてください。

 

以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。

▼図解:FIRE 世界共通の悩み

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【日本人だけじゃなかった!】FIREに関する世界共通の悩み7選とその対応策

このブログの内容は下記の動画でも解説しています!

世界共通!FIREの悩み7選と対応策

世界共通であるFIREの悩みは以下の通りです。

世界共通!FIREの悩み7選
  • ①家族や友人に話しづらい
  • ②配偶者の協力が得られない
  • ③地方と都会のどちらに住むべきか?
  • ④貯蓄率をどのように限界まで高めればいいのか?
  • ⑤リタイア後に失う収入がもったいないと感じてしまう
  • ⑥投資リターンが予想よりも少なかったらどうしよう
  • ⑦FIREを目指したのは間違いだったのではと不安になる

FIREの悩み①:家族や友人に話しづらい

FIREの悩み①:家族や友人に話しづらい

1つ目は、家族や友人に話しづらいという悩みです。

アメリカの大手金融機関であるウェルズ・ファーゴが行った調査によると、お金の話は「死・宗教・政治」を抜き、最も避けたい話題の第一位だったそうです。

あひるくん
確かに、僕もお金の話はしづらいな…。

物語の主人公2人のうち、まず夫のスコットさんがFIREに興味を持ち、心奪われました。

そして、スコットさんは妻のテイラーさんにFIREについて話し始め、テイラーさんもFIREに少しずつ興味を示すようになります。

夫婦2人は、FIREに向けた取り組みを本格的に始動させたのち、家族や友人に自分たちの計画やFIREがいかに素晴らしいものかを熱く語ったそうです。

FIREについてスコットさん夫婦が熱弁した内容

「倹約して収入の50%を貯蓄するんだ!」

「家や車、保険にお金をかけず、本当に大切なものだけにお金を使うんだ!」

「一定の貯蓄額を超えたら、全力で株式ファンドを買って資産運用し続けるんだ!」

こぱん
しかし、FIREをよく知らない人がどのような反応をするか、皆さんなら想像できるのではないでしょうか^^;
FIREをよく知らない周りの人の反応(例)

「そんな生活、何が楽しいのか分からない。」

「投資なんて危険すぎる。」

「リタイアして何がしたいの?」

「新興宗教のようで怖い。」

スコットさん夫婦も上記のような反応に遭ったそうです。

あまりの手応えのなさに、当時の出来事を妻のテイラーさんは以下のように語っています。

「私ったら、バカみたい。もう二度と誰にもFIREの話をしたくないわ」

お金の話をしづらいのは日本でも世界でも同じです。

特にFIREというテーマは、大勢の人と異なるお金との付き合い方であるため、誰もが共感してくれるワケではありません。

しかし「話しづらいから誰にも話さない」という姿勢のままでは、より良く生きるチャンスを失ってしまいます

もし皆さんが周りの人と異なる行動をする時は、以下の2つの対応策を試してみてください。

周りの人と異なる行動をする時の対応策

他者を批判しない

自分の計画に集中する

あひるくん
意識を周りではなく自分に向けてみるんだね!

スコットさん夫婦は、様々な経験を乗り越え、以下の結論に至りました。

異なる生き方をする友人たちと疎遠にならずにすむ方法を探っていく必要があると気づいた。僕らは、他人の経済的選択や優先順位を批判するつもりはない。

FIREムーブメントで重要なのは、自分が計画的な選択をすること、人を批判することじゃないんだ、と気づいたの。

自分の生き方を尊重してほしい時は、まずは他人の生き方を尊重することから始めましょう

その上で、周囲に流されず自分の計画に集中してみてください。

人の批判をせず、ひたすら自分の夢に向かって努力を続ける人は魅力的に映るはずです。

結果として、志を同じくする仲間や理解者に巡り合えるでしょう。

FIREの悩み②:配偶者の協力が得られない

FIREの悩み②:配偶者の協力が得られない

2つ目は、配偶者の協力が得られないという悩みです。

親戚や友人の理解を得るよりも重要なのは、FIREに対する配偶者の協力です。

リベ大両学長YouTubeライブやSNSでも「配偶者の協力が得られないのですが、どうしたらいいですか?」と、数多くの質問が寄せられます。

あひるくん
同じ悩みを抱えている人は多いんだね…。

主人公の一人であるスコットさんも、妻のテイラーさんの協力について悩んでいました。

FIREに対するスコットさん夫婦の気持ちのズレ
スコットさん「テイラー、一緒にFIREを目指そう!」

テイラーさん「何を削っても、車(BMW)だけは絶対に手放したくないわ。」

スコットさん「おっと、テイラー…それは参ったな。」

では、配偶者の協力が得られない状況に、どう対応していけば良いのでしょう?

