【書籍紹介】FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこととは?

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こぱん
2023年2月、とあるFIRE関連の書籍が発売されました。

その書籍とは、日本におけるFIREの先駆けともいえる穂高 唯希氏(旧:三菱サラリーマンさん)の「#シンFIRE論」です。

穂高氏にとっては、2冊目の著書になります。

ちなみにFIREというのは、「Financial Independence Retire Early(ファイナンシャル・インディペンデンス・リタイア・アーリー)」の頭文字を取った言葉です。

あひるくん
FIが「経済的自立」で、REが「早期リタイア」だったね。

こぱん
FIREは欧米でブームが起き、日本にも広がりました。

穂高氏の1冊目の著書『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門』は、8万部を超えるベストセラーになっています。

そして今回の記事では、穂高氏の新刊「#シンFIRE論」を紹介します。

この本のテーマは、ズバり「新しいFIRE論」です。

こぱん
突然ですが皆さんに質問です。

FIREを実現するために最も大切なことは何でしょうか?

 1円でも多くお金を貯めるための、節約テクニック?

1円でも多くお金を稼ぐための、転職テクニック・副業ノウハウ?

 1円でも多くお金を増やすための、投資テクニック?

あひるくん
どれも大事そうだけど…。

実はこの答えが、「#シンFIRE論」という書籍の中にあります。

そこで今回の記事では、以下の2点について解説します。

今回の記事で分かること

FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこと

穂高氏のFIRE関連エピソード8選

記事を最後まで読んでもらうと、皆さんがFIREを実現できる確率は高まるでしょう。

こぱん
それでは、本題に入ります!
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解説動画:FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこと【書籍紹介】

このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!

FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこと

早速結論からお伝えすると、FIREを実現するために大切なものは「主体性」です。

つまり、自分のアタマで考えて自分から積極的に動く姿勢です。

この結論を見て、次のように思った人も多いかもしれません。

「なんか説教くさい!」

「急に先生や上司みたいなこと言わないで!」

「主体性でお金が増えるワケない!」

「お金を増やすには、1にも2にもテクニックだ!」

こぱん
皆さんの気持ちは良く分かります。

しかし、少し冷静になって考えてみましょう。

リベ大では、「お金にまつわる5つの力」をいろいろな角度から紹介しています。

▼図解:お金にまつわる5つの力

 

上記のうち、資産形成のエンジンになるのは次の3つの力です。

資産形成のエンジンになる「力」
  1. 貯める力:生活満足度を維持したまま支出を下げる力
  2. 稼ぐ力:働いて稼ぐ力
  3. 増やす力:お金を運用して増やす力

こぱん
お金の世界には、「黄金の算式」があります。
黄金の算式
富=収入-支出+資産×利回り

→ 富は、「収入から支出を引いたもの」と「資産に利回りをかけたもの」を足すことで算出できる。

支出を減らして(=貯める力)、高い収入を稼ぎ(=稼ぐ力)、利回りを高めていけば(=増やす力)、お金は嫌でも増えていきます。

お金の貯め方・稼ぎ方・増やし方に関する方法は、このブログやリベ大YouTubeなどのコンテンツでお伝えし続けています。

つまり皆さんは、テクニックや方法を知らないワケではありません。

にもかかわらず、お金を増やせる人と増やせない人の2種類の人に分かれてしまうワケです。

あひるくん
じゃあ一体何が2人の違いなの?

