こんにちは、こぱんです!
リベ大では、鉄壁のリスク管理で貯めた資産を減らさない力、「守る力」に関する情報も発信しています。
▼図解:守る力
皆さんは、ネットワークビジネスの勧誘を受けたり、商品を買ったりした経験はあるでしょうか?
リベ大のおすすめ書籍にもある、「金持ち父さん貧乏父さん」を読みました。
書籍の中でネットワークビジネスについて触れられており、興味を持っています。
資本が不要な上に不労所得になるので、経済的自由への第一歩として良いと思いました。
しかし、周りに反対する人がいて、やるべきか悩んでいます。
ネットワークビジネスに対するリベ大の考え方を教えていただけないでしょうか?
おまけに名著にも書かれてるなら確かに気になる…!
結論から言うと、リベ大としてはネットワークビジネスをおすすめしません。
ただし、ネットワークビジネスが違法だと言いたいわけではありません。
おすすめしない理由は、法律的に問題があるかどうかではなく、皆さんの人生に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
そこで今回の記事では、ネットワークビジネスについて以下の3点を解説します。
- ネットワークビジネス(MLM)とねずみ講の違い
- ネットワークビジネスがおすすめできない6つの理由
- ビジネスの目的を明確にするための3つの質問
なお、今回の記事のもとになった動画はこちらです。
目次
ネットワークビジネス(MLM)とねずみ講の違い
ネットワークビジネスの仕組み
世界で3,000万部売れた名著「金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学」は、皆さんも読んだことがあるかもしれません。
本当にざっくりですが、要点をまとめると以下になります。
- お金持ち:資産を買う
- 貧乏人:負債を買う
さて、そんな名著でも紹介されているネットワークビジネスが今回のテーマです。
ネットワークビジネスとは、マルチレベルマーケティング(MLM)と呼ばれる口コミによって商品を広げていく仕組みのビジネスです。
一番上に主催会社があり、その下に会員やディストリビューターと呼ばれる消費者がいて、下(ダウンライン)にどんどん消費者が増えていきます。
ねずみ講の仕組みとネットワークビジネスとの違い
「ネットワークビジネス=ねずみ講」と誤解している人も多いですが、ネットワークビジネス(MLM)とねずみ講には明確な違いがあります。
- ネットワークビジネス:合法
- ねずみ講:違法
ネットワークビジネスもねずみ講も、人を通して広まるという点では変わりません。
しかし、ネットワークビジネスは商品を介在しており、会員自身が商品の消費者であるのに対し、ねずみ講は商品を介在せず、消費者もおらず、お金の受け渡しのみになっています。
ねずみ講の収入源は、会員の入会金です。
そのため、ダウンラインに位置する子供を探し続けなければ、稼ぎ続けられません。
そして当たり前ですが、ダウンラインほど稼ぎにくいです。
ネットワークビジネスがおすすめできない6つの理由
ネットワークビジネスについて理解できたところで、次はネットワークビジネスがおすすめできない6つの理由を解説していきます。
- ①稼げる人が少ない
- ②社会的信用が低い
- ③問題が起きやすい仕組みである
- ④良い商品とは限らない
- ⑤会員(販売員)そのものがお客になる
- ⑥ビジネスの本質を学べない
理由①:稼げる人が少ない
ネットワークビジネスで、たくさん稼いでる人がゼロなわけではありません。
しかし、勧誘のため「時間もお金もたくさんあるハッピーな人」に見せている場合も多いです。
特に、学生のような社会経験が少ない人にとっては、本当にお金がある人なのかどうか見分けるのは難しいでしょう。
理由②:社会的信用が低い
今回の質問者さんのように、ネットワークビジネスは周りに応援されにくいという問題があります。
「ネットワークビジネスやってるんだけど、今から近くのカフェで話を聞いてくれない?」と友人を誘っても、おそらく99%断られるでしょう。
そもそもビジネスは、周りから応援されたり信用されたりしないと稼げません。
ネットワークビジネスは勧誘で周りの人の信用をなくしやすいため、ビジネスの本質とは逆の行為をしていることになります。
もちろん、既にある程度の信用がある状態の人も一定数はいるでしょう。
しかし、信用がまだない状態でビジネスを始めるのなら、せめて以下のような周りに応援される姿勢が必要です。
「叶えたい夢や実現したいことがある!」
「どうしても成し遂げたい強い思いがある!」
「本当に良い商品だと心からの自信がある!」
社会的信用も実績もないのであれば、なおさら商品やサービスに対する熱い思いや、実感を伴った商品への自信がなければ、誰からも信頼されないでしょう。
ネットワークビジネスをする人のビジネスの理由は、以下のように「股聞き」の取ってつけたものになりがちです。
ネットワークビジネスは株式投資や不動産投資とは違い、最初に資本や自分の商品、サービスが不要なため、すぐに始められます。
また、合法のビジネスなので「周りは気にせず、このビジネスをやりたい!」という考えは否定しません。