スコットさんは「幸せを感じる瞬間ベスト10エクササイズ」を通じ、少しずつ妻のテイラーさんとの距離を縮めていきました。

幸せを感じる瞬間ベスト10エクササイズとは「1週間のうち、どのような時に幸せを感じるか?」を夫と妻がそれぞれ10個ずつ書き出し、お互いに見せ合うものです。

妻のテイラーさんは一つずつ書き出すことで、自分が幸せを感じる瞬間に多くのお金は必要ないと気づきました。

妻のテイラーさんが幸せを感じる瞬間

娘の笑い声を聞いている時

夫とコーヒーを飲んでいる時

家族そろって食事をしている時

…etc

上記のいずれも、多くのお金はかかりません。

次第に妻のテイラーさんは、「もしかしたら、幸せな時間を作るためにFIREを目指した方が良いのでは?」と考えるようになりました。

あひるくん
気持ちに変化が現れ始めたんだね!

こぱん
ここで大切なポイントは、繰り返し時間をかけて相互理解を深めていくことなんだ。

スコットさんは、テイラーさんとの日々の丁寧なコミュニケーションを欠かしませんでした

その上で、FIRE達成に向けて最初は小さなチャレンジからスタートし、大きなチャレンジへゆっくりと移行していったようです。

FIRE達成に向けて実行したチャレンジ(例)
  • 小さなチャレンジ:毎朝のコーヒーとサンドイッチの買い物をやめる
  • 大きなチャレンジ:車(BMW)を手放す

理解を得るにはステップがあり、焦りは禁物です

配偶者の協力が得られないと悩んでいる人は、ぜひ「幸せを感じる瞬間ベスト10エクササイズ」を試してみてください。

試した結果、たとえ幸せな瞬間に多くのお金が必要だと判明しても、その結果を踏まえてお互いが納得できる道を探していくことは十分可能なはずです。

配偶者の気持ちも尊重しつつ、お互いの理解を深めていきましょう。

FIREの悩み③:地方と都会のどちらに住むべきか?

FIREの悩み③:地方と都会のどちらに住むべきか?

3つ目は、地方と都会のどちらに住むべきかという悩みです。

FIREを達成するために、住居費は大きな論点となります。

「家賃を抑えられる方が堅実なはずだから、FIREを目指すなら家賃の安い地方が良いだろう。」と考える人もいるでしょう。

しかし、価値観は人によって異なるため、日本でも常に「FIREを目指す上で最適な場所」について議論されています。

なお、どこに住むかという話題に興味のある人は、過去の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

夫のスコットさんは映像作家で、FIREに関するドキュメンタリー映像を制作する過程で多くのFIRE達成者に取材を行ったそうです。

取材を通じ、スコットさんは「どこで暮らそうとFIREを達成できる」という一つの真理に到達しました。

つまり、重要なのはどこで暮らすかよりも「どう暮らすか」だと彼は気づいたのです。

都会で月20万円に支出を抑えて貯蓄をしながら楽しく暮らす人もいれば、地方で月50万円の支出によって1円も貯められない人もいます。

あひるくん
貯蓄できるかどうかは、住む場所で決まるワケじゃないんだね。

都会に住めば住居費や食費、ベビーシッター代など、多くの出費を伴うこともあるでしょう。

しかし都会であれば、高い生活費を相殺できる収入の良い仕事や充実した公共機関、無料の娯楽設備などが数多く存在します。

全ては自分の優先順位次第であり「どう暮らすか」というポイントを間違えなければ、住む場所に関わらず、FIREは達成できるというワケです

こぱん
自分のFIREプランは、全て自分自身の価値観に沿って作り変えられます^^

FIREの悩み④:貯蓄率をどのように限界まで高めればいいのか?

FIREの悩み④:貯蓄率をどのように限界まで高めればいいのか?