こぱん
その要因が、「主体性」というワケだよ。

先ほどもお伝えした通り、主体性というのは自分のアタマで考え、自分から積極的に動く姿勢を指します。

「自分の身に起きることを自己責任と考える」、つまり自分の人生に自分で責任を持つという姿勢です。

世の中には、星の数ほどお金に関するテクニックがありますが、もし主体性がなければ以下のような状態になります。

主体性がないと…

自分に合った手法を見つけることができない
→ 「インデックス投資」「高配当株投資」「不動産投資」など、どの投資が良いか決められない。

自分に合った形にカスタマイズできない
→ 人のやり方は、あくまで他人のやり方。

うまくいかなかったら人の責任にして終わり
→ 反省・改善は生まれない。

こぱん
そもそも主体性がなければ、良い情報にアクセスすらできないでしょう。

「世の中はビュッフェのようなものだ」と表現していた人がいます。

取ろうと思えば、いくらでも美味しい料理(=情報)はあるワケです。

しかし世の中には、取りに行かない人や、取りに行っても上手に選んだり味わったりできない人がいます。

あひるくん
その理由が、主体性のなさなんだね。

おそらくこの点において、リベ大両学長と穂高氏は同じ意見なのでしょう。

世の中にすでに十分なテクニック・ノウハウがあるのであれば、差がつく部分は情報ではなく主体性です。

こぱん
重要なのは、次のポイントです。
重要なポイント
  • 何を考えるのか
  • どの選択肢を選ぶのか
  • それをどう成功に結び付けていくのか

だからこそ穂高氏は、この2冊目の著書のテーマに主体性をあげ、「主体性を鍛えるための26の方法(修練法)」という書籍構成にしたのでしょう。

この書籍において、投資の話はコラムで一部触れられているだけです。

書籍の本題は以下のように、「主体性を高める思考法」に絞られています。

書籍「#シンFIRE論」の本題
  • 第1章:選択の思考法
  • 第2章:遮断の思考法
  • 第3章:対人の思考法
  • 第4章:目標の思考法
  • 第5章:集中の思考法
  • 第6章:常識の思考法
  • 第7章:価値観の思考法

どこを探しても、「資産を5年で10倍にする方法」のような内容は書かれていません。

人によっては、「もっと投資について知りたい!」「もっとお金を増やすノウハウを知りたい!」という感想を抱くかもしれません。

結論としてこの書籍は、「答えを知りたい人のために作られた本ではない」とも言えるでしょう。

逆に、「お金にまつわる5つの力」+「主体性」が、FIRE実現への普遍の真理かもしれないと考える人にとっては、読む価値がある本というワケです。

こぱん
穂高氏がFIREを実現できたのは、「高い給料と株のおかげ」と整理することは簡単です。

しかしこの点をさらに深く考えると、「高い給料を稼ぐことができたマインド」「軸をブラさずに自分の投資を続けられたマインド」にこそ、財宝に繋がるヒントがあると言えるでしょう。

自分で財宝を見つけ出し、つかむためのヒントというワケです。

給料や投資成績は目には見えやすいものですが、そこにとらわれ過ぎると本質を見誤ります。

もしこの書籍で紹介されている「主体性を鍛える26の修練方法」のうち、3つだけでも実行できれば、「貯める力」や「稼ぐ力」を高めることに直結していくはずです。

あひるくん
3つならボクにもできるかな。

こぱん
主体性を鍛える26の修練方法には、以下のようなものがあります。
主体性を鍛える26の修練方法(一部紹介)
  • 決断疲れを減らす「意志力の最適化」をせよ
  • 「苦手な生きもの図鑑」をファイリングせよ
  • 大きな課題は「場数」をこなせ

ちなみに2つ目の「苦手な生きもの図鑑」について補足すると、穂高氏は苦手な人を「苦手な生きもの」と命名しているそうです。

そして動物図鑑のようにその人の特徴を整理して、脳内ファイリングしているとのこと。

あひるくん
なかなかユニークな考え方だね!

ここで紹介した修練方法は、蓄財する上で一見遠回りの方法にも見えますが、「急がば回れ」という言葉もあります。

短期で効果のある即効性のある方法と、長期で効果の見込めるジワジワ効く方法を上手に組み合わせるバランスこそが重要です。

こぱん
ここまでの内容を頭に入れた上で、次のパートに移りましょう!

穂高氏のFIRE関連エピソード8選

前のパートで何度もお伝えした通り、この書籍のテーマは「主体性」です。

このパートでは、主体性に関する穂高氏のエピソード8選を、大きく3種類に分類してみました。

穂高氏の「主体性」は…
  1. どこから生まれたのか?
  2. FIRE達成にどう貢献したのか?
  3. FIRE後の生活にどう影響しているのか?

こぱん
ここからは、具体的なエピソードを紹介していきます!

なお書籍のネタバレになる内容を含むため、ネタバレが嫌な人は、先に書籍「#シンFIRE論」を読んでみてください。

穂高氏の主体性はどこから生まれたのか?