しかし、合法か違法かはともかく、必ず人を巻き込む仕組みであることを理解し、周りの人からどう見られるかといった視点は持つべきでしょう。
理由③:問題が起きやすい仕組みである
問題が起こっても責任が取れない
ネットワークビジネスの商品は、自分で開発や製造をしているわけでも、直接仕入れているわけでもありません。
そのため、何かあっても自分でコントロールができず、責任が取れないという問題があります。
つまり、商品について詳しく聞かれたりクレームを言われたりした時に、どこが答えて、誰が責任を取るのか分かりづらいのです。
商品について深い知識がない
例えば、以下のように商品の良さをアピールする人もいます。
実はこれらの商品の良さは、勧誘する本人が実感していることではなく、周りの人やセミナーのスピーカーから聞いた話であることが多いです。
周りから良いと聞いたから良いと言っているだけで、実は商品についての知識が浅く、本当に良いという実感もないことがあります。
商品について専門職と言えるぐらいの知識がある人は、そう多くはいないでしょう。
理由④:良い商品とは限らない
ネットワークビジネスのよくあるセールストークに、以下のようなものがあります。
「他社の製品は、広告宣伝費に多くのお金を使ってる。
この商品はCMにお金をかけていない分、原価に使っている。
だから、良い商品だ。」
「広告宣伝費をかけていない分、原価に使っている」と言っても、その原価が一体いくらなのかが不明確です。
また、確かに広告宣伝費はかかっていないかもしれませんが、その分、会員に払う報酬にお金がかかっています。
自分より下の会員が増えるほど報酬額が増える仕組みになっているので、会員への報酬にお金をかけないと誰も頑張って勧誘しないでしょう。
理由⑤:会員(販売員)そのものがお客になる
ネットワークビジネスは、会員そのものをお客にするビジネスです。
そのため、ネットワークビジネスをして稼ごうとすることは「私の子供(ダウンライン)になって私を稼がせてくれ」と友達に言っているようなものです。
ネットワークビジネスの仕組みを作り、稼いでいる人は確かに存在します。
しかし、ビジネス構築スキルは、どのようなビジネスにも応用可能です。
ネットワークビジネスで成功できる人は、自分でビジネスをやっても成功できるでしょう。
理由⑥:ビジネスの本質を学べない
ネットワークビジネスで聞く話は、その人の体験に基づいたその人自身の話ではないことがよくあります。
自分の体験に基づいた情報を一次情報と言います。
この一次情報がなかなか手に入らず、周りから聞いた話である二次情報ばかりになりがちなのがネットワークビジネスです。
- 「稼いでいる人がたくさんいるらしい。」
- 「アップラインの人はすごいお金持ち。」
- 「海外に別荘がある不動産投資家さんが言っていたが…。」
- 「ビジネスで成功した〇〇さんによると…。」
- 「報酬で高級車を買った人もいるらしい。」
- 「海外の特殊な製造法で作られた商品だ(製造現場を見たことはない)。」
上記のように、実際に自分自身が体験した一次情報はあまり多くはありません。
「~らしい」「~と聞いた」という又聞きの二次情報には「私」がないのです。
ビジネスには以下のような自分の体験が必要で、二次情報ではビジネスの本質を学ぶことは難しいでしょう。
- 私はこうやって成功した(失敗した)
- 私はこのくらい稼げるようになった
- 私はこうやって人から選ばれた
ビジネスの目的を明確にするための3つの質問
この記事を読んでいる皆さんの中には、ネットワークビジネスに限らず、何らかのビジネスをしようと迷っている人が多いでしょう。
そんな時に重要なのが、ビジネスをする目的を明確にすることです。
ぜひ、以下の3つの質問を通じて、皆さんがビジネスをする目的を明確にするキッカケにしてください。
- 質問①:本当に人に勧めたいビジネスなのか?
- 質問②:お金を得て最終的に何がしたいのか?
- 質問③:「友人」ができるのか?
質問①:本当に人に勧めたいビジネスなのか?
想像してみてください。
ある日、皆さんの友人がやってきて、以下のように商品を勧めてきたとします。
「これはすごく良い商品だよ!
オーガニックで赤ちゃんにも安心して使えるし、環境にもいいんだって!
私にも報酬が入るし、あなたも人に勧めたらお金になるよ!」
自分が良いと思う商品を友人に勧めることは、問題ないでしょう。
しかし、勧誘された多くの人が以下のように違和感を覚えるはずです。
「私をダウンラインにして、儲けたいってこと?」
「私にも販売員をやれと言うの?」
「そんなに良い商品を友人に勧めたいなら、無料か報酬なしでやればいいのでは?」
「商品に対する熱い思いがあるなら、自分で買い付けて売ったら?」
「自分で商品開発してないし、本人に効果が出ていないのに、なぜ良いと分かるの?」
「起業して、一からビジネスをやる方が儲かるんじゃない?」
ネットワークビジネスの勧誘は、友人の信用をお金に変えていく行為と言えます。
あらためて、以下の質問を自分に問いかけてください。
- 自分の信頼の切り売りをしてまで人に勧めたいビジネスか?
- 報酬がなくても家族や友人に勧めたい商品か?
質問②:お金を得て最終的に何がしたいのか?
