
リベ大両学長は、日々のYouTubeライブやリベシティの中で「お金のノウハウ」を発信しています。
今回の記事「お金の講義」では、その中から時事ネタやトレンドではないものの、長い間ずっと使えるお金の知識をお伝えします。
1テーマずつ簡潔に学べるので、日々の学長の発信を追う時間がない人にもピッタリです。
なおトレンド性のある情報は、毎月の「お金のニュース」でお伝えしています。


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目次
解説動画:【知って得する】学長がお届け!「お金の講義」2026年6月総集編
このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!
【2026年 ⑥】お金の講義
講義1:【投資のレジェンド断言】債券はほとんどの人に必要ない5つの理由
エリス氏は、
- 米国公認証券アナリスト協会会長、バンガード取締役などを歴任
- ハーバード・ビジネス・スクール、イェール大学大学院にて上級運用理論を担当
- インデックス投資のバイブル、「敗者のゲーム」の著者
という、とんでもない経歴の持ち主です。

このエリス氏が、👨💼「証券資産の一部として、"例外的に"債券が必要になる場合もある」と述べています。
キーワードは、"例外的に"です。
つまり、エリス氏は👨💼「ペーパーアセット(= 紙の資産)は、基本株だけで良い」と言っているワケです。


リベ大でよく紹介している以下のグラフをご覧ください。

過去200年超の超長期で見て、株式のリターンは年8.4%、債券のリターンは年4.0%~5.0%です。

日本では65歳になると、年金という「安定した収入」が得られます。
例えば夫・専業主婦のモデル世帯受給額は、月額約24万円(年間約290万円)です。
年290万円のインカムを手に入れようとすると、いくらの投資が必要になるのでしょうか。
これは、公的年金があれば7,250万円分の債券を持っているのと変わらないとも言えます。
この点がエリス氏の「債券は、皆さんが考えているほど必要ない」という話につながるワケです。
単身世帯で月10万円の年金を受給できるケースでも、元本で約3,000万円分の価値があります。
社会保険に加入してコツコツ保険料を納めている皆さんは、「年金資産」という安全度の高い資産を貯めているのです。

家も安定した財産の1つです。借りれば月10万円かかるような家をノーローンで持っている人は、月10万円の安定したインカムがあるのと変わりません。
つまり、ローンのないマイホームは債券的な性格があるワケです。
「価値の低いマイホームを買っていなければ」という大前提はありますが、住宅ローンの返済はある意味で債券を積み立てていると考えることもできます。
親のお金をアテにして資産計画を立てるものではありません。
一方で、実家が太い人はそれだけ投資でリスクを取りやすいのも事実です。

エリス氏は、👨💼「遺産を相続する人もいるかもしれない。その額を見積もることができるなら、それも総資産に含めるとよい」と述べています。
(参考出典:日本経済新聞出版|チャールズ・エリス「チャールズ・エリスの超長期投資入門 「お金」の不安を安心に変える法則」)
会社員や公務員といった安定した立場で働いている人は、その人自身が債券のようなものです。
毎月、確実に給料がもらえ、ちょっとやそっとのことではクビにならないからです。


「債券投資が必要な人は"例外的"である」という根拠となる5つの理由は、以下の通りです。
- 長期で見ると、株の成長率が圧倒的だから
- 公的年金があるから
- 持ち家があるから
- 遺産を受け取れる可能性があるから
- 働いて得られる収入があるから
誤解のないようにお伝えすると、エリス氏は「債券はゴミ」「債券は不要」とは言っていません。
むしろ、目的に則した適切な比率で投資するなら「素晴らしい投資対象だ」と述べています。
とはいえ実のところ、
- 先ほどの理由を踏まえると、債券が必要な人はそれほど多くない
- 株の比率を高める方が、メリットがたくさんある
というワケです。

日本で会社員や公務員をしていて公的年金がある人は、それだけで守備はかなり堅いです。
そのため、基本は「オルカン + 現金」のシンプルポートフォリオで良いでしょう。
人によって債券を混ぜたければ、「投資目的に合わせて適性比率で」という温度感です。
事実として、この10年でお金持ちになった人は、
債券を買った人、ではなく
株を買った人、です
とはいえ過去のデータを踏まえると、10年20年30年と長期で見るなら、株を選んだ方が資産を育てやすいのは事実です。
「お金持ちになりたいなら、株への長期投資」というのが大原則です。
なおリベ大では、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)=オルカン
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
など、優良なインデックスファンドへの投資をおすすめしています。