そもそも穂高氏の主体性はどこから生まれたのでしょうか。

ここでは、主体性が生まれることになったエピソードを2つ紹介します。

エピソード①:家族の不幸

書籍には、以下のような内容が書かれています。

私はときに、焦燥感におそわれます。死を感じるからです。

父という身近な人を、幼い頃に突然亡くしたことで、「明日、死ぬかもしれない」という厳然たる事実に対して、言葉以上の切迫感におそわれます。

出典:穂高 唯希 著「経済・精神の自由を手に入れる主体的思考法 #シンFIRE論」

こぱん
幼少期における父親の死が、穂高氏の人生観を創り上げているワケです。

彼は、裕福とはいえない母子家庭で育ちました。

高校や大学には、奨学金を3つ得ながら通っていたそうです。

大勢の生徒の前で奨学金の獲得者を発表され、「家にお金がないのがバレる。恥ずかしいからやめてくれ」と感じることもあったそうです。

そして働き詰めの母親を見て、穂高氏は「どうやったら、母がここまで身を粉にして働かずに済むのか」と考えます。

ココに、まさに穂高氏のFIREの原点があります。

穂高氏のFIREの原点
  • 母親に経済的に不自由な思いをさせない
  • 自分も経済的に不自由な思いをしない

あひるくん
かなり強い思いがあったんだね。

このためには、「お金」について正面から向き合っていく必要があります。

つまり主体性こそが、現状打破のエンジンだったワケです。

ちなみにこの話は、両学長にも通じるところがあるそうです。

両学長の話

両学長の家も、学長が幼少期の時からお金には苦労していました。

そこで両学長は小さい時から、「なんとか親に楽をさせてあげたい」「毎月父に100万円渡してあげたい」と思っていたそうです。

エピソード②:北京大学への留学

再び穂高氏のエピソードに戻ります。

穂高氏はその後、中国最高峰の北京大学に留学します。

その時、「中国、韓国、ベトナムなどの人々は、自分の人生に対して真剣だ」と衝撃を受けたようです。

キャンパス内の湖のほとりで、英英辞典を異様な大声で暗唱し続ける学生。

母国の外交官試験のために、国際法の分厚い本を熟読する韓国人留学生。

あひるくん
本気の人がたくさん周りにいたんだ。

まさに主体性を発揮しなければ、自分はどんどん埋もれてしまうような環境です。

この環境の中で穂高氏は周りの人に触発され、半年でHSK(中国語検定)の最高級を取得します。

結果、問題なく中国語で読み書きできるようになりました。

ちなみに就職した後、仕事で中国語を使っていると、会社の同僚に「中国語を使うな!皆が分かるように、中国人相手でも英語を使え!」と言われたそうです。

こぱん
こんな理不尽を言われる環境だと、早くFIREしたくなるのも無理のない話かもしれません。

まとめると、穂高氏の主体性を生んだ要因として、以下のようなものが挙げられます。

穂高氏の主体性を生んだ要因

幼少期における、親族の不幸

若くから、世界の若者に触れたこと

ここからハッキリ言えることは、ただ1つです。

それは、「きっと皆さんにも似たような経験があるはず」ということです。

  • 家族の不幸
  • 「この人には敵わない!」という人との出会い
  • 上司や友人に言われた、絶対に言われたくなかった一言

あひるくん
たしかに、僕にもこんなエピソードだったらあるよ。

こぱん
このような経験は、確かにツライものです。

しかし一方で、それが財産になりうることも確かです。

もし皆さんが「自分には主体性がない…」と感じているのであれば、ゆっくり時間を取って過去を振り返ることをおすすめします。

ポジティブな経験でもネガティブな経験でも構いません。

振り返ることで、「自分の人生、これで良いんだろうか?(or これで良いんだ!)」と感じた出来事を思い出しましょう。

このような経験は、向き合えば力を得る一方で、逃げれば力を失います。

こぱん
ここで再び、両学長の昔の話を紹介します。
両学長の話

両学長が起業したての頃は、「もっと将来のことをちゃんと考えなさい!」と学校の先生にめちゃくちゃ怒られたそうです。

こぱん
それで家庭訪問までされたとのこと…。

あひるくん
結構大変な経験もしてたんだ…。

こぱん
さらに国税にこってり絞られた経験もあります。

しかしこのような事に負けずに向き合い、「主体的にお金について学んだからこそ今がある」と両学長は言っています。

主体性を取り戻すヒントは、皆さんの「過去 = 原体験」にあります。

仮にそれがネガティブな経験だったとしても、心の中に火を灯して、主体性を取り戻していきましょう。

穂高氏の主体性はFIRE達成にどう貢献したのか?