4つ目は、貯蓄率をどのように限界まで高めればいいのかという悩みです。

FIREを達成するために最も重要な指標を、皆さんはご存知ですか?

あひるくん
ずばり「年収」だよね!ファイナルアンサー!

こぱん
あひるくん…………、残念!
正解は「貯蓄率」なんだ。

貯蓄率とは、収入のうち何%を貯蓄に回せたかという指標で、実はFIREへの秘決は貯蓄率にあるのです。

ここで、FIRE界隈では非常に有名な貯蓄率の大切さが分かる以下のグラフを紹介します。

グラフの見方
  • 10本ある曲線:投資リターン
  • グラフの縦軸:リタイアまでの年数
  • グラフの横軸:貯蓄率

ここで、貯蓄率が10%と50%の場合を比べ、リタイアまでの年数の変化を見てみましょう。

投資リターンは3%と仮定します。

リタイアまでの年数の比較

前提条件:投資リターンは3%(下記グラフの印)

貯蓄率:10%の場合(下記グラフ左側の赤枠

  • リタイアまでの年数:およそ70年

貯蓄率:50%の場合(下記グラフ右側の赤枠

  • リタイアまでの年数:およそ20年

貯蓄率を10%から50%に高めることでリタイアまでの年数を約50年間も短縮できる

上記のグラフより、貯蓄率を高めていくほど、リタイアまでの年数が短くなるのが分かります。

そのため、FIREを目指す人たちは生活の満足度が低下しないギリギリのラインまで貯蓄率を追求しようとします。

では、どのような方法で貯蓄率を限界まで高めるのでしょうか?

貯蓄率を限界まで高めていく方法は以下になります。

貯蓄率を限界まで高めていく方法

倹約のプロに手法を学ぶ

自分にできそうな手法をマネする

こぱん
夫のスコットさんは、書籍で以下のように語っています。

FIREコミュニティでは驚くほど創意と工夫に富んだ、奇抜かつ独創的な節約術が用いられていて、どんな手段を使うかは、状況に応じて取捨選択、変更できる。だから、実際に決める前に、服を試着するように様々な手段を試してみればいい。

〝私の方法のほうがまし〟でもなければ、〝きみの方法が間違い〟でもない。各自が自分に合う方法で目的を達成すればいい。

あひるくん
素敵な考え方だね!

世の中には数多くの倹約方法が存在しており、まさにファッションのようにバラエティー豊富です。

もし気になる倹約方法があれば、洋服を試着するように積極的に実践してみましょう。

ここで大切なのは、自分自身に合う倹約方法を見つけ、目標に向かって懸命に取り組む姿勢です

自分の選択が合っているのか、または他人が間違っているのかという基準ではありません。

こぱん
周りは気にせず、自分にしっくりくるスタイルを見つけていきましょう。

なお、リベ大のオンラインコミュニティ「リベシティ」には、生活費を効果的に下げるための方法や、経済的自由を達成するために必要な情報が集まっています。

もし、情報収集だけでなく実践の場が欲しい人は、ぜひリベシティも活用してみてください。

 

FIREの悩み⑤:リタイア後に失う収入がもったいないと感じてしまう

FIREの悩み⑤:リタイア後に失う収入がもったいないと感じてしまう

5つ目は、リタイア後に失う収入がもったいないと感じる悩みです。

FIREの重要な要素は年収ではなく貯蓄率であると、先ほど解説しました。

とはいえ、FIREを達成できる人には、もともと高所得で稼ぐ力に優れた人が多いのも事実です。

そのため、FIREの実現が近づくにつれ、もったいない気持ちが一段と強くなるのでしょう。

書籍には、スコットさんが悩んだエピソードも掲載されています。

稼げる可能性とFIREへの葛藤が分かるエピソード

「FIREをせずに、今の仕事をずっと続ければ、資産を700万ドル増やせる可能性がある。

本当にFIREしてしまって良いのか?そもそもFIREをする意味があるのか?」

この悩みを友人に打ち明けると、友人は笑い、そしてスコットさんに言いました。

FIREは幸せな人生に何が必要かを探っていくことだよ。スコット、君はいったい何に700万ドルも必要なんだい?