講義2:資産運用EXPOに初心者が行ったらダメな理由

資産運用EXPOとは、以下のようなイベントです。
- 日本最大級の資産運用のイベント
- 東京で年2回(春夏)、大阪で年1回開催
- 株式、不動産、保険から現物資産まで、ありとあらゆる投資商品が一堂に集結
- 著名講師によるセミナーで幅広く学べる


このイベントに関する議論が、X(旧Twitter)でトレンド入りしていました。
きっかけは、「まりー氏」というアカウントの以下の発言からです。

このポストに対して、他の参加者たちからも、
- 怪しげな投資話と広告のオンパレード
- 投資ではなく投機もしくは詐欺まがいのブースばかり
- 風俗街のような呼び込み地獄
- 素人騙してナンボのような業者ばかり
など、散々な評判が飛び交っていました。
リベ大としても、「このイベントには行かなくて良い」と考えています。
資産運用に興味を持った初心者が最初にこのイベントに参加して、「これが資産運用か!」と信じ込んだら地獄です。

小金持ち山どころか、貧乏谷に突き進む転落の道です。

ちなみに、「講演」や「セミナー」の評判はそこまで悪くありません。
芸能人・著名人・憧れのあの人の顔を見てみたい、声を聞いてみたい、投資話を聞いてみたい人にとっては、気軽に参加しやすいイベントではあります。

リベ大も資産運用に関する情報発信をしている側です。そのため、他の人たちがやっていることにケチをつけたくはありません。
とはいえ、このイベントに興味を持った人に、
🤔「行った方が良いですか?」
🤔「〇〇を勧誘されました。どう思いますか?」
などと聞かれると、正直に「やめておきましょう」と言うしかありません。
ここで勧誘される商品は、以下のように「資産形成の王道とはいえないもの」ばかりだからです。
- アンティークコイン
- ワンルームマンション
- 暗号資産
- FX
- フランチャイズ
まりー氏がXで言っていたような、ダイヤ、刀剣、ウイスキー、ミニカーでお金持ちになった人、ほとんどいないはずです。
数億円〜の資産を持つお金持ちが、ちょっとした遊びで手を出す分には構いませんが、投資初心者が真顔で始めるものではありません。

ガッチリお客さんを確保して、そこから利益を吸い上げないと、商売として成り立ちません。
そのためこのような場所で売られているのは、
皆さんがお金持ちになるための商品、ではなく
業者がお金持ちになるための商品
このように考えるのが自然です。
厳しい言い方ですが、ココに気付けない人はマネーリテラシー不足です。


ちなみに今回のような話をお伝えすると、自称「お金の上級者」「マネーリテラシーの高い人」が冷やかしで、営業マンを論破しに行こうとするケースがあります。
このようなつまらない行為もやめておきましょう。
- ミイラ取りがミイラになるリスク
- 時間の無駄
- 相手にも失礼
というワケで、「誰一人トクしない」からです。

皆さんがすべきことは、自分のおサイフに集中することです。
- しっかり稼ぐ
- しっかり貯める
- インデックス投資のような「王道の資産運用」をする

講義3:【いくつ知ってる?】価値ある投資アドバイス5選

投資の世界には、ざっくり2種類の人間がいます。
- 投資の素人
- 投資のアドバイザー(=プロ)
一般に、投資の素人が投資のアドバイザーに期待する情報は、「銘柄選定」と「売買タイミング」です。
例えば、
👨💼「次はトヨタ株が上がりますよ。市場平均よりはるかに大きなリターンが得られるでしょう」
👨💼「S&P500は今が天井です。いったん売りましょう」
このようなアドバイスを期待しているワケです。
そして、アドバイスが当たれば良い投資アドバイザー、アドバイスが当たらなければ悪い投資アドバイザーとなります。