このようにして育まれてきた穂高氏の主体性ですが、どのような形でFIRE達成に貢献したのかを見ていきましょう。

ここでは、4つのエピソードを紹介します。

エピソード③:給料8割貯蓄法

こぱん
穂高氏の蓄財スタイルは、「給料の8割を投資へ」という実にシンプルなものでした。

あひるくん
給料の8割!!?

控えめに言っても尋常ではないレベル、まさに非常識です。

この非常識を「自分の常識」として貫き通せたのも、主体性のなせる業です。

穂高氏(旧:三菱サラリーマンさん)と聞くと、「倹約だらけの仙人のような暮らし」をイメージする人もいるかもしれません。

なぜなら普通に考えると、仙人のように暮らさないと給料の8割を貯蓄に回すことはできないからです。

しかし実のところ、彼は仙人のような暮らしではなく、以下のようにリッチな暮らしもしていたそうです。

  • FXで稼ぎ、ブランドもので身を固めて代官山を歩く。
  • ハイグレードマンションに住む。

誰かに「贅沢はダメ!節約が大事!」と言われた時、最初のうちはその通りできるかもしれません。

しかし心の片隅では「でも、ちょっとぐらい贅沢しても良いじゃん…」という思いが残り続けることもあるでしょう。

このような時、主体性のある人は実際に経験したり、経験した上で自分なりの価値判断をしたりします。

こぱん
だからこそ、周りに流されず自分の信念を貫けるようになるワケです。

彼が贅沢な暮らしをしたり、外野の声に惑わされることなく自分の信念を貫き通せたりしたのは、主体性に基づくリアルな経験があったからです。

エピソード④:エリートイギリス人の「やめておけ」をスルー

彼はFIREを目指す過程で、ケンブリッジ大学医学部卒・港区高輪在住の30代半ばのイギリス人に、「株式投資はリスクが高い。配当でまかなうのは無理だから考え直した方が良い」と言われました。