スコットさんは、友人の言葉で我に返りました。

自分が幸せを感じる人生に、700万ドルの資産は必要ないことに気づいたのです

(参考:竹書房「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」より)

あひるくん
友人の言葉で、スコットさんの悩みが吹き飛んだんだね!

さらにもう一つ、FIRE達成者のリタイア後の生活について見ていきましょう。

実は、FIRE達成者が現役で働いているケースは多く、日本やアメリカで「それはFIREではない!」という議論が存在するそうです。

スコットさんの取材でも、FIREを達成した後も多くの人が夢を追うために仕事を続け、収入を得ているのが明らかになっています。

FIRE達成者の働く姿は世間から見ると不可思議に映り、以下のような反応があります。

FIRE達成後も働く人を見た世間の反応(例)
「働かなくて済むよう、倹約生活や蓄財を頑張ったのではないのか?」

「FIREを達成しても働いて資産を増やしているなら、結局FIRE前と生活は変わらないのでは?」

しかし、お金のために働く必要がなくなるのと、実際に働かなくなるのとは必ずしもイコールではありません

FIREを達成した後も仕事を続ける人は、お金以外のことを軸として働いており、結果的に収入を得られているだけなのです。

なお、両学長もFIRE達成者の一人であり、経済的自由を手に入れた後の生き方や考え方について過去の記事で紹介しています。

こぱん
両学長の言う「これ以上お金はいらない」という言葉の本当の意味についても分かりますよ^^

 

結局のところ、リタイア後に失う収入を惜しむ気持ちや悩みは自然と解決するとリベ大は考えています。

なぜなら、以下の2つのことに気がつくタイミングが、皆さんに遅かれ早かれ訪れるからです。

気がつく2つのこと
  1. 本当にやりたいことを自由にしていると、結果的に稼げてしまうこと。
  2. 必要以上にお金を稼がなくても問題ないこと。

早期リタイアを意味する、FIREの「RE(Retire Early)」部分は「会社からの早期リタイア」と考えると一番分かりやすいでしょう。

FIREの悩み⑥:投資リターンが予想よりも少なかったらどうしよう

FIREの悩み⑥:投資リターンが予想よりも少なかったらどうしよう

6つ目は、投資リターンが予想よりも少なかったらどうしようという悩みです。

FIREの根幹は、以下のルールで成り立っています。

FIREの根幹となるルール
  • 25年分の生活費に相当するお金を貯める
  • 貯めたお金を手数料の低い優良インデックスファンドに投資する
  • 資産を4%ずつ取り崩す(4%ルール)

なお、研究結果を元にした資産の効率的な取り崩し方法「4%ルール」については、過去の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

理論上は問題ないとされている上記の計画ですが、やはり不安は世界共通であるようです。

「株式投資からのリターンが予定より少なかったらどうしよう?」という不安は、FIREコミュニティでも繰り返し議論されているテーマとなります。

不安への対応として、35年分の生活費に相当するお金を用意し、資産の取り崩し率を3.25%にする方法も考えられているそうです。

しかし、35年分の生活費を確保できても、次は40年・50年のように「もっと確保が必要だ!」と、不安は永遠に消えないでしょう。

あひるくん
ずっと不安が消えないのはツラいね…。

FIREを目指している人やFIREを達成した人は、米国株式を軸としたインデックス投資を中心にしながら、その他の投資手法を絶えず検討し続けています。

結局のところ、投資に関しては常に考え続け、自分にとってベストなポートフォリオを保ち続ける以外に特効薬はないのです。

自分にできる範囲の対策を行った後は、流れに身を任せるしかありません。

こぱん
しかし「計画通りにならなかったら…」という不安は、とりこし苦労に終わるはずです。

なぜなら、先述したようにFIREを達成した人の大半が組織を離れた自由なスタイルで仕事を続け、結果的に十分な収入を得ているからです。

万が一働けなくなり、想定より投資のリターンが良くなかったとしても、FIREを達成できる人たちはもとより倹約家です。

人との繋がりといった社会資本や人的資本を手放さなければ、どのような状況が訪れたとしても、生活の支出を上手くコントロールしながら乗り越えていけるでしょう

あひるくん
消えない不安に悩み続けるよりも、自分が今できることに集中して行動するよ!