結論、そんな投資アドバイザーはいません。
「市場平均に勝てる銘柄が分かるアドバイザー」「良い売買タイミングが分かるアドバイザー」は幻想です。
本当にこのアドバイスができるなら、その人は投資アドバイザーなどやらず、投資そのもので大儲けできるはずです。
投資アドバイザーは、予想が外れればめちゃくちゃ叩かれ、恨まれます。そのようなリスクやストレスのある仕事をやる必要は一切ありません。


ここまでの話を前提に、「本当に価値ある投資アドバイスとは何か?」について考えましょう。
「銘柄選定」や「売買タイミング」に関するアドバイスに期待できないとなると、皆さんは何に期待すれば良いのでしょうか。
結論、世界最大の資産運用会社バンガードは、次のようなアドバイスを聞くべきだと述べています。
① 低コストファンド
→ おすすめの低コストファンドはどれか?買う価値のないぼったくりファンドはどれか?
② リバランス
→ いつ、どのような方法で、株や債券などの保有割合を修正するか?
③ 投資行動
→ 株式市場が超強気な時や、株式市場が暴落した時に、どう行動すべきか?
④ アセット・ロケーション(資産の置き場所)
→ どの投資商品をどの投資口座に置くか?課税口座と非課税口座をどう使い分けるか?
⑤ 引出戦略(出口戦略)
→ 老後などでお金を使う時、どの口座の、どの投資商品から売却して現金化していくべきか?
ちなみに⑤の引出戦略(出口戦略)は、iDeCoからいくか?NISAからいくか?特定口座からいくか?株からいくか?債券からいくか?など、素人では投げ出すこと間違いナシの高難度パズルです。
バンガードは上記①〜⑤に関して適切なアドバイスができる投資アドバイザーは、顧客に対して年率3%相当の付加価値を提供できる可能性があると分析しています。
(出典:バンガード レポート)
つまり、良い投資アドバイザーありの場合、なしの場合に比べて年率3%も投資成績が良くなるワケです。

100万円を年利4%で30年運用すると、約320万円になります。
一方、100万円を年利7%(4% + 3% )で30年運用すると、約760万円になります。
インチキアドバイザーを信じた場合と、まともなアドバイザーを信じた場合とで、人生の難易度は天と地ほど変わりそうです。
最後に先ほどの各5つのアドバイスについて、具体的にどの程度投資成績に影響があるかという数字を紹介します。(下図参照)


- 低コストファンドの推奨:+0.34%の価値
- リバランスに関するアドバイス:+0.26%の価値
- 投資行動のコーチング:+1.50%の価値
- アセット・ロケーションに関するアドバイス:0%~ +0.75%の価値
- 引出戦略に関するアドバイス:0%~ +1.10%の価値
このように見ると、投資行動のコーチングにいちばん大きな価値があることが分かります。
手前味噌ですが、リベ大は株価が大きく下がった時「この程度で売るな!航路を守れ!」と言い続け、ある意味投資行動のコーチングをしてきました。

逆にリベ大では、株価が高くて皆さんがノリノリになっている時は、「乗り遅れるな!今こそぶち込め!」というアドバイスはしていません。
そのような時は「冷静になって、リスク管理に気をつけましょう」と伝えています。

リベ大の情報発信を始めてから、幾度となく株高局面・暴落局面がありました。
「変な投資アドバイザー」の話を聞いて「変な行動」を取った人たちのリターンは、航路を守り続けた皆さんよりはるかに低いものになっているでしょう。
リベ大は今後も、価値ある分野について適切なアドバイスができるよう、引き続き情報発信を続けていきます。


🤔「これから先、市場平均を大きく上回る銘柄は何か?勝ち組はどれか?」
🤔「今は、良い買いタイミングか?良い売りタイミングか?」
このようなことばかり気にしていてはいけません。
「銘柄選定」や「売買タイミング」の世界で勝ち残れるのは、運の良い人か、本物のプロか、天才だけです。いずれにせよ、ごく一握りの人だけだと肝に銘じておきましょう。
皆さんはぜひ、「本当に大事なこと」について考え、「本当に大事なこと」についてアドバイスをもらい、勝てる資産運用を続けてください。