スーパーエリートのイギリス人に、「君のやり方は、やめたほうが良い」と言われたら、皆さんはどのように感じるでしょうか。

あひるくん
ボクならビビって「ヤバい!やり方を間違えたかも!」と思っちゃうかも…。

こぱん
しかし結局穂高氏は、高配当株投資でFIREを達成しています。

エピソード⑤:不動産会社の「値下げしろ」をスルー

また穂高氏には、自分の住居を売りに出した際のエピソードもあります。

不動産会社から、「今は市場が冷え込んでいる」と計4回にわたって値下げを勧められたそうです。

しかし彼は以下のように考えました。

「早く売買が成立して手数料が欲しい仲介業者の心理を考慮すると、焦る必要はない

「自分の希望売却価格で買い手が見つかるまで、売値を変える必要はない

あひるくん
穂高さんは、自分の考えをちゃんと持ってるんだね。

こぱん
結局、1カ月後には買い手が見つかり、希望価格での売却に成功したそうです。

もし主体性のない人であれば、誰かに「その投資はやめた方が良い」と言われたらやめ、誰かに「もっと値下げした方が良い」と言われたら値下げするでしょう。

このエピソードは、数あるものの中のほんの一例にすぎません。

このようなことは、一事が万事です。

流される人はいつも流され、流されない人は常に流されません。

ややもするとFIREした人の話は、その「手法」に目がいきがちです。

こぱん
そして結果的に、次のような結論に落ち着いてしまいます。
FIRE手法に着目した結果、落ち着く結論
「そんな手法は今は使えない。当時は運が良かっただけ」

「そんな手法は普通の人には無理。マネできる人なんていない」

しかし実際のところ、手法以上に重要なのがマインドです。

成功をつかみ取る人は、程度の差こそあれ、どんな状況からでも人生を前進させます。

両学長の周りにいる経営者や投資家も、どんな状況からでも人生を前進させていっているそうです。

こぱん
それは、彼らに主体性があるからです。

これこそ、まさに成功のための「普遍の原則」と言えるでしょう。

両学長自身、今この瞬間にお金がゼロになったとしても、どうとでも人生を好転させる自信があるそうです。

おそらく穂高氏のようなタイプの人も、今ゼロからスタートしても、どうせFIREを達成するはずです。

あひるくん
主体性がある人は、どんな状況からでも道を切り開けるんだね。

エピソード⑥:「本を読まない子」からのブログ更新

ちなみに穂高氏がFIREを達成する上で追い風となったブログ運営について、彼の母は次のように言っていたそうです。

「あんた日本語書けるんやねぇ(笑)。全然本を読まない子やったのに」

こぱん
何事も、やってみないことには分かりません!

文章を書くことが全然得意ではなかったものの、「今これが必要だ!」と自分のアタマで考えて積極的に記事更新を続けたことも、主体性が発揮されたエピソードの1つでしょう。

穂高氏の主体性はFIRE後の生活にどう影響しているのか?

主体性は、FIREを達成するために必要なだけではなく、FIREを達成した後の暮らしにも必要です。

あひるくん
FIRE達成したら、もう主体性はいらないんじゃないの?

こぱん
FIRE後にも主体性が必要な理由は、主体性がなければ「FIREに飽きるから」だよ。

最近では、「FIRE卒業」というフレーズも話題になりました。

FIRE卒業について詳しく知りたい人は、以下の過去記事も参考にしてください。

 

というワケで、最後に穂高氏のFIRE“後”の生活について、2つのエピソードを紹介します。

エピソード⑦:稲作・畑作・果樹栽培

FIRE後に穂高氏は、1年間農家で働き、稲作・畑作・果樹栽培などの農業を学んだそうです。

理由は、「サバイバル能力を身に付けたかったから」とのこと。

あひるくん
すごい理由だね!

近くに湧き水が出る地域で、火と水を確保できるようにしており、有事の際は土地を耕せば良いと考えているそうです。

皆さんは「収入の分散」と聞くと、何をイメージしますか?

こぱん
多くの人が次のようなものをイメージするはずです。
「収入の分散」でイメージするもの(例)
  • 給料
  • 配当金
  • 家賃収入
  • 副業収入

穂高氏はこれに、「現物収入」という概念を加えています。

要するに、米・野菜などの食料品です。

農林水産省によると、日本の食料自給率は「カロリーベースで38%」「生産額ベースで66%」となっています。
(参考:農林水産省「その1:食料自給率って何?日本はどのくらい?」)