FIREの悩み⑦:FIREを目指したのは間違いだったのではと不安になる

FIREの悩み⑦:FIREを目指したのは間違いだったのではと不安になる

7つ目は、FIREを目指したのは間違いだったのではという悩みです。

FIREを目指す過程で誰もが一度は通る道であり、夫のスコットさんも幾度となく悩み、壁にぶつかったそうです。

ここで書籍より、スコットさんのエピソードを一つ紹介します。

 自分でも完全に認めていたわけではないが、このときの僕はFIREのライフスタイルに幻滅し、すっかり参っていたうえ、苛立ってもいた。数か月前に大きな決断を下したときの大量のアドレナリンは消え失せ、残ったのは――仕事量は以前と変わらないのに、贅沢と便利さが激減した暮らしだった。支出を抑える生活を決めたときのわくわく感は、影も形もない。
実際、FIREを実践して経済的な自由を手に入れた人たちの話を聞くたび、疑問に思っていたこと――常に倹約の道を選ぶことで、落ち込むことはないのだろうか? 予算なんか放り出して、少しは人生を楽しみたいと思うことはないのか?――を、とうとう自分で経験することになったのだ。

FIREを目指し始めると、仕事量は変わらずか増える一方で、贅沢と便利さが減った暮らしを経験する場合があります

しかも、贅沢と便利さが減った暮らしはFIREを達成するまでの数年〜十数年間も続くため、以下のような考えがたびたび頭をよぎってしまうのです。

頭をよぎってしまう考え(例)

「予算は放り出して、より人生を楽しんだ方が良いのでは?」

「他の人たちは贅沢に快適に暮らしているのに、自分はこれで良いのか?」

あひるくん
自分の心が揺れてしまうのは、すごく分かるな…。

もし、自分の軸がブレそうになった時は、以下の対応策を参考に行動してみましょう。

自分の軸がブレそうになった時の対応策

FIREを目指している仲間たちに会う

FIREを達成した人やメンターに会う

これまでに越えたことのない道を進む上で「FIREは本当に良いものなのかな…?」と思い悩むのは、FIREを目指す人の一種の通過儀礼だと考えてみてください。

不安や悩みを抱え込まず、仲間やメンターの手を借りることも必要不可欠です

こぱん
ぜひ一緒に乗り越え、成長していきましょう。

結局FIREとは何なのか?

結局FIREとは何なのか?

最後に「結局FIREとは何なのか?」について見ていきましょう。

FIREとは

人生の主導権を自分の手に取り戻すこと

理想の自分に近づくこと

そして幸せを手にすること

FIREを目指す人にとって、自分の人生とは自分自身で選択し、歩むものです。

決して社会の雰囲気に流され、特定の誰かにコントロールされるものではありません。

書籍に登場するスコットさん夫婦も、FIREを目指す過程で生活スタイルや考え方が以下のように変わっていきました。

変化していった生活スタイルや考え方

無意識に多くのお金を使う生活から、本当に大切なものに計画的にお金を使う生活へ変化していった。

関心の軸が、お金から「時間の使い方や人間関係」へと変化していった。

あひるくん
スコットさん夫婦の変化がすごいね!

夫のスコットさんは書籍で以下のように語っています。

 FIREの旅を始めたときは、稼いだお金を計画的に使うことしか考えていなかったが、いまはその段階を過ぎていた。よく考えて時間を使い、一緒に過ごす相手を選び、今後の人生について計画的に話し合うようになっていた。

上記のような行動が、まさに人生の主導権を自分に取り戻すことに繋がります。

そして、自分の人生を生きられるようになると「自分が理想とする人間像に近づきつつある」という実感を持てるようになります。

FIREとは、理想の自分に近づくための手段の一つに過ぎません

そのため、FIREムーブメントに乗らなくても理想の自分に近づける人は、FIREという手段を選ぶ必要がないのです。

こぱん
FIREの考え方が自分にしっくりくる人は、引き続きFIREに向けて行動していきましょう。

ここで、FIREムーブメントの発信地アメリカのFIRE界隈で有名な人たちの言葉を紹介します。

FIRE界隈で有名な人たちの言葉

Mr.マネーマスタッシュ(ピート・アデニー)

  • 「FIREと節約志向に取り憑かれて日々の幸せを犠牲にしてはだめだ。」
  • 「幸せこそが、唯一目指すべきこと。」

ポーラ・パント(人気ブログとポッドキャスト「Afford Anything」の設立者)