そもそも、皆さんはなぜお金を手に入れたいのでしょうか?
手に入れたお金で何かをしたいという目的を、誰もが持っているはずです。
「気の合う仲間と一緒に、趣味を楽しみたい。」
「好きなことをやって、幸せになりたい。」
「お金の不安がない自由な生活を送りたい。」
「人生の選択肢を増やしたい。」
「好きな人と、好きな時に、好きな場所で過ごしたい。」
ネットワークビジネスの大きな問題の一つは、報酬目当てに大切な人や身近な人を勧誘しやすい仕組みとなっていることです。
もし、ネットワークビジネスで稼げたとして、その結果大切な友人がいなくなったら、それは「豊かな人生」なのでしょうか?
ぜひ考えてみてくださいね^^
ネットワークビジネスに限らず、自分が本当に良いと思うものを売るのがビジネスの基本です。
例えば、リベ大のもとには毎日のように様々な案件の依頼が来ます。
- 積立(貯蓄型)保険
- ワンルームマンション投資セミナー
- ぼったくり金融商品
上記のような案件を紹介すれば確かにお金は手に入りますが、家族や友人に勧められないものを皆さんに紹介する気にはなれません。
もしリベ大が儲けることに走って、粗悪な商品やサービスを宣伝したらどうなるでしょうか。
これまで築き上げてきた信用を失い、周りに誰もいなくなってしまいます。
質問③:「友人」ができるのか?
「ネットワークビジネスのコミュニティ内で友人が作れる」という人もいるかもしれません。
実際に、趣味のオフ会やバーベキュー大会などのイベントを頻繁に開催するコミュニティもあります。
しかし、お金儲けで繋がった関係は「友人」なのか疑問です。
以下の問いかけの答えがNOなら、本当の意味での友人とは言えないのではないでしょうか。
- 仕事もお金も一切関係なくなったとして、人として一緒にいたいか?
- その人の嫌なとこも全て理解して、それでも一緒にいたい関係か?
お金儲けで繋がった場では、なかなか本当の友人はできにくいでしょう。
また本来、友情は長い時間をかけて育てていくものです。
友人を作りたいなら、ネットワークビジネスのコミュニティ以外にも、たくさんの場所があります。
どこのコミュニティでどんな友人を作りたいのか、本当の友人ができるのかを考えてみましょう。
まとめ:自分にとって本当に必要なビジネスなのか考えよう
ネットワークビジネスを通して考えるビジネスの本質
今回の記事では、ネットワークビジネスについて解説しました。
ネットワークビジネスとは、マルチレベルマーケティング(MLM)と呼ばれる口コミによって商品を広げていく仕組みのビジネスです。
よく「ねずみ講」と混同されますが、ねずみ講が違法であるのに対し、ネットワークビジネスは合法です。
しかし、以下の理由からリベ大はネットワークビジネスをおすすめしません。
- ①稼げる人が少ない
- ②社会的信用が低い
- ③問題が起きやすい仕組みである
- ④良い商品とは限らない
- ⑤会員(販売員)そのものがお客になる
- ⑥ビジネスの本質を学べない
報酬のために商品を紹介するのは、正しいビジネスの形とは言えないでしょう。
本当に家族や友人などの大切な人に勧めたいと心から思った商品を紹介し、その結果、喜ぶ人が増えたことで報酬をもらえるのが本来のビジネスです。
また、皆さんがビジネスを始める上で、その目的を明確にすることは重要です。
そのためにも、以下の3つの質問を自分に問いかけてみてください。
- 質問①:本当に人に勧めたいビジネスなのか?
- 質問②:お金を得て最終的に何がしたいのか?
- 質問③:「友人」ができるのか?
上記の問いかけの中で、「自分にとっての豊かな人生とは?」「何のために仕事をするのか?」ということにも向き合うことになるでしょう。
そのために必要なツールや手法についてもリベ大では解説しているので、ぜひ以下の記事も参考にしてください。
得られるものと失うものを比べよう
リベ大は、ネットワークビジネスそのものは否定していません。
ビジネスの構築の仕方は、参考になる部分もあります。
また、以下のようなメリットもあるでしょう。
- マインドブロックを解除しやすくなる
- お金に対しての考え方が変わる可能性がある
- コミュニケーションスキルが向上しやすい
- コミュニティ内で友人ができる可能性がある
ネットワークビジネスに取り組んでいる人の多くは、人を騙そうとしたり、お金儲けの道具にしようとしたりしているわけではないでしょう。
ただ、ネットワークビジネスの仕組みや商品をよく理解せずに活動をする人がいることが問題だとリベ大は考えています。
また、勧誘によって友人を失ったり、身近な人から信用されなくなったりすることは、人生の大きな痛手と言えるでしょう。
リベ大は、老後に残す3つの大切なものは以下の3つだと考えます。
- お金
- 友人
- 健康
お金はもちろん大切です。
ただ、お金を得ても、友人や人からの信用を失えば「豊かな人生」だとは言えないでしょう。
以上、こぱんでした!
▼「守る力を育てたい!」という人に読んでほしい記事はこちら!
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