また以下のように品目ごとの食料自給率(重量ベース)は、「米:97%」「牛肉:35%」など、品目によって差があります。

上図のように全体的な食料自給率を考えると、日本は仮に輸入がストップすると、食べていけなくなる国です。

あひるくん
あまり考えたことなかったけど、輸入できないとそんなヤバいことになるんだ…。

このような意味で、有事の際に必要なのは「お金ではなく現物」とも言えるかもしれません。

有事の食料不足に備えて自給するという考えは、いわゆるカオスヘッジ(混沌回避)の考え方です。

決して「起きる確率が高いだろう」と想定している、メインシナリオではないワケです。

こぱん
しかし穂高氏は次のように考えたのでしょう。

「お金だけで成り立つFIRE生活は、まだ土台が弱い」

「食料を生み出す土地を財産に加えて、土台をより盤石にしたい」

これも、原体験に基づく「自由への強烈な願望」のなせる業です。

両学長も自由への強烈な願望では負けていませんが、このようなカオスヘッジに備える必要性は感じていないそうです。

穂高氏は自然好きとのことなので、「実益を兼ねた趣味」の側面もあるのかもしれません。

この書籍では、以下のエピソードのように、普通のFIRE本ではお目にかかれない話が出てきます。

  • 北海道での100㎡の雑草抜きエピソード
  • 夜中3時に家を出て、大型特殊機械に乗って除雪したエピソード

こぱん
これも、主体性が生み出す物語と言えるでしょう。

エピソード⑧:なんでもアリの運用スタイルへ

最後に、穂高氏の投資手法についても紹介します。

実はFIRE前とFIRE後で、以下のように投資手法はすっかり様変わりしているようです。

穂高氏の投資手法
  • FIRE前:高配当株投資
  • FIRE当時:高配当株+増配株投資・グロース株投資
  • FIRE後(現在):ルールなし

今や穂高氏は、高配当株投資家というワケではありません。

現在は、「無配株」「ゴールド」「短期投資」「空売り」など、なんでもアリという状態になっているようです。

あひるくん
なんでこんな投資スタイルになっちゃったの?

こぱん
その理由は「今、一番心地良い投資スタイルだから」という他ありません。

これも、誰かに言われた通りにFIREを実現した人であれば、あり得ない変わり具合でしょう。

ちなみに両学長も、投資スタイルはガンガン変わっています。

今や最もお金を使っている投資先は、クリニック(=病院)です。

この点に関しては、両学長自身、一年前では想像すらできなかったと言っています。

穂高氏がFIREを達成した時の総資産は、7,000万円でした。

その当時は「7,000万円は少なすぎる。きっと後悔する」といった声も多数聞かれました。

  • 実際のところ少なすぎたのか?
  • 彼の資産は今いくらになっているのか?(減ったのか?増えたのか?)

こぱん
これらの点についても、書籍にはハッキリ書かれています。

あひるくん
FIRE後の資産、気になるなぁ〜。

FIRE後、穂高氏がどのような投資をして、どのように生活を成り立たせているのか興味がある人は、ぜひ書籍を読んでみてください。

まとめ:主体性を大事にして、自分らしい人生をつかみ取ろう!

今回の記事では、穂高 唯希氏の著書「#シンFIRE論」を題材に、以下の2点について解説しました。

今回の記事で解説したこと

FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこと

穂高氏のFIRE関連エピソード8選

1FIREを実現するために「本当に大切な」たった1つのこと

大切なものは「主体性」です。

なぜなら主体性こそ、自分に合った「倹約法」「稼ぎ方」「投資法」を見つける源だからです。

  • 今ある選択肢の中で、自分に最適なものを選ぶ
  • 変わりゆく選択肢の中で、自分に最適なものを選ぶ

これは、主体性なくしては不可能です。

「お金にまつわる5つの力」+「主体性」は、まさにFIRE実現の普遍の真理と言えるでしょう。

もちろんFIREに限らず、人生全体においても言える話です。

こぱん
人生は主体的に生きなければ楽しくなりません!
2穂高氏のFIRE関連エピソード8選

この記事では、穂高氏の主体性に関するエピソード8選を、大きく3種類に分類して紹介しました。

穂高氏のFIRE関連エピソード8選

穂高氏の主体性はどこから生まれたのか?
①:家族の不幸
②:北京大学への留学

穂高氏の主体性はFIRE達成にどう貢献したのか?
③:給料8割貯蓄法(ブランド服・ハイグレードマンション生活を経ての節約生活)
④:エリートイギリス人の「やめておけ」をスルー
⑤:不動産会社の「値下げしろ」をスルー
⑥:「本を読まない子」からのブログ更新

穂高氏の主体性はFIRE後の生活にどう影響しているのか?
⑦:稲作・畑作・果樹栽培
⑧:なんでもアリの運用スタイルへ

今回紹介した本のように、FIRE達成者の人柄にフォーカスした本はなかなか面白いです。

なぜなら言葉通り、その人にしか書けない内容だからです。

こぱん
ちょっとした「自伝」と言っても良いかもしれません。

そしてFIRE達成の”秘密”が、このようなエピソードに隠れていることに気づけると、味わい深さが変わります。

最後に、皆さんに強調してお伝えしたいことがあります。

それは、「皆さんには皆さんのエピソードがあるので、それを大切にしてほしい」ということです。

あひるくん
ボクにもあるのかな??