  • 「経済的独立を果たす人々は、概してとても野心的よ。」
  • 「毎月の生活費を稼ぐ心配をせずに斬新なプロジェクトに打ち込めるようになって初めて、大胆でクリエイティブなことが達成できるんでしょうね。」

(参考:竹書房「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」より)

FIREを深く理解している人たちは、「可能な限り早くリタイアすることがFIREではない」と口をそろえて言います。

目指すべきは自分にとっての幸せであり、スピードを他人と競う必要は全くありません。

長い道のりを困難のように感じてFIREを達成するのではなく、日々の生活を大切に過ごしながらFIREを達成してほしいと願っています。

そして、経済的な自立を考える人は静かな日々を送るといった目的ではなく、自分の人生を何か有意義なことに使いたいと成功への願望を持っていることが多いです。

もし、自分の人生で何か叶えたいことがあるのなら、FIREという一つのアイテムはその夢を実現するドラえもんのポケットのような存在になってくれるでしょう。

まとめ:自分にとっての幸せに向かい自分のペースでFIREを目指そう

まとめ:自分にとっての幸せに向かい自分のペースでFIREを目指そう

今回の記事では、書籍「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」を題材に、以下の2点を解説しました。

今回の記事で解説したこと
  1. 世界共通!FIREの悩み7選と対応策
  2. 結局FIREとは何なのか?
1世界共通!FIREの悩み7選と対応策

世界共通であるFIREの悩みと対応策のまとめは、以下の通りです。

世界共通!FIREの悩み7選と対応策

家族や友人に話しづらい

  • 他者を批判しない。
  • 自分の計画に集中する。

配偶者の協力が得られない

  • 「幸せを感じる瞬間ベスト10エクササイズ」を配偶者と一緒に実践する。
  • 小さなことから始め、少しずつ大きなことに取り組む。

地方と都会のどちらに住むべきか?

  • 地方と都会のどちらに住んでもFIREは達成できる。
  • どこで暮らすかより「どう暮らすか?」の方が重要。

貯蓄率をどのように限界まで高めればいいのか?

  • 倹約のプロにやり方を学び、手法をマネする。
  • FIREコミュニティを活用し、洋服を試着するように、あらゆる貯蓄率を高める方法を試す。

リタイア後に失う収入がもったいないと感じてしまう

  • 必要以上にお金を稼がなくても問題ないと気づくタイミングが訪れる。
  • 本当にやりたいことを自由に行っていると、結果的に稼げるようにもなる。

投資リターンが予想よりも少なかったらどうしよう

  • 「最後は運に任せる必要がある」と投資は割り切りが重要。
  • 人的資本や社会資本を維持し続けることが、一番のリスクヘッジになる。

FIREを目指したのは間違いだったのではと不安になる

  • 不安になるのは通過儀礼だと心得る。
  • 仲間やメンターとコミュニケーションを図り、不安を乗り越えていく。
2結局FIREとは何なのか?

FIREについて大切な考え方は以下の通りです。

FIREとは

人生の主導権を自分の手に取り戻すこと

理想の自分に近づくこと

そして幸せを手にすること

もし、自分の人生で叶えたいことや、自分の理想像があるのなら、FIREという一つのアイテムがその夢の実現を手助けしてくれるでしょう

あひるくん
FIREは「理想の自分に近づくための手段の一つ」だったね!

紹介した「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」は、これまでに日本で発売されてきた書籍とは一味違ったドキュメンタリー本です。

さらに書籍では、以下のようなFIRE界での著名人たちも登場しています。

様々なFIRE本を読んできた人は、FIRE同窓会のような親近感が持てるかもしれません。

書籍に登場するFIRE界の著名人

…etc

「FIREを目指せ 最強の人生向上術 経済的自由を達成する方法」は、細かいノウハウが知りたい人には物足りないかもしれませんが、すでにある程度のノウハウを理解しているFIRE中級者にはおすすめできる書籍です

こぱん
紹介した書籍に興味のある人は、ぜひ今回の記事と併せて読んでみてくださいね。

以上、こぱんでした!

▼「自分にとっての幸せを目指して行動したい!」という人に読んでほしい記事がこちら!

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