講義4:【株高の憂鬱】株高時にありがちな「雑念」「疑問」にズバっと回答

SNSでは、「資産1億円程度では金持ちとは言えない」といった話題も頻繁に出ています。
そのため、皆さんの中には、
😔「私の資産の増え方、ペースが遅いのでは?」
😔「私の投資手法、間違っているのでは?」
😔「私の目標金額、幸せな生活には全然足りないのでは?」
などと考えている人がいるかもしれません。

結論、遅くはありません。
金融資産額の「中央値」、単身世帯では以下のようになっています。
- 20歳代:37万円
- 30歳代:100万円
- 40歳代:100万円
- 50歳代:120万円
- 60歳代:300万円
- 70歳代:500万円
もし皆さんの資産が年間数十万円のペースで増えていれば、まず間違いなく中央値より上になるでしょう。


- 20歳代:125万円
- 30歳代:311万円
- 40歳代:500万円
- 50歳代:700万円
- 60歳代:1,400万円
- 70歳代:1,178万円
SNSを見ると、30代で数千万円の資産を持っている人が簡単に見つかりますが、上記データを見るとこれが異常値だと分かるでしょう。
SNSでいろいろな人から「すごい!」と言われているキラキラマンと比べたら、自分の資産が少なく見えるのは当たり前です。

「金額」ではなく「率」で見ても、一般的なインデックス投資家の資産は十分異常な増え方をしているワケです。この自覚をしっかり持ってください。
結論、間違っていません。
- ここ最近、いちばん儲かっている投資手法が「正しい投資手法」
- ここ最近、いちばん儲かっている銘柄が「正しい銘柄」
この定義であれば、「間違っている」のかもしれません。
しかしリベ大でおすすめしている投資手法は、数日、数週間、数カ月、1年といった短期間で成果を測る「短期投資」ではなく、15年、20年の超長期で成果を測る「長期投資」です。

この目的に対して、インデックス投資・優良高配当株投資は、十分な実績・理論的背景があります。
個別銘柄への集中投資、レバレッジファンドなどで大儲けしている投資家を見て、
🤔「これこそが、正しい投資!」
🤔「私もこの人のように稼ぎたい!」
と考えた人は、まず投資手法ではなく投資目的を変えてください。
「短期間でサクっとお金持ちになりたい!」「誰もが羨む資産額を持ちたい!」という目的に変えるのが先というワケです。
その上で、その目的に合った投資手法を採用してください。

投資で派手に稼いでいる人はラクに稼いでいるように見えるかもしれませんが、彼らは彼らですごく大きなストレスを抱え、すごく大きなリスクを取り、人生を賭けて勝負しています。
短期でサクっと儲けたい誘惑に駆られている人は、イバラの道、修羅の道に進もうとしている自覚は持つようにしましょう。
100人中99人は、志半ばに倒れる厳しい道です。
結論、一生足りません。

資産1,000億円のお金持ちの中にも、資産1,500億円のお金持ちを見て、「自分はお金持ちじゃない」「お金がなくてみじめだ」などと本気で考える人がいます。
上を見たらキリがありません。資産比較は不幸のタネ、人生の無駄遣いです。
人生で本当に必要な額を知っているのは、皆さんだけです。
人生で本当に必要な額を決められるのは、皆さんだけです。

もし、SNSを見て
😨「あー、FIREするには〇千万円では足りないのか」
😨「あー、今はもう資産1億円ではお金持ちとは言えないんだな」
😨「私、もっともっと資産を増やさないといけないのかな…」
などと考えているなら、そのような考えの元になるSNSアカウントをミュート(ブロック)することをおすすめします。


近年のような好調な相場の中では、周りの人の「儲けた!」という声を聞いて憂鬱になる人もいるかもしれませんが、一旦落ち着きましょう。
そのような声に耳を傾けた結果、道を逸れるのは簡単ですが、戻ってくるのは難しいものです。
まとめ:【2026年 ⑥】お金の講義を振り返ろう

このような一つ一つのお金の知識を、「知っているか」「知らないか」で、お金に困る人生になるか困らない人生になるかが決まります。
リベ大では「お金に困らず、自由に生きられる人を増やす」というミッションを達成するために、これからもお金に関する知識を発信していきます。


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