こぱん
あひるくん、心配しなくても大丈夫だよ。

今回、穂高氏のぶっ飛んだエピソードを読んで、あひるくんと同じように感じた人もいるかもしれません。

「自分には、こんなエピソードはない」

「穂高さんは頭が良いからできただけだ」

しかし、これは半分正解で半分間違いです。

半分正解の部分

こぱん
人に能力差があることは事実です。

両学長も、どれだけ努力してもウサイン・ボルトのように早くは走れません。

私たちは、「配られたカード」で戦うしかないワケです。

しかし幸運なことに、能力の一部は訓練によって伸ばすことができます。

自分に配られたカードを見極めて、どれを伸ばすか見極めるという主体性こそが、自分のより良い人生を作っていくワケです。

今の自分は、過去の自分と比べてみましょう。

主体性を発揮して、過去の自分を乗り越え続けることが大切です。

あひるくん
過去の自分になら、頑張ったら勝てるようになるはずだね!
半分間違いの部分

こぱん
皆さんには、皆さんならではのエピソードが必ずあります。

「ない!」と思っている人も、必ずあるはずです。

例えば以下のような経験の積み重ねが、いつの間にか今の皆さんを形作っています。

過去の経験(例)
  • 親や友人に言われた、ちょっとした一言
  • 陽が暮れるまで砂場で遊んだ、最高に楽しかった瞬間
  • 大切な何かを失って、悲しくて仕方なかった瞬間

両学長が小さい頃、学長のお父さんも「誰にだって得意なことは必ずある!」とよく言っていたそうです。

どこかに皆さんの人生を豊かにするためのヒント、「原体験」があるはずなので、それを見極めてください。

そもそも皆さんはなぜリベ大で学んでいるのでしょうか?

楽しいエンタメが世の中にたくさんある中で、なぜお金の勉強をしているのでしょうか?

あひるくん
う〜ん、あらたまって聞かれると困るなぁ…。

こぱん
その理由は、皆さんにも何か原体験となるものがあるからです。

お金で楽しかったこと・つらかったことなど、皆さんが「お金持ちになりたい」と思った原体験を思い出してみましょう。

それが強烈なものであればあるほど、皆さんのFIRE達成の確率は高まります。

今回紹介した穂高氏のような「FIRE関連エピソード」は、皆さんの中にも必ずあるはずです。

こぱん
つまり皆さん全員が、良い種を必ず持っています。

そもそも穂高氏自身、決して立派な仙人のような人ではありません。

ファイナル・ファンタジーを毎日8時間やっているなど、いわゆる「ゲーム廃人」と言われる人のような側面もあります。

FIRE後には、APEXというオンラインゲームを3,000時間やったというウワサもあるくらいです。

あひるくん
3,000時間!?それはゲーム廃人だよ!

悪く言えばただのゲーム廃人ですが、良く言えばなんでも徹底的にやってしまう人とも言えるでしょう。

どのように表現するかで、ずいぶん印象が変わります。

皆さんにも、このような「何てことのないエピソード」があるはずです。

そして、たくさんのエピソードの重なり合いが、個性というワケです。

こぱん
ぜひ、個性を存分に生かしてください!

そして主体性を発揮して、自分らしい人生をつかみ取っていきましょう。

リベ大のオンラインコミュニティ「リベシティ」には、穂高氏のようなFIRE達成者もたくさんいるので、興味のある人はぜひ遊びに来てください。

あひるくん
ボクもFIRE達成を目指して勉強中だよ!

最後にもう一度、今回紹介した書籍「#シンFIRE論」を紹介します。

「主体性を鍛える26の修練方法」は、ぜひ書籍で直接確認してください。

繰り返しになりますが、この中の3つを実践するだけでも、景色が変わって見えるようになるはずです。

ポイントは、「合うもの・合わないもの」「マネできるもの・マネできないもの」の見極めです。

先ほどお伝えした通り、書籍の中では「資産額」などの生々しい情報も紹介されています。

「お金にまつわる5つの力」+「主体性」が、FIRE達成の確率を高め、FIRE達成“後”の豊かな生活を支えるという大枠を念頭に置いて、書籍を楽しんでください。

こぱん
皆さんならではの”強み”を探していきましょう!

以上、こぱんでした!

▼今回の記事に興味を持ってくれた人に読んでほしい記事はこちら!

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